2015年04月06日
認知症と糖尿病
認知症の最も高い危険因子は
加齢です。
また
生活習慣病も危険因子の一つです。
大規模疫学研究(ロッテルダム研究)によると
糖尿病の人は
普通の人より、
認知症に2.0倍なりやすい。
ほかにも
多くの疫学データから
J Alzheimer Dis 16: 677―685 (2009).
値は少しづつ異なりますが、
やはり糖尿病の方は認知症になりやすい。
どれくらいなりやすいかというと
約2−4倍も認知症になりやすいということです。
「メタボ」から
「メタボケ」です。
では
糖尿病を防ぐ、
もしくは
進行させないために、
日常、我々ができることは何でしょうか?
医食同源ということで
食の一つ、
果物に注目しました。
「グレープフルーツ」を食べることで
血糖値も体重も減らす効果があります。
J Med Food 9: 49–54. (2006)
では
グレープフルーツ中の
成分を抽出し
食べれば
良いのでしょうか?
Naringin(ナリンギン)は
グレープフルーツの苦味のもととなる物質。
グレープフルーツや夏みかんなどの
果皮に多く含まれている
ポリフェノールの一種です。
これまで
ナリンギンは食欲を抑制したり、
脂肪の分解を早めたりする役割が
報告されています。
まず
ネズミに高脂肪分の食事を与えます。
ヒトでは
高カロリー食を毎日食べるようなものです。
もちろん体重がどんどんと増えてきます。
しかし
グレープフルーツを食べている
ネズミのグループは
70日目ぐらいから
体重の増加が抑えられました!
血糖値も下がりました!
インスリン抵抗性も改善しました!
しかし、
ナリンギン単独では
血糖値を下げることは
できましたが、
残念ながら
体重の増加を抑えることができませんでした。
血糖値を下げる薬、メトホルミン
(メトグルコという商品名で
大日本住友製薬から販売)
でも同様で、
血糖値を下げることは
できましたが、
残念ながら
体重の増加を抑えることができませんでした。
つまり、
グレープフルーツは
果物、もしくはジュースとして
いただくことで
初めて効果があらわれる
ということです。
PLOS one 9 e108408 (2014)
ここで
グレープフルーツは
99.9%輸入に頼っています。
輸入されるグレープフルーツについては
防かび剤をはじめとして
安全性について様々な問題が指摘されています。
やっぱり国産が安心できますよね。
さらに無農薬で作った
グレープフルーツ
なんてあるのかな?
おっと、、、
あっ、ありました!
ちょうど
今からが
グレープフルーツの旬の季節。
もし興味のある方はどうぞ。
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