滅びゆく日本〜グローバリストの手口
できるだけ時間をつくって山を歩いているが、たいていはそんなに驚くようなことなど起こりはしない。そう簡単に驚いてばかりいたら、寿命が縮んでまう。
しかし今日はちょっと驚いたね。
時は12月初旬、まあ4日ですよ。季節は完全な「冬」に移行している。なんなら絶賛冬中である。
だから山を歩くとどうしたって冬きのこを目標に歩くことになるわけです。
まあヒラタケですよ、このあたりでは何をおいてもヒラタケ。
今年はシメジがよく出たよ、という話を何度かしたと思うが、今日たまたまそのシメジエリアに「ヒラタケを見つけるため」に入った。実際1週間前にはこのエリアでヒラタケを収穫することができていた。柳の下の2匹目のドジョウを探しに歩いたわけですよ。
で、見つけたのがコイツだー。
中型、小型の株なのか、やや大型の1株なのかわからないが、けっこうな良株であることは間違いない。
もしかしたらひと月前に見逃した個体かとも考えたが、持った感じはまだまだ新鮮なシメジだったので、まだ最近出たんだろうね。シメジは長持ちするきのこなので、そう簡単にはへたらないが、雰囲気としては、長くても半月くらいのものだろう。
12月のハタケシメジなんてなかなかオツなもんだねー、まだ出てるかもしらんねーなどと希望的観測を大いに膨らませながら、さらに歩を進めると、こんなきのこに出くわした。
おや?これは・・・ということで、ここでクイズ!
このきのこはいったい何??
ヒントとして、次の画像をご覧いただこう。じゃじゃじゃーーん。
よく見ると傘裏の色が・・・ということで、ヒントはここまで。
次のア〜エの中から最も適切なものを選び、その記号を書きなさい。
ア ハタケシメジ
イ クサウラベニタケ
ウ ウラベニホテイシメジ
エ その他
ということで、本気でトライしたい方は、よーく考えてくださいよ。
よろしいか?まだ?もういいかい?
よろしいですね。正解は・・・
実はこれ、「エ」が正解なんです。
まあ多少でも野生きのこをご存じの読者であれば、ア、ウは消えるでしょう。
そしてこの前のクイズから、なんとなくイのクサウラベニタケか?と思われる、特に初心者の読者の方は少なくないのかもしれないね。
ちょっと意地悪なクイズだったんだけど、これ、実は下に見える木から生えているきのこだったんですよねー。木から生えているとわかれば、クサウラではないことはすぐにわかったでしょうね。
それがわからないできのこ狩りやっちゃマズイですよ。
でね、このきのこの正体は何かというと、写真では光沢の加減がいかにもクサウラっぽく見えるから余計にトリッキーだったかもしれないが、肉眼で見ると、傘がクサウラよりも繊維質というか、細かい筋がたくさん入った模様が見えたんですよ。
で、正解は、傘裏が紅であるもう1つのきのこである「ウラベニガサ」ですねー。
まあ最大の決め手は「木から生える」というところなんだけど、もう1点、大きく異なる部分がある。
傘裏の画像の、柄とヒダの接合部を見てもらいたいんだけど、隙間が空いてるでしょ?これはウラベニガサの大きな特徴のひとつですね。あとまずそうってことね。実はこのウラベニガサ、可食きのこなんだよね。このへんにはすごく多いが、まあご覧の通り、あんまり食欲がわくきのこではない。
クサウラやハタケシメジは柄とヒダの接合部に隙間はないですね。直接付いている(垂生)か、ちょっと切れ目が入っている(湾のようになっている=湾生)のが特徴。ウラベニガサのタイプは「離生」と呼ばれるヒダの形状。
まあこれはきのこの基本中の基本なので、復習もかねて、ちょっとエラそうに記してみた。
で、昼飯はしめじうどん食ったんだけど、いやーー、ほんっとにうまいね、しめじうどん。出汁だったらヒラタケのほうが上かな、などと思ったりもしたが、出汁においてもシメジが上回るなー。とにかく上品な風味で、とにかくうまいよ。
まあさすがい今回がラストシメジになると思うが、ほんとに今年はたくさんのシメジに出会うことができて、良い年だったなー。
これからはヒラタケ!がんばれヒラタケ!
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