少子高齢化で生産人口が減っていくなかで、
国は、シニア層の就業を増進している。
週に20時間以上企業で働く人は、
厚生年金、健康保険、雇用保険に加入することになっている。
厚生年金は70歳まで支払うことになった。
働き続けることで日々の暮らしの金銭的不安は減るけれど、
命を搾り取られて、人生の残り時間がどんどん減っていく焦燥感がある。
70歳になってから、やりたかったことをやろうとしても、
体力、知力は追いつかないかもしれない。
生きがいとマッチしている働き方をしている人であればそのままよいだろうが、
私の場合は、生き方をチェンジした。
終末期医療の専門医が書いた『死ぬときに後悔すること 25』
緩和医療がご専門の大津秀一医師が書かれた、『死ぬときに後悔すること 25』(致知出版社)という本がある。
【中古】死ぬときに後悔すること25 1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた /致知出版社/大津秀一(ハードカバー) 価格:316円 |
終末期の患者さんが後悔されていた事例を取り上げて検討を加え、「死ぬときに後悔すること 25」としてまとめられたのがこの本だ。
ベストセラーになった本なので、読まれた方も多いかと思う。
この本の冒頭で、著者は次のように書いている。
終末期の患者さんをまず苦しめるのは身体的な苦痛である。私はそれを取り除くスペシャリストなのである。
しかし一方で、身体的な苦痛は取り除けても、その人の心の苦痛を取り除くことはなかなか難しい。
<中略>
いまわの際に「先生、私はもう思い残すことはないですよ」、そう胸を張った数少ない患者さんたちは、世間一般よりずっと早くから、後悔を残さないように「準備」をしてきたように思えた。彼らの生き方は、いつ死んでも後悔が少ないような、問題を残さない生き方である。
『死ぬときに後悔すること 25』(大津秀一著/致知出版社)
著者は「これらを早めに遂行して、何とかしておいて欲しい。
そうすれば、後悔が少ない一生が用意されるだろう」と、述べている。
「やりたいことは、今すべき」である
『死ぬときに後悔すること 25』で「心理編」のトップに挙げられているのが、「自分のやりたいことをやらなかったこと」だ。
自分勝手の自由ではなく、自らによって立ち、何ものにも束縛されない真の自由に生きる人間は本当に強い。
心の部屋に清涼な風が吹き込むように、窓をいっぱいに開けて己がしたいように生きるべきだ。
とにかくいまわの際には、自分に嘘をついて生きてきた人間は、必ず後悔することになろう。
転職したいなら、今すべきである。
新しい恋に生きたいなら、今すべきである。
世の中に名前を残したいなら、今からすべきである。
『死ぬときに後悔すること 25』(大津秀一著/致知出版社)
自分を取り戻し、自分らしく生きることができれば、「自分の人生は何だったのか?」というような後悔ははるかに少なくなると思う、と示している。
人生の残り時間でどこまで行けるかは、わかりません。
けれど、気持ちが灰色になる状態でがまんするよりは、
ワクワクする方向に向かっていけば、
何歳になっても、道が開けていくと信じています!
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