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2023年03月07日

舞台観劇 VAMP SHOW

あらすじ


全国を旅して暮らす、陽気な5人の男たち
全員揃って歌が好きで、なんだか全員夜行性
趣味は襲撃、献血カー
苦手なものは十字架で、大好きなのは人間の血?!
そんな彼らが旅をしながら行き着いた先はうっそうとした森に囲まれた山間の駅
駅には駅長さんと電車を待つ一人の女性
彼らは5人に襲われる?!そこにいる全員に襲いかかる運命とはいかに…

⏤⏤⏤⏤⏤  VAMP SHOW」公式ページ参照(https://stage.parco.jp/program/vampshow/)

感想


9月の最初を飾るのは「VAMP SHOW」
前回「鎌塚氏、羽を伸ばす」を観劇した会場でチラシが置いてあり、気になったのでそのままwebにてチケット予約をしてしまっていたんです。
明後日は東京で舞台観劇だというのにつめつめのスケジュールです(笑)
そして今回はチケット購入の際にU-25チケットを見つけたのでそちらで購入しました。
通常より少し安く。舞台によってU-25の販売をしていなかったり、はたまたU-20という条件だったりとさまざまなので行きたい舞台があれば公式ページのチェックは必須です!数量限定販売だったりするので、お早めに買うことをおすすめします。
チケットはコンビニ引き換えとかではなく当日窓口にて身分証明書の確認と引き換えにもらえるので、席に関しては事前には分かりません。近い場合もあるし、もしかしたら遠くになるかもしれません。それは当日までのお楽しみです♪(私は後ろの右端の席でした)

正直、舞台観劇ってめちゃめちゃ高いんです。
皆さんも気になるけど高いからなかなか手が出せないって思ったことありませんか?
舞台はやっぱり実際にその場にいて観劇するからこそ意味のあるものだと個人的には思っています。
リアルタイムで配信してくれる配信チケットもまた全体や役者さん自身を大きく映してくれるので好きですが、会場で観るからこそ感じるものがあると思うので、一回でいいから気になる舞台を観に行って体感して欲しいです。
だからこそ、お金の問題はシビアです。大学生にとってちょっとの興味で一つ2時間から3時間のものに1万円近く出せません。時給換算したら 3000円〜5000円/h  (高すぎる!!)
そんな悩みを解決してくれるのが、U-25チケット
実際、このチケット自体若い人に気軽に舞台を観にきてもらうことを目的として販売されているらしいので、ちょっと興味があるなと思えば是非チャレンジして欲しいです。

そしてここでやっと舞台の話に戻ります!!(苦笑)

今回の舞台会場は愛知県の 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
舞台は1992年の初演を経て、キャストを一新しての21年ぶりの再再演!胸アツ!
21年前の2001年の再演時には、若き頃の佐々木蔵之介さん、堺雅人さん、橋本じゅんさんなどが出演されていたそう!
今となっては「ベテラン俳優」と呼べれている役者さんたちにも、当たり前のことですが、下積み時代があったのかとしみじみ感じますね^^
それに、これから観劇する役者さんたちはそんな皆さんの後を請け負う俳優さんなので、なんだか時代の先取りをしにいくように感じます。
とは言っても、そんな作品だから観に行きたかったのではなく、チラシを拝見した際に「作:三谷幸喜」と私でも知っている名前を発見!それに物語のジャンルはホラーコメディ?!正直気になっちゃいますよね(笑)

もちろん舞台は期待を裏切らない面白さ!というより期待以上でした。
普段ホラー映画などをみてもあまり何も感じないタイプですが、やっぱり実際肌で感じるのは全然違います。
映画やドラマで感じる恐怖感より数倍怖く感じました。なのになんだか笑ってしまう場面もあって感情が行ったり来たり。
映像で感じる音響や演出は限界がある気がします。なんなら自分で調整可能です。
けど、舞台となるとそうは行きません。なので緊迫感が増します。
音響さんの判断でどこのスピーカーを使い、どのくらいまで音量を上げるのか、細かい設定も音響さんの自由自在です(笑)
そしてなんてなんと言っても最後のオチが完璧でした。「あ、そっちなのね。」とびっくり。こんなに感情が短時間で入り混じったのは初めてです!面白かった!!!


演出


上でも、音だけで恐怖心を操る音響さんについて話したので少し違うことを。
今回の演出は謎ばかり。色々入り混じった感情の中に疑問も多くありました。ビクッとなったかと思えば、サラッと謎演出。私の興味をそそります!!

