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2015年08月03日

循環器系 (1)心臓について

まとめ
・循環器系は心臓、血管系、血液、脾臓、リンパ系からなる。血液やリンパ液を循環させて酸素や栄養分を全身に運び、老廃物を排泄器官に運ぶ。

・血液中の血漿成分が細胞間に漏出して酸素や栄養分を与える。老廃物は血管に戻るか、リンパ管に入る。

〈心臓〉
・胸骨の真下にある握りこぶし大の臓器。心筋でできている。(強い収縮力、自動)

・上下左右の4つの部分からできている。(右左の心室、心房)

・全身から帰ってきた老廃物を含む血液は右心房に入り、右心室へ。そこから肺に送られガス交換が行われて左心房へ。そこから左心室へ送られた血液が心臓のポンプにより全身へ送られる。

・心臓と肺の間の循環を小循環といい、全身と心臓の間の循環を大循環という。左心室の筋肉は右心室に比べて厚い。



【大阪26−065】
a.心臓は胸骨の真下に位置する。

b.心臓の左側部分(左心房、左心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。

c.消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈に集まって肝臓に入る。

【解説】
a ○ 骨は重要な臓器を守る働きもある。胸骨は心臓を守っている。
b × 心臓から肺へ血液を送るのは右心部の働き。
c ○ 腸で吸収された薬は門脈を通ってまず肝臓を通る。


【四国26−065】
a 心臓の左側部分は、全身から集まった血液を肺へ送り出し、肺でガス交換が行われた血液は、心臓の右側部分に入り、そこから全身に送り出される。

b 毛細血管の血管壁を通して、酸素と栄養分が血液中から組織へ運び込まれ、それと交換に二酸化炭素や老廃物が組織から血液中へ取り込まれる。

c 脾臓の主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった白血球を濾し取って処理することである。

d リンパ液は、血漿の一部が毛細血管から組織の中へ滲み出て組織液となったもので、血漿とほとんど同じ成分からなるが、タンパク質が少なく、リンパ球を含む。

【解説】
a × 左側は肺から戻ってきた新鮮な血液を全身へ送る部分。
b ○ 
c × 脾臓は白血球ではなく、赤血球を処理する。
d ○


【九州・沖縄24−023】
ア 心臓の左側部分(左心房、左心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。

イ 消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。

ウ 心臓から拍出された血液を送る血管を静脈、心臓へ戻る血液を送る血管を動脈という。

エ 古くなって柔軟性が失われた赤血球は、脾臓の組織に存在するマクロファージ( 貪食細胞)によって壊される。

【解説】
ア × 右側⇒心臓から肺へ  左側⇒肺から心臓、全身へ
イ ○
ウ × 動脈と静脈が逆。
エ ○

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