2024年06月04日
米国のジョー・バイデン大統領 不法移民を南部国境から締め出し
米国のハカンバ・ホット・スプリングスにある移民仮設キャンプ、2024年5月12日
Cubadebate、2024年6月4日、RT
米国のジョー・バイデン大統領はきょう火曜日(6月4日)、南部国境を不法に横断する移民の入国を一時停止する大統領令に署名した。
ホワイトハウスの声明によると、この措置は一時的なものであり、国境が密集しすぎているときだけ有効となり、移民サービスの係官が「米国滞在の法的根拠を持たない人びとの迅速な追放」を行えるようにする。
また、この政策は、不法移民の数が十分に少なくなり、米国のシステムが国境の手続きを「安全で効果的に」管理できるようになったときは適用が中止される、としている。
この文脈において声明は、亡命申請者の審査プロセス強化など、国境警備分野におけるバイデン政権の最近の取り組みを列挙している。
具体的に、国土安全保障省は、公共の安全にとって危険を伴う移民を、費用をかけ拘留を延長するのではなく、可能な限り迅速に追放することを保証するための法案を発表した。
メキシコと米国は、世界最長かつもっとも商業取引の多い国境を共有している。移民流入の管理は、単に二国間の議題においてだけでなく、今年近づいている両国の選挙プロセスにおいても、過去もいまも鍵となるテーマである。
ニューヨークタイムズの評価によると、今回の決定は、「移民政策がバイデン政権下においていかに顕著に右傾化したか」を示すものである。このことは、当時は反対していたトランプの移民政策を支持する民主党支持者を含む米国民の割合が増えている世論調査の傾向とも合致している。
キューバTV(2024年6月4日)
Biden cierra la frontera sur para migrantes ilegales
http://www.cubadebate.cu/noticias/2024/06/04/biden-cierra-la-frontera-sur-para-migrantes-ilegales/
2024年05月08日
米国のラッパー、マックルモア 米国政府のイスラエル支持を非難する新曲を発表
マックルモア
Cubadebate、2024年5月8日、Hola News
グラミー賞を複数個受賞している米国のラッパー、マックルモアは、新曲のなかで、ガザでの戦争に抗議する米国の大学生たちを称賛し、パレスチナを支持し、次回の大統領選では民主党のジョー・バイデンに投票しない、と語っている。
グラミー賞4部門を受賞したデュオ「マックルモア&ライアン・ルイス」のボーカリストでもあるこの著名なラッパーは、コロンビア大学(ニューヨーク)でのパレスチナ支持の抗議者たちがキャンパスで占拠した建物に名付けた新たな名前にちなんで、「ヒンド・ホール」(Hind’s Hall)という曲を発表した。
問題は、抗議行動ではなく、彼らに抗議させているもの、である、とマックルモアはこの新曲のなかでラップしている。「わが国が資金提供していることに反対している」、とCNNチャンネルで流されたこの曲のなかで説明している。
「自由が水平線にあるときに敗北は決して受け入れられない。しかし音楽産業は沈黙を守っている。沈黙というプラットフォームの共犯者である」、とマックルモアは非難している。
また、ローリングストーン誌に掲載されたこの新曲の歌詞によると、米国の政治家たちにも言及しており、きたる11月の次回大統領選挙ではジョー・バイデンには投票しないつもりだ、と表明している。
現地メディアは、ジョー・バイデン民主党政権のイスラエル支持を公に非難し、ここ数週間のあいだ国内の50を超える大学で起きている学生による抗議活動を支持する、最初の米国人ミュージシャンとして報道している。
キャンパスの敷地内で数週間野営を続け、いくつかの建物を占拠するに至った抗議者たちは、米国の大学がイスラエルと結びつきのある企業への投資をやめるよう訴えている。
大学生により組織された抗議と野営の多くは、警察によって解散させられ、関係した2300人以上が逮捕されるに至った。
MACKLEMORE - HIND'S HALL
Macklemore - Hind’s Hall (First Live Performance) - Wellington, NZ 8/5/24
Rapero Macklemore denuncia el apoyo de EEUU a Israel y anuncia su negativa a votar por Biden (+ Video)
http://www.cubadebate.cu/noticias/2024/05/08/rapero-macklemore-denuncia-el-apoyo-de-eeuu-a-israel-y-anuncia-su-negativa-a-votar-por-biden-video/
