2015年10月30日
セペダ最新インタビュー 「僕がプレーし続けるのを誰も邪魔することはできない」
エスカンブライ紙2015年10月30日付によるセペダへのロングインタビュー。
いま体調はいいよ。長いシーズンだった。
カリブシリーズのあと問題なく日本に戻った。勢いとプレーする意欲を持ってね。
プレーするには二軍で調整するよう言われた。背中に痛みが出た負傷時期があり、それを治した。
パンアメリカン大会に参加して、プエルトリコ戦で私は足首をひねってしまった。
- 負傷しているときキューバに残ることはできなかったのですか?
できない。もう契約していたし、どんなことをしても日本に行かなければならなかった。
日本で治療してもらい、15日後にはふたたびプレーする準備に入った。
あっちの野球選手はみなそうしてるんだ。負傷したら、回復して、再度プレーする。
負傷したら球団が医療保険を負担する。
- でも結局ほとんどプレーできませんでしたね・・・
人生にはいいときも悪いときもあるよ。私はレギュラーではなかった。
それがどのような状況かはすでに昨年説明した通りだ。
一年を通してほぼ代打だけだった。途中二度スタメンになったが、6回か7回で交代させられた。
私は二軍に落とされ、ほかの外国人選手があがっていった。
あちらでは外国人選手は四人だけが一軍にあがれる。
私はそのあと一度もあがれないままシーズンを終わった。
トレーニングと契約遂行だけに専念した。
実戦からは休めたが、試合のないトレーニングでは目標など持てない。
私の最大の目標はプレミア12でキューバ代表になることだったんだ。
- ではプレミア12に向けて準備していたのですか?
そうだ。でもメディアのニュースを聞いてぴっくりした。私は必要な存在ではなかったということだ。
始まりにはすべて終りがある、とは思うが、でもやり方があるだろう。
私は二年間外国で過ごした。それは政府やInder(キューバスポーツ協会)による取り決めを成し遂げるためだったのに、 私をキューバ代表から外すことに影響したようだ。どのように評価されていたか私は知らなかった。
私が彼らに問いただすと、こう言われた。
決定は正当である、なぜなら私が日本でもパンアメリカン大会でも米国との対決シリーズでも、結果を出さなかったからだと。 私も同じ願いを持っている。プレーに飢えている。
外国のプロ野球では、選手を貸し出し、必要なときだけ活用する。ほかの選手にも同じことが起きている。異なった野球だ。 たった20回の打席では誰も結果など出せない。まして日替わりの代打ではなおさらだ。
でもそれが私に起こったことで、結局私はそういう体験を過ごしてきたんだ。
- 35歳、疲れはありましたか?
私はキューバではあらゆるキャリアを積み、確立した存在だけど、
その私にとって日本は新しいリーグであり、彼らにとっても私は新人で、チームを強化するための外国人だった。
与えられた機会に結果を出さなければ、すぐに他の選手に代えられてしまう。あらゆる部分が閉じられている道を見た。
私は努力し、トレーニングして、そしていまここにいる。私はこれからも続けていく。
なぜなら日本や他のリーグで通用する力が私に備わっている間は機会があるとわかっているからだ。
いまやいろんな可能性が広がっている。世界の誰も、私がプレーし続けることを邪魔することはできない。
- プレミア12へのキューバの参加はどう思いますか?
チームの状態はいい。つねに鍛え上げられた選手たちだ。
メンバーに選ばれたのは、彼らが結果を出し、あらゆる種類の大会で勝利する環境と質を維持しているからだ。
彼らには可能性があると思う。重要なことは、勢いと、勝利を実現する意欲をたくさん持つことだ。
- カリブリーグへの参加可能性についてはどうお考えですか?
キューバ野球には多くの才能があふれている。彼らがほかのリーグを知り、結果を出し、
その国のためにプレーする新たな機会を作り出すことは良いことだ。
それはひとりが機会を得るよりもっと偉大なことだ。
これは私にとってさらなる挑戦でもある。
私はこれを証明し、今回得られなかった評価をもう一度獲得しうるように、二倍努力しなければならない。
いま私は四度目のWBC参加を切望している。
- しかし、外国リーグへの参加や、報奨金の増額も、亡命を引き止めることはできていません。
個人が契約でき、人々が原石に可能性を見出す限りは、増え続けるだろう。
キューバ野球が維持されるよう努力しなければならない。
しかし亡命に歯止めをかけるのは難しい。
米国の市場はとても強力で、才能あるキューバ人に大金を提供するからだ。
これを解決するには、米国に経済封鎖をやめさせ、メジャーリーグとの関係でも米国と自由に商取引できるようにすることだと私は考える。
日本はすべてのキューバ選手を独占はしないだろう。韓国も同様だ。
なぜなら世界には多くの才能ある野球選手であふれている。ベネズエラの選手は日本にも米国にもいる。
カリブのリーグは冬に行われ、メジャーリーグはそのあと始まる。
カリブのリーグでは給与が支払われ、メジャーリーグではまた別の・・・。要するに、複雑なんだ。
- 経済封鎖について言うと、カリブシリーズMVPの賞金はあなたに支払われませんでしたね?
以前カリブシリーズのMVPになった選手と話をしたところ、彼は賞金として5000ドルを受け取っていた。
私たちキューバ人は経済封鎖のためにお金を受け取る権利がない。WBCと似ている。
MLBが運営しており、お金は米国財務省からのものだ。キューバはこれらを受け取ることを認められていない。
私たちは母国への愛情によってプレーすることに慣れているため、 もうこれらのことについて問うたりはしない。
私たちが無知であるとも、他の選手たちが得ているようなインセンティブが好きではない、とも言いたくない。
しかしいつも私たちにはこれらの賞金を得る権利がないということが言われる。
(受け取れていれば)キューバの選手や連盟にとって、次世代の発展のために、より多くの成果となったことだろう。
- 日本とのつながりはもう終わったのですか?
いや、日本とではなく、巨人と終わっただけだ。私は彼らと二年間活動して退団となった。
いろいろあったが素晴らしい体験だった。彼らの文化や練習方法をさらに学んできた。
自国の言葉が通じない場所に身を置くのは厳しいことだ。いい結果を残したかったができなかった。
Frederich Cepeda: Nadie en el mundo va a impedir que siga jugando béisbol
http://www.escambray.cu/2015/frederich-cepeda-nadie-en-el-mundo-va-a-impedir-que-siga-jugando-beisbol-fotos/
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