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2020年11月08日
無趣味な人の履歴書・ESは、「読書」より「映画鑑賞」をおすすめする理由
転職も新卒も、就活で求められる履歴書やESは面接の質問材料として使われる重要な書類です。
志望動機、自己pr、特技など面接官が尋ねたいことはたくさんありますが、「趣味欄」に書かれた内容も志望者の全体像を把握するために大切なもの。
書いた内容については、「必ず質問が来る」と思っておくことが重要です。
ところが、やっかいなのが「無趣味」な人の「趣味欄」。
就活直前で、なにか語れる趣味を作ろうと思っても付け焼刃になってしまうだけです。
そんな時、つい書いてしまうのが「読書」。
応募者にとっては無難というのが大きな理由ですが、この「読書」はやめた方がいいというのが今記事の結論です。
理由を詳しく紹介するのと同時に、どうせ無趣味ならぜひおすすめしたい「映画鑑賞」についてお話ししたいと思います。
今回使用する映画の例は、『ビリーブ 未来への大逆転』です。(後ほど紹介)
(画像引用:facebook.com/OnTheBasisofSex)
■「愛読書は?」は採用面接の禁止質問!
(引用:写真AC > TicTacさん)
いきなりですが、採用の面接質問で「愛読書は?」という質問は禁止されているのをご存じでしょうか?
理由は、「愛読書」を聞くことで応募者の「思想」や「信条」を聞き出すことができるからです。
(背景には、憲法で保証された「思想の自由」があります。)
参考:「公正な採用選考の基本」(厚生労働省)
(3)採用選考時に配慮すべき事項
<b.本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握>
の、7つ目の項目。
一般的には、「池井戸潤の小説」や「7つの習慣」などと気軽に答えている分には、「最近のベストセラー本をよく読んでいるね。」と思われ、別に問題なしで済むと思いますよね?
■「本」の内容は、千差万別
しかし、応募者が答えた愛読書に、「某宗教家の書いた本」とか「〇国の政治思想」と言った本が出てくると困るのは会社側です。
仮に応募者が不採用になった時、不採用の理由が「思想」にあったかもしれないと思わせる可能性があり、応募者が厚生労働省に申し出たら、会社は「不公正採用」の疑いをかけられることになるからです。
会社側も、気軽に尋ねただけかもしれないのに困ったものですね。
しかし、「コンプライアンス(法令順守)意識」の低い会社と思われてしまっては元も子もありません。
■応募者が、趣味欄に「読書」と書いた場合
しかし、応募者が履歴書やESの趣味欄に「読書」と書いていたらどうでしょう?
本人が書いているのだから尋ねたという言い訳を作ってしまうことになります。
そして、「どんな本を読んでいるの?」「その本のどこが気に入ったの?」と、コンプライアンス違反すれすれ(場合によっては、違反!)の質問をぶつけてくる可能性があります。
もちろん、そんな意図がなく「好きな本を尋ねて何が悪い?」程度の気楽な会社も実際に存在します。
ただ、公正採用の意識がない企業は実際に就職して働いても、労働法に抵触することを平気で行う「コンプライアンス意識」の希薄な会社であることが多いのも事実。
こんなリスクのあることは極力避けた方がいいというのが結論です。
■「映画鑑賞」と「読書」の違いは?
無趣味の場合の「読書」に続いて、つい趣味欄に書いてしまうのが「映画鑑賞」です。
本を読んだことぐらいあるのと同じレベルで、映画も見たことがあるので趣味を「映画鑑賞」と書いてしまいますよね。
もちろん、映画の中にも政治色や思想の色濃いものがあり「読書」とどう違うのと思うかもしれません。
しかし、映画の場合は娯楽度が高く、よほど特殊な映画でない限り「思想」「信条」がわかることはあまりありません。
むしろ映画は、性格的な傾向や趣味嗜好の方が窺いやすいのが特徴です。
■趣味に困ったら、趣味欄は「映画鑑賞」
これまで述べてきたことをを整理すると、
1.「愛読書は?」は厚生労働省が指定する禁止質問
2.「思想」や「信条」に立ち入られやすい質問。
3.「映画」は娯楽性が高く、気軽な会話に適している。
4.「映画」は趣味嗜好や性格的な傾向が見える質問。
(もちろん、映画なんて嫌いという人は以下、読まないで大丈夫ですよ。)
■趣味「映画鑑賞」と書いたら準備は?
さて、趣味欄に「映画鑑賞」と書いたら、就活を始める前(もっと言えば、面接の前)に、最低でも数本の映画を観て記憶にとどめておきましょう。
映画の特徴は、当然「映像主体」なので記憶に残りやすいということ。
準備することは、二つの質問への答えを用意しておくことのみです。
「好きな映画は?」
「その映画はなぜ好きなのですか?」
(実際には、「最近見た映画で印象に残っている映画は?」「なにかおススメの映画はありますか?」「どんな映画をよく見ますか?」など、いくつかのバリエーションがあります。)
さて、冒頭の画像にある『ビリーブ 未来への大逆転』を例にあげ、その回答方法を次に紹介しましょう。
《この映画を取り上げた理由》
(引用:facebook.com/OnTheBasisofSex)
@実在した、アメリカ最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグがモデルとなっている。
→視野の広さをPRできる。
A古くから男女平等を唱えた伝説の人物である。
→主人公は女性だが、男性でも「リベラルな考え方」の持ち主であることをPRできる。
B家族のきずなを大切にしさまざまな反対を克服した。
→家族愛や周囲の人たちと関係を大事にする人物であることをPRできる。
Cアメリカ大統領選挙にも関係した話題の人物である。
→時勢や時代を反映して自分の考え方をPRできる。
《映画の簡単なあらすじ》
(引用:facebook.com/OnTheBasisofSex)
RBGの愛称で親しまれた、アメリカ最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの伝記物語です。
ハーバード大学ロースクールへの進学した頃(1956年)は、たかだか50年前とはいえ、男女差別のまだまだ残る時代でした。
全学生数約500人に対して、女性はたったの9人。
優秀な成績で卒業するも、彼女がなりたかったのは弁護士ですが、女性を採用するところはほとんどありません。
一旦、大学の法学講師の道に進む一方で、同じく法律家の夫の助けもあって法廷に立つチャンスを得ます。
彼女が扱った案件は、アメリカに依然と残る女性差別の問題。
それまでの法律に大きな風穴を開け、現在の男女同権の流れに大きく貢献するというストーリーです。
■面接で「好きな映画は?」と聞かれたら…応答例
では、実際の面接で「好きな映画は?」と質問を受けた時の応答例を紹介しましょう。
面接官:「履歴書の趣味欄に、『映画鑑賞』とありますが最近見た映画で「おすすめ」、あるいは「好きな映画」はありますか?また、その映画を好きな理由を述べて下さい。」
応募者:「ハイッ!最近見た映画から私の好きな映画で、おすすめしたい映画は『ビリーブ 未来への大逆転』です。
この映画は、最近亡くなられたアメリカ最高裁判事の愛称RBGこと、ルース・ベイダー・ギンズバーグさんの伝記映画です。
1950年代のアメリカはまだまだ男女差別が残る時代でしたが、その中で女性弁護士を目指して頑張ったストーリーが描かれています。
好きな理由は、圧倒的男性社会の中で初志を貫いたこと、そして家族との絆に感動したことです。
主人公は女性ですが、男性であってもいかにリベラルな考え方が大切かということを訴えた映画としてぜひおすすめできる作品です。」
まとめ〜
今記事の趣旨は、決して趣味として読書がダメというものではありません。
いろいろな書物に親しみ、本当に本が好きということであればいいのですが「困った時の読書」は、こと「就活」では安易に趣味としない方がいいというのが趣旨です。
一方、読書に比べ娯楽性の強い映画はいろんな楽しい世界を見せてくれ、面接官も興味・嗜好の程度を尋ねるのについ使ってみたくなるジャンル。
映画は約2時間でその世界観を満喫できます。
なにか自分にピッタリとくる映画を見つけ、あとは堂々とその楽しさを伝えられれば立派な趣味。
自信を持って答えれば面接なんて全然怖くありません。
ぜひ、映画ファンになって下さいね。
参考:映画マガジン一覧
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タグ:好きな映画は?
