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2019年04月13日
スパイ映画『マリアンヌ』、フランス人の女性スパイがたどった悲しい末路!
「マリアンヌ」はフランス女性を象徴するような代表的女性名です。
第二次大戦中にナチスドイツの占領下、モロッコのカサブランカで潜入スパイに身を投じていた「マリアンヌ」が主人公。
はたして彼女は「自由の女神」となれたのか。演じるのはフランス人女優のマリオン・コティヤール。
戦時中の殺伐とした世界で、他を圧倒する彼女の美貌。キレイであればあるほど、結末の哀愁に震える映画です。
あらすじ・主な登場人物
時は1942年、第二次大戦の真っ只中。
マリアンヌ(マリオン・コティヤール)は、特命を受けモロッコに派遣されたカナダ人男性スパイ、マックス(ブラッド・ピット)と合流し任務にあたります。
特命とは、ドイツ大使の暗殺でした。
計画実行のため、二人は夫婦になりすましパーティ会場に潜入。死を覚悟の銃撃戦ののち、計画は成功裡に終わります。
使命を終えた二人は、ロンドンに脱出。モロッコであった時から惹かれ合っていた二人は、その後結婚し長女アンを出産。
さあ、映画はここからとんでもない方向へと展開します。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:facebook公式サイトhttps://www.facebook.com/Marianne.movieJP/)
◇幸せな家庭に舞い込んだ疑惑とは?
戦時中とはいえ、マリアンヌとマックスは子どもと一緒に幸せな日々を送っていました。
しかしある時、ロンドンで諜報活動の仕事を続けるマックスが上官に呼び出されてから、家庭に一気に亀裂が入ることに。
それは、妻マリアンヌの二重スパイ容疑でした。
上官から、マックスの持っている機密情報がドイツに筒抜けになっていると伝えられます。
◇驚愕し、そして苦悩するマックス!
モロッコで一緒にスパイ活動をした信頼すべきマリアンヌが二重スパイ?
驚愕するマックスに対し、本部からはニセの情報を流し真偽を見極めるようにと指示が降ります。
また、マックス自身も家庭内のマリアンヌの行動を観察。そして彼女の過去を探ることに。
当然、家庭からは以前のような暖かさは消えていきます。
◇調査の結果、見えてきたものは?
調査の結果、マックスはマリアンヌの過去と現在の矛盾を見つけてしまいます。
また、家に出入りするベビーシッターや宝石商など不審な人物も現れ、マックスの疑惑は頂点に!
まさかと思いつつ、マリアンヌを問い詰めていくと、なんとマリアンヌは涙ながらにスパイ容疑を認めるのでした。
国を裏切ったことより、先に夫である自分を裏切ったマリアンヌに「なぜ?」と迫るマックス。
その理由を聞き、マックスはある決断をするのでした。
エンディング
マリアンヌが機密情報を横流ししていたという事実に、マックスの上官はマックス自身の手でマリアンヌを殺害するよう迫ります。もしくは、マックスが罪を受けるか。
いずれも、娘も含め彼らの家庭の崩壊へとつながることは言うまでもありません。
さあ、マックスが取った決断は?
そして、当の本人であるマリアンヌの苦悩はもっと深いものがありました…。
感想とおススメ度
マリオン・コティヤールを端麗さが好きなファンには、ぜひおススメしたい一作。
また、戦争中のスパイ活動映画として、緊張感にシビレたい人にも絶好の映画です。
さらには、恋愛サスペンスとして、切なさと哀愁に浸りたい人にもおススメの作品!
2019年04月10日
かわいいリリー・ジェームズなら、『ベイビー・ドライバー』。バイオレンスも満載!
タイトルからは、なかなか内容が想像できません。
ひと言でいえば、ラブストーリーとカーアクションとバイオレンスの、トリプルセットで飽きさせない映画!
その分、キャストも多彩。
ラブストーリーは、『ダーケスト・アワー』や『マンマ・ミーア』のリリー・ジェームズ。
カーアクションは、主人公ベイビーのアンセル・エルゴート。
そして、バイオレンスはケヴィン・スペイシー、ジェイミー・フォックスなどなど、
それぞれ違った個性で楽しませてくれます!