2023年10月18日
ニューヨークタイムズの記事タイトル 「イスラエル」も「爆撃」も消え
Cubadebate、2023年10月18日
ガザの病院への攻撃に関するニューヨークタイムズの記事タイトル。まずはじめに「イスラエル」という文字が消え、そのあと「爆撃」という文字も消えた。・・・情報操作のメカニズムはぬかりない。
Para apuntar: The New York Times y su cambio premeditado de titulares
http://www.cubadebate.cu/noticias/2023/10/18/para-apuntar-the-new-york-times-y-su-cambio-premeditado-de-titulares/
2022年06月08日
米財務省 キューバへの団体教育旅行を認可 送金制限を解除
米財務省
Cubadebate、2022年6月8日、PL
米国政府はきょう水曜日(6月8日)、キューバへの団体旅行と送金に関する規制を変更した。これらはドナルド・トランプ政権(2017年-2021年)下で適用した制限措置のうちの二つである。
財務省外国資産管理局(OFAC)は、この新たな基準は今週木曜日(6月9日)に連邦官報で発表される、と述べた。
これで、米国の司法権の及ぶ組織の支援のもとで行われる、米国人によるキューバへの団体教育旅行が許可されることになる。このような旅行では、スポンサー機関の従業員、有給コンサルタントまたは代理人が同伴しなければならない。
また、このような旅行に関する取引や、キューバでの専門的な会合や会議への出席または開催に関連する手続きも、一定の条件下で許可される。
OFACは、キューバへの1対1の個人旅行や、観光活動のための訪問は、引き続き禁止される、と説明した。
キューバの家族や国民への送金について、米財務省は、3か月ごとに1000ドルまでという制限を正式に撤廃したが、これらの送金を実現するための仕組みについては明言しなかった。
今年5月、ジョー・バイデン米大統領は、トランプ政権時代に適用され、2021年1月に自らが政権について以降維持してきた243件の措置の一部を解除する、と述べた。
キューバ政府は、これらの動きは正しい道のりにおける一歩ではあるが、米国による経済封鎖が放置されている限り不十分である、と語った。
米国政権は、領事サービスと査証手続きを増やしていき、キューバの家族を訪問するための便宜を提供することを約束した。
米政権はまた、数年前から休止状態にある家族統合プログラムを復旧させる意思を明らかにした。
先週、米運輸省は、2019年以降禁止されていたハバナ以外のキューバ各県の空港に向けた航空便を認可した。
ACN(2022年6月8日)
EEUU oficializa levantamiento de restricciones a viajes grupales y envío de remesas a Cuba
http://www.cubadebate.cu/noticias/2022/06/08/eeuu-oficializa-levantamiento-de-restricciones-a-viajes-grupales-y-envio-de-remesas-a-cuba/
2022年06月01日
米国 キューバへの航空便規制撤廃を発表 ハバナ以外への運航可能に
米運輸省は、アントニー・ブリンケン国務長官の要請に応じこれらの規制撤廃の命令を発した
Radio Habana Cuba、2022年6月1日、PL
米国のジョー・バイデン大統領政権は今週水曜日(6月1日)、ドナルド・トランプ政権(2017年-2021年)時代に適用された、ハバナ以外のキューバの空港への航空便規制を撤廃した。
米国運輸省は、アントニー・ブリンケン国務長官の要請に応じ、コロナ禍の危機の最中でさえ維持されたこれらの規制を撤回する命令を発した。
地元メディアの報道によると、今回の命令は、チャーター便の運航回数制限についても解除した。
米民主党政権は「キューバ国民への支援と、米国の外交政策への利益の観点から」今回の決定をした、とブリンケン国務長官は記者会見で述べた。
5月の半ば、ホワイトハウスは、トランプ政権のあいだ及びバイデンが2021年1月に政権に就いて以降維持していた、ワシントンによる240以上の措置の一部を撤回する、一連の対キューバ限定措置を発表した。
米連邦政府関係者によると、同国は数年前から停止していた家族再統合プログラムを復活させる予定である。
5月16日、米国政府は領事サービスと査証手続きを増やし、キューバにいる親族を訪問するための便宜を提供する、と発表した。
米国政府はまた、発効時期は未定ではあるが、キューバ企業への寄付送金が許可される、と発表した。
キューバ政府は、今回の措置は正しい道のりへの一歩ではあるが、米国による経済封鎖が放置されている限りは不十分である、と述べた。
