2015年08月05日
感覚器系(皮膚、目、耳)
まとめ
【解説】
a × 紫外線は可視光線より波長が短い。可視領域(紫〜赤)を越えると見えない。(紫外線、赤外線)
b × 角膜とともに眼球外膜を構成する膜で、白い。(いわゆる白目の部分。)
c ○
d ○ 風邪をひいたとき副鼻腔炎や中耳炎を合併しやすいのもこれが原因。
【解説】
a ○
b × 最下層ではない。表皮や汗腺など比較的上層に発現。
c ○
【解説】
1 × 水晶体の厚みを変化させて焦点を調節する。
2 × 結膜の充血は、まぶたの裏側の血管も連動して拡張し赤くなるが、強膜の充血では白目の部分がピンク色になる程度で、まぶたの裏側は充血しない。
3 ○
4 × 蝸牛が聴覚器官で、前庭が平衡器官である。
【解説】
a × 体温が上がると熱を放散させるために血管は拡張する。
b ○
c ○
d × 腋窩にはアポクリン腺が、全身にはエクリン腺がある。
【解説】
ア × ビタミンAの不足により夜盲症になる。
イ ○
ウ × 水晶体の厚みを変化させて焦点調節をする。
エ ○
【解説】
ア × 蝸牛は内耳。
イ × 半規管ではなく耳石についての記述。
ウ ○
エ ○
【解説】
ア ○ 常在菌
イ × 真皮ではなく表皮の最下層。
ウ ○
エ ×
鼻については呼吸器系を参照。
〈皮膚〉
・保護、水分保持、熱交換、情報の感知の4つの働きがある。表皮、真皮、皮下組織の3層からなる。
・表皮⇒角質層はケラチンという丈夫な板状の細胞と、セラミドを主成分とする細胞間脂質で作られる。最下層にはメラノサイトがあり、メラニンが作られて紫外線から体を守る。(メラニンが過剰に作られるとシミやそばかすになる。)
・真皮⇒コラーゲンなどのたんぱく質からできた結合組織層で、弾力を与える。血管や知覚神経が通っている。
・皮下組織⇒真皮の下にあり、脂肪細胞が多く集まる。衝撃から保護するほか、脂質を蓄える役割もある。
・皮脂腺からの皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、湿疹や皮膚炎をおこしやすくなる。汗腺は脇の下などに分布する「アポクリン腺」と全身に分布するエクリン腺あり、体温調節に関わる。(精神的緊張による発汗は体温調節とは無関係。)
・保護、水分保持、熱交換、情報の感知の4つの働きがある。表皮、真皮、皮下組織の3層からなる。
・表皮⇒角質層はケラチンという丈夫な板状の細胞と、セラミドを主成分とする細胞間脂質で作られる。最下層にはメラノサイトがあり、メラニンが作られて紫外線から体を守る。(メラニンが過剰に作られるとシミやそばかすになる。)
・真皮⇒コラーゲンなどのたんぱく質からできた結合組織層で、弾力を与える。血管や知覚神経が通っている。
・皮下組織⇒真皮の下にあり、脂肪細胞が多く集まる。衝撃から保護するほか、脂質を蓄える役割もある。
・皮脂腺からの皮脂の分泌が低下すると皮膚が乾燥し、湿疹や皮膚炎をおこしやすくなる。汗腺は脇の下などに分布する「アポクリン腺」と全身に分布するエクリン腺あり、体温調節に関わる。(精神的緊張による発汗は体温調節とは無関係。)
〈目〉
・目の表面は角膜が覆い、その他の部分は強膜(白目の部分)が覆う。角膜の奥には水晶体があり、角膜と水晶体には血管が通っていないため透明である。(栄養分は眼房水により補われる。)
・水晶体のすぐ前には虹彩(黒目の部分)があり、この中心には瞳孔があり、眼球に入る光の量を調節している。光により視覚情報を集めることで、明暗や色、距離などを認識する。
・角膜、水晶体、硝子体を通った光は網膜に焦点を結び、これを視覚神経が感知する。水晶体の厚みを変えることで遠近の焦点を調節している。(近くを見るときは水晶体の回りを取り囲む毛様体が収縮して水晶体は厚くなる。)
・網膜には視細胞が密集して、束になり視神経となる。ビタミンAが不足すると夜盲症になる。
・眼瞼(まぶた)は皮下組織が少ないので内出血をおこしやすく、体調不良や副作用でむくみやすい。眼瞼と強膜を結ぶように「結膜」があり血管が透けて見える。(この血管が拡張するのが充血)
・血漿を材料に涙液が涙腺で作られる。リゾチームやグロブリンが含まれているため角膜や結膜を感染から守る。
・目の表面は角膜が覆い、その他の部分は強膜(白目の部分)が覆う。角膜の奥には水晶体があり、角膜と水晶体には血管が通っていないため透明である。(栄養分は眼房水により補われる。)
・水晶体のすぐ前には虹彩(黒目の部分)があり、この中心には瞳孔があり、眼球に入る光の量を調節している。光により視覚情報を集めることで、明暗や色、距離などを認識する。
・角膜、水晶体、硝子体を通った光は網膜に焦点を結び、これを視覚神経が感知する。水晶体の厚みを変えることで遠近の焦点を調節している。(近くを見るときは水晶体の回りを取り囲む毛様体が収縮して水晶体は厚くなる。)
・網膜には視細胞が密集して、束になり視神経となる。ビタミンAが不足すると夜盲症になる。
・眼瞼(まぶた)は皮下組織が少ないので内出血をおこしやすく、体調不良や副作用でむくみやすい。眼瞼と強膜を結ぶように「結膜」があり血管が透けて見える。(この血管が拡張するのが充血)
・血漿を材料に涙液が涙腺で作られる。リゾチームやグロブリンが含まれているため角膜や結膜を感染から守る。