あらすじ・主な登場人物
主人公ベイビー(アンセル・エルゴート)は、片時もイヤフォンを耳から離さない、一見クールな青年。
彼の仕事は、映画タイトル通り「ドライバー」なのですが、なんと犯行を終えた強盗グループを、サッサと逃がせてあげる役割だったのです。
しかし、早く足を洗いたいと思っていた矢先、カフェのウェイトレス、デボラ(リリー・ジェームズ)と知り合うことに。
ただ、ベイビーのボス、ドクはしつこくベイビーを利用します。
一方、強盗グループメンバーの、バッツ(ジェイミー・フォックス)やバディ(ジョン・ハム)も、ベイビーの生意気さが気に入らず、実行グループの仲間内で次第に亀裂が…。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:公式facebook
https://www.facebook.com/BabyDriverMovie/)
◇「逃がせ」は抜群のカーテクニック!
ベイビーは寡黙だが、いつもリズミカルにイヤフォンで音楽を楽しんでいる?
いいえ、実は彼は小さい頃の事故が原因で耳に障害を持ち、耳鳴りを避けるためにイヤフォンの音楽を手放さなかったのです。
もちろん、強盗後に現場から一目散に逃走する際も、その姿は変わりません。
それどころか、そのドライビングテクニックは抜群で、追いかける警察車両を一気に突き放す姿はクールそのもの!
◇デボラとの出会いは音楽が縁!
強盗グループには元締めとしてドク(ケヴィン・スペイシー)がいました。
ドクは、ベイビーのテクニックに厚い信頼を置いていましたが、ベイビー自身はこの仕事から早く抜け出したいと。
そんな折、ベイビーは行きつけのカフェでデボラと出会います。
二人は音楽という共通の趣味で話が合い、すぐに親しい中に。
ちなみに、この映画はアカデミー賞・音響編集賞などにノミネートされるほどで、
随所に使われる音楽は、映像と相まってテンションを挙げてくれますよ。
◇しつこくつきまとう元締めドク
デボラと会ったベイビーは、これを機に最後の仕事を終えたら足を洗いたいと申し出ます。
一旦は、了解したかのように見えたドク。
しかし、二人が仲良くデートするところを見たドクは、デボラへの危害をほのめかしベイビーをゆすります。
さて、いよいよ最後のヤマである郵便局の襲撃!
ベイビーはその最中にデボラを連れて、抜け出す計画を立てるのでした。
◇銃撃の止まないバイオレンス映画へ!
一方で、気の短いバッツがドクの計画を無視し、ところかまわず発砲!
郵便局の襲撃作戦は思わぬ方向へ転がっていきます。
いよいよここから、バイオレンス映画がスタート。
怒り狂うドク、好き勝手なバッツ、凶暴なバディ…みんなが入り乱れての銃撃戦へと発展。
あの大人しくてクールなベイビーも我慢の限界へ。
デボラを守るためについに手を出してしまいます…。
クライマックスからエンディング
ベイビーは汚れ仕事に手を貸していたとはいえ、もともと養父を大事にするまじめで優しい青年。
そして、ベイビーが目指したのは現金ではなく、デボラを連れての逃避行。
しかし、せっかく立てた計画も無残に崩れた上、取り返しのできない犯罪に手を染めてしまったのです。
気になるのは、銃撃戦に巻き込まれたデボラの行方!そして、ベイビーとの今後のこと。
ハッピーエンドが待っていることを期待しつつ、最後まで気が抜けません。
感想とおススメ度
リリー・ジェームズのファンには、快活で楽しいデボラ役にハマります。
どちらかといえば『マンマ・ミーア』のドナ役に近いかも。
ぜひ、合わせて鑑賞されたらいかがでしょうか?
トリプルセットと、ポップな音楽のコーティングで、ぜひおススメしたい映画です。
【中古】 ベイビー・ドライバー /アンセル・エルゴート,リリー・ジェームズ,ケヴィン・スペイシー,エドガー・ライト(監督、製作総指揮、脚本),スティーヴン・プライス( 【中古】afb |
2019年04月08日
洋画を中心にkazemichi(風道)が選んだおススメ映画
(目をこらせば風の道が見える?)
