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2014年08月29日

映画の奈落「北陸代理戦争」2

この岡野のモデルが、伝説のやくざボンノこと菅谷政雄であり、川内弘の親分であった。すなわち川内は三次団体で

あり、親分のボンノの頭越しに若頭山建に接近していてメンツをつぶされたボンノは川内にいらだっていた。

そういう一触即発の状況で北陸代理戦争の撮影が進められていたわけである。

撮影は最初からトラブルがあり、川田の配下役の渡瀬恒彦がジープで砂浜を走り回るシーンでジープが横転し

下敷きになりひん死の重傷を負い川内組の若衆が渡瀬を病院にかつぎこんだという。

結局この役は代役を立て伊吹吾郎が演じることになるが予告編では、渡瀬のままになっている。

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ここで映画本編に戻るが、万谷の襲撃からかろうじて助かった川田は、愛人の仲井信子(高橋洋子)の手厚い看病で

元気を取り戻し、大阪の賭場に万谷がいることを突き止め報復に向かう。

部屋でくつろぐ万谷に数珠を投げつけた川田は指をかみ切っては命乞いする万谷を切りつけその腕を切り落とす。

このシーンの万谷(ハナ肇)の迫真の演技は凄まじい。

賭場にいた浅田組幹部の吉種(中谷一郎)は、川田の日本刀を素手でつかみ川田の暴挙を阻止するがそれを見ていた

凶暴なやくざ(成瀬正)が川田を挑発、「ええかっこやな。われ、○○ぶらさげとんやったらぶち殺してみんかい」

これだけ言われて切れた川田はこのやくざをめった刺しして殺害してしまう。


川田はこの件でムショへ入るが中に入っても浅田組の刺客に襲われる・・・

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出所した川田は、岡野のキャバレーを襲撃したり岡野の野望を阻止せんとする。

この一連のストーリーがすでに険悪な状態にあった川内とボンノの亀裂が決定的になったのである。

映画のクランクアップと同時に、ボンノは川内を破門、映画公開後にすぐに三国事件が起こり映画のシーンと同じ

喫茶店で川内組長はボンノの配下の組員に銃撃されて殺害されるのである。

そしてこの事件で「最後の博徒」と言われた波谷守之組長が冤罪で逮捕されるのだがこのことは長くなるので別の機会

に触れる。

そしてボンノもまた三国事件で絶縁され、これらの血生臭い事件に嫌気がさしたのか、監督の深作もこれ以降実録映画

を撮ることはなかった。

最後のナレーションもどぎつく「越中強盗、加賀こじき、越前詐欺師、生きるための手段を択ばない北陸人を表す・・

」など偏見と差別ととられかねない。おだやかな北陸人を知る私はかなりとまどった。

結局映画は興行的に失敗したがアクション映画としては素晴らしくかなり面白い作品となっている。

映画のワンシーンに川内組長が出演しているそうだが、どの場面かは確認できていない。

柳川次郎組長をモデルにした金井組長を演じた千葉真一の演技も大友や国頭とはまた違う味を出している。

それにしてもモデルになった人間がすぐに映画の場面のように殺害されるとは前代未聞であった。


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posted by ハヤテ at 16:27| やくざ映画
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