2020年10月09日
履歴書の趣味欄に適当に書いた「映画鑑賞」、面接を突破する方法がある!
新卒の就活や転職活動で必ずついてくる「履歴書」。
住所・名前、学歴といった表面(1ページ目)をひと通り書いた後、裏面(2ページ目)に来た時、ふとペンが止まるのは「趣味欄」です。
これが新卒者にも転職者にも、意外と悩みの種という話をよく聞きます。
「自慢できる趣味がない。」「趣味はあるけど、履歴書に書くほどではない。」など…。
そして、意外と多いのが書くことがないのでとりあえず「映画鑑賞」にしたという人です。
でも、実はこのとりあえずの「映画鑑賞」は面接質問で思わぬ落とし穴にはまりがち。
今記事では、「映画鑑賞」と書いた以上、自信をもって面接を乗り切る方法について解説したいと思います。
<今回使用する具体的映画『フォードvsフェラーリ』>
『フォードvsフェラーリ』は、2020年に日本公開された、世界的カー・レース「ル・マン」が舞台の話題映画です。
面接での使い方を後ほど紹介しましょう。
(冒頭画像共、引用:facebook.com/24heuresdumans/)
■企業が「趣味欄」を面接質問に使う理由
まず最初に、趣味欄を就活や転職の面接質問で使う理由を説明しましょう。
面接は、受験者が志望する会社にマッチするかどうかだから、一番は能力や志望動機に関することが第一で、趣味は二次的なものと思っていませんか?
確かに一理あります。
しかし、志望者の全体像をつかむには趣味や特技のような話の方が人間性や性格的なものがよくわかるもの。
また、能力や動機といった固い質問に志望者は身構えてしまいがちですが、趣味の話の方が意外と「本音」を見ることができ、趣味欄にポイントを置く会社があるのです。
■楽しく本音を語らせるための「趣味欄」
面接質問の順番は、一般に本人のプロフィール、自己PR、志望動機といった硬めの質問(履歴書の表部分)が終わると、面接官は履歴書の裏面(趣味や特技など)に移ります。
面接官は、この辺からそろそろ本音を引き出してやろうかと思います。
その目的にピッタリの質問が「趣味」です。
ちょっと気分をやわらげ。こんな風に尋ねてきます。
「おっ!〇〇君は、映画鑑賞が趣味なんですね!」
「映画はよく見るのですか?」
「最近見られた映画でおススメはありますか?」
といった感じでしょうか。
■「適当に書いた」と見透かされないために
こういった質問に、まさか「いや〜、あまり趣味といっても大したありません。時々DVDを見る程度です…。」
と言ってしまっては元も子もありません。
「なんだか面白味のないヤツだな〜。どうせ仕事も大したことできないかも…。」
これが、正直に答えた場合に陥りがちな落とし穴です。
『ハイッ!趣味は映画鑑賞で気分転換には最高なので、映画館や動画配信で定期的に楽しんでいます。』
「映画のどんなところが気分転換になりますか?」
『ハイッ!もともと自分は活動的な方でアクション映画が好きです。ちょっと落ち込んだりした時のガン・アクションや、カー・アクション映画はスカッとさせてくれます。
また、一生懸命生きた人のヒューマン・ドラマだと、つい頑張る主人公に自分を被せてしまい元気になれます。』
■最近見た映画で、確実に自己PRしよう!
ここまで書くともうおわかりかもしれませんね。
映画が好きと言いながら、実はうまく自己PRに繋げているのです。
趣味に「映画鑑賞」と書いた以上、恐れるのは「映画のことなら何でも知っている」と思われることではないでしょうか。
いまさら、映画通になれといっても無理な話です。
そこで、観た数は少なくても全然かまいません。
最近見た映画や以前の印象に残っている映画を整理し、これを題材にして正面突破する方法があります。
そのために、いずれ質問される「好きな映画は?」「印象に残っている映画は?」「どういったところが?」でクリーンヒットを飛ばすために、とっておきの映画をあらかじめ選んでおきます。
極端に言えば、面接前夜に好きな映画を1本、DVDなどでおさらいしてもいいぐらいです。
■『フォードvsフェラーリ』を題材に面接突破
引用:facebook.com/24heuresdumans/
では、『フォードvsフェラーリ』を取り上げ、「趣味は映画鑑賞」をPRするための具体的な応答を紹介しましょう。
あらすじを簡単に紹介すると次のようになります。
カーレース・ファンならずとも誰もが知ってる、フランスの有名な24時間耐久レース「ル・マン」が舞台の物語です。
主人公は、1960年代の伝説のカー・レーサー、「ケン・マイルズ」(クリスチャン・ベール)と、彼に夢を託し一緒に戦った元レーサー「キャロル・シェルビー」(マット・デイモン)の物語です。
ケンは、職人肌の頑固者ですが一流レーサーの資質を持つ存在。
アメリカ・フォード社オーナーの会長から、「打倒イタリア・フェラーリ!」という特命を受けたキャロルは、くすぶっていたケンを担ぎ出し初めてアメリカ車のル・マン優勝に挑戦します。
参考記事:『『フォードvsフェラーリ』、ル・マン66に挑んだ伝説のケン・マイルズ』
■自己PRができるネタ探し
さて、この映画には自己PRに使えるさまざまな見どころがあります。
たとえば、ケンとキャロルが罵りあいながらも目的を共有する友情秘話。
失敗を繰り返しながらも、一向にへこたれない挑戦心。
夫婦愛に助けられ初志貫徹をするケンの執念。
フォード社幹部の横やりにもめげず信念を貫く心意気。
そして、ストレス解消にはもってこいの、轟音でレースを突っ走るカー・アクションなどなど。
これらは、ビジネスや自己成長に通じるネタがいくつもあり、面接の自己PRの材料に事欠きません。
■面接での具体的な応答例文
「〇〇さん、趣味の映画鑑賞について述べて下さい。」
『ハイッ!私の趣味は映画鑑賞です。正確に言うと映画から元気をもらい、前向きに頑張ることです。
本数的には多くはありませんが、コレッ!と思える映画を選んで鑑賞するようにしています。』
「最近ではどんな映画を観ましたか?その映画が好きな理由は?」
『ハイッ!私が最近見た映画で一番印象に残っており、元気をもらったのは「フォードvsフェラーリ」です。「ル・マン」で優勝を狙う二人の感動的な物語です。
好きな理由は、二人が罵りあいながらも目的を失わないこと。そして、他者の横やりに負けない信念を持っていたこと。この2点です。』
まとめ
履歴書の趣味欄で困った挙句に、「映画鑑賞」と書くのは全然問題ありません。
ただ、友達から「好きな映画は?」と聞かれ、たとえばオカルトやホラーと言いたいのとちょっと事情が違うのが就活の面接質問です。
ちょっとだけ「落としどころ」(好きな理由、印象に残った点)の作戦だけ考えておけば十分通用しますので安心して下さい。
さあ、探せば就活に役立つ面白い映画がいっぱいありますよ!
フォードvsフェラーリ (字幕版)
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2020年06月15日
アパレル・流通業(百貨店・専門店)を志望、面接対策で「好きな映画は?」と聞かれたら?
(引用:https://www.facebook.com/BrooklynMovie/)
アパレル・流通業では、扱い商品が時代のファッション性やトレンドに左右されることが多いため、世の中の動きにアンテナを張っている人が求められます。
世の中の動きに興味を持っているかどうかを引き出す質問はいくつかあります。
たとえば、「休みには何をして過ごしますか?」「よく出かける街やお店はありますか?」「ファッションに興味がありますか?」といった質問です。
その中で、「好きな映画は?」というエンターテイメント関連の質問も、アパレルや流通業が好んで使う質問です。
今回は、アパレル・流通業が「好きな映画は?」といった、「映画ネタ」質問を投げて来た時にどう返していけばいいのか、応答の例文付きで具体的に解説していきましょう。
解説の題材として、映画『マイ・インターン』と『ブルックリン』を使って説明していきましょう。
■アパレル・流通業志望、こんな「好きな映画」は?