毎日どこかで上映や配信がされている映画!
このブログでは、洋画を中心に私、kazemichi(風道)が選んだおススメを紹介していきます。
「主演」「あらすじ(背景と登場人物)」「見どころ」、そしてワクワク感が残るようネタバレのない「エンディング」などポイントを絞って紹介。
いろいろな映画紹介サイトがあるけど、短いと物足りないし、長すぎても疲れますよね。
もちろん、kazemichiが鑑賞した映画を正直に書きます。
よくある「評価点」に惑わされないように紹介しますので、ぜひ、お楽しみに!
元スキー選手がポーカーサロンを!自伝を映画化した『モリーズ・ゲーム』の見どころ
『ゼロ・ダーク・サーティ』の印象が強いジェシカ・チャステイン。
この『モリーズ・ゲーム』では、あのスス汚れた(失礼!)雄姿とはうってかわって、セレブ姿満載の彼女が見られます。
実在の人物「モリー・ブルーム」が著した同名の自叙伝が原作。
映画全体のゴージャス感と、いわゆる法廷モノ特有の緊迫感。そして、伝記的なヒューマンドラマをあわせ持った秀作です。
あらすじ・登場人物
主人公モリー(ジェシカ・チャステイン)は、スキーのモーグルの実力選手で、かつてはオリンピックを狙っていました。
しかし、出場選考の試合で不慮の事故に会い、選手の道を断念。
その後、モリーはなんと秘密のポーカー・サロン経営者に転身します。
波乱万丈の自らの歴史を書いた自叙伝を発表した直後、かねてより目を付けられていたFBIに逮捕されることに。
そこでモリーは、高額だが敏腕の弁護士チャーリー(イドリス・エルバ)に弁護を依頼、映画は一転、法廷闘争へと移っていきます…。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:facebook「モリーズ・ゲーム公式ページ
https://www.facebook.com/MollysGameJP/photos/a.332967593873223/365660290603953/?type=3&theater
◇モリーの転身の経緯は偶然?
そもそもスキーをあきらめ、次に目指したものがポーカー・サロンの経営だった経緯はなんだったのでしょう?
それはウェイトレのアルバイト時代、雇い主ディーンが別に経営していたポーカー・サロンの手伝いを頼まれたのがキッカケ。
ポーカーが趣味の顧客をサロンでもてなす仕事ですが、モリーのもともとの美貌と才媛さで、ディーンに重宝されるのに時間はかかりませんでした。
◇秘密のポーカー・サロンが凄い!
その後、ディーンの経営がうまくいかなくなったのを機にモーリーは退職。
しかし、彼女には大きな財産を手にします。
それは、サロンで経験した帳簿ノウハウと、大物顧客の管理、つまりもてなしのテクニックでした。
実業界、スポーツ界、映画界、政界など、各界をを代表する人物がそのサロンを利用していたのです。
彼女はその財産をもって、自ら経営するポーカー・サロンを立ち上げることに。
◇逮捕されたモリーが守ろうとしたものは?
さて、FBIに逮捕後、弁護士チャーリーと対策を立てる中でモリーのサロン経営の実態が見えてきます。
マフィアなど裏社会とのつきあいや、FBIの逮捕理由である違法賭博など。
罪を免れない状況の中で、検察から司法取引を提案されます。
それは、モリーがサロン経営で得た財産である顧客データだったのです。
クライマックスからエンディング
セレブ感いっぱいのモリーが、闇社会からの挑発やサロンへの介入、そして検察の追及の中で疲弊していく姿には悲しいものが。
どの時点で罪を逃れるのか?あるいは罪を認める?
ギリギリの中でモリーの下す決断が見ものです!
まるで、「ポーカー」の「勝ち方」を身をもって知っていた彼女らしい判断だったのかも?
感想とおススメ度
この映画の謳い文句は「男社会を牛耳る女」。
モリーはそんな「ヒドイ」女だったのでしょうか?
