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2016年11月08日
家族の健康と食事。
アンチエイジングを、まじめに考えなくては、ならない時代に
いよいよ、突入して居る事を、
実感しているのは、多分、僕だけではないと思い、ブログをはじめました。
高齢化社会を迎えた今、
私達は、できるだけ、長く、愛する家族の為にも、
健康を維持し、いつまでも、自分が元気で居てあげる事だ。
と、考えているからです。
ブログタイトルに「長寿館」とつけたのも、
こんな気持ちからなんです。
56歳の今は、現役を退いて、現場には、立ちませんが、
高校を卒業して以来ずっと、30年以上、僕は調理の仕事をして来ました。
なので、という訳でも有りませんが、
今日は、家族の健康と食事の関係について、
思う事を、これまでのスキルをもとに、書いてみたいと思います。
家族みんなが、健康でいるためには、
ひとりひとりが、気をつけることも、勿論ですが、
「家族の食事」という事にフォーカスすると、
お母さんの役割もなかなか大変です。
それぞれの、注意点を、食事を中心に、述べてみましょう。
1)お父さん
「30歳の体重を維持すること」
と言われますが、これは、30歳の時の
標準体重(身長マイナス110)でなくてはなりません。
ストレスの多い毎日、
つとめてビタミンCを摂ってストレスに対する抵抗力を強くして欲しいのですが、
野菜は充分召し上がってますか?
朝は、野菜ジュースか、100パーセント果汁、
あるいは野菜料理か果物をつとめて召し上がってください。
お酒を飲む方は、肝臓を強くする必要があります。
そのためには、たんぱく質とビタミンB2は、欠かせませんね。
肉や魚ばかりでなく、B2の多い、レバー、ミルク、チーズ、納豆なども、大いに食べましょう。
さらに、きのこは、B1やB2も豊富なので、進んで食べて欲しい食品です。
肥満防止には、暴飲暴食をやめるのは、勿論ですが、
三食きちんと食べ、特に朝食抜きなど、しない様にこころがけます。
二食にすると、かえって、1回の食事での、食事量や、吸収量が増えて逆効果です。
また、たんぱく質を減らすと、脂肪の燃焼が損なわれて、
これもまた、痩せられない結果になりますので、栄養を落とさないことです。
2)幼児
幼児期の食欲には、ムラがあることを、親は、知っておいてあげてください。
たとえば、ちょっと激しい運動をすると、驚くほど食べるのに、
お昼のゆでたまごが、半個でよいところを、1個食べたために、
夕食が、あまり進まない。といった具合です。
しかし、近年の子供たちは、運動不足になりがちで、
さらに、甘味や脂肪を、たっぷり摂るため、食欲不振が少なくないのも事実です。
食べないのに痩せないというのも、間食での、甘味や脂肪によるものです。
砂糖を摂り過ぎると食欲は衰えるのに、砂糖のエネルギーで、痩せません。
スナック菓子も、口当たりが良いので、ついつい食べ過ぎて、
脂肪や糖質を摂りすぎているのです。
私達の味覚は、離乳期から、幼児期にかけて、のあいだに、
8割かた、決まると言われています。
この時期に極端な甘味や塩辛さを覚えて仕舞うと、
大人になってからは、修正しにくいのです。
そういう意味では、幼児期の食習慣が、一生の健康や栄養を左右しますから、
親としては、この時期に良い食習慣を身に付けさせることを、こころがけましょう。
三度の食事は、おやつを含めて四度の食事を規則正しくすること。
牛乳か、麦茶を与えること。
野菜を食べさせること。
この3つを忘れない様にしましょう。
肉や魚を与えることは、どのお母さんも心得ている様ですが、
朝食を抜いてしまう子供が多いというのは、深刻な問題だと危惧しています。
3)中高生
運動をする人達は、体も大きく、驚くほど食事をします。
一方で、受験勉強に追われる人達は、
食欲不振になったり、頭をクリアにする栄養を求めます。
この時期には、普通に食事が出来れば、特に体を壊す心配はないのですが、