〈耳〉
・外耳、中耳、内耳の3つからなる。音を感知するほか、平衡感覚を感知する働きもある。
・外耳⇒ラッパのような形で集音する「耳介」と、鼓膜まで伝道する外耳道からなる。汗腺の一種である耳垢腺からの分泌物と上皮の老廃物が混じって耳垢となる。
・中耳⇒鼓膜、鼓室、耳小骨からなる。鼓膜が振動すると鼓室にある3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して内耳へ伝える。なお、耳管と鼻腔はつながっているが、小児は水平に近いため感染しやすい。
・内耳⇒内部はリンパ液で満たされる。中耳からの振動は蝸牛に伝わり、聴神経を通して脳に伝えられる。前庭には耳石と半規管があり、耳石では加速度と傾き、半規管では回転を感知する。
・外耳、中耳、内耳の3つからなる。音を感知するほか、平衡感覚を感知する働きもある。
・外耳⇒ラッパのような形で集音する「耳介」と、鼓膜まで伝道する外耳道からなる。汗腺の一種である耳垢腺からの分泌物と上皮の老廃物が混じって耳垢となる。
・中耳⇒鼓膜、鼓室、耳小骨からなる。鼓膜が振動すると鼓室にある3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して内耳へ伝える。なお、耳管と鼻腔はつながっているが、小児は水平に近いため感染しやすい。
・内耳⇒内部はリンパ液で満たされる。中耳からの振動は蝸牛に伝わり、聴神経を通して脳に伝えられる。前庭には耳石と半規管があり、耳石では加速度と傾き、半規管では回転を感知する。
【大阪26−068】
a.紫外線は可視光線よりも波長が長いので、ヒトの目では知覚することはできない。
b.眼球前方の強膜は透明である。
c.鼻腔は、鼻中隔によって左右に仕切られている。
d.鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
a.紫外線は可視光線よりも波長が長いので、ヒトの目では知覚することはできない。
b.眼球前方の強膜は透明である。
c.鼻腔は、鼻中隔によって左右に仕切られている。
d.鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
【解説】
a × 紫外線は可視光線より波長が短い。可視領域(紫〜赤)を越えると見えない。(紫外線、赤外線)
b × 角膜とともに眼球外膜を構成する膜で、白い。(いわゆる白目の部分。)
c ○
d ○ 風邪をひいたとき副鼻腔炎や中耳炎を合併しやすいのもこれが原因。
【大阪26−069】
a.毛乳頭には毛細血管が入り込んでいる。
b.メラニン色素は、皮下組織の最下層にあるメラニン産生細胞で産生される。
c.疲労や衰弱したときの睡眠中に生じる発汗は、体温調節とは無関係に起こる。
a.毛乳頭には毛細血管が入り込んでいる。
b.メラニン色素は、皮下組織の最下層にあるメラニン産生細胞で産生される。
c.疲労や衰弱したときの睡眠中に生じる発汗は、体温調節とは無関係に起こる。
【解説】
a ○
b × 最下層ではない。表皮や汗腺など比較的上層に発現。
c ○
【四国26−068】
1 眼球において、遠近の焦点調節は、硝子体の厚みを変化させることで行う。
2 目の充血は、血管が拡張して赤く見える状態であり、結膜の充血では白目の部分は赤くなるが、まぶたの裏側は赤くならない。
3 小さな子供は、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。
4 内耳は、聴覚器官である前庭と平衡器官である蝸牛からなる。蝸牛の内部は、リンパ液で満たされており、その動きが平衡感覚として感知される。
1 眼球において、遠近の焦点調節は、硝子体の厚みを変化させることで行う。
2 目の充血は、血管が拡張して赤く見える状態であり、結膜の充血では白目の部分は赤くなるが、まぶたの裏側は赤くならない。
3 小さな子供は、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。
4 内耳は、聴覚器官である前庭と平衡器官である蝸牛からなる。蝸牛の内部は、リンパ液で満たされており、その動きが平衡感覚として感知される。
【解説】
1 × 水晶体の厚みを変化させて焦点を調節する。
2 × 結膜の充血は、まぶたの裏側の血管も連動して拡張し赤くなるが、強膜の充血では白目の部分がピンク色になる程度で、まぶたの裏側は充血しない。
3 ○
4 × 蝸牛が聴覚器官で、前庭が平衡器官である。
【四国26−069】
a 体温が上がり始めると、皮膚の毛細血管が収縮するとともに、汗腺から汗を分泌することで体温を下げようとする。
b 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性タンパク質(ケラチン)でできた角質細胞とセラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。
c メラニン色素は、紫外線から皮膚組織を防護する役割を持つが、過剰に産生されると、シミやそばかすとして沈着する。
d 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。
