2016年05月19日
持ち家VS賃貸 YahooNEWSより
個別の事情が議論を複雑にしている
家を買う場合は、賃貸暮らしの人には縁のない支出が生じます。ローンの利息や固定資産税、保険、さらに維持費や修繕費などです。賃貸派はそうした点を指摘し、見落としがちな追加費用や要素が多すぎると主張します。けれども、それは双方に当てはまることであり、状況によって事情はさまざまです。では、つい見落とされがちな点をいくつか挙げてみましょう。
・その家に住む年数:住宅市場の状況にもよりますが、一般的には、持ち家に住む年数は長ければ長いほど良いとされています。コストが分散されるからです。
・近隣の住宅価格:ほとんどの場合、家を買うには高すぎると考えた人が賃貸住宅を選びます。でもそれは、住む地域の住宅価格次第です。家賃が恐ろしく高い地域なら、家を買った方が経済的に得策になることもあります。
・税金と保険の機会費用:住宅の購入資金を株投資や定期預金、「利率の良い」普通預金などに回した場合、どのくらいの長期的リターンが見込めますか。
・頭金の機会費用:住宅購入のための頭金もかなりの額です。これを投資に回した場合の長期的リターンはどのくらいでしょうか。
こうした要素はごく一部にすぎず、持ち家か賃貸かは、まだこれだけでは判断できません。ほかにも検討すべき留意点はたくさんあります。例えば、機会費用は確かにかなりの額にのぼりますが、かといって、あなたは実際に、そのお金を投資に回すでしょうか。結局、利率の低い普通預金にそのまま置いておくのではないでしょうか。利益が得られなければ、機会費用については考えたところで無意味です。
持ち家か、賃貸か、どちらが良いのかなんてわからないのです。検討すべき要素はほかにもまだありますし、そのひとつひとつが個人の状況によって異なってきます。どこに住むのか、どんな家が良いのか、家賃はいくらか、支払い額は今後いくらになるのかなど、数え上げたらキリがありません。
『ニューヨーク・タイムズ』紙の「買うか借りるか」を決めるためのシミュレーターはなかなか便利です。筆者が今まで見た中でも一番のオススメで、こうした複雑な計算を、個人の細かい事情に応じて単純化してくれます。とはいえ、シミュレーターにも限界はあります。長期的な視野に立ってより良い判断を下してくれるかもしれませんが、それはあくまでも理論上のこと。「あなた個人」にとって必ずしもそれがベストかと言えば、そうとは限りません。
例えば、何年か前に原文筆者がフィアンセと一緒にこのシミュレーターで計算してみたところ、家賃を毎月1500ドル以上払っているなら家を買った方が良いという結果が出ました。当時の家賃は1600ドルでしたから、理論上は、家を買った方が合理的だという結果になったわけです。しかし、用意できる頭金は住宅価格の10%に届かず、ごくわずかな緊急用の資金のほかには、貯蓄もあまりありませんでした。筆者かフィアンセのどちらかが失業すれば、ローンの支払いに行き詰ってしまいます。こうした事情を考えれば、シミュレーターの結果にかかわらず、家の購入はひとまず延期するしかありませんでした。
結局、このシミュレーターでは「賃貸と持ち家のどちらがお得か」の計算しかしてくれないので、決断を下す前には、それ以外の点も考慮しなくてはいけません。それは何かというと、「自分には住宅を買えるだけの経済的なゆとりがあるかどうか」です。
家を買う場合は、賃貸暮らしの人には縁のない支出が生じます。ローンの利息や固定資産税、保険、さらに維持費や修繕費などです。賃貸派はそうした点を指摘し、見落としがちな追加費用や要素が多すぎると主張します。けれども、それは双方に当てはまることであり、状況によって事情はさまざまです。では、つい見落とされがちな点をいくつか挙げてみましょう。
・その家に住む年数:住宅市場の状況にもよりますが、一般的には、持ち家に住む年数は長ければ長いほど良いとされています。コストが分散されるからです。
・近隣の住宅価格:ほとんどの場合、家を買うには高すぎると考えた人が賃貸住宅を選びます。でもそれは、住む地域の住宅価格次第です。家賃が恐ろしく高い地域なら、家を買った方が経済的に得策になることもあります。
・税金と保険の機会費用:住宅の購入資金を株投資や定期預金、「利率の良い」普通預金などに回した場合、どのくらいの長期的リターンが見込めますか。
・頭金の機会費用:住宅購入のための頭金もかなりの額です。これを投資に回した場合の長期的リターンはどのくらいでしょうか。
こうした要素はごく一部にすぎず、持ち家か賃貸かは、まだこれだけでは判断できません。ほかにも検討すべき留意点はたくさんあります。例えば、機会費用は確かにかなりの額にのぼりますが、かといって、あなたは実際に、そのお金を投資に回すでしょうか。結局、利率の低い普通預金にそのまま置いておくのではないでしょうか。利益が得られなければ、機会費用については考えたところで無意味です。
持ち家か、賃貸か、どちらが良いのかなんてわからないのです。検討すべき要素はほかにもまだありますし、そのひとつひとつが個人の状況によって異なってきます。どこに住むのか、どんな家が良いのか、家賃はいくらか、支払い額は今後いくらになるのかなど、数え上げたらキリがありません。
『ニューヨーク・タイムズ』紙の「買うか借りるか」を決めるためのシミュレーターはなかなか便利です。筆者が今まで見た中でも一番のオススメで、こうした複雑な計算を、個人の細かい事情に応じて単純化してくれます。とはいえ、シミュレーターにも限界はあります。長期的な視野に立ってより良い判断を下してくれるかもしれませんが、それはあくまでも理論上のこと。「あなた個人」にとって必ずしもそれがベストかと言えば、そうとは限りません。
例えば、何年か前に原文筆者がフィアンセと一緒にこのシミュレーターで計算してみたところ、家賃を毎月1500ドル以上払っているなら家を買った方が良いという結果が出ました。当時の家賃は1600ドルでしたから、理論上は、家を買った方が合理的だという結果になったわけです。しかし、用意できる頭金は住宅価格の10%に届かず、ごくわずかな緊急用の資金のほかには、貯蓄もあまりありませんでした。筆者かフィアンセのどちらかが失業すれば、ローンの支払いに行き詰ってしまいます。こうした事情を考えれば、シミュレーターの結果にかかわらず、家の購入はひとまず延期するしかありませんでした。
結局、このシミュレーターでは「賃貸と持ち家のどちらがお得か」の計算しかしてくれないので、決断を下す前には、それ以外の点も考慮しなくてはいけません。それは何かというと、「自分には住宅を買えるだけの経済的なゆとりがあるかどうか」です。
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