築地のバイト先の卵焼きのお店は、かなり歴史あるお店で
戦後直後に建てられたようなボロい建物でした。
寝泊りに使う布団もボロボロで、一晩寝るだけで体中がかゆくなりました。
朝4時からの仕事なので、起床時刻は3時すぎ。
しかも仕事場は吹き曝しです。
年末の未明の外気は、大都会東京の都心とはいえ凍てつく寒さです。
かじかみそうになる手を握りしめ、店頭に立ちました。
驚いたのは、まだ真っ暗な時刻から、来店するお客さんがいることです。
そして朝7時すぎには長蛇の列となっていました。
年末なので、皆さん正月料理の一品として購入されるのです。
看板商品の卵焼きだけでなく、だて巻きもよく売れました。
極寒の路地に出て客引きをする必要が全くないのは助かりましたが、
店頭での接客は多忙を極めました。
注文を聞きだし、会計をして商品をお渡しする。
これを何百回もひたすら繰り返すのです。
築地ブランド恐るべし。
休む暇がほとんどありません。
しかし、自分がこの築地という歴史ある大舞台の最前線で、
店の顔としてお客さんと向き合っていることに
充実感を覚えました。
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