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2014年03月06日

処刑台の記憶

帝国軍の牢獄にある処刑台で使われていた斧。この斧で幾千もの首がはねられた。初めは処刑に使われていた、ただの疎むべき存在であった。

製作者自らがこの斧に倒れたことをきっかけに、斧がただの斧でなくなった。斧は何かを求めるように、小枝を落とすように次々と首を狩っていく。

民からの人望も厚い王国の将軍も断頭台に頭を乗せられ、民衆が見つめる中、その血を流していく。処刑者に善悪はなく、あるのは首の無い骸だけ。

幾百年の時を経て、斧はさまざまな首を狩り続ける。幾十の王国の処刑を執行し更なる受刑者を求め、歴史の中を彷徨う。
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