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2020年02月01日

B8.国産ウイスキーを求めて余市へ

番外編のB3で書いたが、ファーストクラスで初めて高級国産ウイスキーを飲んだことから、どうしても国産ウイスキーを手に入れたい衝動にかられ、北海道余市のニッカ工場に後日、飛んだ。あのNHKマッサンのモデルだ。

私にとっては、生涯忘れられない旅になった。

ニッカ余市蒸留場は、余市駅から徒歩5分ぐらいの近くにある。
この日は、少しの雪と澄んだ空気で工場見学には、最高の天気だ。
広大な敷地に何棟も工場が連なっていた。
竹鶴政孝の思いが随所に感じられた。
妻リタへの愛情もその一つだ。

蒸留所見学後に無料試飲でスーパーニッカ、アップルワイン、余市を頂く。
余市はさすがに美味しい。
いい気分で有料の鶴、竹鶴12年を試飲した後に、帰ろうとグラスを戻しにいった時に、スタッフの方と雑談をしていると、余市10年シングルカスクを是非、お試しくださいと薦められる。最高のウイスキーです。
半信半疑で試飲をすると、圧感の味だった。
レベルが違うとは、この事だ。
加水されていない原酒の味には、驚かされた。
アルコール度数はあまり強く感じないが(実際は58度)、北の海辺で力強く育まれる重厚な味と香だ。
しかも一滴の水を垂らすと味が激変する。
文字にするには、私の国語力では難しいので、是非一度、現地で御賞味あれ。
他にも数多くの出来事があった。

          〜 

私は北の大地で3日間過ごして、人生について考えた。

人は誰もがいつかは老いる。
あたりまえの事だと、あきらめていた。
それどころか、早く歳をとってリタイアしたいとまで考えていた。
会社に束縛されずに自由になりたい。
好きな事だけをしたい。
しかし、ある出来事により、私は老いに対して、あらがおうと誓った。
肉体的にも精神的にもだ。

若くても精神的に老いた人もいる。
また、その逆もある。
アインシュタインは言った。
常識とは単に18歳になるまでに心に積み上げられた先入観のコレクションに過ぎない。

年齢と老いに、あらがってみよう、誰にどのように思われても。

今日を人生最後の一日のように、後悔ないような日々を過ごそう。

相手の気持ちを、なによりも大切にしながら、
自分に嘘をつくのはやめよう。
自分に正直に生きようと。
理性的でいよう。

このような熱い気持ちが、まだ奥底にあった自分に少し安堵している。

心から感謝しています。
ありがとう。


posted by tomu at 20:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 7.番外編
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