水、メイク、杭、音。

何もかもわからない。
舞台上でそこまで出来てしまうんだという発見にもつながりました。
簡単そうに見えるのに仕組みが分からないのって相当な技術がないと成り立たないと思うんです。
アイデアを出す人がいて、それを形にする人がいる。
そして作り上げた最高の舞台の最後の仕上げをするのが役者さん。
それはもう私からしてみれば演出の一部といっても過言ではなくて、なくてはならない存在なんです。脚本家さんが作り上げたキャラクターたちをどれだけ生きのふきかかったキャラクターにするのかは役者さんの腕次第なんです。
そんなハードルの高いことを間近で観られて感無量です。


全ての演出が魅力的で最高でした。
ぜひ舞台が気になった方はアンダーチケットを使って行ってみてください!



2023年03月06日

舞台観劇 鎌塚氏、羽を伸ばす

あらすじ


『完璧なる執事』として名高い鎌塚アカシ(三宅弘城)は、密かに思いを寄せていた女中の上見ケシキに失恋したことにより、元気をなくしてしまい主人から長期休暇を言い渡されていた
生涯無休を誓っていたアカシは休み方を知らない
しかしひょんなことから彼の元に豪華寝台特急『アルビオン』の切符が舞い込んできた
自分には分不相応と思いながらも乗車することに…
と、その車内でかつて仕えていた綿小路家の令嬢・チタル(二階堂ふみ)と再会を果たす
そんなチタルの現在の従者・真鍋リョウスケ(櫻井海音)が先日綿小路家で起きた殺人事件の犯人として容疑がかけられているらしい
彼を無実だと信じて真相究明に燃えるチタルとともに真犯人を突き止めようとするが、、、アカシの休日はどうなってしまうのか

⏤⏤⏤⏤⏤⏤「鎌塚氏、羽を伸ばす」m&oplays 参照(http://mo-plays.com/kama6/pdf/info-kamatsuka6.pdf?123

感想


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今回の会場は東海市芸術劇場 大ホール (愛知県)
会場近くにはドン・キホーテや有料駐車場も併設されていて車でも簡単に来れました。
さらに、電車でのアクセス時には名鉄太田川駅より徒歩0分というなんとも立地の良さ。ただ会場となった建物の最上階に大ホールがあるためエレベーターもしくはエスカレーターを使って向かわなければいけません。なので早く建物についても会場に到着するのはもう少しかかってしまいます。

チケットは当日券やU-25チケットもあり、窓口にはチケットを求めて買いに来ているひとも多くいました。

今回の舞台は2011年から定期的に上演されている作品らしく、作品を愛するファンの方を会場内で多く見かけました。なんだか今回初めて鎌塚シリーズを拝見することになるのは申し訳ないような気もしますが、なんてたってあの「二階堂ふみ」さんが出演するのを見逃すわけにはいきません!!
実のところ、二階堂ふみさんは2017年上演の「鎌塚氏、腹におさめる」にも出演されていたそうで今回が2度目ということでした。

「翔んで埼玉」「能男」など私の中でもとても印象に残る作品によく出演されている女優さんだったので始まる前から期待大でした。
会場自体あまり広いわけではなく声の反響音が少し気になりますが、席が前から15列目のど真ん中でめちゃめちゃ観やすかったのを覚えています。

ただ心配は的中してしまうもので、役者さんの向いている向きによってセリフが聞こえにくくなっていてそこは残念でした。

ただベテランの役者さんが登場するときの安心感は半端ありません!!
そして何よりも二階堂ふみさんの圧倒的な美しさは、そこにいるだけで存在感を発揮する不思議な魅力がありました。

会場の作りからセリフが聞こえにくくなってしまうのは、上でも述べたようにしばしば…
ただその中でもマキタスポーツさんのセリフはとても聞きやすかったのは新しい発見でした。
やはり舞台用の声の出し方や話し方があるのかと、そしてそれをとても上手にこなしていてマキタスポーツさんの演技力がとても際立っているように感じました(個人の見解ですが笑)

