2017年07月09日
ヨスバニ・アラルコン インタビュー カンナム・リーグと米国対抗戦を終えて
Trabajadores、2017年7月9日、Joel García León記者
その強烈な打撃でキューバリーグでも常に目を引くラス・トゥナスの打撃陣のなかでも、最も荒々しい打者のひとりがヨスバニ・アラルコンである。かれは今週終了したカンナム・リーグおよび米国との対抗戦でのキューバ代表の主将であった。
- 5勝16敗の負け越しで終わったカナダでの結果については、あなたの意見が不可欠です。
あのリーグのレベルはキューバリーグよりも高いということを、まず少しずつ国民が理解しなければならない。もっとも印象的だったのは投球と、プレーの方法である。後者はほとんど忘れられている。投手陣について言うと、球種、速度(全員が90マイル以上)、投球の組み立て、がある。私にとっては2年目の出場で、十分準備をしていった。それが自信につながった。2016年はいい成績で(打率.317、2本塁打、15打点、10得点)、今回はいくつかさらにそれを上回ったが(打率.433、8打点、11得点)、私はうれしくない。チームとしての目標を達成できなかったからだ。
- チームの若さや、事前トレーニングは、いかに影響しましたか。
大会までのトレーニングでは、時間はほとんどなかったので、影響はなかった。しかし大会では、チームにはとても若い選手が多いために、カギとなる場面での打撃や、すぐれたプレーに欠けていた。またここ数年の国際大会における主要先発投手であったラサロ・ブランコ、ブラディミール・ガルシア、ヨスバニ・トーレスたちもいなかったので、責任も彼ら若い選手にかかった。その中には少しずつ信頼を勝ち得ていったドゥケンスやジェラといった投手がいる。
- 2018年に現地でプレーするための申し出を何か受け取りましたか。
わがチームの何人かのコーチたちからは、現地チームが私と契約する関心を持っていると聞かされていたが、どのカナダの首脳陣からも私には何も話がなかった。私としては1年間を通じて現地でプレーしてみたいのだが。
- 米国との対抗戦で2勝3敗と負け越したのは何が原因でしょうか。
カンナム・リーグに比べて米国の投手陣のほうが少しスピードがあり、球種はカンナム・リーグと同じくらいだった。違いはそれぞれの打者の弱点をついてくる投球をしてきたことで、それは事前にとても熱心に研究している証拠だ。また肉体的な疲れも少しは影響した。初戦の前は12時間かけて車で移動し、回復する暇がほとんどなかった。はじめの二戦目までに対抗戦勝利の可能性は消えた。私はそれを正当化しているのではまったくなく、客観的に見てそう言っているだけだ。
- 連敗のあと主将としてチームをどのように元気づけましたか。
初戦の敗北のときから、元気を出そうと話し合っていた。私はラス・トゥナスでの主将の経験がある。過去の試合のことは忘れてイメージを切り替えよう、と彼らには伝えた。最後に2勝して終わることができた。彼らはしっかり対応してくれた。
- なぜ今回、投手はベンチから指示を受けたのですか。
それについては私は一度も同意していない。しかし今回のチームは投手陣の経験が不足しているためにやらざるを得なかった。コーチ陣も対応せざるを得なかった。ただそれは試合中ずっとではなくて、決定的な場面においてであった、ということは言っておきたい。
- アラルコンはポジションを変えるべきだ、と考える人たちがいます。
うん、確かに多くの人が私にそう言ってきている。でも私は捕手のポジションを完全に捨て去るのはいやだ。もう10年から11年間捕手をやってきて、多くのことを乗り越えてきた。別の塁に移って、これまで得てきたものを放棄したくはない。数ヶ月では私は一塁のいい選手にはならないだろうし、レギュラーにもならないだろう。切り替えることは考えるが、捕手のマスクをあきらめることはしない。
- 来季のキューバリーグのラス・トゥナスはどうなるでしょうか。
リーグ順位をさらに上にあげるときだ。チームの状態はいいし、投手陣の経験も深まっている。二次ラウンドに進出したい。
- これまでのキューバ代表チームではどの監督が一番自分に合ってましたか。
たくさんの監督に信頼され尊重され感謝している。その中でもビクトル・メサとはとてもうまくいっている。レギュラーになり、国際大会でも国内リーグと同じようにプレーし打てることを見せる機会を与えてもらった。
Alarcón, un capitán leñador
http://www.trabajadores.cu/20170709/alarcon-capitan-lenador/
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6457178
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック