2014年08月28日
三国事件の伏線「北陸代理戦争」1
「その人を倒さにゃ男になれん、それが北陸やくざの気質でしてね」脚本家高田宏治が、北陸の帝王と呼ばれていた
川内組組長川内弘よりこのセリフを聞いたときから「北陸代理戦争」の企画が始まった。いわくつきの映画「北陸代理戦争」の始まりであった。
「仁義なき戦い」に始まった東映実録路線はネタ切れで1977年当時マンネリになりつつあった。
そんなころ、福井県三国に一家を構え全国14府県に支部を持ち400名の配下を抱える川内弘組長の噂を聞いて
高田は北陸へ取材に行く。監督の深作欣二と打ち合わせ「北陸代理戦争」の撮影が始まった。
物語は福井の安浦組組長(西村晃)が海岸で若頭の川田昇(松方弘樹)に拉致されて海岸に首まで埋められてジープで走り回るリンチシーン
から始まる。川田は、競艇場の利権を組長から譲ってもらう約束を交わしていたのだが、約束を反故にされたことに怒って
事に及んだのである。
この武闘派の川田が川内組長がモデルである。安本は川田に手を焼き、幹部の万谷(ハナ肇)と謀議して関西大組織の浅田組系金井八郎(千葉真一)に相談し川田を抹殺しようとする。
かねてより北陸進出を狙っていた金井は奇貨居くべしと北陸へ出張ってくるのだった。
金井の後ろ盾を得て万谷は川田を喫茶店に呼び出し闇討ちし、全身を日本刀で切り刻まれひん死の重傷を負う。
この襲撃シーンが後の三国事件の状況とそっくりだと大騒ぎになるのである。
だが、浅田組には、強引な金井のやり方を心よく思わない勢力もあった。浅田組大幹部の一人岡野(遠藤太津朗)である。
川内組組長川内弘よりこのセリフを聞いたときから「北陸代理戦争」の企画が始まった。いわくつきの映画「北陸代理戦争」の始まりであった。
新品価格 |
「仁義なき戦い」に始まった東映実録路線はネタ切れで1977年当時マンネリになりつつあった。
そんなころ、福井県三国に一家を構え全国14府県に支部を持ち400名の配下を抱える川内弘組長の噂を聞いて
高田は北陸へ取材に行く。監督の深作欣二と打ち合わせ「北陸代理戦争」の撮影が始まった。
物語は福井の安浦組組長(西村晃)が海岸で若頭の川田昇(松方弘樹)に拉致されて海岸に首まで埋められてジープで走り回るリンチシーン
から始まる。川田は、競艇場の利権を組長から譲ってもらう約束を交わしていたのだが、約束を反故にされたことに怒って
事に及んだのである。
この武闘派の川田が川内組長がモデルである。安本は川田に手を焼き、幹部の万谷(ハナ肇)と謀議して関西大組織の浅田組系金井八郎(千葉真一)に相談し川田を抹殺しようとする。
かねてより北陸進出を狙っていた金井は奇貨居くべしと北陸へ出張ってくるのだった。
金井の後ろ盾を得て万谷は川田を喫茶店に呼び出し闇討ちし、全身を日本刀で切り刻まれひん死の重傷を負う。
この襲撃シーンが後の三国事件の状況とそっくりだと大騒ぎになるのである。
だが、浅田組には、強引な金井のやり方を心よく思わない勢力もあった。浅田組大幹部の一人岡野(遠藤太津朗)である。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image