a 体温が上がり始めると、皮膚の毛細血管が収縮するとともに、汗腺から汗を分泌することで体温を下げようとする。
b 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性タンパク質(ケラチン)でできた角質細胞とセラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。
c メラニン色素は、紫外線から皮膚組織を防護する役割を持つが、過剰に産生されると、シミやそばかすとして沈着する。
d 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。
【解説】
a × 体温が上がると熱を放散させるために血管は拡張する。
b ○
c ○
d × 腋窩にはアポクリン腺が、全身にはエクリン腺がある。
【九州・沖縄24−025】
ア ビタミンB群が不足すると、夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
イ 角膜には、房水によって栄養分や酸素が供給される。
ウ 角膜に射し込んだ光は、主に硝子体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われている。
エ 結膜の充血では、白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。
ア ビタミンB群が不足すると、夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
イ 角膜には、房水によって栄養分や酸素が供給される。
ウ 角膜に射し込んだ光は、主に硝子体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われている。
エ 結膜の充血では、白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。
【解説】
ア × ビタミンAの不足により夜盲症になる。
イ ○
ウ × 水晶体の厚みを変化させて焦点調節をする。
エ ○
【九州・沖縄24−026】
ア 中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、蝸牛からなる。
イ 前庭の水平・垂直方向の加速度を感知する部分を半規管という。
ウ 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
エ 乗り物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
ア 中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、蝸牛からなる。
イ 前庭の水平・垂直方向の加速度を感知する部分を半規管という。
ウ 外耳は、側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
エ 乗り物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
【解説】
ア × 蝸牛は内耳。
イ × 半規管ではなく耳石についての記述。
ウ ○
エ ○
【九州・沖縄24−027】
ア ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられている。
イ メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
ウ 発汗には、体温調節のための発汗と精神的緊張による発汗があるが、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じる。
エ 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性の蛋白質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、コラーゲンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。
ア ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられている。
イ メラニン色素は、真皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
ウ 発汗には、体温調節のための発汗と精神的緊張による発汗があるが、体温調節のための発汗は全身の皮膚に生じる。
エ 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性の蛋白質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、コラーゲンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。
【解説】
ア ○ 常在菌
イ × 真皮ではなく表皮の最下層。
ウ ○
エ ×
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