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2022年01月15日
関西広域連 R02-030
乗物酔い防止薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 乗物の運転操作をするときは、乗物酔い防止薬の使用を控える必要がある。
b ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難や緑内障の症状を悪化させるおそれがある。
c ジメンヒドリナートは、抗コリン成分である。
d スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、胃粘膜への局所麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 抗コリン成分ではなく、抗ヒスタミン成分である。
d 誤 スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分。嘔吐時の過剰な消化管運動を低下させる。
a 乗物の運転操作をするときは、乗物酔い防止薬の使用を控える必要がある。
b ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難や緑内障の症状を悪化させるおそれがある。
c ジメンヒドリナートは、抗コリン成分である。
d スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、胃粘膜への局所麻酔作用により嘔吐刺激を和らげる。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 抗コリン成分ではなく、抗ヒスタミン成分である。
d 誤 スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分。嘔吐時の過剰な消化管運動を低下させる。
タグ:乗物酔い防止薬
関西広域連 R02-029
眠気防止薬の有効成分であるカフェインに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a カフェインには、脳に軽い興奮状態を引き起こす作用がある。
b カフェインは、尿量の減少をもたらす。
c 小児用の眠気防止薬として、無水カフェインを用いる。
d 授乳中の女性がカフェインを摂取すると、その一部が乳汁中に移行する。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 尿量の増加をもたらす。
c 誤 小児用の眠気防止薬はない。
d 正
a カフェインには、脳に軽い興奮状態を引き起こす作用がある。
b カフェインは、尿量の減少をもたらす。
c 小児用の眠気防止薬として、無水カフェインを用いる。
d 授乳中の女性がカフェインを摂取すると、その一部が乳汁中に移行する。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 尿量の増加をもたらす。
c 誤 小児用の眠気防止薬はない。
d 正
関西広域連 R02-028
眠気を促す薬とアルコールの相互作用に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを一つ選べ。
寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取されることがあるが、飲酒とともに( a )などを含む催眠鎮静薬を服用すると、その鎮静効果が( b )されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある。
〜解答・解説〜
a ブロモバレリル尿素
b 増強
寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取されることがあるが、飲酒とともに( a )などを含む催眠鎮静薬を服用すると、その鎮静効果が( b )されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある。
〜解答・解説〜
a ブロモバレリル尿素
b 増強
タグ:眠気を促す薬
関西広域連 R02-027
精神不安、不眠等の精神神経症状の改善を期待して用いられる生薬及び漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a チャボトケイソウ、ホップ、チョウトウコウ、カノコソウの生薬成分は、神経の興奮・緊張緩和を目的として製品に複数配合されることがある。
b 神経症、不眠症に用いられる抑肝散加陳皮半夏は、やや消化器が弱い人には不向きである。
c 酸棗仁湯は体力中等度以上で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症に適すとされる。
d 桂枝加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で、精神不安があるものの神経症や不眠症に適すとされる。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 消化器が弱い人に適している。
c 誤 体力中等度以上⇒体力中等度以下
d 誤 体力中等度以上⇒体力中等度以下
a チャボトケイソウ、ホップ、チョウトウコウ、カノコソウの生薬成分は、神経の興奮・緊張緩和を目的として製品に複数配合されることがある。
b 神経症、不眠症に用いられる抑肝散加陳皮半夏は、やや消化器が弱い人には不向きである。
c 酸棗仁湯は体力中等度以上で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症に適すとされる。
d 桂枝加竜骨牡蛎湯は体力中等度以上で、精神不安があるものの神経症や不眠症に適すとされる。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 消化器が弱い人に適している。
c 誤 体力中等度以上⇒体力中等度以下
d 誤 体力中等度以上⇒体力中等度以下
タグ:漢方処方製剤
関西広域連 R02-026
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 脳内におけるヒスタミン刺激を低下させることにより眠気を促す。
b 小児に使用しても副作用が生じる恐れはない。
c 慢性的な睡眠障害の人を対象とするものではない。
d 抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、一度目覚めた後であれば、眠気やだるさを感じても、自動車の運転を避ける必要はない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 小児では副作用のリスクが高い。
c 正
d 誤 眠気やだるさを感じたときは、自動車の運転を避ける必要がある。
a 脳内におけるヒスタミン刺激を低下させることにより眠気を促す。
b 小児に使用しても副作用が生じる恐れはない。
c 慢性的な睡眠障害の人を対象とするものではない。
d 抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、一度目覚めた後であれば、眠気やだるさを感じても、自動車の運転を避ける必要はない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 小児では副作用のリスクが高い。
c 正
d 誤 眠気やだるさを感じたときは、自動車の運転を避ける必要がある。
タグ:抗ヒスタミン成分
関西広域連 R02-025
50歳代の女性、体力中等度以下で、手足が冷え、肩もこっており、頭痛とともに吐きけもする。この女性に適している漢方処方製剤を一つ選べ。
