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2018年04月20日
意外と怖いペットボトル症候群
ペットボトル症候群とは糖分を多く含むペットボトル飲料を飲んで血中の糖分が多過ぎる状態(高血糖)のことを指します。
日本人の平均体型に当てはめた砂糖の推奨摂取量は1日約25gです。
ところが一般的な清涼飲料水や炭酸飲料にはおよそ55gの砂糖が含まれています。
ですから頻繁にこういった飲料を飲むという人は明らかに糖分が多過ぎになってしまいます。
また水分補給によく勧められるスポーツドリンクにも砂糖が約30g含まれています。
運動時や外出時に汗をかきやすい環境ではスポーツドリンクをお勧めできますが、日常的な水分補給では糖分の取り過ぎに注意が必要です。
高血糖の状態が続くと身体が糖分を薄めようと水分を要求します。
つまり喉が渇くのですが、ここでまた清涼飲料水などを飲んでしまうとさらに血糖値が上がる悪循環となります。
高血糖状態が続くと重度の場合は意識消失や昏睡となることもあります。
特に小さなお子さんでは糖分の多い甘い飲料を好む傾向があるので注意してあげましょう。
成人でもカロリーや糖分の取り過ぎは肥満につながり、慢性病のリスクも高まりますから糖分摂取はやはりほどほどにすることが大事ですね。
2018年04月19日
風邪に抗生物質は効くのか?
誰もが一度はかかった経験があるであろう風邪についてです。
風邪(かぜ症候群)は鼻から喉のいわゆる上気道にウイルスなどが感染し炎症を起こすことで発症する病気です。
風邪の80〜90%がウイルスが原因であり、具体的にはコロナウイルスやライノウイルスが挙げられます。
「仕事を休むわけにいかない」「試験があるのに」などと風邪にかかってしまうと、休まず早く治してしまいたいのが人情ですが、残念ながら風邪の特効薬は存在しません。
人によっては抗生物質(抗菌薬)が風邪に効くと誤解していますが、抗生物質は細菌に効くのであってほとんどがウイルスが原因である風邪には抗生物質は効きません。
ウイルスによる風邪で体力が落ちた時に細菌の二次感染を防ぐという意味合いで抗生物質が処方されていた時もありましたが有効性は証明されていません。
さらに近年ではあらゆる抗生物質が全く効かない薬剤耐性菌の出現を防ぐ観点からも風邪で安易に抗生物質を処方することは自粛する傾向にあります。
風邪の場合は頭痛や発熱があれば解熱鎮痛剤、せきやたんの症状があればせき止めやたん切りの薬といったように対症療法で出ている症状を抑える薬を飲むしかありません。
風邪を治す上で重要なことはなんといっても水分や栄養をしっかりととり、ゆっくりと体を休めることです。
普通の風邪であれば十分な栄養と休息で回復します。
ただ中には重症化したり別の病気が隠れている場合もあります。
数日経っても症状がぶり返したり悪化するときは迷わず病院を受診しましょう。
2018年04月18日
更年期障害への対応
更年期障害とは
更年期障害とは40代以降の男女で性ホルモンの分泌低下に伴いさまざまな心身の不調が起こる病気です。
女性特有のものと思われがちですが男性も加齢による男性ホルモンの低下で更年期障害となります。
ただ女性に比べホルモンの変化が緩やかなため男性の場合は生活に支障がでるほどの症状が出ることは比較的少ないようです。
女性の場合は閉経前後の5年間に更年期障害になりやすく、年齢でいうと45〜55歳に症状が出ることが多いです。
身体の症状としてはのぼせや火照り、動悸や息切れ、耳鳴りや頭痛などがあり、精神的なものとしては不安感やイライラ、うつ症状などがあります。
さらに膀胱炎や尿失禁、全身の関節痛などが症状として現れることも多いです。
治療法としては漢方療法やホルモン補充療法などその人に合った治療法を選びます。
ただホルモン補充療法は病院で事前の検査が必要なほか、体質や持病によっては適用できないこともあります。
更年期に自分でできること
最近では大豆イソフラボンに含まれるエクオールという成分が女性ホルモンと類似の作用を持つということが分かってきており注目されています。
大豆製品を食べて体内でエクオールに変換できる人と変換できない人がいることも分かっており、体内でエクオールを作れないひとはサプリメントなどで補給することで更年期障害の症状が緩和される可能性があります。
更年期障害の症状は分かりにくいものが多いので、気づかずに放置していると身体症状のストレスから精神症状が悪化してしまうことも考えられるので注意が必要です。
ベジタリアンは本当に健康を保てるのか?
