2020年09月30日
キューバ外務省声明 米国はキューバの国際医療協力に反対するキャンペーンを強化している
ヘンリー・リーブ医療援助隊のペルーでの歓迎の様子
Cubadebate、2020年9月30日、MINREX
Cubadebateは以下に、世界各国でのキューバの医療協力に反対する米国現政権のキャンペーンに関するキューバ外務省の声明を掲載する。米国は各国政府に対し圧力をかけるに至ったが、今回パンアメリカン保健機関に対し脅して圧力をかけている。
キューバ外務省声明
米国はキューバの国際医療協力に反対するキャンペーンを強化している
キューバ国民と国際社会は、米国政府がキューバの国際医療協力の信用を失墜させ、これを受け入れる各国政府に圧力をかけ、それらの医療サービスを諸国民から奪うために2019年以降展開している不誠実なキャンペーンを認知している。
キューバ外務省は、米国政府がその攻撃の一環としてパンアメリカン保健機関(PAHO)に対して一連の圧力と恐喝を放ったことを糾弾する。
PAHO予算の主要な貢献国である米国が財政的貢献の見送りを示唆したことにより、PAHO事務局は、「ブラジルの『もっと医師を!』プログラムにおけるPAHOの役割に関する外部監査」なるものの受け入れを余儀なくされた。同プログラムには、ブラジル労働者党人民政府からの明白な要求を受けて数千人のキューバ人医師らが参加してきたが、米国と現ブラジル政府による極めて下劣な中傷キャンペーンの対象となっている。
キューバの国際協力(今回の場合は『もっと医師を!』プログラム)に関する米国の懸念は、PAHOで議論されるべき正当性も関連性もない。過去の監査でも良い評価を得ている『もっと医師を!』プログラムはキューバ政府、当時のブラジル政府、PAHOの三者間合意に基づいて設立された。
このプログラムによって、2013年8月から2018年11月までの間に、キューバ人医師らはブラジル国内3600を超える自治体で1億1335万9000人の患者を診察し、6000万人のブラジル人に継続的な医療を提供することができるようになった。プログラムのおかげで、ブラジルの人々への基本医療サービスが拡大し、医療へのアクセスと供給が増加し、医師の予防活動により入院が減少し、国民の健康指標が改善された。
患者、医師、及び同プログラムマネージャーらの満足度と承認度は高かった。ミナス・ジェライス連邦大学(UFMG)の調査によると、患者の95%がプログラムに満足あるいは非常に満足しているという結果が出ている。
キューバがブラジルからの医師団の撤退を強いられていなければ、新型コロナウイルス感染症の被害が現在世界で2番目に大きい同国におけるパンデミックの制御と対応に貢献できていたかもしれない。
2018年11月14日発表のキューバ保健省声明にもあるように、キューバはブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領の卑劣なふるまいに直面し、『もっと医師を!』プログラムからの撤退を決定した。ボルソナロ大統領はキューバ人医療協力隊員を見下した脅迫的な態度をとり、PAHOならびに同機関とキューバ間の合意を公然と軽視し、同プログラムの条項に修正を強要した。その結果、当初の合意に基づく保証が反故にされ、キューバ人医師らの活動継続にあたり受け入れ難い条件が課されることになった。
米国政府が国際機関や地域機関を意のままに操作しようとする試みは嫌悪を抱かせるものである。周知の事実として、PAHOの理事会からは今般の監査実施を指示、または法的に裏付けるような文書は一切採択されておらず、いわゆる「取り決め事項」(ToR)の作成についても同様である。
作成にあたったのは米国、ブラジル、PAHO事務局とカナダで構成されたチームであり、カナダは調整役である。恣意性の極みとして、今回の監査プロセスはPAHOの通常予算内で実施される。
指示書のないままに、米国の弁護士事務所と契約が結ばれた。同事務所は180日後に適切な評価、つまり米国主導の選抜チームがすでに定めた「取り決め事項」に沿った既定の評価を提出しなければならない。
一般的な誠実さがあれば、米国政府の目的や行動に関する知識があれば、あるいは最低限の常識さえあれば、現在直面しているのは多国間主義への正面攻撃であり、政治目的によるPAHOの操作であり、キューバへの攻撃拡大である、ということを疑う者はいない。
9月28日のPAHO第58回理事会において、キューバのホセ・アンヘル・ポルタル保健大臣がこの工作を告発した後、米国務省代表のスピーチにおいて示されたのは、PAHOへの圧力やキューバと域内加盟国間の協力プログラムに対する圧力、およびブラジルの『もっと医師を!』プログラムへの「外部監査」の背後に米国が存在するということである。