中には、余りに偏った食事をするため、脚気を起こす人も居ます。
ビタミンB1が欠乏すると脚気になる事は、
小学生でも知っているほどの常識でしたが、
ここ数年、また見られる様になりました。
しかし、脚気と言う診断は、すぐつかない様です。
何しろ、脚気という病気は、70年以上も昔に、解決して、
なくなってしまった病気という世間の認識が有るからだと思われますが、
ジャンクフードといわれる食品を多量に食べるあまり、
いわゆる、物的な豊かさから生まれる栄養失調という事でしょう。
糖質や、デンプン質を多く含んだ飲料ばかり飲んでいると、
よほどの量の、ビタミンB1を、摂らなければ、脚気になるのも、無理も無いことですね。
頭をよく働かせるには、腹八分目が、第一です。
あまり、満腹だと、消化の方にエネルギーがとられて、頭がよくはたらきませんね。
さらに、脳神経の働きを活発にするには、ビタミンB1がなによりです。
そして、苛立つ神経を鎮めるには、カルシウムを、摂りましょう。
夜遅くまで勉強をするとき、まず、牛乳を。と、言われるのは、
吸収の良いカルシウムだからです。
ただおなかをふくらませる食事ではなく、合理的な食事を摂ることで、
頭もスッキリさせて欲しいところです。
4)若い女性
痩せたい一心から、朝食を抜いたり、サラダだけのランチを摂る一方で、
ケーキを食べ過ぎている人が多く、あまり、健康的とは言えません。
痩せるためには、三食きちんと食べる事が第一です。
生野菜のサラダは、かさばる為、意外と量が少ないので、
おひたしのほうが、まし。と、言う人も居ますが、
どちらでも、好きな食べ方で、良いと思います。
サラダにしても、野菜を軽く塩もみしたり、サッとゆでて使えば、
かなり、カサが減ってたくさん食べられます。
その上、サラダだと、同時に植物油も摂れるので栄養的には良い食べ方なのです。
昨今、若い女性に、貧血が多いのが、問題になっています。
血液の為には、栄養としては、主として、たんぱく質と、鉄ですから、
それらを、不足させないことですね。
鉄の多い食品としては、何よりレバーを摂りたいところですが、
なぜか、レバーは、嫌われがちです。
他の食品で鉄の多いのは、
卵黄、ひじき、大豆、黒蜜などがありますので、
レバーが、どうやってもダメ。と言う方は、これらを摂る様にして下さい。
ヘモグロビンの生成をさかんにする食品は、レバー意外だと、
桃、すもも、あんず、りんご、ぶどう、などの、果物も、すすめられます。
それらは、かならずしも、生とは、限りません。
干した物や、煮た物でもけっこうです。
みつ豆は、寒天のほか、赤エンドウと、干しアンズを用いて黒蜜をかけます。
昔から、女性の好物だったことも、分かる気がしますよね。
そして、ビタミンCを摂ることも、
壊れていく赤血球の再生を促すために、重要なことです。
ビタミンCの多い、柑橘類、イチゴ、青菜なども、たくさん食べる様にしましょう。
5)お母さん
そろそろ肥満の兆しが見えたり、
太っているのに寒がりで冷え症という方が少なくありません。
肥満を防ぐには、三食きちんと摂る事と、上手に食事を摂る事が、何よりです。
さらに、つとめて体を動かす様にしなければ、
どうしても、お腹が出たり、腕が太くなったりします。
痩せたいからといって、肉(たんぱく質)を摂らないと、
脂肪の燃焼が損なわれて痩せられません。
たんぱく質の必要量は、女性の場合は、
1日に牛乳コップ2杯、卵1個、魚1切れ、肉1切れ、豆腐半丁
ぐらい食べる事が、必要です。牛乳の代わりに、チーズや、ヨーグルトにしても良いでしょうね。
お腹の空く方は、低カロリーの野菜、ノンカロリーの海藻や、きのこを摂る様にします。
低カロリーだからといって、水っぽい食事をするのはよくありません。
おかゆ、スープ、雑炊と、ジャバジャバの物ばかりたべることで、
食事の量が増え、胃拡張の傾向が、進みます。
その結果、食事量が増え、つい、エネルギーを、摂り過ぎて仕舞うのです。
寒がり、冷え症は、低血圧や、貧血が原因であることは、少なくありません。