(引用:https://www.facebook.com/TheInternMovie/)
どこの業界・業種でも言えることですが、面接では自社のビジネスにどれだけ興味を持っているのかが一番知りたいところ。
ストレートに「ファッションのどんな点に興味がありますか?」と尋ねる面接官もいますが、ほとんどの場合、事前準備をされてしまう質問なのであまり使いません。
ふいに「好きな映画は?」と聞くことで、正直な本音を引き出そうとしているのですが、自社の仕事内容になんらかの接点のある答えを求めるのは当然です。
今回紹介のアパレル・流通業界でいえば、ファッションビジネスへの興味や、映画の中で見たおしゃれな衣装に関心があった結果、「好きな映画」であってほしいと期待しています。
「好きな映画」を尋ねた後に、「好きな点はどこ?」「好きな理由は?」と、重ねて聞くことで嗜好や興味の深さを見ようとしているのです。
■おススメ映画その1.『マイ・インターン』
(引用:https://www.facebook.com/TheInternMovie/)
アパレル・流通業界(百貨店・小売)で面接質問の対策としておススメのひとつは「マイ・インターン」です。
これは、アパレル通販の企業を経営する新進気鋭の女性と、定年後に再就職してきたベテラン社員(インターン)の話です。
自信家のアン・ハサウェイ演じるジュールは、何事もテキパキと仕事をこなすやり手の経営者ですが、ある意味でマイペース。
しかし、ある時会社の買収の話が持ち上がります。
何事も順調に進んでいたジュールにとってははじめて経験で、すっかり落ち込むのですがそこに援助の手を差し伸べたのがベン(ロバート・デ・ニーロ)。
ファッションに精通していない彼のアドバイスながら、うまく受け入れ次第に持ち直していく様子が描かれています。
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■おススメ映画その2.『ブルックリン』
(引用:https://www.facebook.com/BrooklynMovie/)
もうひとつは、シアーシャ・ローナン主演の『ブルックリン』です。
この映画はストーリーもさることながら、むしろ1950年代のファッションが色鮮やかに再現されているところが強調ポイントです。
50年代にアイルランドから、ニューヨークのブルックリンに移民してきたエイリッシュという女性が自立していく話です。
最初は、百貨店の店員の仕事もなかなか勤まらず落ち込んでしまうのですが、恋人もでき次第に自信をつけていく様子が描かれています。
古いブルックリンの街並みに映える、アイルランドカラーのアイリッシュグリーンなどがレトロファッションとして再現され楽しめます。
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■「好きな映画とその理由は?」−応答の例文その1.
「ハイ、私の好きな映画は『マイ・インターン』です。
アン・ハサウェイ主演で、アパレル通販の経営者が周囲の助けをもらいながら、なんとか経営を軌道に乗せていく話です。
この映画が好きな理由を申し上げます。
ひとつは、私が希望するアパレル企業の生き生きとした社内雰囲気が描かれていることです。主演のアン・ハサウェイの着こなすファッションも素敵で、彼女が輝いていた『プラダを着た悪魔』を彷彿とさせるところが大好きです。
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もう一点の好きな理由は、職場の雰囲気です。けっこうやり手だった主人公の経営者が、天狗になって凹んでしまうのですが、定年後入社のベテラン・インターンなど周囲の社員の支援で持ち直していくところに共感しました。
■「好きな映画とその理由は?」−応答の例文その2.
「ハイッ、私の好きな映画は『ブルックリン』です。
シアーシャ・ローナンが主演で、彼女は最近では『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/私の若草物語』など、生き生きとした女性を描いた映画に多く登場していますが、この映画でも輝いています。
しかし、私が好きな理由で特に強調したいが、もう一点あります。
それは、映画の中で主人公エイリッシュ他、登場する人物の着こなすファッションが素敵なところです。
映画の時代背景は、1950年代なのですが当時のファッションが鮮やかに再現され、今の時代に蘇った感じですごく新鮮です。
アイルランド出身の彼女が着る衣装の緑は、いわゆるアイリッシュグリーンで、レンガ色の古いブルックリンの街並みにピッタリなところがすごく印象に残っています。」
まとめ〜志望先ごとにバリエーションを〜
いかがでしたでしょうか?
どんな映画が好きかは、もちろん個人の好みです。
しかし、就活の面接質問で聞かれる「好きな映画は?」「最近見た映画で印象的なのは?」は、意図のあるちょっと特殊な質問と思って下さい。
志望動機を聞かれて、答える内容を業種ごとに変えるのと同じように「好きな映画」も、できれば変えた方がベターです。
なぜなら、面接官は「なぜ?」「どの点が?」と突っ込んで、自社が求める人材に合うかどうかを見つけるためにこの質問をするのですから。
ぜひ、他の記事も参考にしてバリエーションを持っておくようにしましょう。
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2020年05月28日
マスコミ志望の面接対策、質問「好きな映画は?」に答えたいおススメ3作品
(https://www.facebook.com/pentagonpapers.movie/)
面接質問で、「好きな映画は?」と聞いてくる企業はけっこうあります。
合コンならいざ知らず、就活の面接質問では意外な質問のように思うかもしれません。
しかし、面接官からすると便利な質問で、どんな映画を挙げてくるかで受験者の趣味・嗜好の傾向を見ることができます。
また、続いての質問「その理由は?」から、その人の価値観までうかがい知ることができます。
特に、マスコミ業界は情報発信の先駆的立場からこの質問を多用する傾向にあります。
そこで今回は、マスコミ志望なら答えて欲しい映画、逆にいえばどんな「好きな映画」を挙げれば彼らが食いついてくるかを紹介したいと思います。
最後には、答え方の例文も紹介していますので参考にして下さい。
■マスコミは、いつも時代の寵児
(https://www.facebook.com/pentagonpapers.movie/)
マスコミ業界と言っても、業種としては新聞・TV・雑誌・出版・広告等、幅広くあります。
いずれもがマス・メディアと言われるだけあって、世間や社会全体への影響力は良くも悪くも絶大で「時代の寵児」といっても過言ではありません。
そんな影響力ある業界の仕事に就きたいというのがそもそもの志望動機と思われますが、もちろん「悪い影響力」となっては元も子もありません。
そこには、影響力を正しく使える、いわば社会正義をしっかりと背負える価値観を持った人が求められます。
■社会的な善悪を踏まえた、地道な行動力
そんなマスコミ業界が、求める人材を見つけるために面接で投げたひとつの質問。
「好きな映画は?」に、ピッタリの映画があるので紹介しましょう。
それはあまりにもど真ん中の直球過ぎて、面接官がちょっとびっくりするかもしれません。
しかし、インパクトと正統性ではこれにまさるものはありません。
もちろん、実際に自分で視聴して、本当に自分の価値観にフィットするならぜひ「好きな映画!」と答えるといいでしょう。
おススメは3つあります。
1.『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
2.『スポットライト 世紀のスクープ』
3.『記者たち 衝撃と畏怖の真実』
■『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
(https://www.facebook.com/pentagonpapers.movie/)
トム・ハンクスとメリル・ストリープのダブル主演、スティーブン・スティルバーグ監督の大作実話映画です。
泥沼化したベトナム戦争(1955年〜1975年)の戦況を分析した、アメリカ国防総省の機密文書をすっぱ抜いた新聞社ワシントン・ポストを描いた映画です。
政府の公式発表が「戦況は極めて順調」とは反対に、泥沼化の様相を伝える機密文書を手にしたワシントン・ポストのベン編集長(トム・ハンクス)は、公表をためらうオーナー社主、キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)の説得にかかります。