あと印象的だったのは最後の挨拶でしょうか!
今までの舞台での最後の挨拶(千秋楽を除いて)といえば役者さんたちが真剣な表情で登場してお辞儀をする、去り際に手を振る、アンコールで再登場。この流れが一般的のような気がしてましたが、今回の舞台は一味違いました!!
二階堂ふみさんはダンスを、歌も歌い、みなさん和気藹々と登場し、ニコニコしながら去っていきました。
なんだかこっちまでほっこりしました。

演出


舞台とはやはり生なんだなというのが今回改めて感じました。
場面によってはスタッフさんも舞台に上がり、セットを動かしたり、役者さんを支えたり。
音響も照明もリアルタイムで作品の流れに合わせて操作されているのです。当たり前のことなんですが、改めて実感したシーンといえば、鎌塚さんが列車の窓から飛ばされるところ。もちろん役者さん一人では出来ない演技なので裏でスタッフさんが支えて行います。最後の最後にスタッフさんが背中を丸めながらはけていくところがチラッと(笑)
お客さんとっては少しクスクスするシーンの裏側で一生懸命役割を果たしているスタッフさんがいる。
こうやって感じられるのはやっぱり舞台ならではですよね!!
舞台最高です。



2023年03月05日

舞台観劇 てなもんや三文オペラ


あらすじ


1956年秋、早朝。猫間川沿いの川岸に、とたん屋根のバラックが肩を寄せ合っている
川を挟んで向かい側には「大阪砲兵工廠」跡地が見える
そこはかつて、アジア最大の軍事工場だったが、アメリカ軍の空爆により廃墟と化していた
今ではそこは数年前に起こった朝鮮戦争の「朝鮮特需」で値段が跳ね上がった鉄の宝物庫でもあった
「大阪砲兵工廠」の莫大な屑鉄を狙って、いくら危険でも、いくら立ち入り禁止の国家財産だろうとお構いなしに「彼ら」は集まる
世間の人々はそんな彼らのことを「アパッチ族」と呼んだ。
アパッチ族の親分・マック(生田斗真)は屑鉄じゃあき足りずあらゆるものを盗んで生計を立て、盗賊団を組織していた
そんなマックの恋人・ポール(ウエンツ瑛士)は彼との結婚を望んでいたが、両親はそれを許さない
マックをなんとか逮捕してポールと引き離そうと息巻く
しかし事態は思わぬ方向へと進んでいく、、、マックの運命はどうなってしまうのか、、、

⏤⏤⏤⏤⏤  「てなもんや三文オペラ」公式ページ参照(https://stage.parco.jp/program/sanmon


感想


この日の会場は長野県のサントミューゼ 上田市交流文化センター
なんと気合を入れ過ぎてしまい、一番に入場し、一番にパンフレットを買いました。
だってこの日はなんと言っても中津秀一(イケメンパラダイスより)に会える日だったので(照)

(写真の挿入失敗…)

幕間含め約3時間近い上演時間があっという間に感じてしまうほど、面白い上に考えさせられる作品でした。
そして何より、中津秀一がマックに変わった瞬間でもありました。

物語のテーマは主に貧富の格差とセクシャリティについて。

かつてはお国のために戦っていた兵士たちも、戦争が終わるとそのお国から見捨てられ、いつの間にか国に歯向かう犯罪者になってしまっていました。
国は助けてくれない。生きるために犯罪に手を染める。
本当に彼らだけが悪いのか。彼らを見捨てた国は罪に問われないのか。
貧富の差は多少改善はされたにしても今もなお根強く残ってしまっています。到底自分に関係のない話とは割り切れませんでした。
私の人生もいつかどこかで大きく変わってしまうかもしれません。それは必ずしも良い方向とはいえないでしょう。
彼らのように忠誠を誓い、信頼していた誰かに裏切られてしまうかもしれません。私は知っています。一人になることの恐怖も誰かから笑われる辛さも。
綺麗事だけでは生きていけないのが今の現状です。
結局世の中お金なのかなと考えさせられてしまいました。
お金が全てと言わざるを得ない世の中で、お金が少ないのは死活問題です。
だからこそ主人公・マックには生きるために嘘が必要だったのかもしれません。
彼が騙した人達からすれば彼自身は汚い信念を持つように見えたかもしれません。だけど、彼には彼なりの正義があったんだと思います。
何をもって正義とし、何をもって悪とするのか、それぞれ人により違いがあると思います。
同性を愛する人。異性を愛する人。
根本にある気持ちは変わらないのに、それらに区別をつけようと人はします。自分の価値観を人に押し付けることはおすすめ出来ません。。
育ってきた環境も、学んできた知識も何もかも違うのになぜ同じになれると思うのか。
第三者的目線からの舞台観劇で色々気付かされることが多くてびっくりしました。
60年以上前を舞台にしていたにも関わらず、現在とも重なり合う部分が多くて、もう一度自分の考えを見直すきっかけになりました。
そして、たくさんの人を騙し、たくさんの犯罪を重ねてしまったマックは最後に何を語り、どのような結末を迎えてしまうのか。それは観た人にしかわからない衝撃が待っていることでしょう。
最後に彼に「おかえり」と言って感想を締めくくりたいと思います。

