2015年11月08日
正暦寺の寺宝、魔をはらう麗しの姿 孔雀明王 くじゃくみょうおう
毒を取り込み甘露に変える
孔雀に坐す唯一菩薩形の明王
イスム こだわりの造型
凛々しさと優雅さをともに備えた孔雀明王像。木彫作家の井戸博章氏* を原型制作に迎え、細い脚で立つ孔雀と、その上に堂々と構えた一面四臂の明王の姿を造り上げた。
菩薩形ならではの細やかな装身具を真鍮で制作、繊細なパーツが揺れ動く。後補箇所がないという像の、歴史を経た色合いを彩色作家・篁千礼氏* の監修で仕上げる。
製品のモデルとなったのは
奈良 正暦寺、福寿院客殿の本尊で、両脇に愛染明王を従える。鎌倉時代に造像されて以降、後補の箇所のない貴重な作。慈愛に満ちた眼差しでありながら凛々しく端正な表情は、鎌倉時代ならではの傑作。正暦寺のご住職は孔雀明王のご利益を称して「毒を消すのではなく、毒を豊かなものに変える智慧を授けてくださるのだ」と語る。
孔雀明王とは
孔雀は毒蛇や害虫を好んで食べることから、インドにおいては古来より煩悩を食べつくして衆生を救う女性神として信仰されてきた。その姿のまま仏教に取り入れられたために、華やかな女性の姿をした唯一の明王となった。孔雀に乗った華麗な姿は他の明王像とは一線を画し、力強くも慈悲深い眼差しを投げかける。
毒を取り込み甘露に変える 孔雀に坐す唯一菩薩形の明王 孔雀明王 くじゃくみょうおう
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