映画では父親ラリー(ケビン・コスナー)との過去の確執が紹介。
スキー選手の夢がいつしか変わっていく過程がこのエピソードでわかります。
ぜひおススメしたい、なかなか奥深い映画です!
2019年03月30日
スカヨハ主演のアクション満載!。『ルーシー』は脳科学がテーマのSF映画!
スカーレット・ヨハンソン主演のSFアクション。
彼女のしなやかな身のこなしと、インパクトのあるキャラクターはアクション映画にピッタリ。
『アベンジャーズ』シリーズや、『ゴースト・イン・ザ・シェル』なども合わせて見て下さい。
映画『ルーシー』は、なんと脳の覚醒とともに発揮される、人間の潜在能力がテーマ!
映画『ルーシー』あらすじ
人間が持っている脳細胞は、約140億個あるといわれます。
しかし、死ぬまで使うのは約10%程度とか。
脳科学の権威者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)は、聴衆者を前に持論の講演をしていました。
しかし、なんらかの作用でそれが20%、30%と覚醒していったら人間はどうなるのか。
相手の行動が読め、さらにはすべての物質の支配。そして空間や重力のコントロールまで可能というのです。
そんな人間が、主人公ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)。
いったい彼女に何が起こったのか、そして彼女は究極的にどうなっていったのでしょうか?
映画『ルーシー』の見どころ
(引用:「ルーシー」公式ページ
https://www.facebook.com/lucymovie.jp/photos/a.675686769169913/713811455357444/?type=3&theater)
◇麻薬の取引抗争の犠牲
何気なく立ち寄った台北のホテルで、いきなり拉致をされるルーシー。
彼女を狙ったのはMrチャンが仕切るマフィアの麻薬組織で、目的は彼女を新種麻薬の「運び屋」にするためでした。
眠らされた後、ホテルの一室で目が覚めると、下腹部に妙な違和感が。
そっと触れてみると、手は血で滲んでいたのです。
◇再び拷問にさらされるルーシー
ルーシーは、自分が「運び屋」にされたことなんて知る由もありません。
ただでさえ自身の状態が呑み込めない中で、彼女は再び襲われることに。
今度は、麻薬の横取りを狙う別組織の連中で、ルーシーを運び屋と目を付けアジトに監禁してしまいます。
◇最後のひと蹴りで激しく痙攣
アジトではルーシーから麻薬の入手ルートを得ようと、屈強な男たちによる容赦のない拷問。
何も知らないルーシーは殴られる一方で、答えようがありません。
瀕死状態となったルーシーの下腹部めがけて、最後は強烈なひと蹴り!
ルーシーは激しく痙攣を起こしてのた打ち回ります。
とその時、何かが弾けたようにルーシーはみなぎる力を感じるのでした。
◇ルーシーとノーマン博士の対面
ルーシーは、自分の体の中で何が起こったのかわかりません。
しかし、次第に相手の行動が読め、確実に相手を制することできる自分に驚きます。
同時に、自分にインターネット並みの知識量があることも確信。
ルーシーは、その知識で自分に今起こっていることを調べると、たどり着いたのはあの脳科学者・ノーマン博士の理論だったのです。
エンディング
とにかく、脳が膨張するにつれルーシーが屈強になっていく能力描写はすごい!
彼女を陥れた連中を次々と退けます。
この時、彼女はすでに人間を超えていたのかも?
感想とおススメ度
ルーシーこと、スカーレット・ヨハンソンのキレキレのアクションは見もの。
『ゴースト・イン・ザ・シェル』も合わせて見るともっと面白い!
AIが人間にとって代わる話ばかり。しかし、一方で人間の脳科学については未開のことが多く、脳の不思議に興味のある人にはぜひおススメです!
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2019年03月27日
『レディ・バード』の瑞々しさは、新・若草物語の女性監督グレタ・ガーウィグ氏!
『ブルックリン』『二人の女王』はじめ、話題作への主演が続くシアーシャ・ローナン。
この『レディ・バード』では、第90回アカデミー賞で5部門にノミネートを果たした作品です。
また、第92回アカデミー賞では『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(原題『Little Women』)』で、再び主演女優賞にノミネート!