演出


舞台ではあらゆる技法が用いられていました。このことを知ったのは上演後のアフタートークにて説明を受けたためでした。上演中、観客に悟られないようにする技術もこれまた凄いなと思いました。
舞台セット自体はとても豪華で、出たり引っ込んだり自由自在。まるで8時だよ全員集合のような壮大さもありました(笑)
空間認識術を使って、いつどこの会場でも、そしてどの席から見ても同じような見え方がするように分析された構成で、2階左端からの席でも舞台袖が見えてしまう、セット裏見えてしまうなんてハプニングもなく、最後の場面ではしっかり驚いてしまいました(苦笑)
聞かなければわからない細かい演出にも丁寧にこだわっていてお話が聞けてとても貴重な体験が出来ました。

正直、また観たい。DVDでも良いので出して欲しいです。
今度は細かいセットにも注目しながらじっくり観たいです(笑)




2023年03月04日

舞台観劇 ミュージカル マギ〜迷宮組曲〜

あらすじ


突如現れ世界中に点在するという迷宮(ダンジョン)
そこに隠された究極の秘宝を求めて、砂漠を旅する不思議な少年・アラジン(宮島優心)と迷宮を攻略し、一攫千金を夢見るアリババ(猪野広樹)の二人が冒険へと旅立つ
向かうは約1万人が命を落としたという第7迷宮・アモン
恐れ知らずの二人は意気揚々とこの迷宮へと進むが果たして彼らに待ち受ける試練とは、そして彼らは攻略できるのか

⏤⏤⏤⏤⏤ https://www.musical-magi.com/ 引用

感想


今回は大阪での千穐楽を観劇することになりまして、舞台会場は森ノ宮ピロティホール
JR森ノ宮駅から会場までは徒歩約5分ほどで、目の前にはQ'smallがありました。
なので舞台観劇前に『PIZA FORNO CAFE』でコーヒータイム
本屋さんが併設されているカフェでとてもゆったりした空間で安らぎました。
1時間ほどカフェでゆっくりして会場に向かったらグッズ売り場はすでに長蛇の列でした。
パンフレット一冊買うにも一苦労。

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無事買えた頃には舞台が始まる良い時間!席について準備完了です。
今回はI列。なかなか近い。
と思っていたら照明が暗くなり主演の宮島優心君が登場、そして歌唱。

なぜかわからないけど涙が溢れていました。
なんで泣いているのか、、、全然気持ちの整理がつかないまま他の出演者さんたちが次々に登場してきました(苦笑)

ただただその歌唱に圧倒され、そしてその空間に私がいることが感動的だったのかもしれません。

そして特にモルジアナ役の岡田奈々さんの歌唱力は圧倒的でした。
モルジアナの強さも弱さも全部歌を通して伝わってきました。
歌だけでここまで表現ができてしまうのかと新たな発見にもつながりました(笑)

そしてアリババ役の猪野広樹さん。
初めオファーをいただいたときに、「歌でお金を貰う自信がない」と言ったそうです。(パンフレット参照)
役が決まってからはレッスンを積み重ね、自信がないと言っていたのが嘘かのような歌唱力と演技力でした。

そしてそしてなんと言っても主人公マギ役の宮島優心くん。
初めての演技が主役という大役でとてもプレッシャーだったかもしれませんが、そんなことは一切感じない堂々とした演技になんだか安心しました。(誰目線??)

もちろん3人に限ったことではありません。ただこの3人じゃなきゃ成り立たないんだろうなと思わせるような絆を感じました。

舞台の上演時間は約3時間(15分休憩あり)

終わる頃にはブーデルの奴隷になっていること間違いなしです!!

