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2022年01月06日
東海・北陸 R02-040
循環器用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
b ヘプロニカートは、末梢の血液循環を改善する作用を示し、ビタミンEと組み合わせて用いられる場合が多い。
c 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する一般用医薬品は、体質の改善又は症状の緩和を目的とするものではなく、高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものである。
d 三黄瀉心湯は、構成生薬としてダイオウが含まれていないので、瀉下薬の併用に留意する必要がない。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものではない。
d 誤 三黄瀉心湯はダイオウを含む。
a ルチンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
b ヘプロニカートは、末梢の血液循環を改善する作用を示し、ビタミンEと組み合わせて用いられる場合が多い。
c 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する一般用医薬品は、体質の改善又は症状の緩和を目的とするものではなく、高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものである。
d 三黄瀉心湯は、構成生薬としてダイオウが含まれていないので、瀉下薬の併用に留意する必要がない。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものではない。
d 誤 三黄瀉心湯はダイオウを含む。
タグ:循環器用薬
東海・北陸 R02-039
貧血症状及び貧血用薬(鉄製剤)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 鉄分の摂取不足を生じると、初期段階からヘモグロビン量が減少するため、ただちに動悸、息切れ等の貧血の症状が現れる。
b 鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に鉄製剤を使用することが適当である。
c 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがある。これは使用の中止を要する副作用等の異常ではないが、服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状況との対比が必要である。
d 鉄製剤の主な副作用として、悪心(吐きけ)、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られている。
〜解答・解説〜
a 誤 ただちに貧血症状が現れることはない。
b 誤 貧血の症状がみられる以前から鉄製剤を使用することは好ましくない。
c 正
d 正
a 鉄分の摂取不足を生じると、初期段階からヘモグロビン量が減少するため、ただちに動悸、息切れ等の貧血の症状が現れる。
b 鉄欠乏性貧血を予防するため、貧血の症状がみられる以前から継続的に鉄製剤を使用することが適当である。
c 鉄製剤を服用すると便が黒くなることがある。これは使用の中止を要する副作用等の異常ではないが、服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状況との対比が必要である。
d 鉄製剤の主な副作用として、悪心(吐きけ)、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られている。
〜解答・解説〜
a 誤 ただちに貧血症状が現れることはない。
b 誤 貧血の症状がみられる以前から鉄製剤を使用することは好ましくない。
c 正
d 正
タグ:貧血用薬
東海・北陸 R02-038
高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 生活習慣の改善を図りつつ、しばらくの間(1〜3か月)、高コレステロール改善薬の使用を続けてもなお、検査値に改善がみられない時には、遺伝的又は内分泌的要因も疑われるため、いったん使用を中止して医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
b 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
c ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。
d 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とした医薬品である。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 誤 痩身効果を目的とする医薬品ではない。
a 生活習慣の改善を図りつつ、しばらくの間(1〜3か月)、高コレステロール改善薬の使用を続けてもなお、検査値に改善がみられない時には、遺伝的又は内分泌的要因も疑われるため、いったん使用を中止して医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
b 大豆油不鹸化物(ソイステロール)には、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
c ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。
d 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とした医薬品である。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 誤 痩身効果を目的とする医薬品ではない。
タグ:高コレステロール改善薬
東海・北陸 R02-037
浣腸薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 浣腸薬は、繰り返し使用しても直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じないため効果が弱くなることはない。
b 便秘については、便秘になりやすい食生活等の生活習慣の改善が図られることが重要であり、浣腸薬の使用は一時的なものにとどめるべきである。
c グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告があり、そうした症状は体力の衰えている高齢者や心臓に基礎疾患がある人で特に現れやすい。
d 坐剤を挿入した後は、すぐに排便を試みる必要がある。
〜解答・解説〜
a 誤 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性の低下が生じる。
b 正
c 正
d 誤 挿入した後すぐに排便を試みると、坐剤が排出されてしまう。
a 浣腸薬は、繰り返し使用しても直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じないため効果が弱くなることはない。
b 便秘については、便秘になりやすい食生活等の生活習慣の改善が図られることが重要であり、浣腸薬の使用は一時的なものにとどめるべきである。
c グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告があり、そうした症状は体力の衰えている高齢者や心臓に基礎疾患がある人で特に現れやすい。
d 坐剤を挿入した後は、すぐに排便を試みる必要がある。
〜解答・解説〜
a 誤 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性の低下が生じる。
b 正
c 正
d 誤 挿入した後すぐに排便を試みると、坐剤が排出されてしまう。
タグ:浣腸薬
東海・北陸 R02-036
強心薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般に、強心薬を5〜6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因、例えば、呼吸器疾患、貧血、高血圧症、甲状腺機能の異常等のほか、精神神経系の疾患も考えられる。