キャサリンが渋る理由は、記事掲載は機密保護違反となり「全員刑務所行き」を覚悟しなければならないからです。
ベンとキャサリンは法律顧問を交え、社員総がかりで「公開」に向けた挑戦を行います。
【TSUTAYA online】
■『スポットライト 世紀のスクープ』
(https://www.facebook.com/ShockAweMovie/)
こちらの新聞社は、「ボストン・グローブ社」。
「スポットライト」とは、同社の中で少数編成された調査報道チームの名前です。
新編集長の元、取り上げたテーマが「聖域」とされているカトリック司祭の不祥事です。
一度は断念していたテーマでした。
チームの主な記者であるマイク(マーク・ラファロ)、ウィルター(マイケル・キートン)、サーシャ(レイチェル・マクアダムス)たちが、粘り強い取材で迫ったのは、なんと聖職者にあるまじき性的虐待事件でした。
敬虔な信者の多い地域は四面楚歌、その中、信念を曲げずに取材を続けていきます。
【TSUTAYA online】
■『記者たち 衝撃と畏怖の真実』
こちらも実話をモデルにした映画です。
前者の2つの映画と大きく違うのは、主人公の属するマスコミが大手ではないことです。
舞台は、9.11直後で、イラク戦争(2003年〜2011年)開始前夜のブッシュ政権。
イラクを、「大量破壊兵器」を保有するテロ支援国家として、軍事介入することの是非が問われていました。
世論が、大手マスコミの「大量破壊兵器はある」とする論調に引っ張られる中で、弱小ニュース社「ナイト・リッダー社」の記者ジョナサン(ウディ・ハレルソン)やウォーレン(ジェームズ・マースデン)は独自のネットワークをたどって真実に迫ります。
【TSUTAYA online】
常識に惑わされず、懐疑的な姿勢
もし就活の面接質問で「好きな映画は?」と聞かれたら、3つとも答える必要はありません。
自分の気持ちに最もフィットする作品を1つ選ぶといいでしょう。
いずれを答えても、面接官は次の質問で「好きな理由は?」と聞いてきます。
3作品に共通しているのはジャーナリズムの勝利とジャーナリストたちの不屈の精神、そしてメンバーのチームワークなので、それを自分の言葉で語れるようにしておきます。
「大きなものに巻かれない」「自分軸をしっかり持っている」「常識を疑える」「協力し合う」など、教訓的なものはいろいろあります。
面接官はマスコミ業界のプロであり、たいそうなジャーナリズム論を振りかざして勝とうとする必要はまったくありません。
答え方の例文〜好きな映画とその理由〜
次に簡単な、応対話法を紹介しておきますのでぜひ、参考にして下さい。
あくまで「好きな映画は?」と「その理由は?」の答えなので自分の言葉で語れれば十分です。
「あなたの好きな映画と、なぜそれが好きなのかを言って下さい。」
「私が好きな映画は、『記者たち 衝撃と畏怖の真実』です。
映画は、イラク戦争のきっかけとなった「大量破壊兵器」の存在に、小さなニュース社が問題提起をした実話です。
好きな理由は、世論の流れや大手マスコミの報道に疑問を呈した、ナイト・リッダー社の記者たちの奮闘に心を打たれたからです。
当時のアメリカは、9.11直後でありどうしても「報復」の2文字が先に来ていました。
大手マスコミまでもが政府寄りになる中で、「大量破壊兵器の根拠」に疑問を持ち粘り強く取材した記者たちとそのチームワークは素晴らしいと思います。」
まとめ
マスコミ志望者の中には、業界を「華やかさ」とか「アイデア勝負」といったように、一面でしか捉えられない人がたくさんいます。
入社後の希望で、「何か面白い企画をしてみたい」とか「みんなをアッと言わせたい」などは絶対禁句です。
今回紹介した映画でも共通しているのは、むしろ地を這うような取材や情報収集。
ぜひ参考にして、マスコミの面接対策に役立てて下さい。
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2020年04月25日
突然の面接質問、「好きな映画は?」に無難に答えしかもインパクトを与える映画!
就活の面接で、「好きな映画は?」という突然の質問。
これが、意外と多いんですよね。
筆者の経験からして、この質問、就活の面接質問ではすごく便利な質問なのです。
その理由は、応募者の趣味・嗜好に入りやすく、また気軽に話を膨らませることができるからです。
就活の面接質問以外でも、初対面の自己紹介などでつい尋ねてしまうことがありますが理由は一緒ですよね。
ところが実際の場面で、しかも突然に聞かれるとどの映画をチョイスすればいいか迷ってしまうことが多いのも確か。
ついマニアックな映画を言ってみたり、評価の別れる難しい映画を挙げたばっかりに会話が沈んでしまったことってありませんか?
映画好きが集まるところでの議論は楽しいかもしれませんが、面接質問や初対面での「好きな映画は?」の答えには、ちょっと注意が必要です。
そこで今回は、「無難」に的を絞り、『イントゥ・ザ・スカイ』(冒頭画像:facebook公式)でインパクトのある答え方を紹介してみたいと思います。
■偉人の伝記映画で、「頑張るタイプ」をPR
結論から言いますと、生涯、何かを成就したり頑張った人を題材にした「偉人」の伝記映画は無難です。
しかも、「無難」と思うのは自分だけで、面接官が映画を観ている観ていないにかかわらず、面接会話のやりとりで外すことがありません。
映画の組み立てが、伝記映画の場合、「苦難」「苦労」⇒「粘り」「あきらめない」⇒「成功!」「感動!」の筋道なので話しやすいという特徴があるからです。
■「好きな理由は?」、主人公に自分を置き換えて
ところで、就活の面接質問で「好きな映画は?」と聞かれた場合、必ず予定をしておかなければならないのが追加質問。
いわゆる突っ込み質問とか、深堀質問とか言われるもので、「なぜ、それが好きなのですか?」と理由を必ず尋ねてきます。
偉人伝記の場合、主人公に自分の理想を被せやすい利点があります。
ストレートにいうと、「あんな人物に憧れるから」「目指したいので」「あの点をマネしたい」などなど。
主人公が、同性だと「あんな女性になりたい」。
人の上に立つ人だと、「あんな管理職になりたい」など、企業受けのする(無難な?)ネタはいくらでも拾うことができます。
■『イン・トゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』とは?
さて、今回題材とする映画『イントゥ・ザ・スカイ』について触れておきましょう。
時は1862年、まだまだ気象学が今ほど発達していない頃のイギリスの話です。
(この頃の日本はといえば、寺田屋騒動の頃です。洋画の場合、年数だけでピンとくる人は少ないので必ず日本の時代を頭に入れておくようにしましょう。)
内容は、気球乗りの専門家としてより高みを目指す女性アメリア・レン(フェリシティ・ジョーンズ)と、気象学者ジェームズ・グレーシャー(エディ・レッドメイン)が、はじめて高度1万メートル越えに挑戦した物語です。
もちろん、そのプロセスは苦労がイッパイでした。
では、実際の面接質問に対する答え方を「話法」で紹介しましょう。
1.実際の面接質問での答え方
面接官:『最近見た映画で、好きな映画と理由を述べて下さい。』
応募者:「ハイッ!最近見た映画で好きな映画は、『イン・トゥ・ザ・スカイ』です。」
「この映画は、気象学が高度な機器を持たなかった頃、熱心な気象学者とその熱意に打たれた気球乗りの女性が、はじめて高度1万メートルを突破し、目的の観測データを集めた物語です。
好きな理由は二つあります。
一つは、主人公の気象学者が、周囲の反対をも押し切り、気球での実地観測に踏み切った信念で気象学にひとつのエポックを作ったところです。
二つ目は、同行した気球乗りの女性が、目的のために万難を排して準備をすすめたことと、それでも発生した想定外の事故に対し命を優先した判断と果敢な行動に、強く胸を打たれたからです。」
2.質問への「答え方」のポイント
⑴簡単に映画のポイントを説明
面接官は基本的にその映画を見ていないという前提で、最初に物語の内容や流れをごく簡潔に説明しておきましょう。
実は、その説明も、内容を簡潔に答えられるかどうかもチェックされています。
咄嗟には難しいと思われるので、自己紹介や自己PRと同様に、事前にまとめておきたいのがこの「好きな映画」です。
⑵映画の内容や主人公の行動に踏み込んだ理由を
「好きな映画の理由」を聞かれると、主人公のファンだからとか、映像がきれいだからとかいう表面的なものを言ってしまいがちです。
友人との映画談義ではなんの問題もありませんが、就活の面接質問ではふさわしくありません。
この例話では、主人公の行動や考え方、つまり映画のテーマそのものに言及しているのでぜひ参考にして下さい。
まとめ〜面接官が乗ってきたらしめたもの〜
いかがでしょうか?
