2016年03月10日
日本人にとってのHSBC香港口座開設
私が尊敬する方の記事から。ご参考に。
日本人にとってのHSBC香港口座開設
日本人が海外に
銀行口座を持てるようになったのは
それほど昔のことではない。
1997年。
ときの総理大臣
橋本龍太郎が推し進めていた
「金融ビッグバン」
以降の話だ。
その後、
2000年前後を境にして
多くの日本人が香港を訪れる
こととなった。
HSBC香港の
口座を開設するためである。
当時、すでに日本政府の
財政赤字問題の深刻さは
すでに多くの国民が意識する
レベルになっていた。
「財政破綻」とか、「預金封鎖」
などをタイトルに含んだ書籍が
本屋に平積みされていた傍で、
海外銀行口座や海外投資についての本が
少しずつ姿を現しはじめていた。
香港に来てHSBC香港口座を開設し、
グルメやショッピングを楽しんで帰る
というのがちょっとしたブームになったのだ。
ところがブームに乗って
来た人たちの中には口座開設後の
利用目的が固まっていない人も多くいた。
「友達が口座を作るから自分も!」
「せっかく香港まで行くのだからついでに!」
「カッコいいかもしれない!」
と軽い気持ちで臨む人が少なくなかった。
当初はHSBC香港側でも
突然押し寄せた口座開設希望者を
ただ漫然と受け入れていた。
ところがHSBCの口座には
最低預金額というものがあり、
その金額以上の預金がないと
口座維持管理料という手数料が
徴収されるのだ。
当時、
日本人が開設する口座は、
「パワーバンテージ口座」(現アドバンス口座)
で最低預金額がHKD20万(約240万円)だった。
これは口座開設から
必ずしも窓口で入金する必要はなく、
あとから送金するということでもよかった。
当時はほとんど
預金をせずに口座を開設できたのだ。
果たして一ヶ月後、
送金のなかった口座からHKD120の
口座維持管理料が引き落とされる。
少しでも預金があればまだ良いが、
まったく預金をしていなかった人はいきなり
口座が借り越しの状態になった。
HSBCの担当者は
そんな日本の顧客に電話をかけて
入金を急ぐように要求した。
だが、英語が通じない。
その段になって
HSBCはようやく
事の重大さに気づいた。
一刻も早く入金を
してもらわなければならないにもかかわらず
まったく意思が伝わらないのだ。
電話では埒が明かないと
悟った彼らは顧客にレターを出した。
同じことだった。
口座を維持するためには
最低預金額を入れておかなければならない、
これは海外の金融機関では当たり前のことだが
日本の金融機関にはない習慣なのだ。
そうこうしているうちに
借り越し状態になる口座が
HSBCの中に増殖していった。
2007年頃、
HSBC香港は職員に対して
「英語の話せない顧客の口座開設は断るように!」
という通達を出した。
家計の節約は保険から…「ほけんのFP」
日本人にとってのHSBC香港口座開設
日本人が海外に
銀行口座を持てるようになったのは
それほど昔のことではない。
1997年。
ときの総理大臣
橋本龍太郎が推し進めていた
「金融ビッグバン」
以降の話だ。
その後、
2000年前後を境にして
多くの日本人が香港を訪れる
こととなった。
HSBC香港の
口座を開設するためである。
当時、すでに日本政府の
財政赤字問題の深刻さは
すでに多くの国民が意識する
レベルになっていた。
「財政破綻」とか、「預金封鎖」
などをタイトルに含んだ書籍が
本屋に平積みされていた傍で、
海外銀行口座や海外投資についての本が
少しずつ姿を現しはじめていた。
香港に来てHSBC香港口座を開設し、
グルメやショッピングを楽しんで帰る
というのがちょっとしたブームになったのだ。
ところがブームに乗って
来た人たちの中には口座開設後の
利用目的が固まっていない人も多くいた。
「友達が口座を作るから自分も!」
「せっかく香港まで行くのだからついでに!」
「カッコいいかもしれない!」
と軽い気持ちで臨む人が少なくなかった。
当初はHSBC香港側でも
突然押し寄せた口座開設希望者を
ただ漫然と受け入れていた。
ところがHSBCの口座には
最低預金額というものがあり、
その金額以上の預金がないと
口座維持管理料という手数料が
徴収されるのだ。
当時、
日本人が開設する口座は、
「パワーバンテージ口座」(現アドバンス口座)
で最低預金額がHKD20万(約240万円)だった。
これは口座開設から
必ずしも窓口で入金する必要はなく、
あとから送金するということでもよかった。
当時はほとんど
預金をせずに口座を開設できたのだ。
果たして一ヶ月後、
送金のなかった口座からHKD120の
口座維持管理料が引き落とされる。
少しでも預金があればまだ良いが、
まったく預金をしていなかった人はいきなり
口座が借り越しの状態になった。
HSBCの担当者は
そんな日本の顧客に電話をかけて
入金を急ぐように要求した。
だが、英語が通じない。
その段になって
HSBCはようやく
事の重大さに気づいた。
一刻も早く入金を
してもらわなければならないにもかかわらず
まったく意思が伝わらないのだ。
電話では埒が明かないと
悟った彼らは顧客にレターを出した。
同じことだった。
口座を維持するためには
最低預金額を入れておかなければならない、
これは海外の金融機関では当たり前のことだが
日本の金融機関にはない習慣なのだ。
そうこうしているうちに
借り越し状態になる口座が
HSBCの中に増殖していった。
2007年頃、
HSBC香港は職員に対して
「英語の話せない顧客の口座開設は断るように!」
という通達を出した。
家計の節約は保険から…「ほけんのFP」
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