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安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
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2023年07月16日

Inst.#1

横浜スタジアムライヴ〜ONE NIGHT THEATER 1985 [ 安全地帯 ]

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安全地帯ライブアルバム『ONE NIGHT THEATER 1985』六曲目「Inst.#1」です。矢萩さん作曲で、玉置さん抜きの四人での演奏になります。

電飾がやけに派手ハデに会場に浮かび上がり何事かと思わせます。そのなか、シンセドラムのパッドをバシバシと叩く田中さんがいて、六土さんはおそらく鍵盤で、その隣に観ることのできる人物(何者?BanaNAか?)がシンセベースを弾きまくっているものと思われます。この三人が奮闘することによって80年代中盤にこれだけデジタルな音を出しまくっていたわけです。そしてギターのふたりがハモリで強烈なトーンを聴かせます。地味に変拍子の繰り返しです。これで歌モノでいうところのAメロになっています。

そして田中さんの強烈なフィルインが入りキュイーン……キュイーン……キュイーン……という寂しげなトーンでメロディーが奏でられるBメロ、田中さんはずっとフィルインのしっぱなしみたいなハードモードです。

そして武沢さんが超ナイスオーバードライブトーンでメロディーを弾きまくるCメロ(サビ的なところ)に入ります。CDですと途中までなぜかクリーントーンで途中から歪みが入りますが、映像版ですとはじめから歪んでいます。これがCD版と映像版で最も違うところだとわたくし思うんですが、それにしても何があったんでしょう?ペダルの踏みそこない?いや武沢さんに限ってそんなことは……と思わなくもないんですが、これは明らかに歪ませるべきところです。つまり尊敬する武沢さんに対してとんでもなく失礼になるかもしれない見解なのですが、映像版が正しいほうで、CD版はミスしたほうだとわたくし考えております。でもそれはそれでナイスクリーントーンですのでわたくしトクをした気分でおります。

このときの武沢さんの立ち位置はまるで要塞のよう、ギターが二本もスタンドにセットされており、そのうち一本はエレガット、もう一本がギターシンセ用ギターなのですが、そのシンセ装置もスタンドにセットされております。これだけのシステムを使いこなすには、足元にあるペダルもとんでもない数になっているはずでして、わたくしのようなフロアマルチ一台とワウだけみたいなやつとはわけが違うのです。武沢さんの背後にみえるラックがその膨大なペダルによって制御されておりまして、あのナイストーンを横浜スタジアムに響かせていたのかと思うと、わたくしいまさらながらRoland GP-16とか買おうかと思ってしまうくらいのナイスな音なんです。ところでいまRoland GP-16っていくらくらいするんだろう?と思って調べてみましたら、なんとおじさんのお小遣いでもしばらく節約すればなんとか買えるくらいの値段になっており、ぬうううう!と悩んでしまいました。なんてこった!

いっぽう作曲者である矢萩さんはなにやらほとんど指盤上のポジションを変えることなく、なにやら弦を触っているんだか触ってないんだかよくわからない挙動をしています。この曲は最初のハモリ以外武沢さんに見せ場を完全に譲ったということがまるわかりです。これにより矢萩さんのメロウでヘビーなギターは次のInst.#2で炸裂することになるわけです。

そして曲はそのまま田中さんのドラムソロへとなだれ込んでいきます。バスドラのペダルに足を置いたままだと思うのですが、左後方に高くセッティングされたOCTAPADをヘッドホンでモニタリングしながら叩きまくります。わたくしはじめてこのドラムソロを聴いたときにひっくり返らんばかりに驚いたものです。田中さんあんた何者!いや田中さんなんですけど、こんなに手数が多いドラマーだという印象はまったくありませんでしたから、このスキルフルでありつつエモーショナルなソロに全身が直接叩かれるような衝撃を受けたものです。「あれ何観てんの?ふーん、うまいね、スタジオミュージシャンだろ」とか言いながらいつものごとく部屋に現れたうちのドラマーが大して関心なさそうに、それでもいちおうは感嘆しておりましたから、ドラマーからみてもトレメンダスなソロであったことは間違いがないでしょう。しかしその直後彼は画面の切り替えボタンをバシッと押していつものとおり煎餅をボリボリやりながら信長の野望を始めたのでした。うーむ!わたしの安全地帯鑑賞タイムはこうやっていつも寸断されるのが常だったのです。しかし、この後の少女趣味アニメやワインレッド誕生小芝居を彼が見たら大爆笑してわたくしの気分を害するに違いありませんでしたので、それでよかったといえばそれでよかったのです。そして田中さんが渾身の勢いでパッドを叩き切りヘッドホンをはずしドラムセットに向き直すシーンでこの曲は終わっていきます。

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この記事へのコメント
BUCK-TICKどうなってるのか全くわかりませんが、中学生の時に大流行しました。そのあと、20世紀の間はいちおう追っていましたが……いまだともう完全に大御所ですね。わたしらが中学生の時のストーンズよりキャリアが長い!
Posted by トバ at 2023年07月19日 22:09
そうです!いい曲いっぱいありますよ。

BUCK-TICK、自分は詳しくありませんが、ちょっと面白かったです!
まぁ、一世を風靡していましたよね。コアなファンがいっぱい。

最近も活動しているみたいですが、メイクしているから老けない老けない。。。
Posted by ちゃちゃ丸 at 2023年07月19日 19:10
真夜中のダンディー入ってるやつですね。わたしのような不心得者からするとどっちがサザンやらソロやらなんですが、ギリギリその曲は知ってます。BUCK-TICKの『狂った太陽』ならわたしもだいぶ聴いたのですが……。
Posted by トバ at 2023年07月18日 21:20
桑田佳祐のソロアルバム「孤独の太陽」もかなり聴き込みました。
Posted by ちゃちゃ丸 at 2023年07月18日 07:52
サザンにはとんと興味がなくて……ベストを一枚持ってるくらいです。高校のとき『すいか』を聴こうとして力尽きまして、それ以来もっと聴きやすいやつ出してくれと願っていたライト層なのでした。ただ、『すいか』の歌詞カードに載っていた写真が、桑田さんも、名前はわからないですがギタリストの方も、Fenderのギターを使っていたことが印象に残っています。音は最高だけどあんまカッコよくないギターってイメージだったのですが、あの先端が丸いヘッドも、おやなんだかカッコいいかも?と思えてきたんです。

このライブはホントに貴重な記録ですね。人気絶頂期の安全地帯がいかに凄かったかよく分かるライブです。映像も音も両方リリースされてる最初のライブです。
Posted by トバ at 2023年07月17日 05:52
インストゥルメンタル#1は矢萩さんが作曲で、#2は武沢さんで!あの横浜スタジアムライヴはステージも広くて、ノリに乗ってる安全地帯でした。たまたま、のちのち私が興味あってサザンオールスターズのアルバムを初期からカマクラあたりまで揃えて聴いてましたら、たぶん人気者でいこう!のアルバムの中に、この安全地帯インストゥルメンタル#1にかなり曲の感じが似てる曲が入っていて、どちらが先なのかは置いておいて、甲乙つけがたい出来です(双方勿論)

全盛期には安全地帯もサザンも売れまくっていたし、安全地帯が三枚組を作ったのは明らかに前年にカマクラが二枚組だったからそれを超えたかったんじゃないかな?と憶測です。ありがとうございました。
Posted by よし at 2023年07月17日 02:18
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