米国はキューバのPAHO執行委員会メンバー立候補に異議を唱えるという度を越えた行動に出たが、キューバが満場一致の支持を得たため、その行動は失敗に終わった。理事会の開催中、多くの国々が新型コロナウイルス感染症との闘いにおけるキューバ医療関係者の連帯と協力を高く評価し、謝意を表明した。
キューバ外務省は、キューバの国際協力の信用失墜を望む米国の攻撃的な目的のために、かつその目的によって推進された虚偽の不誠実な評価が準備されている、と非難した。
この新たな工作を通じて、米国政府がキューバとPAHOの関係を損なおうと意図していることは遺憾である。歴史的にキューバとPAHOとの関係は協力、敬意、共通目標の設定、人道的価値、人々に質の高い医療サービスを保証する取り組みに支えられてきた。これらの前提を土台として、キューバが誇りとする関係が構築されてきた。
キューバ外務省はキューバ国民の利益となる医療制度およびラテンアメリカとその他地域の諸国民への協力を維持、発展させるというキューバの確固とした決意を改めて表明するものである。
それを成し遂げるために自身の努力で築いた能力を備えている。そのことは誰も変えられない現実である。
保健医療へのアクセスは人権のひとつであり、米国が数百万人からその不可侵の権利を奪おうとするのは犯罪である。
2019年12月5日付の外務省声明で表明したように、56年間に164か国でミッションを遂行したキューバ人医療協力隊員40万人超が持つ尊厳、プロ精神、利他主義に疑義を呈することは不道徳であり、容認できない。
米国のキューバに対する経済・貿易・金融封鎖の強化は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックという現状において特に壊滅的な影響を及ぼしている。しかし、わが国がわずかな資源をそれを必要とする世界の諸国民と共有することを妨げることはこれまでも、そしてこれからも決してできない。
キューバ国内のパンデミック対応とは別に、国民の連帯・人道主義精神に導かれ、キューバは国際医療協力を強化し、3800人を超える医療協力隊員から成る52の協力隊を感染症被害を受けた39の国と地域に派遣した。これはパンデミック以前から59か国ですでに活動していた隊員らに続くものとなった。
キューバ革命の歴史的指導者フィデル・カストロが2014年10月2日付の『義務を果たすとき』と題した考察で語ったように、「自身の命を失うリスクがあろうとも人の命を救うためにどこへでも赴く医療従事者は、人類が提供しうる連帯の最大の手本である」。
2020年9月30日、ハバナ
トーゴとクウェートでの活動から帰国したキューバ医療協力隊の医師たちとミゲル・ディアスカネル大統領(中央)(2020年8月17日)
キューバTV(2020年9月30日)
Declaración del Minrex: Estados Unidos arrecia su campaña contra la cooperación médica internacional de Cuba
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/09/30/declaracion-del-minrex-estados-unidos-arrecia-su-campana-contra-la-cooperacion-medica-internacional-de-cuba/#.X4H9_mgzbIU
2020年09月29日
フレデリク・セペダ 22年の偉大なキャリア
フレデリク・セペダ、第一回WBC
Trabajadores、2020年9月29日、 Joel García León記者
第一回WBC決勝戦8回の右打席での本塁打、2015年カリビアンシリーズでのMVP、第41期キューバ野球リーグ決勝戦でのオルギンのオスカル・ヒルに対する三振、これらは、言及するだけですぐに、その偉大さから野球場ではまれな敬意が向けられているある一人の野球選手のキャリアに結びつけられる、そのごく一部である。その選手とはフレデリク・セペダである。
彼は監督たちが自チームにいてほしいと願う理想の選手である。巧みで力強くタイムリーな打者であり、わが国の野球界で成功した数少ないスイッチヒッターの一人である。サンクティ・スピリトゥスチームおよびキューバ代表チームで背番号24をつけるセペダは22年のキャリアのなかですでに、カサノバ、リナーレス、キンデラン、パチェコ、グリエル、ウラシア、ビクトル・メサらとともに史上最高の選手の一人として位置づけられるほどの打撃成績を残している。