キューバTV(2022年6月1日)
EE.UU. levanta restricciones de vuelo hacia provincias de Cuba
https://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/289490-eeuu-levanta-restricciones-de-vuelo-hacia-provincias-de-cuba
2021年01月14日
米国カーニバル・コーポレーション キューバへのクルーズ再開に意欲
カーニバル・コーポレーション
Radio Habana Cuba、2021年1月14日、PL
カーニバル・コーポレーションのアーノルド・ドナルド最高経営責任者はきょう木曜日(1月14日)、米国の政権交代によって生じうる新規則を前提に、同社がキューバへのクルーズ船航海の再調整に向けて準備ができている、と発表した。
ドナルド氏は2020年の年末と第四四半期における同社の業績について発表した際、キューバはバラク・オバマ大統領政権(2009年〜2017年)で起きたいわゆる雪解けのあとの焦点だった、と語った。
「1月20日に就任するジョー・バイデン次期大統領の政権で何が起きるか確認したい。ガイドラインや規則・規制が何であれ、稼働する準備はしっかり整っている」、とドナルド総局長は述べた。
2015年、オバマ政権下の米国財務省の外国資産管理局によるライセンス付与の結果として、クルーズ船航海は50年以上ぶりに解禁された。
カーニバル社が運航するアドニア号は2016年に、マイアミ港からハバナへ航海した最初のクルーズ船だった。
2019年6月、ドナルド・トランプ大統領の政権は、キューバに対する新たな制限を発表した。これは、キューバに対する経済・商業・金融封鎖を強化するための広範な措置の一つとして、オバマ政権の措置を無効にし、キューバへのクルーズ船による旅行を禁止した。
Compañía de EE.UU. está lista para reiniciar cruceros a Cuba
http://www.radiohc.cu/noticias/economia/244615-compania-de-eeuu-esta-lista-para-reiniciar-cruceros-a-cuba
2020年02月24日
バーニー・サンダース米上院議員 キューバのすべてが悪とは言えない 医療・教育面での成果を評価
バーニー・サンダース、テレビ番組60ミニッツでのインタビュー
Cubadebate、2020年2月24日、PL
米国の上院議員バーニー・サンダースが、世界中に医師を派遣するキューバの役割を評価した。
「彼らは世界中に医師を派遣している。教育面で発展がなされている」、とバーモント州選出の上院議員サンダースは述べた。サンダースは11月3日の大統領選挙で共和党のドナルド・トランプとの対決を目指している。
キューバがヘルスケア分野ですぐれた発展をなしたと明言しないことは誤りだろう、と11月の大統領選挙に向けた民主党の候補者選びで最有力候補の一人である78歳の政治家サンダースは、昨日日曜日(2月23日)に放送されたCBSチャンネルの番組「60ミニッツ」でのインタビューで述べた。
司会のアンダーソン・クーパーが現在民主党の大統領候補選びで最有力のサンダースに対して、1985年の彼のコメント(このときサンダースはキューバ革命の歴史的指導者フィデル・カストロによって実現された社会プログラムの一部を賞賛した)について説明するよう求めた。
30年以上前のビデオ映像によると、サンダースは当時、フィデル・カストロは「子どもたちを教育し、医療を提供し、社会を完全に変革した」、と述べた。
サンダースは、自身の「社会主義」はベネズエラ型でもキューバ型でもないことを明らかにし、自身にとって理想の社会のタイプはデンマーク、フィンランド、スイスのような国に存在すると強調したが、「すべてが悪であると単純に言うことは不公平」であると語った。
「フィデル・カストロが権力に就いたとき何をしたか君は知っているか?大規模な識字教育プログラムだ」、とサンダースは、キューバでわずか1年(1961年)で文盲を根絶し全国民にさまざまなレベルの教育への無料アクセスを可能にした文化革命について言及し強調した。
1962年10月17日、フィデル・カストロはハバナのビクトリア・デ・ヒロン基礎前臨床科学研究所の開所式において、医療分野で援助を提供するという政府の決定を発表し、アルジェリアに50人の医師が派遣されると述べた。
「今回われわれが派遣できるのはたった50人だ。しかし8年か10年のうちには、どれだけ送れるようになって兄弟国を助けているだろうか」、と当時キューバ指導者は予言した。