いずれも、シアーシャ・ローナンと組んだ、瑞々しさの際立つ女性監督グレタ・ガーウィグ氏の作品で、ぜひ見ておきたい映画です。
さて、今作は17歳の女子高校生役という、彼女の持ち味である、溌剌さの似合う役どころで登場。
「レディ・バード」という変わった題名は、女子高生の本名クリスティン・マクファーソンが自分自身につけたお気に入りの愛称だったのです。
参考記事:『ブルックリン』
アカデミー賞作品賞『レディ・バード』のあらすじ
自称「レディ・バード」、勉強はあまりしているようには見えません。
とにかく、母親マリオン(ローリー・メトカーフ)と口喧嘩ばかり。
ただ、気持ちの奥ではお互いにつながっているようです。
毎日の学園生活は、一喜一憂しながらも楽しんでいる様子が伺えます。
そして、友達ジュリーを出し抜くために、恋には積極的に挑戦しているレディ・バードがいます。
そんな彼女の当面の課題。
それは、今住んでいるサクラメントを離れ、なんとかニューヨークの大学に進学することでしたが…。
「レディ・バード」は、みんなの青春時代!
(引用:facebook公式https://www.facebook.com/ladybirdmovie/)
◇かつての経験に、みんなが共感!
この映画に出てくるレディ・バードの経験は、誰もが青春時代によく似た経験をしているのでは?
これが映画「レディ・バード」が面白くて共感できるところです。
母親マリオンとのケンカは強烈です!
母親に車で学校に送ってもらう時、車中で言い争います。
自分の進学希望先に賛同してくれない母親に腹を立て、なんとレディ・バードは走行中の車から脱出⁈
◇初キス成功の、男子の秘密を発見!
学校では、仲の良いジュリーと悪ふざけばかり。
また、彼女とは恋愛のライバル同士で、いかにしてジュリーを出し抜き初キスをものにするかに一生懸命でした。
放課後のサークル活動で出会ったダニー(ルーカス・ヘッジズ)といい仲になり、レディ・バードは有頂天!
しかし、ある日ダニーが男子トイレで同性の男の子とキスをしているのを見つけてしまいます。
しばらく立ち直れなかったレディ・バード。
しかし今後は、違うタイプの男の子カイルと付き合い始めることに。
カイルに自分が童貞であることを告白され、同じく未経験だったレディ・バードも意気投合して、ついに初体験をするのでした。
(実はこの初経験も、あとでとんでもないことが発覚するのです!)
参考記事:ルーカス・ヘッジズ『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
◇レディ・バードを陰ながら応援してくれる父親
一方、やはり気になるのはレディ・バード自身の今後の進路。
なんとしてもニューヨークの大学に進みたい彼女だけど、頑として反対する母親。
しかし、優しい父親は母親に黙って進学の手続きをしてくれていたのです。
なんとか受験でき、あとは合格発表を待つばかりに。
いろいろあった高校生活。
いよいよ卒業となり、ある学校の前に立つレディ・バードが映ります。
◇希望が叶った進学、そして母親と断絶
母親の反対を押し切った結果、それ以降、母親とは断絶状態。
故郷を離れる時、飛行場には母親は顔さえみせてくれません。
浮かぬまま新入学した時、引っ越し荷物の中に父親からのメッセージを見つけます。
それは、母親のことについて書かれたもので、母親の予想外の気持ちを知りこころを震わせるのでした…。
強がりのレディ・バード、最後は!
エンディングは泣けます。
母親のことが気になりながらも、新しい大学のキャンパスに慣れようとするレディ・バード。
同じ新入生の男の子と話す姿が見えます。
男の子の方から自己紹介され、次にレディ・バードが名前を名乗る番。
さあ、自分の愛称「レディ・バード」を譲ったことのない彼女は、なんと自己紹介したでしょう?
最後はすっかり成長した彼女をしっかり見届けてあげて下さい!
感想とおすすめ度
たんたんと進むストーリー。
映画の中で出てくるレディ・バードの経験は、自分とは少しずつ違うかもしれません。
でも、「それ、わかる!という気持ちになれて、鑑賞後に実にホッとする良い映画です。
シアーシャ・ローナンの瑞々しい演技とともに、ぜひおススメです!