「好きな映画は?」という質問に、「無難」に使えるという意味がわかっていただけたでしょうか。
勘違いしないでいただきたいのは、映画の内容が無難という意味ではないのでお間違いなく。
映画そのものはなかなかスリリングです。
もし、面接官が見たことがあり、「あの気球をよじ登るシーンすごかったネ!」と和ませるような会話をしてきたらしめたもの。
ちょっと余裕を出し、
「私、高いところが苦手なので手に汗がいっぱいでした!」
「私、フェリシティ・ジョーンズのファンで、彼女が演じる強い女性には憧れます!」
と応じれば、機転や会話力での評価は間違いありません。
《参考記事》
■映画『イントゥ・ザ・スカイ 』、強い女性が似合うフェリシティ・ジョーンズ主演
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2020年04月06日
「好きな映画は?」と聞かれたら。就活の面接質問におススメの映画がある!
転職でも、新卒でも面接質問で「好きな映画は?」と聞かれることがあります。
ちょっとヒネッて、「印象に残っている映画は?」とか「最近見た映画でおススメはありますか?」
という質問になることも。
就職と映画?
何の関係があるのだろうと思われるかもしれませんが、面接質問で意外と使われるがこの質問。
そもそも、なぜ映画の質問?
また、思い当たる映画はいくつかあるけど、さてどの映画のどこを話をしたらいいのでしょう。
今回は、火星探検のニュースが出るたびに話題になる『オデッセイ』を使って、こんな疑問に答えていきたいと思います。
参考記事:サバイバル映画『オデッセイ』、火星脱出でジャガイモ栽培をした植物学者!「洋画のレタス炒め」
面接質問で突然、「好きな映画は?」と聞かれる理由
そもそも面接質問は、転職でも新卒でも、応募者の性格や好みを引き出すことによって深くその人を知るために行います。
「あなたの性格や趣味は何ですか?」というダイレクトな面接質問も考えられますが、応募者が事前に準備している場合が多いので、ストレートに聞くことはあまりありません。
紋切型に、「何事にも積極的で粘り強く、誰とでも協調できる性格です。」と答えられても本当かどうか疑わしいもの。
しかし、「好きな映画」や、「印象に残っている映画は?」と聞くことで、状況や背景を含めて聞き出すことのできる便利な質問なのです。
そして、「なぜ、その映画が好きなのですか?」と質問することで、少しでも応募者の内面に近づこうとするのです。
ちなみに、「好きな本」も「好きな音楽」もありますが、本の場合は「思想・信条」に立ち入る恐れがあるのと、音楽より映画の方がよりポピュラーという傾向があります。
「好きな映画」は、どうして選べばいいの?
うっかり答える前に、ちょっと作戦を
好きな映画は、いくつかあるのが普通ですよね。
「全然、観ません。」というと、今どきがっかりされるかも…。
でも、まさか本当は言いたい「ホラー映画」でいいの?「ラブコメ」は?
ちょっと、それは躊躇しますよね。
日常会話なら、「ホラーが一番!」「スプラッター系でストレス解消!」もありかもしれません。
しかし、就活の面接質問で答える「好きな映画」は、ちょっと作戦を立てた方がいいでしょう。
勘違いしてほしくないのは、ホラーがダメ、スプラッターがダメという意味ではありません。
次に必ず来る、この質問がポイント!
作戦というのは、次に必ず来る質問「好きな理由を述べて下さい。」にうまく自己PRできるようなテーマの映画を探しておくことです。
仮に、「ホラー」や「ラブコメ」ジャンルの映画を答えたとしましょう。
好きな理由を語るとき、およそ彼らが期待する答えを言うのはなかなか難しいものがあります。
面接官からすれば、突っ込み質問のしようがありません。応募者と「ホラー映画談義」をするつもりはさらさらないからです。
企業人の習性として、求める人材像はどうしても「組織の中の一員」として頑張れる人かどうかを探すという点があります。
企業人(面接官)の期待値
では、「組織の中の一員として頑張ってくれる」とはどういうことでしょう。
キーワードで説明すると、次のようなものがあります。
「チームワーク力」「目標の貫徹」「苦労が報われる努力」「信頼関係」「正義」などなど。
いかがでしょうか?
こんなキーワードが並んだ瞬間、なんだか面倒で面白くなさそう映画ばかり!
ですよね!
でも、安心して下さい。
ヒット中、あるいは人気だった映画でも、十分、これらのキーワードを引っ張ってくることができる映画はいくらでもあります。
具体的に使える映画と、答え方
では、わかりやすくするために、実際の映画で説明していきましょう。
冒頭の画像で紹介した、『オデッセイ』を使って解説しましょう。
SF映画『オデッセイ』は、火星へ有人探査を行った宇宙飛行士たちが現地で予期せぬ嵐に巻き込まれ、行方不明の一人だけを火星に残し、やむなく地球への帰還を決意するという話です。
1人の残されたのはワトニー飛行士(マット・デイモン)。
植物学者でもある彼は、次の火星探査計画までの4年間、食糧はじめ生活資源を工面し、なんとか持ちこたえようとするのです。
映画の見どころとPRポイント
この映画の見どころは、まったく音信不通となった火星にいながら、生きるための工夫をし不屈の精神で過ごすワトニーへの賛歌。
もうひとつは、地球でこの状況を察知したNASAのスタッフが、最初はあきらめかけるものの、わずかな音信をキャッチしてから生存を確認し救出していくまでのプロセスが描かれています。
そして、一旦、火星を後にした探査隊のクルーが地球と連絡を取りながら、宇宙空間でワトニーの救出を敢行するという船長のマネジメント的な判断。
その映画で、何を自己PRできるの?
ここまで書いてくると、この『オデッセイ』を好きな映画、あるいは印象に残った映画として取り上げる理由がわかってくるのではないでしょうか。
映画は好きだけど、普段何気なく見ていた映画をあらためて「好きな映画は?」と聞かれると意外と答えられないもの。
しかし、大事なことは面接とは自己PRの機会であって、どんな質問にもPRを忘れないこと。
そのために、PRポイントを整理しておくとすんなり答えることができます。
実際に使える、模範解答例を紹介
「ハイッ!私の好きな映画はSF映画の『オデッセイ』です。」
「好きな理由を申し上げますと(印象に残った点を申し上げますと)、大きく2点です。
ひとつは、誰も頼ることができない状態で火星にひとり残されながら、不屈の精神を発揮し、なんとか地球生還までこぎつけた主人公の意志力です。
もうひとつは、火星探査隊のチームメンバーを助けるために、生存を確認できた時点で全力で救出に向かうところです。
特に、判断を任された探査隊の船長(ジェシカ・チャステイン)の冷静な判断と、自らも危険を顧みず救出に向かう率先垂範力は素晴らしいものがあると思いました。」
まとめ〜できるだけ話題映画を〜
いかがでしょうか?
「不屈の精神」「冷静な判断」「率先垂範力」といったポイントが好きな理由という答え方は、いわずして自分はそういう人間になりたい、あるいは憧れるということを言うものです。
『オデッセイ』は確かに教訓的なテーマを多く持っている映画です。
最後(ネタバレです)に、母校の教壇に立って後輩に体験をレクチャーするワトニーに強く感動した、と付け加えれば最高です。
ある程度人気映画や、話題となった映画をチョイスしておくと、面接官が案外映画好きで思わず乗ってきて、「私も見ました!」なんて言って来ればしめたものです。
ぜひ、参考にして下さい。
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2020年03月06日
面接質問で、「好きな映画は?」と尋ねてくる業種や企業の特徴は?
