2015年04月08日
認知症のなりやすさ 2
Neurobiol Aging 35 S3 (2014)
アポリポタンパク質E(アポE)というタンパク質の量によって
認知症(アルツハイマー病)のなりやすさがかなり違うのです。
アポEのタイプは全部で6種類です。
仮に上のグラフのように、
アポEを白 黄 緑 赤 橙 紫の6種類とします。
たいていの人(80%)は黄色か緑色です。
白色の人たち(5%)は幸運なことに
アルツハイマー病になる確率が
黄色と緑色の人たちに比べて約半分です。
一方、
赤 橙 紫色の人たち(15%)は
アルツハイマー病になる確率が
黄色と緑色の人たちに比べて2倍から10倍高いです。
そして
血清中のアポEの量が
白色の人は20mg/dLあるのに対して、
赤、橙、紫色の人たちは少ないのです。
特に紫色の人は10mg/dLしかありません。
つまり、
アポEの量が少ないと
アルツハイマー病になりやすいと考えられます。
実際に、
健常者とアルツハイマー病の方の
アポE量を測定した結果です。
アルツハイマー病のグループでは
健常者に比べてアポE量が少ないです。
Arch Neurol 69 1310 (2012)
さらに
最近の研究では、
血清中アポEよりも
脳脊髄液のアポEの方がさらに
正確にアルツハイマー病のなりやすさと
関係しているそうです。
Neurobiol Aging 35 S3 (2014)
もし
自分が何色なのか興味のある方は、
特殊な血液検査でわかります。
さらに大丈夫です。
たとえ赤橙紫色であっても、
環境(食、運動など)による影響も絶大ですし
アポE量を上げる方法を探せばいいのですから。
(つづく)
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