ここ最近上がって来た有尾類熱。
アカハライモリ。
スポッテッドサラマンダー。
オキナワシリケンイモリ。
マダラファイアサラマンダー。
アメイロイボイモリ。
イベリアトゲイモリ。
数年前、安易にアンフューマを導入した際に持ち込んだ謎の疫病によって飼育していた両生類(当時はほぼカエル)を壊滅させて以降、生き残ったオビタイガーサラマンダーとアフリカウシガエル以外の両生類は止めたと決意していたのだけど。
所詮、こんなモンである。
好き者の決意なぞ、全く当てにならない。
特にマダラファイアサラマンダーは二回目の挑戦。前回(と言っても疫病事件より更に前)の時は訳も分からず飼った為に完全に夏越を失敗して殺してしまった。
あの時に比べて、かなり状態の良い個体。今度こそ、上手くやりたい。
あと、前回も言った様にアカハライモリに関しては思う所もある。曲がりなりにも、貢献できればいいのだけど。
子供の頃、アカハラの繁殖には孵化まで成功している。同じ感覚でイケる筈。そも、産卵と孵化までは難しい生き物じゃない。最大の難関は、幼生が変態して上陸した後の飼育。子供の頃はそこを抜ける自信がなかったので、生まれた幼生は全て採集場所の田んぼへ逃がした。
現在は、餌にする微小生物が容易に入手出来る。ハードルは、かなり低い筈。上手く行ったなら、WCを上回る安値で回したい。
WCがより売れてしまうのは、安いから。繁殖・育成の手間が付いて回るCBは基本価格が上がる。当たり前の事だけど、それではWCの流通を止められない。
そう言った事情故、ブリードを生業とする人達に望んではいけない。生活に関係する彼らに、安く売れなんて言える立場の者はいない。
やれるとしたら、飼育とは関係のない事で生計を立てられる我ら趣味人である。
幸い、アカハライモリは爬虫類の様に電熱費はほぼかからない。有尾類としては異例と言って良い程、暑さにも強い。広いケージでエアレーションを回し、涼しい場所におけば夏も超えられる。エアコンは必要になるかもしれないが、少なくともワインセラー等を購入する必要はない。
究極的に、省エネで飼育・繁殖が狙える。
そも、強健な生き物である事に間違いはない。
アカハライモリの絶滅なんて事態は避けたいし。
かと言って、安易な規制で新規参入の道を狭めたくもない。
人が絶えたコンテンツは消える。
沢山の先人の努力と執念によって、ようやく日の目を見れたこの業界。
あの、コオロギすらろくに買えない時代には戻りたくない。
出来うる限りの事を、したい。
揃えた種親達は、恥ずかしながらWC。アカハラのCBは、異常と言って良い程に少ない。これ程に需要がある種なのに。
手に入らないのだから、此れで行くしかない。
この子達を仕上げて、回していく。
個人採集にしたって、自然からの略奪と言う本質に変わりはない。
良い子ぶりっ子した所で、選択肢がなくなるだけ。
今はほぼ全ての流通個体がCBで占められるレオパやクレステッドゲッコーも、全ての始まりは数頭のWCから。
その道をなぞる事が出来れば。
大きな口を叩いてはみたけど、正直何処まで出来るかは未知数。
けれど、文句だけ言って不貞腐れても、その間にイモリ達は減っていく。
行動しなければ、可能性すら開かない。
ちなみに、試しにと飼育を始めたイベリアトゲイモリはもう繁殖・産卵を始めた。
多分、アカハラ達が繁殖を始めるのは来年の春以降。それまで、彼らでじっくり腕を磨きたい。
資金稼ぎにもなるかもしれないしw
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