日々のつぶやき

科学者とか専門家の頭の中はどうなっているのか、

と思うことがある。

私などとは、思考の深度が違うのだろう。

私がどういうことだ、

と深度1メートル考えてナルホドとかワカランナ

とか言って済ませてしまうところを、

100ｍも200ｍも何本も掘り下げて行くのだろうと思う。


それでも、科学者が少し説明してくれただけで、

ストンと腑に落ちることもある。

そのような時は、モノの考え方、捉え方の幅が

広がったように感じて嬉しいものだ。



そんな話をいくつか。


平均と個別の違いということで、

塩分と血圧の関係について。

塩分を取り過ぎると血圧が上がるという関係は、

日本人だと20パーセントの人だけに当てはまるという事だ。

自分が該当するかどうか調べればすぐわかるらしい。


昔から、東北地方は血圧の平均値が高いので、

みなさん塩分控えめの食事を心がけましょう、

と言われてきた。


これはつまり平均から物事を判断し、結論づけている。

こういう場合、

科学者は塩分摂取量と血圧に相関関係を持つ、

30なり40パーセントの人が対象になるべきで、

東北地方の全員に塩分を控えよう

と言うのは間違いと思うのだそうだ。



平均だけで判断するのではなく、

科学者たるもの個別を大事にしないとまずいようだ。



一つの事象で他の事象を推測するのはオカシイ。

海獣の数が増えた。

原因は温暖化のためだ。

これは間抜けな話なのだそうだ。


「自分　=　世界」的な考えで全く科学的でない、

アホな人のすることらしい。


ということは世間にはアホが一杯いることになる。

安部さんと加計さんが数十年来の友人だから、

便宜を図ったに違いないと言っていた一部野党のみなさんは、

自分だったら便宜を図ってもらったわけだ。

国会で国民の前で、自身の卑しさを暴露しながら、

大きな墓穴を掘り続けていたという事になる。



科学的に考えられない人は、

事実無視・恐れ重視になる。


二つ分かりやすい例をあげる。

東北大震災時の原発事故において、

時の政府は思考停止状態になり、

起きている事実を正視できず恐れおののくばかりで、

正しい対策が取れず、

結果的に政府による大変な人災を起こしてしまった。



もう一つは、ダイオキシンの問題。

ダイオキシンは微弱毒性物質であって、

毎日どんぶり2杯ずつ1年間食べても、

体に悪影響があるかどうかあやしいレベルらしい。


ダイオキシンを猛毒に仕立てあげたのは、誰だったのか。

「文春」はこういうところに大砲をぶち込んで欲しいものだ。



ある大学教授は「科学が社会に負けた」と嘆いておられる。