1 疎経活血湯
2 桂枝加朮附湯
3 麻杏薏甘湯
4 呉茱萸湯
5 芍薬甘草湯
〜解答・解説〜
4 呉茱萸湯
1 疎経活血湯
2 桂枝加朮附湯
3 麻杏薏甘湯
4 呉茱萸湯
5 芍薬甘草湯
〜解答・解説〜
4 呉茱萸湯
タグ:漢方処方製剤
関西広域連 R02-024
かぜ薬又は解熱鎮痛薬に配合される成分(漢方処方成分・生薬成分を除く)の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a アスピリン喘息は、アスピリン以外の解熱鎮痛成分によっても生じることがある。
b トラネキサム酸の代表的な副作用として、口渇が知られている。
c 使用上の注意には、成分によらず、副作用としてショック(アナフィラキシー)が起こることがあると記載されている。
d 解熱鎮痛成分を長期連用しても、副作用が起こることはない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 トラネキサム酸は血栓形成に注意。
c 正
d 誤 長期連用で胃腸障害や腎障害などの副作用が起こる可能性がある。
a アスピリン喘息は、アスピリン以外の解熱鎮痛成分によっても生じることがある。
b トラネキサム酸の代表的な副作用として、口渇が知られている。
c 使用上の注意には、成分によらず、副作用としてショック(アナフィラキシー)が起こることがあると記載されている。
d 解熱鎮痛成分を長期連用しても、副作用が起こることはない。
〜解答・解説〜
a 正
b 誤 トラネキサム酸は血栓形成に注意。
c 正
d 誤 長期連用で胃腸障害や腎障害などの副作用が起こる可能性がある。
関西広域連 R02-023
かぜ薬及び解熱鎮痛薬又はそれらの配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を促す成分が配合されている。
b 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものである。
c 抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩は、くしゃみや鼻水を抑えることを目的として配合されている。
d ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用である下痢に注意を要する。
〜解答・解説〜
a 誤 プロスタグランジンの産生を抑制する成分が配合されている。
b 誤 病気や外傷を根本的に治すものではない。発熱や痛みを緩和するためのもの。
c 正
d 誤 ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用である「便秘」に注意を要する。
a 多くの解熱鎮痛薬には、体内におけるプロスタグランジンの産生を促す成分が配合されている。
b 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となっている病気や外傷を根本的に治すものである。
c 抗ヒスタミン成分のクロルフェニラミンマレイン酸塩は、くしゃみや鼻水を抑えることを目的として配合されている。
d ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用である下痢に注意を要する。
〜解答・解説〜
a 誤 プロスタグランジンの産生を抑制する成分が配合されている。
b 誤 病気や外傷を根本的に治すものではない。発熱や痛みを緩和するためのもの。
c 正
d 誤 ジヒドロコデインリン酸塩は、副作用である「便秘」に注意を要する。
関西広域連 R02-022
かぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけ等を伴うもののかぜの中期から後期の症状に適すとされる。
b 構成生薬としてカンゾウを含む香蘇散は、体力虚弱で、胃腸が弱く神経過敏で気分がすぐれないもののかぜのひきはじめに適すとされる。
c 小青竜湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒等に適すとされる。
d 葛根湯は、頭痛、肩こりにも効果があり、カンゾウが配合されていないことから安心して利用できる漢方処方製剤の一つである。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 麻黄湯の記述。小青竜湯は気管支炎、鼻汁、頭痛などに適応。
d 誤 葛根湯にカンゾウは含まれる。
a 柴胡桂枝湯は、体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけ等を伴うもののかぜの中期から後期の症状に適すとされる。
b 構成生薬としてカンゾウを含む香蘇散は、体力虚弱で、胃腸が弱く神経過敏で気分がすぐれないもののかぜのひきはじめに適すとされる。
c 小青竜湯は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの感冒等に適すとされる。
d 葛根湯は、頭痛、肩こりにも効果があり、カンゾウが配合されていないことから安心して利用できる漢方処方製剤の一つである。
〜解答・解説〜
a 正
b 正
c 誤 麻黄湯の記述。小青竜湯は気管支炎、鼻汁、頭痛などに適応。
d 誤 葛根湯にカンゾウは含まれる。
タグ:漢方処方製剤
関西広域連 R02-021
かぜ薬に関する記述について、正しいものを一つ選べ。
1 かぜ薬の多くは原因となるウイルスの増殖を抑制する作用を有する。
2 インフルエンザ(流行性感冒)は、インフルエンザ菌による呼吸器感染症であり、一般用医薬品のかぜ薬では治療できない。
3 かぜ薬を選択する場合には、症状が一つの場合でも、できる限り多くの症状に対する成分が配合されているものを選択することが望ましい。
4 かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分としては、アスピリンやグアイフェネシン、カッコンがある。
5 かぜ薬に配合される生薬成分であるマオウは、プソイドエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示す。
〜解答・解説〜
5 マオウの主成分はエフェドリン類。
かぜ薬の多くは対症療法薬であり、ウイルスの増殖を抑制する作用はない。
インフルエンザはインフルエンザ菌ではなくインフルエンザウイルスによる呼吸器感染症。
かぜ薬を選択する場合、症状が一つであれば、それに適合する成分が配合されているものを選択する。
グアイフェネシンは去痰成分である。
1 かぜ薬の多くは原因となるウイルスの増殖を抑制する作用を有する。
2 インフルエンザ(流行性感冒)は、インフルエンザ菌による呼吸器感染症であり、一般用医薬品のかぜ薬では治療できない。
3 かぜ薬を選択する場合には、症状が一つの場合でも、できる限り多くの症状に対する成分が配合されているものを選択することが望ましい。
4 かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分としては、アスピリンやグアイフェネシン、カッコンがある。
5 かぜ薬に配合される生薬成分であるマオウは、プソイドエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示す。
〜解答・解説〜
5 マオウの主成分はエフェドリン類。
かぜ薬の多くは対症療法薬であり、ウイルスの増殖を抑制する作用はない。
インフルエンザはインフルエンザ菌ではなくインフルエンザウイルスによる呼吸器感染症。
かぜ薬を選択する場合、症状が一つであれば、それに適合する成分が配合されているものを選択する。
グアイフェネシンは去痰成分である。
タグ:かぜ薬