低血圧で食べていけない物は無く、むしろ、つとめて、食べて欲しいのです。
とくに、たんぱく質とビタミンB1,Eを欠かさないこと。
これらが不足すると、いっそう血圧が下がって、具合が悪いものです。
B1とEを手軽に補給するには、胚芽が良いでしょう。
胚芽米や、胚芽パン、小麦胚芽などを常用してください。
また、B1を摂るために、豚肉、豆類、ナッツ、きな粉、胡麻なども良く、
これらのB1群を摂るときに、ネギやにんにくと、いっしょに摂ることで、B1効果を高めましょう。
ビタミンEは、胡麻、とうもろこし胚芽、青菜、サツマイモなどからも、摂る様に、しましょう。
よい食習慣は、運動をはじめ、よい生活習慣とともに、大切な健康管理です。
誰でも身に付けたいことは、
適量の食事と、適度の運動、薄味の食事、植物油を摂ることでしょう。
これらは、家族の誰でも大切なことなのです。
食事と運動が適度でさえあれば、子供なら、順調に発育し、
おとななら、標準体重を保つことにも繋がる筈です。
”メタボ”ということに、注目される様になって、久しいですが、
これは、老化や病気のはじまり。と、認識しましょう。
薄味の食事といっても、決して不味いものでは、ありません。
塩がダメなら、甘くすれば良いという問題でもありません。
うま味(だし、酒など)を効かせ、薬味や、スパイスを使い、
素材そのものの味を楽しむ様にしましょう。
塩をたっぷり振って焼いた魚に、醤油をかけて食べるよりは、
レモンやすだち、ユズや生姜の風味が加わったほうが、美味しい筈です。
口中や、胃腸内に傷がある場合のほかは、スパイスを使うことは、大いにアリです。
血圧が高くても、腎臓や肝臓が悪いときでも、
スパイスを使う事は、問題ありません。
スパイスよりも、塩分の摂りすぎの方が、よほど問題です。
植物油を使いなれるには、
たまに、揚げ物をして、沢山摂ろうと考えるよりは、
少量でも毎日組み入れることを、心がけましょう。
油炒めや、サラダドレッシングとは限らずとも、
煮物や、和え物に、1滴落とすことで、
コクのある、美味しい味に仕立てることにもなります。
僕の言う「薄味」とは、そういうことなのです。
家族の健康を食卓で舵取りするお母さんの役割は、簡単なことでは有りませんが、
義務の意識を持つよりは、進んでお料理を楽しむという意識で向き合うことだと思います。
そうする事で、「また、今日も夕飯、考えなくちゃ」から
「家族の笑顔が見たいから」に代わってシフトしていくと思います。
そうなれば、某、レシピ本のタイトルの様な、
「ごちそうさまが聞きたくて」
の気持ちが、よくわかる様になれると思います。
以上、きょうは、僕の調理経験からの、所感を書いてみました。
いよいよ、突入して居る事を、
実感しているのは、多分、僕だけではないと思い、ブログをはじめました。
高齢化社会を迎えた今、
私達は、できるだけ、長く、愛する家族の為にも、
健康を維持し、いつまでも、自分が元気で居てあげる事だ。
と、考えているからです。
ブログタイトルに「長寿館」とつけたのも、
こんな気持ちからなんです。
56歳の今は、現役を退いて、現場には、立ちませんが、
高校を卒業して以来ずっと、30年以上、僕は調理の仕事をして来ました。
なので、という訳でも有りませんが、
今日は、家族の健康と食事の関係について、
思う事を、これまでのスキルをもとに、書いてみたいと思います。
家族みんなが、健康でいるためには、
ひとりひとりが、気をつけることも、勿論ですが、
「家族の食事」という事にフォーカスすると、
お母さんの役割もなかなか大変です。
それぞれの、注意点を、食事を中心に、述べてみましょう。
1)お父さん
「30歳の体重を維持すること」
と言われますが、これは、30歳の時の
標準体重(身長マイナス110)でなくてはなりません。
ストレスの多い毎日、
つとめてビタミンCを摂ってストレスに対する抵抗力を強くして欲しいのですが、
野菜は充分召し上がってますか?