b 強心薬には、心筋を弛緩させる成分が主体として配合されている。
c センソは、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。
d ジャコウは、強心薬のほか、小児五疳薬にも配合されている場合がある。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 心筋を「弛緩」させる成分ではなく「収縮」させる成分。
c 正
d 正
a 一般に、強心薬を5〜6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因、例えば、呼吸器疾患、貧血、高血圧症、甲状腺機能の異常等のほか、精神神経系の疾患も考えられる。
b 強心薬には、心筋を弛緩させる成分が主体として配合されている。
c センソは、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。
d ジャコウは、強心薬のほか、小児五疳薬にも配合されている場合がある。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 心筋を「弛緩」させる成分ではなく「収縮」させる成分。
c 正
d 正
タグ:強心薬
東海・北陸 R02-035
胃腸鎮痛鎮痙薬に配合される成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 抗コリン成分であるメチルベナクチジウム臭化物の副交感神経系の働きを抑える作用は消化管に限定されないため、散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。
2 パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すが、抗コリン成分と異なり、眼圧を上昇させる作用がないため、緑内障の症状の悪化を招くおそれはない。
3 鎮痛鎮痙作用を期待して、エンゴサク(ケシ科のエンゴサクの塊茎)、シャクヤクが配合されている場合がある。
4 消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して、アミノ安息香酸エチルが配合されている場合がある。
〜解答・解説〜
1 正
2 誤 パパベリンは眼圧を上昇させるため、緑内障の悪化を招くおそれがある。
3 正
4 正
1 抗コリン成分であるメチルベナクチジウム臭化物の副交感神経系の働きを抑える作用は消化管に限定されないため、散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。
2 パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すが、抗コリン成分と異なり、眼圧を上昇させる作用がないため、緑内障の症状の悪化を招くおそれはない。
3 鎮痛鎮痙作用を期待して、エンゴサク(ケシ科のエンゴサクの塊茎)、シャクヤクが配合されている場合がある。
4 消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して、アミノ安息香酸エチルが配合されている場合がある。
〜解答・解説〜
1 正
2 誤 パパベリンは眼圧を上昇させるため、緑内障の悪化を招くおそれがある。
3 正
4 正
タグ:胃腸鎮痛鎮痙薬
東海・北陸 R02-034
第1欄の記述は、腸の不調を改善する目的で用いられ、構成生薬としてカンゾウを含む漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤は第2欄のどれか。
第1欄
体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、本剤を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避ける必要がある。
第2欄
1 大黄甘草湯
2 桂枝加芍薬湯
3 七物降下湯
4 白虎加人参湯
5 平胃散
〜解答・解説〜
1 大黄甘草湯
第1欄
体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、本剤を使用している間は、他の瀉下薬の使用を避ける必要がある。
第2欄
1 大黄甘草湯
2 桂枝加芍薬湯
3 七物降下湯
4 白虎加人参湯
5 平胃散
〜解答・解説〜
1 大黄甘草湯
タグ:漢方処方製剤
東海・北陸 R02-033
腸の薬の配合成分とその成分を配合する目的との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a ピコスルファートナトリウム − 小腸を刺激して排便を促す。
b オウレン − 腸粘膜を保護する。
c 炭酸カルシウム − 抗菌作用により下痢の症状を鎮める。
d ビフィズス菌 − 腸内細菌のバランスを整える。
〜解答・解説〜
a 誤 小腸⇒大腸
b 正
c 誤 炭酸カルシウムに抗菌作用はない。有害な物質を吸着する。
d 正
a ピコスルファートナトリウム − 小腸を刺激して排便を促す。
b オウレン − 腸粘膜を保護する。
c 炭酸カルシウム − 抗菌作用により下痢の症状を鎮める。
d ビフィズス菌 − 腸内細菌のバランスを整える。
〜解答・解説〜
a 誤 小腸⇒大腸
b 正
c 誤 炭酸カルシウムに抗菌作用はない。有害な物質を吸着する。
d 正
タグ:腸の薬
東海・北陸 R02-032
健胃薬に配合される生薬成分及び胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a オウバクは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
b センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
c 安中散は、体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、食欲不振、吐きけなどを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。
d 六君子湯は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 正
a オウバクは、ミカン科のキハダ又はフェロデンドロン・キネンセの周皮を除いた樹皮を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
b センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
c 安中散は、体力中等度以下で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、食欲不振、吐きけなどを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。
d 六君子湯は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 正
d 正
タグ:健胃薬
東海・北陸 R02-031
胃腸に作用する薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。
b 制酸作用を目的とする成分と健胃作用を目的とする成分は、同時に配合されることはない。
c 整腸薬には、医薬部外品として製造販売されている製品はない。
d 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 配合されることもある。
c 誤 医薬部外品として製造販売されている製品もある。
d 正
a 消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。
b 制酸作用を目的とする成分と健胃作用を目的とする成分は、同時に配合されることはない。
c 整腸薬には、医薬部外品として製造販売されている製品はない。
d 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 配合されることもある。
c 誤 医薬部外品として製造販売されている製品もある。
d 正
タグ:胃腸に作用する薬