2019年03月22日
純愛がいきなりセックスシーンに!映画『テイク・ディス・ワルツ』は微妙な男女の関係
ミシェル・ウィリアムズ主演、映画『テイク・ディス・ワルツ』。彼女のファンなら、ぜひ見てほしい一作。
最初から最後まで、彼女のキュートな姿と表情を見ることができます。
男女間のこころの細やかな機微がテーマのこの映画、台詞ではなく彼女の表情や仕草で多くのシーンが演出されているのが見どころ。
あらすじ・物語の背景
ミシェル・ウィリアムズの役どころは、フリーライターのマーゴ。
彼女は、取材旅行先でダニエル(ルーク・カービー)という青年と出会います。
マーゴは結婚5年目。
ルー(セス・ローゲン)という夫がいて、ダニエルはたまたま旅先で知った男性という程度でした。
しかし、取材を終え、家への帰路が偶然にも彼と一緒でしばらく同行することに。
そして家に帰って見れば、お互い近所同士だったことから思わぬ方向に発展します。
夫のルーは料理本作家で、そのため自宅で仕事として料理作りをする忙しい毎日。
映画で紹介されるマーゴとルーは、一見、仲の良い夫婦そのものです。
そんな伏線の中、少しずつ「あれ?でも、どこかすれ違っているな?」というエピソードが重なっていき、なんだか危なっかしい関係へと進んで行きます…。
あらすじ・ここが見どころ
(引用:
https://www.facebook.com/TakeThisWaltz/)
◇気になるダニエルとの関係
一方、ダニエルとは近所であるため、マーゴが家から出る度にバッタリと出会う関係に。
独身のダニエルは、マーゴ自身から結婚していると伝えられているが彼女のことが気になって仕方なく、会うたびに声をかけるようになります。
ダニエルはマーゴをお茶に誘うなど、二人の距離は次第に近づいていくことに。
しかし、プラトニックな感情以上のものはお互いセーブし合うのでした。
◇マーゴとルーの結婚記念日でのこと
マーゴとルーが仲の良い夫婦であることは、ダニエルも知っていました。
二人が恒例の結婚記念日で出かける折、偶然出会ったダニエルはルーから今度一緒に食事をしようと声を掛けられます。
さて、その結婚記念日にレストランで食事をするマーゴとルーの会話が印象的です。
仕事の関係もありもくもくと食事をするルーに、マーゴが声を掛けます。
「ねえ、何か会話してよ。私になにか質問はないの?」
「会話?尋ねることなんか何もないよ。君のことならすべて知っているから。」
その時、マーゴはまさか喜んだ?
いいえ、マーゴがさらにガッカリしていることにルーは気が付きませんでした。
◇30年後にデートの約束!
一方、マーゴとダニエルは、プラトニックとはいえ一緒に遊園地に出かけるなどすっかり仲良くなっていました。
一緒になれない関係を諦め、冗談半分で30年後にデートをしよう!と約束を交わす二人の心境は、すっかり恋人同士。
しかし、さすがの忙しいルーも気付き始めます。
ルーが察し始めたことを知ったダニエルは、引越しを決意してマーゴの前から消えることに。
引越しの車を見送る淋しそうなマーゴの姿を見ていたルーはすべてを理解します。
エンディング
この映画のキャッチフレーズが、『しあわせに鈍感なんじゃない。さみしさに敏感なだけ』。
マーゴの心理をよくあらわしています。
「さみしさ」に敏感なだけだったマーゴは、なんと30年後の約束を破り、思い切り前倒ししてしまう行動に!
さて、ここまで書くと本当の愛?に走った恋愛映画のハッピーエンドのよう?
しかし、この映画のテーマ、もっともっと深い事情がありました。
感想とおススメ度
付き合う二人の距離感が近づいたり離れたりしていくのは、まるでワルツを踊る二人のようです。
そう思うと最後はこの映画タイトルも納得できるかも。
ほぼエンディング近く、これまでの柔らかいムードを一変させるセックスシーンに圧倒されながら、静かなエンディングを迎えるという面白い映画です!ぜひ!
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