幼いときから日本の野球教室参加のために選ばれていたセペダは、運命的に読売ジャイアンツと契約し日本に戻ることになり、日本野球で最多優勝と最高の人気を誇る同チームの80人目の四番打者となった。
大きな活躍や期待された成績を残すことはなかったが、帰国時のその気高さと自己批判は、新たな賞賛すべき点である。「プロ野球から多くのことを学んだ。倫理規定やトレーニングシステム。野球と言うのはわれわれがキューバで行っているように実戦するにはひじょうに金のかかるスポーツであることを再確認した。プロ野球選手であるために、そしてそれらのチームにとどまるためには、多くの条件が必要とされる。大事なことは入団することだけでなく、それを維持することだ」。
打撃部門をいくつか引用するだけでも、四球数では史上最多(第60期開始前時点で1733個)を誇り、二塁打・得点・打点・OPS・長打率部門では史上ベスト10に位置しているセペダは、克服と忍耐の見本である。よく知られているトミージョン手術を含む3度の手術を乗り越え、また偶然ではなく自身の高いパフォーマンスによって4回目のWBC出場の権利を勝ち得た。WBC4度出場はキューバ人選手唯一であり、安打・打点・本塁打や得点の通算記録を保持している。
セペダはなぜ他チームからの誘いがありうるにも関わらずサンクティ・スピリトゥスにい続けるのか。彼の長い国内外でのスポーツキャリアのなかで私がなしえた3回のインタビューのうちの1回でそのことを訊いた。バッターボックスで悪球を識別するために持っているのと同じ忍耐力で、率直に彼は答えた。
「補強として選ばれたときを除いて、他からは一度も申し出を受けたことがないんだ。サンクティ・スピリトゥスにいることは、家族が大いに影響している。家族を決して放ってはおけないし、自分がデビューしたチームについてもそれは同じだ。ここにいると気分がいい。私が現在の位置までたどり着けたのはこのチームのおかげだ。引退するまで自分のベストパフォーマンスと経験をこのチームに捧げるつもりだ」。
しかしセペダの人生には無視することはできないであろう1ページがある。キューバ革命の歴史的指導者フィデル・カストロ・ルスとの対面や電話により会話をかわした4つの場面である。フィデルの息子アントニオ・カストロはセペダの個人的な友人である。
「2009年のWBCのとき、フィデルとは2度電話で話して、忍耐力を維持し集中を失わないようにといつもアドバイスをもらっていた。私を手本として見習うようにと語った声明をフィデルは発した。これはのちにフィデルの論考のひとつとして収録され、私の自宅の居間にある額に飾られている」、とセペダは筆者が以前発表した別のインタビューのなかで回想した。
セペダにとって、自分に野球を教え、現在はセペダの息子に教えている父は、人としての模範であり続けている。「いま父は私の息子フレデリク・セペダの面倒をみている。息子に両手打ちを教え、すべてのポジションでプレーすることを教えた。希望は息子が私よりすぐれた選手になることだ」。
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entuMovil スポーツコンテスト 第22週
最近第60期キューバ野球リーグでフレデリク・セペダが達成した通算記録はどれか。
1) 400二塁打 2) 1200打点 3) 1300得点
正解:1200打点
大賞:チャージ5cuc
ホセ・ダリエル・マルティネス・ディアス、ピナール・デル・リオ県ピナール・デル・リオ市
当選者(entuMovilのSMSサービスフォルダにある有効な任意サービスの1か月間無料登録)
フアン・カルロス・オテーロ・ゲレーロ、マタンサス県カルデナス市
ダイリン・シルバ・ブリト、ラス・トゥナス県ヘスス・メネンデス市
ディーニィ・ドゥアネス・マトス、シエンフエゴス県シエンフエゴス市
2006年第一回WBC決勝 日本戦8回 セペダ1点差に迫る2点本塁打
2015年カリビアンシリーズ準決勝 ベネズエラ戦 セペダ全打撃
2002年第41期キューバリーグ決勝 オルギン戦最終回 2死満塁でセペダ三振
Frederich Cepeda: reverencia con gorra quitada (+ Ganadores)
http://www.trabajadores.cu/20200929/frederich-cepeda-reverencia-con-gorra-quitada-ganadores/
2020年09月28日
ラス・トゥナスで交通事故 4人が死亡 26人が負傷
プエルト・パードレ市のギジェルモ・ドミンゲス総合教育病院に緊急搬送された負傷者
Juventud Rebelde、2020年9月28日