およそ60年後、40万人以上のキューバの医療協力者が164か国においてミッションを成し遂げ、また138か国に及ぶ3万5613人の医療従事者がキューバで無料教育を受けてきた。
予想されたとおり、サンダースのコメントは、キューバとのあらゆる和解に反対するフロリダ南部のキューバ系米国人の極右組織の怒りを引き起こした。
2016年、サンダースはキューバとの外交関係を擁護した。彼の見方ではそれは「キューバ人の生活における重要な改善になり、米国のためになる」ものだった。
サンダースはまた、60年近く共和党政権も民主党政権も維持している封鎖の撤廃に関する自身の立場を繰り返し表明した。
しかし(と解説者たちは警告する)、その賞賛は、トランプとの違いはあるものの、慎重に見なければならない。
ところで、社会民主主義者を自称しているサンダースはこのテレビ番組において、大統領になれば、「労働者家庭の利益を守るために連邦政府」を活用することを望んでいると約束した。
その意味においてサンダースは、現在の政府はとても裕福な人びとのために働いていると指摘し、実名は挙げなかったものの、「米国の大統領は病的な嘘つきである」と述べた。
2月のはじめ、大統領執務室の主は、一般教書演説において、サンダースの主要提案の一つである、国民皆保険(メディケア・フォー・オール)を激しく非難した。
共和党員トランプにとって、この保健計画が目指しているのは「米国の医療を破壊すること」である。
最近の調査ではサンダースの勢いが止まらないままであることが示されている。土曜日(2月22日)にあったネバダでの民主党党員集会では快勝し、ラテン系有権者の支持を増やしており、これは元副大統領ジョセフ・バイデンがわずかに上回っただけである。
テレスール(2020年2月25日)
Reconoce Bernie Sanders atención de salud en Cuba y presencia solidaria por el mundo
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/02/24/reconoce-bernie-sanders-atencion-de-salud-en-cuba-y-presencia-solidaria-por-el-mundo/#.XlVNhGj7TIV
2019年03月23日
キューバは、米国がゴラン高原におけるイスラエルの主権を認めることを糾弾する
Cubadebate、2019年3月23日
キューバ共和国外務省声明
キューバは、米国がゴラン高原におけるイスラエルの主権を認めることを糾弾する
キューバ共和国外務省は、米国政府が発表したイスラエル占領下にあるシリアのゴラン高原をイスラエルの領土として認める意図に対し、最も強い非難を表明するものである。これは国連憲章、国際法、ならびに国連安全保障理事会の関連諸決議、とりわけ1981年の第497号決議に対する重大かつ明白な違反となるものである。
このワシントンの策略はシリア国民及びアラブ・イスラム諸国の正当な利益を害するものであり、中東の安定と安全保障に深刻な影響をもたらし、不安定な地域の緊張を一層増幅させることになるであろう。
キューバは国連安全保障理事会に対し、国連憲章に従って国際の平和と安全の維持につき責任を果たすと同時に、シリア領土であるゴラン高原の併合を狙うイスラエルを支持する米国の一方的な行動に歯止めをかけるために、必要な決定を採択するよう要請するものである。
キューバ共和国外務省は、イスラエルが1967年に占領したゴラン高原の返還を求めるシリア政府への支持を続けるものであり、ゴラン高原及び占領を続けているすべてのアラブ領土からのイスラエル軍の完全かつ無条件撤退を改めて要求するものである。
2019年3月23日、ハバナ
Cuba condena reconocimiento de EE.UU. a soberanía israelí del Golán
http://www.cubadebate.cu/noticias/2019/03/23/cuba-condena-reconocimiento-de-ee-uu-a-soberania-israeli-del-golan/#.XKf1WNIzbIU
2018年09月26日
グルシェンカを演じたかったマリリン・モンロー 映画「カラマゾフの兄弟」裏話
マリリン・モンロー
Radio Rebelde、2018年9月26日、Gladys Ramos Leal記者
いまから64年前、きらびやかで忘れがたい映画の女神マリリン・モンローは、そのキャリアの全盛時に、フョードル・ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の映画版でグルシェンカ役を演じたい、とコメントした。
この願いは広く報じられ、世論はすぐにふたつに分かれた。その彼女の希望が実現することを支持する人たちと、反対する人たちである。