朝は、野菜ジュースか、100パーセント果汁、
あるいは野菜料理か果物をつとめて召し上がってください。
お酒を飲む方は、肝臓を強くする必要があります。
そのためには、たんぱく質とビタミンB2は、欠かせませんね。
肉や魚ばかりでなく、B2の多い、レバー、ミルク、チーズ、納豆なども、大いに食べましょう。
さらに、きのこは、B1やB2も豊富なので、進んで食べて欲しい食品です。
肥満防止には、暴飲暴食をやめるのは、勿論ですが、
三食きちんと食べ、特に朝食抜きなど、しない様にこころがけます。
二食にすると、かえって、1回の食事での、食事量や、吸収量が増えて逆効果です。
また、たんぱく質を減らすと、脂肪の燃焼が損なわれて、
これもまた、痩せられない結果になりますので、栄養を落とさないことです。
2)幼児
幼児期の食欲には、ムラがあることを、親は、知っておいてあげてください。
たとえば、ちょっと激しい運動をすると、驚くほど食べるのに、
お昼のゆでたまごが、半個でよいところを、1個食べたために、
夕食が、あまり進まない。といった具合です。
しかし、近年の子供たちは、運動不足になりがちで、
さらに、甘味や脂肪を、たっぷり摂るため、食欲不振が少なくないのも事実です。
食べないのに痩せないというのも、間食での、甘味や脂肪によるものです。
砂糖を摂り過ぎると食欲は衰えるのに、砂糖のエネルギーで、痩せません。
スナック菓子も、口当たりが良いので、ついつい食べ過ぎて、
脂肪や糖質を摂りすぎているのです。
私達の味覚は、離乳期から、幼児期にかけて、のあいだに、
8割かた、決まると言われています。
この時期に極端な甘味や塩辛さを覚えて仕舞うと、
大人になってからは、修正しにくいのです。
そういう意味では、幼児期の食習慣が、一生の健康や栄養を左右しますから、
親としては、この時期に良い食習慣を身に付けさせることを、こころがけましょう。
三度の食事は、おやつを含めて四度の食事を規則正しくすること。
牛乳か、麦茶を与えること。
野菜を食べさせること。
この3つを忘れない様にしましょう。
肉や魚を与えることは、どのお母さんも心得ている様ですが、
朝食を抜いてしまう子供が多いというのは、深刻な問題だと危惧しています。
3)中高生
運動をする人達は、体も大きく、驚くほど食事をします。
一方で、受験勉強に追われる人達は、
食欲不振になったり、頭をクリアにする栄養を求めます。
この時期には、普通に食事が出来れば、特に体を壊す心配はないのですが、
中には、余りに偏った食事をするため、脚気を起こす人も居ます。
ビタミンB1が欠乏すると脚気になる事は、
小学生でも知っているほどの常識でしたが、
ここ数年、また見られる様になりました。
しかし、脚気と言う診断は、すぐつかない様です。
何しろ、脚気という病気は、70年以上も昔に、解決して、
なくなってしまった病気という世間の認識が有るからだと思われますが、
ジャンクフードといわれる食品を多量に食べるあまり、
いわゆる、物的な豊かさから生まれる栄養失調という事でしょう。
糖質や、デンプン質を多く含んだ飲料ばかり飲んでいると、
よほどの量の、ビタミンB1を、摂らなければ、脚気になるのも、無理も無いことですね。
頭をよく働かせるには、腹八分目が、第一です。
あまり、満腹だと、消化の方にエネルギーがとられて、頭がよくはたらきませんね。
さらに、脳神経の働きを活発にするには、ビタミンB1がなによりです。
そして、苛立つ神経を鎮めるには、カルシウムを、摂りましょう。
夜遅くまで勉強をするとき、まず、牛乳を。と、言われるのは、
吸収の良いカルシウムだからです。
ただおなかをふくらませる食事ではなく、合理的な食事を摂ることで、
頭もスッキリさせて欲しいところです。
4)若い女性
痩せたい一心から、朝食を抜いたり、サラダだけのランチを摂る一方で、
ケーキを食べ過ぎている人が多く、あまり、健康的とは言えません。
痩せるためには、三食きちんと食べる事が第一です。
生野菜のサラダは、かさばる為、意外と量が少ないので、
おひたしのほうが、まし。と、言う人も居ますが、
どちらでも、好きな食べ方で、良いと思います。
サラダにしても、野菜を軽く塩もみしたり、サッとゆでて使えば、
かなり、カサが減ってたくさん食べられます。
その上、サラダだと、同時に植物油も摂れるので栄養的には良い食べ方なのです。
昨今、若い女性に、貧血が多いのが、問題になっています。
血液の為には、栄養としては、主として、たんぱく質と、鉄ですから、
それらを、不足させないことですね。
鉄の多い食品としては、何よりレバーを摂りたいところですが、
