なつかしの映画

「燃えよドラゴン」のストーリーは至って単純である。少林寺の門弟であったハンは今麻薬組織のボス

となり堕落と悪徳の人生を送っている。リーは諜報機関より依頼を受けて麻薬組織に潜入し、組織を

壊滅させるという完全懲悪の物語となっている。

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ストーリーはともかく見どころは、リーのアクションであろう。

とにかく素早い。鍛え上げた生の肉体がこれほど凄いとは思わなかったのだ。それまでのハリウッド

映画では殴り合いが主で棒やヌンチャクを使いこなし、蹴り技を多用する。今でこそ当たり前になっているが当時としては画期的だった。

脇役のジョンサクスンや黒人空手家のジムケリーは完全に霞んでしまい、リーだけのための映画になっていた。

音楽にラロシフリンを採用したのも正解だった。ビートのきいたテーマはリーのアクションを充分引き立たせる効果はあった。

映画は世界的に大ヒットした。しかしここに至るまで様々な困難が待ち受けていたのである。

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