そのキャラクターは「金髪爆弾」(モンローの異名)とは何の関係もなく、だからこそ彼女の願いを支持する、と多くのひとが発言した。一方では彼女が「あまりにも女性的すぎる」といって反対した人たちがいた。
1951年に映画製作会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤーは、この小説を映画化する監督を探していた。監督に指名されたのはリチャード・ブルックスで、彼はこのあらすじは「小説と同じくらい複雑で広範で難しい」と考えていた。公開されると、カンヌ映画祭はこの作品を黙殺し、2時間を超えるこの作品を「退屈で冗長だ」と形容する批評家もいた。これに対して監督は、彼がおこなったアレンジはこのストーリーの本質だけを捉えるのに6時間以上に値する、と答えた。
またこの作品を暴力的だと形容する人もいたが、原作には激しい暴力描写が見られる。
ところで、かつて英国の偉大な作家ウィリアム・サマセット・モームが映画に関連したいくつかの文章(たとえば「五彩のヴェール」)で「何よりも映画は面白くなくてはならない」主張したことを私は書きとめておく。
ブルックスは、ドストエフスキーの意図を捉えようとするには、複数のキャラクターを1人に融合させなければならなかったと言って、その批判に対して自己弁護した。
結局マリリンは夢見た配役を手にいれなかった。当時マリリンは待望の妊娠を流産しており、その役はキャロル・ベイカーと争ったマリア・シェルに与えられた。主人公のディミトリイ役はユル・ブリンナーに決まった。
グルシェンカ役を射止めたマリア・シェル
映画「カラマゾフの兄弟」(1958年)予告編
マリリン・モンロー
Marilyn quiso ser Grushenka
http://www.radiorebelde.cu/noticia/marilyn-quiso-ser-grushenka-20180926/
2018年01月19日
開発途上国と同レベルの米国の5つの指標 キューバより劣る平均寿命と乳幼児死亡率 殺人率は世界59位
Granma、2018年1月19日
米国は世界で最大の経済力と軍事力を持つ国ではあるが、その社会は多くの分野で他の先進国より劣っており、ひじょうに貧しい国々と比較される面さえ持っている。
1. 平均寿命
国連開発計画(PNUD)の直近の報告によると、米国の平均寿命は79.2歳である。この値は世界で40位に位置し、他の先進国より劣っているが、同時にチリやコスタ・リカ、キューバといったラテンアメリカ諸国よりも劣っている。
2. 乳幼児死亡率
乳幼児死亡率(出生数1000人あたりの死亡率)は社会福祉のもうひとつの古典的指標である。PNUD(国連開発計画)の直近の報告(2015年のデータを使用)によると、米国の乳幼児死亡率は5.6である。この値は世界で44位に位置し、これまた、豊かな国々だけでなく、キューバやボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチアよりも劣っている。
3. 妊産婦死亡率
今世紀初頭以降、米国は妊産婦死亡率が増加しており、2017年1月に医学雑誌「ランセット」が報じた研究結果によると、2000年には出産数1000人あたり17.5人であった妊産婦死亡率は、2015年には26.5人に達している。これは同期間に減少を示している世界の他の先進工業国の潮流とは真逆の現象である。たとえば日本は8.8から6.4へ、デンマークは5.8から4.2へ、カナダは7.7から7.3へ、フランスは11.7から7.8へ、となっている。
4. 殺人率
個人の安全や、自分の命を保護する可能性は、社会福祉のもうひとつの基礎的要素とみなされている。国連薬物・犯罪事務所(UNODC)の直近の報告によると、米国は10万人あたり4.88人の殺人率を記録しており、この値は世界で59位に位置する。
5. 教育
米国には世界でもっともすぐれた数十の大学がある。しかしこのことは米国人の平均的知識形成がこれらの高等教育機関のレベルにあることを意味しない。
経済協力開発機構(OECD)の加盟諸国における国際成人力調査(PIAAC)の枠組みのなかで実施された研究によると、米国は平均的な結果を得た。読解力試験において、高校を卒業しなかった人たちのなかで、米国人は最悪の結果だった5カ国のなかに含まれた。また高校を卒業した人たちのなかでは、全体平均を下回った。
Cinco indicadores de Estados Unidos que están al nivel de naciones subdesarrolladas
http://www.granma.cu/mundo/2018-01-19/cinco-indicadores-de-estados-unidos-que-estan-al-nivel-de-naciones-subdesarrolladas-19-01-2018-22-01-30