ネット上でもたびたび話題となるベジタリアン(菜食主義者)ですが、栄養素の面から考えて本当に健康を保てるのでしょうか。
一口にベジタリアンと言っても完全に植物性の食品しか口にしない「ビーガン」と呼ばれるタイプや植物性食品のほかに乳製品や卵・魚介を摂取するタイプ(ラクトベジタリアン・オボベジタリアン)など様々です。
欧米のベジタリアンに多いのは乳製品や卵を摂取する後者のタイプのようですが、これはやはり完全な菜食主義(ビーガン)では栄養が不足するという指摘が多いからのようです。
ここで基本的なことですが、人間に必要な三大栄養素として炭水化物・タンパク質・脂質があります。
そのほかビタミンやミネラルが加わり五大栄養素と呼ばれます。
では実際にビーガンの栄養状態はどうなっているのでしょう。
日本人のビーガンの栄養状態について調べた論文(日本人の食事摂取基準の改定と活用に資する総合的研究 厚生労働省)によると三大栄養素では脂質の摂取量が低い傾向にある以外は正常な栄養状態です。
脂質量も国の定める摂取基準値の下限を下回っているということもありませんでした。
またミネラルも一部不足したり過量なミネラルはあるもののビーガンの栄養状態に取り立てて大きな問題はないとのことでした。
ベジタリアン(特にビーガン)では一部栄養素に不足が生じていると考えていたため、この結果は驚きでした。
菜食主義は個人の思想や宗教観が反映されたものですから肯定も否定もするものではありませんが、栄養状態については疑問に思っていたので今回はこういった事実を知ることができて良かったです。
2018年04月17日
シミの存在意義
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皮膚の一番外側を表皮といいますが表皮の細胞の一部が紫外線を浴びるとメラニンと呼ばれる色素を作り出します。
メラニン色素は紫外線を吸収することで皮膚の細胞を守っています。
生成されたメラニン色素を含む細胞は約1ヶ月で新しい細胞に入れ替わる(ターンオーバーする)ため皮膚の色も元に戻ります。
しかし紫外線を長期間浴び続けていたり、皮膚の老化により皮膚細胞のターンオーバーがうまくいかなかったりすると色素細胞が入れ替わらず色素がそのまま沈着するシミとなってしまいます。
つまりシミは皮膚の防御機構の名残りなわけですが、美容の観点からは決して許せるものではありません。
シミを防ぐには何と言っても紫外線対策です。
たとえ雨の日であっても紫外線は晴れの日の30%は降り注ぐ(気象庁より)ので油断は禁物です。
また子供の場合は皮膚の防御機構が未熟な場合もありますから、小さなお子さんがいる家庭では特に紫外線対策を念入りにしてあげましょう。
二日酔いの原因はアルデヒドだけじゃない?
二日酔いで酷い目にあった経験があるという人は多いと思います。
私もお酒は好きな方なので「なんであんなに飲んだのか」と後悔することもしばしばです。
その二日酔いの原因ですが最近良く耳にするのがアルコールが代謝されてできるアルデヒドが原因という説です。
ご存知の方も多いと思いますがアルコールが体内に取り込まれるとまずアルコール分解酵素によってアルデヒドとなります。
大量の飲酒で分解しきれなかった有害物質であるアルデヒドが蓄積することで二日酔いの辛い症状が出るというものですが、実はアルデヒドが二日酔いの原因であるという証明はされていません(厚生労働省管轄サイトより)。
アルデヒドはあくまで二日酔いの要因のひとつくらいに考えておきましょう。
また脱水も二日酔いの要因の一つといえます。
深酒した翌朝に喉がカラカラの状態で最悪の気分で起きたことはないでしょうか。
アルコールやアルデヒドの分解には水が必要なので脱水症状になりやすいと考えられています。
飲酒の際には水分補給を行うのが理想的です(飲み会では周りの非難に合うかもしれませんが・・あれやめてもらいたい)。
二日酔いはこのほかいくつかの要因が絡んで起こる症状と考えるのが妥当です。
くれぐれも飲酒は適量にしましょう(自分に言ってます)。
糖尿病で血糖が高いとどうなるの?