面接質問は多種多様ですが、業種や企業によって特徴や傾向があるのは当然ですよね。
なぜなら、自社にマッチする人材かどうかを引っ張り出すための質問なので、ありきたりの質問ばかりではなかなか個性を引き出すことができません。
そんな中、結構使われることが多いのが「映画ネタ」。
聞き方として最もストレートなのが、「最近見た映画で、好きな映画は何ですか?」というもの。
そして、この「映画ネタ」質問を多用する業種、企業にはある特徴があったのです。
今回は、具体的な映画事例として『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を使って解説していきましょう。(画像引用:https://www.facebook.com/OnceInHollywood/)
■映画ネタで質問をするのは、消費者に近い業種
「好きな映画は?」という質問の意図は、ひと言でいうと「マーケティング・センス」を見るためです。
言い換えれば、世の中の動きにどれだけアンテナを張っているかを試すのに、映画は格好の質問なのです。
その意味で、特に消費財(サービス)を扱う企業は世の中の動きに敏感な人を求めており、たとえば「世間知らずの堅物」はハッキリ言って必要としません。
消費財を扱う業種とは、たとえば流通業、消費財メーカー、アパレル、サービス業などです。
1.世間の動きに敏感な、企業人の頭の中
これらの業種や業界で働く人たちの頭の中は、「今、何が売れている?」「これから、何が流行るの?」「どんなサービスが求められているの?」でいっぱいです。
そんな企業での面接質問で「好きな映画は?」と尋ねた時、「映画はあまり見ません。」と無関心に答えられたらがっかり。
代わりに、音楽は?よく出かける街は?コンサートは?と尋ねてくれればいいのですが、もっとも象徴的な映画で関心度合いをチェックしてしまいがちです。
つまり、よりポピュラーな映画を「世間の動き」に鈍感か敏感かを見極める試験紙にしているところがあるのです。
2.「ワンアポ」を例に、応対例とポイント
面接官:「最近見た映画で、好きな映画は?」
志望者:「ハイッ!私が好きな映画は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』です。
ストーリーの面白さもありますが、私自身、背景となる1960年代、70年代の流行やファッションに興味があり、その意味で当時の街の雰囲気や衣装が大変新鮮で楽しめる映画でした。」
好きな理由は、いろいろあると思います。
しかし、ポイント的には、志望企業を意識し「ファッション」をキーワードにしています。
たとえば、狙う企業がアパレルやファッション商材を扱う業種、マーケティング系、マスコミ系にはピントの合った応答例になること間違いありません。
時代、時代を反映した映画、あるいは登場した影響力のある女優のファッションがヒントになって、流行の口火を切ることはよくあることです。
3.消費財関連業種でなくても、聞かれる理由
では、消費財関連だけでなく、一般的に硬派と言われる金融や機械系メーカーはどうでしょうか?
ひとつ頭に入れておいて欲しいのは、企業は従来の業種・業態の枠を取っ払った企業活動にシフトする傾向が年々強くなっているということ。
また、そうしなければ企業の将来はないとさえ思っているのです。
特に、採用という仕事は10年後の活躍を期待した人材なので、何が企業活動の主流になっているか未知数です。
ということは、型にはめた現時点の企業の価値観で採用するより、いろいろな可能性を持った人材を採用しておこうと考えて当然なのです。
金融業が「好きな映画は?」と尋ねたり、工業資材メーカーが「ファッションに興味はありますか?」と尋ねて「マーケティング発想」を試してきてもおかしくない時代なのです。
■映画ネタの質問と、志望職種の関係
見方を変えて、「映画ネタ」質問は志望職種と関係があるのでしょうか?
結論から言うと、志望職種と大いに関係性が十分あります。
どんな企業にもなくてはならない「営業職」「企画系職種」は、特に多様性を求め、面接質問も「感性」や「マーケティングセンス(市場目線)」を試す質問をしがちです。
1.営業職に求められる感性とは
営業職は、販売する商品(サービス)が何であれ、作ったモノ(仕入れたモノ)を売るというマーケティング活動の最終段階を受け持つ仕事です。
この時の営業活動は、自社製品の商品知識さえあれば売れるというものではありません。
俗に言われる「自分を売り込め」という理屈の中に、「世間知らずの堅物」はさすが受け入れられません。
趣味の話に同調したり、世間話で盛り上がる側面を持ちながら営業活動をするのが一般的です。
流通系の販売職でも、まったく同じことが言えます。
2.顧客との会話のキッカケづくり
顧客から、「今、公開中の映画〇〇は面白いらしいね?」と雑談を投げられ、「私、映画はあまり見ないんです。」と言ってしまったら元も子もないですよね。
「早速、昨日休みの時に観てきましたが、スゴイ映画ですね!」あるいは、
「らしいですね!見たいと思うのですが、私はまだ見られていません。△△様は映画はお好きなんですか?」
と、言い返せた方が、会話が盛り上がるのは決まっています。
小売業の販売にせよ、建設資材の営業にせよ、企業が採用の面接質問で、就職とあまり関係なさそうな「映画は?」と質問する意味はそこにあるのです。
まとめ〜「映画」質問への準備〜
あくまで映画は趣味のひとつなので、「好きな映画は?」というひとつの質問のためにいくつも映画を見ておく必要はまったくありません。
(履歴書やエントリーシートの「趣味欄」に、「映画鑑賞」と書いたら別ですが)
⇒参考記事:「履歴書やESの趣味欄、「映画鑑賞」と書いたら絶対準備しておきたいこと!」
しかし、志望業種が、述べて来たような業界や業種の場合は、しっかりした応対方法を練っておきたいものです。
⇒参考記事:「面接質問でよくある「映画ネタ」、急に聞かれてウロたえないためにー」
マスコミ、広告業界などはさらに深い対策が必要となります。今後、さらに深堀して解説していきたいと思います。
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2020年02月26日
履歴書やESの趣味欄、「映画鑑賞」と書いたら絶対準備しておきたいこと!
■質問しやすく、会話になりやすい「趣味欄」
就活に付きものの「履歴書」、新卒だと「エントリーシート」の記入は必須です。
そして、必ずといっていいほどある欄が「趣味欄」です。
「旅行」「読書」「スポーツ」「ゲーム」などなど書きますよね。
趣味自体は、個性そのものなのでよほど公序良俗に違反するものでない限り、自分が打ち込み楽しんできたものを書いて全く、差し支えありません。
会社は、志望者がどんな人物かを知るために、もっとも話しやすい「ネタ」として趣味欄を用意していると理解して下さい。
(もちろん、中には業種や職種と接点があれば尚良しと思う企業があることも確かです。)
いずれにしろ、面接質問ではこの「趣味欄」について、絶対出てくる質問があります。
「趣味欄に、〇〇とありますが詳しく教えて下さい。」と。
今記事では、「映画鑑賞」と書いた時の対応方法を、実際の映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』を使って、具体的話法で紹介していきたいと思います。
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 (予告編)
■適当に書くと、墓穴を掘ることに!
