2016年11月10日
恐れていたことが
当たり前ですがナンバーズ3でも全然当たらない
今のアパートに住んで7年以上になります。
7年間見ることのなかった「奴」が遂に姿を現しました。
コタツでうたた寝をしていて、ふと目を覚ましたら、床に何か黒いものが動いている。
えっ?まさか!と思い、視力の悪い私は急いでメガネをかけてその動くものを確認すると、昨今では実家の台所くらいでしか見ることのなかった「奴」
走る訳でなく堂々と光の下を歩いていたので弱っているのかと思い近づくと、あの颯爽とした華麗な動きを見せ、部屋の角に積み上げられていた毛布や洗濯物の陰に姿を隠しました。
こういう時、1人というのは心細いものです。
彼女や奥さんがいてくれたら、男特有の「女の前で格好悪い所は見せられない!」という気持ちが湧き、ドーパミンが脳から分泌され、テンションはマックスになり、「奴」の一匹や二匹など取るにも足らない存在なのですが、今この部屋には薄い雑誌を丸めた、何とも心もとない即席の短い棒を持つ怯えた男が立っているだけ。
しかし放っておくわけにもいかず、覚悟を決めた私は、積み上げられた洗濯物を上から1枚ずつ取っていきます。
Tシャツの黒いタグを「奴」と見間違えて思わず放り投げたりしながら、ついに一番下の毛布に辿り着く。
毛布のすぐ横にはクローゼットの扉があり、その扉の隙間から様々な物が押し込められているクローゼットに侵入されてしまっては、「奴」を仕留めることが困難になるどころか「奴」の増殖を許すことにもなり兼ねず、それはこのアパートを引っ越す日まで私に安住の地は無くなるということを意味します。
なのでその隙間をガムテープで目張りし、とりあえず毛布の上から叩いてみることにしました。
時間は夜の11時。
近所迷惑も考えず、この打撃で死んでくれと願いながら何度も叩きます。
そしてついに核心の毛布を持ち上げます。心臓の鼓動は8ビートから16ビートにテンポアップ。
正に手に汗を握る瞬間。
9割がた予想はしていましたが「奴」はピンピンしており、急に光を浴びたことに驚いたのか隠れる場所を探そうと私の足元に向かってきました。
背筋が凍る思いでしたが、私から遠のくと予想していたので、これは逆にチャンスでした。
狙いを定め、慎重かつ大胆に私はクリティカルヒットをお見舞いしました。
追い詰められた人間がどれだけの力を発揮するか、「奴」は知らなかったんでしょう。
所詮「奴」はこれまで、その姿を現しただけで悲鳴を上げて逃げ出す女子供しか相手にしてこなかったのです。
私もきっと逃げ出すに違いないと、その舐めた思考が「奴」の敗因。
枯れても私は男。男なのです。
さっきまで震えていた私は「奴」を倒したことで悦に入り、自分は世界一の男だと言わんばかりの自信に満ち溢れるのでした。 〜完〜
駆除用のコンバットを置いていて、今まで出てこなかったので安心していました。
でもなぜこのタイミングなのでしょうかね?今日なんかは結構寒い日ですし、部屋は暖房も使っていません。
早速ネットで調べてみたら、「奴ら」も同じエサばかりだと飽きるらしく、コンバットばかりではなく、定期的に違う製品に替えることが効果的なのだそうです。
しかし昔から1匹見つけたら30匹いると思えと言われているので、この部屋にまだ潜んでいるかもしれないと思うとどうもソワソワしてしまいます。
どうして「奴ら」にこんなにも恐怖を感じるのでしょう・・・
特に酷く噛んだり毒を持っている訳でもないんですが。これも人間の本能なのでしょうか?
嗚呼・・・誰か一緒に寝て欲しい・・・頑張って結婚すれば良かった・・・;つД`)
今のアパートに住んで7年以上になります。
7年間見ることのなかった「奴」が遂に姿を現しました。
コタツでうたた寝をしていて、ふと目を覚ましたら、床に何か黒いものが動いている。
えっ?まさか!と思い、視力の悪い私は急いでメガネをかけてその動くものを確認すると、昨今では実家の台所くらいでしか見ることのなかった「奴」
走る訳でなく堂々と光の下を歩いていたので弱っているのかと思い近づくと、あの颯爽とした華麗な動きを見せ、部屋の角に積み上げられていた毛布や洗濯物の陰に姿を隠しました。
こういう時、1人というのは心細いものです。
彼女や奥さんがいてくれたら、男特有の「女の前で格好悪い所は見せられない!」という気持ちが湧き、ドーパミンが脳から分泌され、テンションはマックスになり、「奴」の一匹や二匹など取るにも足らない存在なのですが、今この部屋には薄い雑誌を丸めた、何とも心もとない即席の短い棒を持つ怯えた男が立っているだけ。
しかし放っておくわけにもいかず、覚悟を決めた私は、積み上げられた洗濯物を上から1枚ずつ取っていきます。
Tシャツの黒いタグを「奴」と見間違えて思わず放り投げたりしながら、ついに一番下の毛布に辿り着く。
毛布のすぐ横にはクローゼットの扉があり、その扉の隙間から様々な物が押し込められているクローゼットに侵入されてしまっては、「奴」を仕留めることが困難になるどころか「奴」の増殖を許すことにもなり兼ねず、それはこのアパートを引っ越す日まで私に安住の地は無くなるということを意味します。
なのでその隙間をガムテープで目張りし、とりあえず毛布の上から叩いてみることにしました。
時間は夜の11時。
近所迷惑も考えず、この打撃で死んでくれと願いながら何度も叩きます。
そしてついに核心の毛布を持ち上げます。心臓の鼓動は8ビートから16ビートにテンポアップ。
正に手に汗を握る瞬間。
9割がた予想はしていましたが「奴」はピンピンしており、急に光を浴びたことに驚いたのか隠れる場所を探そうと私の足元に向かってきました。
背筋が凍る思いでしたが、私から遠のくと予想していたので、これは逆にチャンスでした。
狙いを定め、慎重かつ大胆に私はクリティカルヒットをお見舞いしました。
追い詰められた人間がどれだけの力を発揮するか、「奴」は知らなかったんでしょう。
所詮「奴」はこれまで、その姿を現しただけで悲鳴を上げて逃げ出す女子供しか相手にしてこなかったのです。
私もきっと逃げ出すに違いないと、その舐めた思考が「奴」の敗因。
枯れても私は男。男なのです。
さっきまで震えていた私は「奴」を倒したことで悦に入り、自分は世界一の男だと言わんばかりの自信に満ち溢れるのでした。 〜完〜
駆除用のコンバットを置いていて、今まで出てこなかったので安心していました。
でもなぜこのタイミングなのでしょうかね?今日なんかは結構寒い日ですし、部屋は暖房も使っていません。
早速ネットで調べてみたら、「奴ら」も同じエサばかりだと飽きるらしく、コンバットばかりではなく、定期的に違う製品に替えることが効果的なのだそうです。
しかし昔から1匹見つけたら30匹いると思えと言われているので、この部屋にまだ潜んでいるかもしれないと思うとどうもソワソワしてしまいます。
どうして「奴ら」にこんなにも恐怖を感じるのでしょう・・・
特に酷く噛んだり毒を持っている訳でもないんですが。これも人間の本能なのでしょうか?
嗚呼・・・誰か一緒に寝て欲しい・・・頑張って結婚すれば良かった・・・;つД`)
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