そして少しネタバレになりますが、

物語の最後はアリババのセリフ  「俺の友達の話を聞いてくれるか?」

これは漫画で言うと4巻までのお話、、、

続編待ってるぜい^^




2023年03月03日

舞台観劇 マーキュリー・ファー

あらすじ


吉沢亮演じる兄・エリオットと北村匠海演じる弟・ダレンはボロボロの空き家にやってくる
二人がそこでパーティーの準備に取り掛かっていると青年がやってきて「バタフライ」が欲しいから準備を手伝うという
しばらくするとローラと呼ばれる美しい人物と主催者らしき男性が婦人をつれてやってくる
彼らはそれぞれ彼ら自身の役割を持ち、その役割を果たそうとするが、パーティーゲストのための「パーティープレゼント」に異変が起きていることに気づく
予期せぬ展開によりパーティーは思わぬ方向へ・・・
果たして無事パーティーを終えれることができたのか

感想


前日東京での舞台観劇を終え、夜行で名古屋へ。
本日の会場は刈谷市総合文化センター
会場は刈谷駅のそばだったのでJRを使って向かうことに。ただ割と早めに到着してしまったこともあって会場の隣のバローで時間潰しをすることにしたんですが、特に買うものもないのでいまいち時間潰しになっていたかは不明です(汗)
ただ外が風が強くて寒かったので寒さしのぎにはなっていたんじゃないかな?
張り切って早めに着くに越したことはないですが早すぎるにも考えものですね。。。

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そしてまあ時間になりまして会場内へ入り、パンフレットも買って、席について準備完了です。

観劇し終えた感想は疲れた。この一言に尽きます。どうして疲れるのかというと、観劇中の約2時間、頭を常にフル回転にしておかなければ物語から置いてかれてしまうからです。ただ座っているだけなのにめちゃめちゃ体力を使いました。
観劇中はいまいち何が伝えたいのかがわからないのが正直なところですが、不思議なことに観劇後には何か心に刺さるものがありました。
「あ、こうゆうことを言っていたんだな。」と腑に落ちるものがありました。
前日の舞台とは違って物語の流れがわからないからこそ引き込まれ、いつの間にか物語とともに時を進めてる自分がいました。

愛や格差社会、人間の欲望について悲劇的かつ残酷に描かれていました。
物語自体は2005年にイギリスの劇作家フィリップ・リドリーが書き下ろしたもので当時の世の中(イギリスといえばロンドン同時爆破テロですね。。。)を皮肉めいて描いたもののような気もしますが、今の世の中もたいして変わらないような気もします。

世の中はまだまだ貧富の差が広がっています。
貧困と呼ばれる地域に住む人々はお金を得るための手段を選べません。
時には人の道から外れたことをしたり、自分自身を犠牲にしてお金を得たりしています。
彼らはその日を生き抜くことに必死です。
生きるのに耐えれなくなったものは幻覚に頼り、お金があるものは自分の欲望を満たすために生きています。

この作品を見ると17年も経っているのに根本的な問題は何も解決されていないのでは?と感じてしまいます。
私が小学生の頃発展途上国で働きたいと思ってからずいぶん時間が経ちましたが、結局私は今でも変わらない夢を持っています。これは今でも発展途上国と呼ばれる国でその日暮らしを強いられている人がまだまだたくさんいるということを示しているともいえます。結局何も変わってないのです。もしかしたら少しだけ良い方向へ変わっているかもしれません。ただ長い目で見るとそれはまだ第一歩に過ぎないのが現実です。
長い年月をかけても解決されず、今を生きる人に届く物語にとても考えさせられ感動しました。


演出


今回は2階のど真ん中で観劇。
舞台全体を見渡せてとても満足いく席でした。役者さんを近くで見れないのは残念ですが、どの席にいても感じる演者の方々の熱気に圧倒されました。それを感じるだけでも舞台を観にきたかいがありますが、やっぱり私が好きなのは演出なんだなと思いました。
今回は、物語自体が少し残酷なこともあって全体的にとても暗く怖い印象でした。
細かく見せられないところは役者さんの演技と音響さんの技術で観客に想像させることで成り立たせていました。
本当に不思議なことにそこに映像は映し出されてないのに安易に描写が想像できてしまうのです。
なので、視覚だけだったら感じない恐怖も聴覚も合わさることでとても恐怖に感じることもありました。(伝われ!!!!)
人間の特徴をうまく使った演出に脱帽しました。
まさにプロの仕事です。

これだから舞台鑑賞はやめられない!



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