ラス・トゥナス県北部のヘスス・メネンデス市から28kmのところにあるコポ・デル・チャトと呼ばれている場所で大規模交通事故が発生し、現時点で4人が死亡、26人が負傷、2人が危篤状態にあり、数名が重体である、ときょう(9月28日)ウェブサイトTiempo21.cuが発表した。
1人が事故現場で即死し、他の3人がサルガセーロ集落の病院で死亡した。負傷者はプエルト・パードレ市のギジェルモ・ドミンゲス総合教育病院に緊急搬送され、学際的医療チームにより治療を受けている。
情報によると、この事故は、サン・アグスティンのフェリクス・ゲラ農業生産基礎組織の貨物トラックが人を運んでいて、技術的欠陥を起こし発生した。
事故現場にはすぐに、医療チーム、マヌエル・ペレス・ガジェゴ県防衛評議会議長、党・政府の当局者たちがかけつけた。
Accidente masivo en Las Tunas deja varios fallecidos y 26 heridos
http://www.juventudrebelde.cu/cuba/2020-09-28/accidente-masivo-en-municipio-de-jesus-menendez-al-norte-de-la-provincia-de-las-tunas
米国 キューバの送金企業AISを制裁対象に追加
Radio Rebelde、2020年9月28日
米国は、米国民が手続きをおこなうことを禁止する企業のブラックリストに、キューバの金融サービス会社フィンシメックスの一部門であるアメリカン・インターナショナル・サービシーズ(AIS)を加えたことを発表した。
AISはキューバ向け送金手続きでもっとも利用されている手段のひとつである。
フィンシメックスは6月に制限対象組織リストに含まれていたが、当時、国務省と財務省はこの新たな措置の範囲に関する質問にすぐには回答しなかった。
これらの制裁はキューバのブルーノ・ロドリゲス外相に批判されていた。外相は「彼らはフロリダの有権者を操作しようとして封鎖を強化したのだ」、と述べた。
「これはキューバ国民や両国の家族の絆を傷つけることを狙った工作である」、とロドリゲス・パリージャ外相は以前述べた。
米国務省のサイトに掲載されているキューバの制裁対象リストによれば、AISの追加は明日9月29日に有効となる。
キューバTV(2020年9月28日)
EE.UU. incluye a American International Services en lista negra de empresas en Cuba
http://www.radiorebelde.cu/noticia/ee-uu-incluye-a-american-international-services-en-quot-lista-negra-quot-de-empresas-en-cuba-20200928/
2020年09月27日
FINCIMEX 送金サイトAISのなりすましサイトについて警告 キューバ
このサイトはフィンシメックスとは関係がない
Cubadebate、2020年9月27日
フィンシメックスはきょう(9月27日)フェイスブックの公式ぺージで、キューバへの送金サイトAIS(www.aisremesascuba.com)のなりすましサイトについて警告した。
「警告:お客様へ。彼らは米国からaisremesascuba.comへの頻繁なアクセスを利用して利益を得るために aisremesacuba.com(remesaが単数であることに注意)というドメインを取得しています。このドメインはフィンシメックスとは関係がなく、顧客データの整合性が危険にさらされる可能性があります。フィンシメックスは法的措置を検討しており、皆様の安全、信頼、管理における透明性を保証する使命を担います」、とフィンシメックスはフェイスブックに投稿している。
これはフィッシングという。フィッシングとは、信頼ある個人・企業・サービスを装い(信頼ある第三者へのなりすまし)詐欺を実行し、相手を操作し、なすべきではないことをおこなわせる(たとえば個人情報の公開させたり、リンクをクリックさせる)一連の技術に名付けられた情報用語である。
この詐欺を実行するためには通常、人びとが持っている援助や効率化といった社会的本能を利用しながら、社会工学が用いられる。脆弱性を悪用した情報処理手順が使われることもある。通常、その目的は情報を盗むことだが、マルウェアをインストールしたり、システムを破壊したり、詐欺によってお金を盗むこともある。
Fincimex alerta sobre una web falsa de remesas
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/09/27/1428737/#.X3GkgGgzbIU
