実はパンは消化が悪く、毎朝食べ続けていると体調不良や生活習慣病の原因にも
なる。これまでに10万人の胃腸を診た消火器専門医がパンが体に悪い理由と実際に
朝のパンをやめた患者さんたちの変化を紹介する。
〇 パンは胃腸に悪い食べ物です。
皆さんは毎日の朝食に何を食べているでしょうか?
主にご飯派とパン派に分かれると思うのですが、いくつかの調査でおよそ5割は朝食に
パンを食べているようです。
多くの日本人が朝食にパンを食べているパンですが、私のクリニックでは胃腸の不調を
訴える患者さんに、こう提案しています
【朝のパンをやめてみませんか?】
子供のころから「朝食はパン」という人もいるので患者さんにいきなり「朝食のパンを
やめましょう」というと驚かれたり受け入れてもらえないケースも少なくないです。
手軽に食べられて腹持ちのいいパンをなぜ辞めないといけないか?
パンが体に悪い食べ物だからです。
消化器専門医の立場からすると毎朝パンを食べるには体に悪いので最悪の選択です。
〇 パンは胃の滞留時間が長い
パンは消化がいいと思われている方が多いと思いますがそもそもパンは胃腸に取り消化
が悪い食べ物です。これは胃の残存物を見ると明らかです。
胃の内視鏡検査をする場合、胃内を空っぽに状態でするため約6時間の絶食が必要です。
ただ私はたまたま胃の中に食べ物が残っている状況で内視鏡検査をしたことがありました。
その際胃の残留物として一般的に消化が悪いといわれる肉が残っていなかったのです。
残っている食べ物はご飯やうどん、崩れたパンが圧倒的の多いのです。
胃における食材別の消化についての研究は少ないのですが、海外の論文では
パン食で6時間、米食で10時間胃の中で滞留しているのを確認した事例をあるのです。
こうした研究は内視鏡検査をする前に何時間絶食するかの目安になっています。
最大時間で表示していますので臨床的にはもう少し短いと思いますがパンや米は胃での
滞留時間が長いことには確かだと思います。
〇 グルテンが消化吸収を妨げる
胃で分解した食べ物は最終的に小腸に運ばれそこで膵液によって更に分解、吸収されます。
この過程でもパンに関しては問題が生じます。それは
近年耳にすることが多くなった【グルテン】によるものです。
グルテンは小麦粉に含まれる「グルテニン」と「グルアジン」という二つのタンパク質が
絡み合ってできる成分でパンのもちもち感や粘り気はグルテンによって生まれます。
グルテンは十分に消化されずに小腸の粘膜に吸収されてしまうため消化分解されにくいだけ
ではなく様々な問題を起こす可能性が指摘されている。特にパンは強力粉で作るため多くの
グルテンを含んでいます。
パンを生地が作る際、白い粉が布についてなかなか取れないという経験をした人もいると
思いますが、これがグルテンの粘着です。この粘着物質が小腸に到達すると小腸の絨毛
(じゅうもう)に絡みつき消化吸収を妨害するのです。そしてこれが腹痛を起こしたり、
末消化のまま吸収されたタンパク質がアレルギーの原因になると知られています。
〇 近年注目の「グルテンフリー」の落とし穴
最近は糖質を控えたパンも売れていますが、血糖値を上げにくいだけでグルテンはしっかり
含まれているため、食材としてはおすすめできません。
グルテンはあくまでも小麦粉に含まれている一つの成分であってグルテンだけが体に悪いわけ
ではありません。 日本人に場合はグルテンアレルギーの割合は欧米人と比べて低いため
多くの人にとってグルテンフリーが必要ではありません。
更に詳しく知りたければ下記をご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/articles/725d0b407f28bd1025a6b227c3d6b3a409b3d408
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