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国の調査によると300万人を超える患者がいる糖尿病ですが、糖尿病予備軍の人を含めるとその何倍にもなると考えられています。
糖尿病というと甘いものをいっぱい食べて体の中に糖分が多すぎる状態の病気だということはイメージがわくと思いますが、糖分が多すぎると何がいけないんでしょうか?
人間の身体は細胞によってできていますが、細胞が生きていくためには栄養分が必要です。
その栄養分の一つが糖分ですから、糖分は体にとってある程度は必要な存在です。
ところが糖分を取り過ぎたり糖分の代謝が落ちてきてしまうと、血中に糖分が過剰な状態が続いてしまいます。
この状態が続くと血管を形成している細胞(血管内皮細胞)が糖分を細胞内に取り込み過ぎることにより血管が傷ついてしまうのです。
つまり糖尿病は放置していると身体中の血管がボロボロになる恐ろしい病気といえます。
細い血管が多く集まる臓器から障害されやすいことから、糖尿病による腎臓・眼・神経の合併症が良く知られています。
一度障害を受けた臓器は元に戻ることはほとんどありません。
ですから血糖値が気になる人は症状が出る前に血糖コントロールをしていくことがとても重要です。
2018年04月16日
サイレントキラーとも呼ばれる高血圧
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高血圧の危険性
国の調査では日本国民の4人に1人が高血圧であるというデータもありもはや国民病ともいえる高血圧ですが、実はサイレントキラーとも呼ばれる恐ろしい病気でもあります。
一般的には医療機関で測定した血圧の上(収縮期)が140以上で下(拡張期)が90以上のどちらかが当てはまる場合に高血圧となります。
私は今のところ大丈夫ですが、血圧がいつひっかかるかと健康診断のたびにビクビクしています。
普段から血圧が気になる人は毎日の血圧を血圧手帳(よく薬局で配ってます)に記録しておくと良いです。
病院での診断も血圧手帳があればスムーズなことが多いです。
高血圧になることによって脳梗塞や脳出血、心臓の血管の病気など命に関わる病気になってしまうリスクがとても高くなります。
しかしこれらの病気が発症するまではほとんど自覚症状がないという特徴が高血圧がサイレントキラーといわれる理由です。
血圧が気になる人は
良く知られていることですが高血圧の場合は塩分の制限を行うことが重要です。
普段外食やインスタント食品が多い人は大量の塩分が使用されていることが多いので特に気をつけましょう。
また高血圧の人で肥満や喫煙・飲酒などの習慣がある場合は血管系の病気にかかるリスクがさらに高まります。
適度な運動や節制を日頃から心がけましょう。
高血圧は自覚症状が無いだけに積極的に治療するモチベーションが保ちにくい病気です。
運動でも食事の見直しでも何でもいいので自分に合った改善点を一つ見つけることが高血圧治療への第一歩です。
中性脂肪が高い件
先日健康診断で血液検査を受けたところ中性脂肪で見事にひっかかりました。
中性脂肪(トリグリセリド)は血液検査ではTGと表記されています。
中性脂肪の基準値は150mg/dLで私は今回170台でした。
この中性脂肪は普段私たちの身体を維持するための重要なエネルギー源なのですが、高くなりすぎると悪玉コレステロールを増やしてしまいます。
この状態を放置していると血管の壁に脂質が付着し血液の流れが悪くなる動脈硬化が起こり、最終的には心筋梗塞や脳梗塞につながりかねません。
コレステロールの数値を気にされる人は多いと思いますが、盲点になりがちな中性脂肪も軽視はできません。
ですからまずは生活習慣の見直しが必要になってきます。
私の場合は運動不足とお酒好きなのが原因と考えられたので、朝にウォーキングすることと飲酒量を減らすことにしました。
また食事内容も肉類を減らして魚や野菜を増やすようにしています(なかなか難しいですが)。
すぐに数値の改善は望めませんがストレスが大きくなり過ぎない範囲で気長に続けていこうと思います。
人によっては投薬治療が必要な場合もありますから、少しでも気になる人は病院を受診しましょう。