ところが、志望者の中にはこれといった趣味もないので、たとえば「映画鑑賞ぐらいにしておこう。」と、適当に書いてしまう人も。
これは、大きな間違いです。
「映画鑑賞が趣味とありますが、よく観られのですか?」
「ええ、たまに。」とか、「時々」と答えた時点で、内定はないものと思ってください。
逆にいえば、内容が伴わない場合は「映画鑑賞」などと書いてはいけません。
書いた以上、最低でも
「ハイッ!月に数本は、劇場やDVDなど話題作を中心に楽しんでいます。」
ぐらいは言いたいものですね。
■話が盛り上がるように、心掛けたいこと
(引用:facebook.com/LittleWomenMovie/)
「どんなジャンルがお好きですか?たとえば、最近見た映画でお気に入りがあれば教えて下さい。」
趣味の話で一旦口火を切ると、面接官は、志望者ができるだけたくさん話して「個性」を出してくれるよう突っ込み質問をしてきます。
この時、本当に映画鑑賞が趣味の人は、話を盛り上げる絶好のチャンスと捉えて下さい。
また、自分の好きなことを一生懸命に語る姿や表情は、自己PRの機会にもなりますよ。
ただ、質問のポイントは外さず、端的に答えることをお忘れなく。
1.好きな映画をジャンル分けしておくと便利
「ハイッ!まず、好きなジャンルは文学作品をモデルにしたものです!」
【ポイント:「好きなジャンルは?」と聞かれる聞かれないにかかわらず、映画趣味を語るときはジャンルを整理しておくと話しやすくなり何かと便利です。】
「その中で、最近の映画で特に印象に残っているのは、『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』です。なぜそれが印象に残っているかと申しますと、一番の理由は女性の前向きな生き方を問う作品であるからです。」
【ポイント:「好きな映画タイトル」を先に述べること。タイトルに面接官が反応したらしめたもの。そして、映画の趣旨を簡潔に話すと後を続けやすくなります。)
2.多少の蘊蓄(うんちく)を語る
さて、好きな映画の印象を語るとき、どうしても「映像がキレイだった」とか「主役のファンである」といった表面的なものだけに終わりがちです。
「趣味が映画鑑賞」と書いた以上は、ちょっと蘊蓄も語っておきたいものです。
「原作となった同名小説の作者ルイーザ・メイ・オルコットの小説は、これまで多くの女性に支持され、何度も映画化されています。
特に本作は、私の好きなシアーシャ・ローナンと女性監督グレタ・ガーウィグがタッグを再び組んだ映画として大変興味を持っていました。
というのも、以前同じコンビでヒットした『レディ・バード』がありました。女性視点の素晴らしい映画でしたが、今回も大変満足できる内容ですごく印象に残っています。」
▶その他シアーシャ・ローナン出演作品一覧
3.「履歴書」「エントリーシート」の書き方
これまでは面接での質問を想定し、話し言葉で応対方法を紹介しましたが、こういった内容は提出書類の説明文にもきっちり書くようにします。
字数は、「履歴書」の場合はせいぜい100文字程度です。
一方、「エントリーシート(ES)」は企業によって異なりますが、文章力を見る目的もあり200字〜400字程度はあるでしょう。
この場合、1センテンスが長くなり過ぎないよう、箇条書きを併用すると読みやすくなりおススメです。
たとえば、
「好きなジャンル」「映画が好きな理由」「映画鑑賞から学ぶこと」「印象に残っている映画ベスト3」など、箇条書きのサブタイトルを作ってまとめると、読む人にわかりやすいでしょう。
まとめ〜ちょっと言い訳も〜
いかがでしたでしょうか。
「趣味・映画鑑賞」と言っても、専門の映画評論家ではありません。
あくまで就活対策、面接対策なので気軽に考えていきましょう。
ただ、「面白かった」「泣いた」「音楽が素晴らしい」だけでは通用しないということは認識しておいた方がいいでしょう。
紹介した話し方、書き方をぜひ参考にして下さい。
もし、あまり映画鑑賞もしていないのに書く場合は、1〜2作品でいいのでDVDなどで徹底して下調べをしておいて下さい。
そして、「それだけ?」や「他には?」などと突っ込まれたら、「観たい映画はいっぱいあるのですが、就活が忙しくてあまり観られていません。」と言い訳するしかないですね。
なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?―人気企業の「手口」を知れば、就活の悩みは9割なくなる
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2020年02月23日
面接質問でよくある「映画トーク」、急に聞かれてウロたえないためにー
新卒でも、転職活動でも、面接で不意に聞かれる「映画はよく見ますか?」といった質問。
就職と何の関係があるの?と思いますよね。
でも、こういったいわゆる「映画ネタ」質問は、志望者の個性や本音を引っ張り出す質問として、企業ではけっこうよく使います。
なぜなら、好きな映画にはその人の好みや考えが反映されるのと、世間の動きへの関心度も見られる便利な質問だからです。
(関連記事:『就活の面接質問、「最近見た好きな映画は?」になんと答えますか?』で理由を詳しく説明)
突然の質問に、ウロッとならないようにしたいものですね。
■観ていないときは、「最近、観ていません」と明言
「映画はよく見ますか?」と質問され、最近ほとんど見ていない、あるいは語れるものが思いつかない場合を先に解説しておきましょう。
そんな時の応対は、「申し訳ございません。最近、観ておりません。」と明言します。
面接官はこの質問で何らかの意図をもって質問しているので、答えられないというのはちょっと残念。
観てないものはしょうがない、とここはキッパリあきらめ、モジモジせずに断言します。
「申し訳ございません。」という言葉は、日常会話であれば謝る筋合いのものではありません。
しかしここでは、あくまで就職面接の質問なので謙虚に「申し訳ございません。」と前置きしておくと印象もいいでしょう。
ただ、「愛読書は?」と同様に世間一般常識的に、映画の一本ぐらいは語れるものは持っておきましょう。
企業人は、仮に営業職になったとして世間話の材料として映画をとらえるところが多くあります。
■『1917 命をかけた伝令』を使って解説
(引用:https://www.facebook.com/1917Film/)
さて、「映画はよく見ますか?」と聞かれたら、最近、何本か見た中から印象に残っている映画を挙げるといいでしょう。
言い方は、履歴書に「趣味は映画鑑賞」と書いていない限り、
「ハイッ!頻繁にとまではいきませんが、話題の映画は見るようにしています。」
と答えるといいでしょう。
今回の具体的な応答例は、2020年公開の戦記映画『1917 命をかけた伝令』を使って解説します。
(画像引用:https://www.facebook.com/1917Film/)
1.簡潔なあらすじの<応答例>
面接官:「最近見られた映画で印象に残っている映画はありますか?」
志望者:「ハイッ!『1917 命をかけた伝令』が強く印象に残っています。」
(ちなみに、答える前に「ハイッ!」と強めに言うとクセを付けると好印象につながります。)
面接官:「では、簡単なあらすじと、印象的だった点を簡潔に説明して下さい。」
志望者:「ハイッ!まず、簡単なあらすじから述べます。背景は第一次世界大戦でタイトル通り、1917年のことです。
ドイツ軍を攻める英軍が、激戦の結果、通信網がダウンし重要な将軍のメッセージを味方の軍に伝えなければならない事態が発生します。
その伝令に選ばれたのが主人公となる2人の兵士ですが、撤退したと見せかけているドイツ軍の陣地内を必死の覚悟で通り抜け、味方にメッセージを伝える話です。
◆あらすじを簡潔に述べるときのポイント
(引用:https://www.facebook.com/1917Film/)
(1)はじめて観る人を想定
面接官が映画の質問をする以上、多少なりとも映画の内容は知っているはず。
しかし、それは意識せず観たことがない人に教えるつもりで話すといいでしょう。
⑵最初に背景を述べると説明しやすい
背景とは、「時代」(この場合だと、第一次世界大戦)、「舞台」(英軍と独軍の激戦地)など
⑶簡単な流れを主人公を通して
どこから説明しようかという場合は、主人公をまず挙げる。(伝令の二人が味方にメッセージを届ける話)
この3ポイントを念頭に置いて、話していくと話しやすいでしょう。
あれこれ言いたい点が出てくるけれど、できるだけ削いでいくようにします。
2.印象に残っている点<応答例>
志望者:「次に、印象に残っている点について述べたいと思います。全体としては、強く感動した映画でした。印象に残っている具体的なところは3点あります。
ひとつは、「恐怖を感じながらも、一旦、命令を受けた後の決断力の強さ」
ふたつめは、「2人が励まし合う姿と協力」
みっつめは、「目的を達成した安ど感の一方で、戦争のむなしさ」
◆印象点の述べ方の解説
2時間もある映画の中から、印象的な点を探すのはなかなかむつかしいものです。
しかし、面接官も絶対的な正解を持って尋ねているわけではありません。
あくまで、志望者の主観で十分なので自信を持つことです。
最初に「全体として」と述べた後、3点でも2点でもいいので結論からしっかり述べるようにします。
結論を言ったあとは、時間との関係で膨らませるなり、端折るなりするといいでしょう。
3.最後をきっちり締めくくる
「簡単なあらすじと印象に残っている点を」という質問は、答えるにはちょっと長い質問かもしれません。
しかし、求めていることはビジネスの世界でもあり得る、「簡潔にまとめて話す力」を試されています。
自分の話が長くなると、引きずられどこまで話したっけ?となりがちです。
したがって、最後に
「以上が、『1917 命をかけた伝令』の簡単なあらすじと印象に残っている点です。」
と締めくくりの言葉を添えると「まとまり感」がよく出ますよ。
■まとめ〜企業の気に入る映画のチョイスとは〜
今回紹介した、『1917 命をかけた伝令』はいわゆる戦記映画です。
戦争映画に出てくる組織や命令、あるいは目標への執念、仲間との協力は必ずビジネスの世界と相通じる点が多いので、ぜひチョイスするといいでしょう。
一方、戦記映画にありがちな悲惨さ、戦争のむなしさが描かれるシーンもあります。
そこばかり強調すると、単なる反戦論だけになるので要注意。
バランスよく話すことが大切です。
これ以外、「映画ネタ」質問でおススメな戦記映画を紹介しておきましょう。
参考:『ウィストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』
参考:『ユダヤ人を救った動物園』
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2020年02月18日
就活の面接質問、「最近見た好きな映画は?」になんと答えますか?