2020年09月22日
フレデリク・セペダ 史上9人目の通算1200打点達成
フレデリク・セペダ、マヤベケ戦で通算1200打点達成
Telerebelde、2020年9月22日、Randy Vasconcelos記者
フレデリク・セペダはキューバ野球の最前線で歴史を作り続けている。サンクティ・スピリトゥスの象徴的選手セペダは9月19日、通算1200打点を達成した史上9人目の選手となった。
今回の通算記録は、23シーズン、1837試合、6191打数目で到達した。ホセ・A・ウエルガ球場でのサブシリーズ初戦4回表、ディスマニ・オルティスを三塁に置き、オルギンのアルヤンセル・アルバレス投手から右翼への犠飛を放ち達成した。
この記録は、オレステス・キンデラン(1511)、アントニオ・ムニョス(1412)、アントニオ・パチェコ(1304)、エリエル・サンチェス(1255)、フェルナンド・サンチェス(1223)、オマール・リナーレス(1221)、ダネル・カストロ(1214)、アレクサンデル・マジェタ(1211)に次ぐものである。
このデータから、セペダが自身の同僚であり現在の監督であるエリエル・サンチェスに追いつき追い越すのは時間の問題と思われる。あと54打点が必要となるが、これはチームの勝利に貢献するという意味で間違いなくエリエルに満足感を与えるものとなろう。
セペダの1シーズンでの最多打点記録は第49期における82打点である。その翌年もほぼこれに近い81打点を記録した。両年とも83試合に出場した。
第42期には自己三番目の記録(62打点)を記録したが、このときはプレーオフまで全90試合に出場した。
このキューバ野球史上最高のスイッチヒッターが到達する次の通算記録は、1300得点になるだろう。
エンリケ・ディアス(1683)、オマール・リナーレス(1547)、エドゥアルド・パレ(1380)、オレステス・キンデラン(1379)の4人しか達成できていないこの偉業にセペダはあと12と迫っており、数試合で並べるものと予測される。
今季はあと13本で、通算400二塁打に到達する。これはミチェル・エンリケス(437)、アリエル・ボレーロ(412)、ロランド・メリーニョ(405)に次ぐものである。
これを達成すれば、2000本安打、700長打、400二塁打、300本塁打、1700四球、1200得点、1200打点に到達したキューバリーグ史上初の選手となる。これらすべての記録が彼を、第60期でプレーしている生ける伝説にしている。
フレデリク・セペダ
Cepeda , la leyenda vivente que juega la serie 60
http://www.telerebelde.icrt.cu/cepeda-la-leyenda-viviente-que-juega-la-serie-60/
カナダの新航空会社OWG 11月からキューバのリゾート地への運航開始
OWGは現在のコロナ禍における観光業の世界的危機のさなかに設立された
Radio Habana Cuba、2020年9月22日、PL
クバーナ航空会社はきょう9月22日ハバナで、カナダの航空会社OWGが今年11月からキューバへの運航を開始する、と発表した。
「モントリオールおよびトロントと、ハルディネス・デル・レイ、カヨ・サンタマリア、オルギンとの間を運航する」、と同社はツイッターで報告した。
これらのキューバの観光地は、コロナ禍において定められた厳しい保健対策のもと、7月1日より外国人観光客に向けて開かれている。
これらキューバ北部の群島には、ここ直近の2週間で数百人のカナダ人観光客がエア・カナダで到着した。エアカナダはモントリオールからカヨ・ココのハルディネス・デル・レイ空港へのフライトを週一回維持しながら、月末にはトロントからも運航する予定である。
すでに予約が確認されているホテルのなかには、メモリーズ・カリベ・ビーチ・リゾートや、メモリーズ・フラメンコ・ビーチ・リゾート・プラヤ・パライソ、カヨ・ココ・ビーチ・リゾートなどがある。
コロナ禍における対策の一環として、キューバにおけるこれらの施設は「最も衛生的で安全な観光業」という認可を受けており、外国人観光客を受け入れる用意ができている、と先日当局は語っていた。
OWG、キューバへ(2020年7月15日)
Aerolínea OWG volará a Cuba a partir de noviembre (+Foto)
http://www.radiohc.cu/noticias/economia/234812-aerolinea-owg-volara-a-cuba-a-partir-de-noviembre-foto
2020年09月21日