なぜか、レバーは、嫌われがちです。
他の食品で鉄の多いのは、
卵黄、ひじき、大豆、黒蜜などがありますので、
レバーが、どうやってもダメ。と言う方は、これらを摂る様にして下さい。
ヘモグロビンの生成をさかんにする食品は、レバー意外だと、
桃、すもも、あんず、りんご、ぶどう、などの、果物も、すすめられます。
それらは、かならずしも、生とは、限りません。
干した物や、煮た物でもけっこうです。
みつ豆は、寒天のほか、赤エンドウと、干しアンズを用いて黒蜜をかけます。
昔から、女性の好物だったことも、分かる気がしますよね。
そして、ビタミンCを摂ることも、
壊れていく赤血球の再生を促すために、重要なことです。
ビタミンCの多い、柑橘類、イチゴ、青菜なども、たくさん食べる様にしましょう。
5)お母さん
そろそろ肥満の兆しが見えたり、
太っているのに寒がりで冷え症という方が少なくありません。
肥満を防ぐには、三食きちんと摂る事と、上手に食事を摂る事が、何よりです。
さらに、つとめて体を動かす様にしなければ、
どうしても、お腹が出たり、腕が太くなったりします。
痩せたいからといって、肉(たんぱく質)を摂らないと、
脂肪の燃焼が損なわれて痩せられません。
たんぱく質の必要量は、女性の場合は、
1日に牛乳コップ2杯、卵1個、魚1切れ、肉1切れ、豆腐半丁
ぐらい食べる事が、必要です。牛乳の代わりに、チーズや、ヨーグルトにしても良いでしょうね。
お腹の空く方は、低カロリーの野菜、ノンカロリーの海藻や、きのこを摂る様にします。
低カロリーだからといって、水っぽい食事をするのはよくありません。
おかゆ、スープ、雑炊と、ジャバジャバの物ばかりたべることで、
食事の量が増え、胃拡張の傾向が、進みます。
その結果、食事量が増え、つい、エネルギーを、摂り過ぎて仕舞うのです。
寒がり、冷え症は、低血圧や、貧血が原因であることは、少なくありません。
低血圧で食べていけない物は無く、むしろ、つとめて、食べて欲しいのです。
とくに、たんぱく質とビタミンB1,Eを欠かさないこと。
これらが不足すると、いっそう血圧が下がって、具合が悪いものです。
B1とEを手軽に補給するには、胚芽が良いでしょう。
胚芽米や、胚芽パン、小麦胚芽などを常用してください。
また、B1を摂るために、豚肉、豆類、ナッツ、きな粉、胡麻なども良く、
これらのB1群を摂るときに、ネギやにんにくと、いっしょに摂ることで、B1効果を高めましょう。
ビタミンEは、胡麻、とうもろこし胚芽、青菜、サツマイモなどからも、摂る様に、しましょう。
よい食習慣は、運動をはじめ、よい生活習慣とともに、大切な健康管理です。
誰でも身に付けたいことは、
適量の食事と、適度の運動、薄味の食事、植物油を摂ることでしょう。
これらは、家族の誰でも大切なことなのです。
食事と運動が適度でさえあれば、子供なら、順調に発育し、
おとななら、標準体重を保つことにも繋がる筈です。
”メタボ”ということに、注目される様になって、久しいですが、
これは、老化や病気のはじまり。と、認識しましょう。
薄味の食事といっても、決して不味いものでは、ありません。
塩がダメなら、甘くすれば良いという問題でもありません。
うま味(だし、酒など)を効かせ、薬味や、スパイスを使い、
素材そのものの味を楽しむ様にしましょう。
塩をたっぷり振って焼いた魚に、醤油をかけて食べるよりは、
レモンやすだち、ユズや生姜の風味が加わったほうが、美味しい筈です。
口中や、胃腸内に傷がある場合のほかは、スパイスを使うことは、大いにアリです。
血圧が高くても、腎臓や肝臓が悪いときでも、
スパイスを使う事は、問題ありません。
スパイスよりも、塩分の摂りすぎの方が、よほど問題です。
植物油を使いなれるには、
たまに、揚げ物をして、沢山摂ろうと考えるよりは、
少量でも毎日組み入れることを、心がけましょう。
油炒めや、サラダドレッシングとは限らずとも、
煮物や、和え物に、1滴落とすことで、
コクのある、美味しい味に仕立てることにもなります。
僕の言う「薄味」とは、そういうことなのです。
家族の健康を食卓で舵取りするお母さんの役割は、簡単なことでは有りませんが、
義務の意識を持つよりは、進んでお料理を楽しむという意識で向き合うことだと思います。
そうする事で、「また、今日も夕飯、考えなくちゃ」から
「家族の笑顔が見たいから」に代わってシフトしていくと思います。
そうなれば、某、レシピ本のタイトルの様な、
「ごちそうさまが聞きたくて」
の気持ちが、よくわかる様になれると思います。
以上、きょうは、僕の調理経験からの、所感を書いてみました。