就活面接や転職面接で聞かれる質問で、意外と多いのが「映画」に関する質問です。
「最近見た映画で、印象に残っている映画はありますか?」
「映画はよく見られますか?好きな映画を教えて下さい。」
また、履歴書やエントリーシートの趣味欄に「映画鑑賞」と書こうものなら絶対映画について聞かれますよね。
もともとこのサイトは、「あの映画見た?あらすじと見どころ紹介!」ということで、映画の見どころを紹介するのが趣旨ですが、筆者(サイト運営者)の経歴もあり、「就活に役立つ映画情報」の要望にもお答えしていこうと思います。
(筆者は長らく就活支援業務の経験があります。詳しくは、サイトプロフィール欄をご覧ください。)
■企業が面接質問で「映画ネタ」を好んで使う理由
トップ画像は2020年に公開された映画『キャッツ』です。(引用:facebook.com/catsmovie.jp/)
キャッツ (予告編)
今回は、『キャッツ』を例にお話ししたいと思いますが、その前に、企業が面接質問で「映画ネタ」を頻繁に使う理由から説明しておきましょう。
ひと言でいえば、「映画ネタ」は志望者の「個性」を把握しやすいということです。
新卒でも転職でも、質問の定番といえば「志望動機」や「自己PR」ですよね。
しかし、これらの質問については、志望者は当然事前に十分な面接対策をします。
しかも、定番質問についてはマニュアルや情報が行き届いていて、企業側からすれば志望者の応答が画一的になり個性がつかみにくいいうのが正直なところです。
そんな時、ちょっと切り口を変えて「個性を引き出す」時に使う質問方法なのです。
■「映画ネタ」から、読み取れる「個性」とは?
(引用:facebook.com/catsmovie.jp/)
では、なぜ「映画ネタ」からその人の個性を読み取れるのでしょうか?
1.どのジャンルをチョイスしたかでわかる個性
映画にはご存じのように、いろいろなジャンルがあります。
アクション、コメディ、ミュージカル、ホラー、サスペンス…
一番最初に挙げる映画のジャンルは、当然好きな映画だし好んで見るジャンルだからです。
簡単にいえば、たとえば、アクションを挙げればなにか活動的で賑やかなことが好きな性格が伺えます。
また、サスペンスを挙げれば分析的で推理をしていくのが好きなタイプなのかなと推測できます。
映画には具体的にどんなジャンルがあるのか、またそのジャンルにどんな映画があるのか、最近の人気ランキングを紹介しておきますので参考にして下さい。(U-NEXT調べ)
▶「アクション映画」人気ランキング
▶「サスペンス・ミステリー映画」人気ランキング
▶「ミュージカル・音楽映画」人気ランキング
2.「なぜ」そのジャンルや映画が好きなの?
ただし、ジャンルや映画タイトルから伺える個性はあくまで推測なので、確かめるために「好きな理由」を質問することでその人の「個性」にさらに入り込んでいくことができます。
ちなみに、定番の面接質問で「あなたの個性は?」「どんな性格ですか?」などとヒネリのない聞き方をする企業が中にはあります。
しかし、そんなにストレートに聞かれても、面接官受け、企業受けのする無難な「積極性」とか「協調性」を準備している志望者がほとんで本当の個性かどうか疑問だというのが実態です。
その点、「映画ネタ」だとついつい正直に答えてしまうというところがあります。
3.「話をまとめる力」までわかる映画ネタ質問
一般的に、好きなことは嬉々として話すために、本当に好きなのかどうかすぐ表情は言葉に出てしまいます。
そして、好きな理由を述べる時、好きなシーン、好きな俳優、好きなテーマといった理由から必ず本心=個性の発見に繫がります。
また、約2時間の映画の内容をコンパクトにまとめて相手に伝えようとする力も必要です。
一番のポイントはどこかという要点把握力、それを理路整然と語れる口頭表現力は、ビジネスマンとしての基礎力にも通じます。
その意味では、具体的な映画紹介サイトの「見どころ」「ストーリー」に書かれたものは、短く要約されていて話すときに大変参考になります。
■「好きな映画は?」への応答事例
(引用:facebook.com/catsmovie.jp/)
さて、具体的に「あなたの好きな映画は?」と聞かれた時の答え方を紹介していきましょう。
冒頭の画像は『キャッツ』です。
面接官:「あなたが最近見た映画で、好きな映画とその理由を教えて下さい。」
志望者:「ハイ!私の最近見た映画で好きな映画は『キャッツ』です。その理由は、まず映画のミュージカルや音楽映画が好きだったことが第一です。
たとえば、『マンマ・ミーア』とか『ボヘミアン・ラプソディ』などです。
その中でも『キャッツ』は、ストーリーの素晴らしさがあります。裏路地に夜ごとノラ猫やステ猫が集まるのですが、その中からみんなを代表する唯一のネコ「ジェリクル・キャッツ」を探す過程に大変興味深いものがあります。
それぞれの個性的なネコがいて、中には見るからにヒロインとなるべくヴィクトリアもいます。私の好きなネコです。また、そのチームイベントさえ邪魔をしようとするネコも出現します。
しかし、最終的に選ばれる唯一のネコ(ジェリクル・キャッツ)が意外なネコだったこと。
そのネコはかつての栄光に縛られ過去を引きずるネコという、どちらかといえばみんなから無視されていたネコだったのですが、ヴィクトリアが優しく手を差し伸べてあげていました。
ミュージカルとしての歌と踊りの素晴らしさ、楽しさもありましたが「ネコの世界」でさえ、「輝くことの意味」と「みんなが認める」とはどういうことかを教えてくれる大変参考になる映画でした。
それが、私が『キャッツ』を好きな一番大きな理由です。
『キャッツ』見どころとあらすじ(姉妹サイト『洋画のレタス炒め』)
▶動画配信(U-NEXT)無料の視聴はこちらから
■「好きな映画とその理由」を説明するポイント
いかがでしょうか?
もともと『キャッツ』は、ネコたちが一丸となってジェリクル・キャッツを選ぶストーリー。
また、登場するヒロインのヴィクトリアは、他の個性的なネコに気を配れる優しいネコです。
この応答から、志望者が非常に優しいキャラクターで、かつチームや協調性を大事にする個性の持ち主であることを感じ取ってもらえれば成功です。
ポイントをまとめてみましょう。
1.結論を簡潔に
「ミュージカルが好き。中でも『キャッツ』一番良かった。」
2.続けて理由を簡潔に
「ストーリーの素晴らしさ。(映画の流れを簡潔に述べた後)輝くことの意味を教えてくれる映画だった。(時に、主人公に自分をかぶせる)」
3.最後のまとめは質問をリフレイン
「これが、私が一番好きな映画とその理由です。」
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、就活でよく「面接質問に出てくる映画」についての第一回目でした。
「好きな映画は?」と聞かれ、うまく自分の個性を面接官に伝える準備として参考にして下さい。
今後、「好きな映画を選ぶ時のポイント」や「理由を説明するときのポイント」、さらには「履歴書の趣味で映画と書いたときのポイント」など順に解説していきたいと思います。
また、志望業種や職種によって、面接質問に映画ネタをよく使うこともあるので、この点も紹介していきたいと思います。
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