キューバに生まれるということの特権
キューバではインクルーシブ教育が優先されている
La Demajagua、2020年9月22日、Yanelkys Llera記者
これから私が語る物語の主人公は、2歳と6か月になるシアン・アレハンドロという名前の男の子である。グランマ県バヤモ市にある「セミジータス・デル・アルバ(ALBAの小さな種)」という保育園に2歳から通っている。
保育士の女性が近づいてゆっくり話すと、シアンは反応しないが、その目は反応している。彼は生まれたときに気管支肺炎にかかっており、治療を受けたが、合併症をおこし、聴力を失った。
しかし両親が彼に起きたことに気づいたのはそのときではなかった。保育園入園のときに保育士たちがその奇妙な行動を報告し、他の園児たちから分けて様子を見たが、彼は自分の名前を呼ばれても反応しなかった。
すぐに園の責任者の女性が両親にこのことを伝えると、両親はとても心配して彼を専門家のところに連れていった。予想された通り、中等度の聴覚障害と診断され、補聴器の着用が必要となった。
母親は世界が崩壊したかのように感じ、泣き、苦しんだが、シアンは幸運である。なぜなら彼は、教育が特権でなく皆の権利であるキューバで生まれたからだ。個人の特殊性や特徴にかかわりなく、全員に質の高い教育を受ける権利を認める概念として理解されている包括的教育(インクルーシブ教育)のおかげで、彼は保育園で普通の生活を送ることになる。
包括的教育はキューバで優先事項である。障害を持つ1万人以上の子どもたちが通常学級で学んでいる。このことは、彼らが包括されながらもその必要性に応じて個々に対応されていることを意味する。シアンは幸せな子どもであり続ける。希望をつかもうとすれば、すべてに可能性があるのだから。
保育園セミジータス・デル・アルバ
Una historia que contar
http://lademajagua.cu/una-historia-contar/
2020年09月18日
ハバナ旧市街の住宅倒壊事故 救出された1人が死亡 キューバ
Cubadebate、2020年9月18日、ACN
今週水曜日(9月16日)の夕暮れ時に発生したハバナ旧市街の建物の倒壊では、救急隊は迅速に対応したものの、救出された女性1人が死亡した、とハバナ当局者は説明した。
ハバナの県防衛評議会(CDP)のルイス・アントニオ・トーレス・イリバル議長は、居住者のうちの8家族の新たな住居が同建物の後部に建設中である、と述べた。
ハバナの最高幹部たちとの会見のなかでは、このほかの4家族には別途部屋が割り当てられていることが知らされた。トーレス・イリバル議長は、今回の非常につらい事故が、キューバ革命の敵対者たちによって明らかに卑しい目的のために利用されている残念な状況を強調した。
また、トーレス・イリバル議長は、コロナ禍のなかですべての当局者と組織が、今回のような事件に対して取り組む用意ができている、と強調した。
Aclaran autoridades de la capital información sobre derrumbe en edificio en la Habana Vieja
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/09/18/aclaran-autoridades-de-la-capital-informacion-sobre-derrumbe-en-edificio-en-la-habana-vieja/#.X2TdAGgzbIU
2020年09月16日
ハバナ旧市街で集合住宅が倒壊 1人が負傷 キューバ
Cubadebate、2020年9月16日、Eduardo Cedeño Milán記者
きょう9月16日の午後7時、ハバナ旧市街のキューバ通り(ルスとアコスタ間)にある集合住宅で倒壊が起きた。
救命救助隊、SIUM(緊急医療統合システム)、キューバ赤十字が迅速に対応した。
負傷者1人が報告されている。未成年者1人と成人2人は無傷だった。この全員がより徹底的な検査のために医療施設まで移送された。
現在、救命救助隊の第一コマンド部隊のメンバーたちが、瓦礫のなかで埋もれたままの1人を救出するために活動している。
この倒壊のニュースを前に、同県の当局者たちは現地に集まった。
(Canal Habanaの情報)
Derrumbe en la Habana Vieja deja una persona herida
http://www.cubadebate.cu/noticias/2020/09/16/derrumbe-en-la-habana-vieja-deja-una-persona-herida/#.X2TQQGgzbIU