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朝まで生テレビ

夕べは、ちょっと寝るのが遅くなってしまったので、
夜中にテレビを付けたら、生テレビが始まるところでした。

原発事故がテーマでしたが、
なんかもう暗くなるような話ばかりでした。

政府の人間は一様に「私は専門家じゃないんで」
という言い訳をしてからの発言ばかりですし、
どうにも歯切れが悪い。

一方で出演した専門家の皆さんは、
最悪の事態を想定したお話でした。


一番印象的だったのは、
先日発表された、ロードマップについてのお話。

出演した皆さんが言っていたのは、
原発の内部の状況がわからないのに、
こんな作業工程が何の役に立つのか、
ということ。

所詮は机上の空論に過ぎず、
こんなロードマップ通りに事が進むはずがない、
という結論でした。

それをもっともらしく大々的に報道する
各マスコミにも問題があると思いますが、
作成・発表した政府や東電に
一番問題があるような気がします。

政府が東京電力に作れ、と命令。
東電は原子力安全保安院に作成した資料を提出。
保安院の認可が下りた資料を公開。

という流れらしいのですが、なんなのこれ?
当事者の東京電力が、なんの許可を得るんですか?
保安院ってなんなの?


出演していた中日新聞・東京新聞の論説委員が、
「今、現状がわからないことは仕方がないにせよ、
それを知るための努力をこれからすべきであり、
粛々とロードマップ通りの作業を進めて
「対策は尽くしました」とされるのが一番怖い」
という旨の発言をされましたが、その通りだと思います。

本当の原発の現状を見ずして、
例えば水棺の作業が終わったとしても、
それで処理しきれない事態が発生していた場合、
手遅れになる、というのが専門家の見立て。

対策を尽くしたけど、予想を上回りました、
という言い訳は通用しないので、
そのあたりをちゃんとしていただきたいものですね。

少なくとも、多くの専門家がこうして
テレビなど公共の場で苦言を呈しているのですら。

前々から私も言っていますが、
どうして政府は最悪の事態を想定した動きが
できないんでしょうか?

番組でも、会議ばかりを増やすのではなく、
対策をトップダウンで行えるシステムの
構築こそが急務だと、話が出ていました。

先日選挙もありましたけど、
そんなことしている場合じゃないでしょ、
というのが正直な気持ちです。


さすがに眠くて視聴は番組途中まででしたが、
1人でも多くの政府関係者が、こうした民間の声に
耳を傾けて欲しいと切に願っています。

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