毎年、お前はいやがらせか!というくらいの勢いでなりまくる梅が、まったくダメだった。それなりの数が落下してじゃがいも畑に降り注いではいるが、今年は梅酒も梅エキスもなし。なんとか使えるレベルの赤梅を拾い集め、やっと1kgの梅干し用を収穫することができた程度である。
今年は生梅をそのまま食うというややリスキーな(しかしあの味わいを一度知ったらやめられない)行為もほぼできずじまい。見る限り、柿もあまり芳しくない様子。
かわりといってはナンだが、じゃがいもは相当な数の収穫が見込まれる。種が良かったのか、はたまた落下した梅が小イキないたずらをしてくれたのかは知らない。何にしても困る話ではないと思う。じゃがいも高いみたいだしね。
何もかもうまくいくわけではないけれど、なんだかんだいってうまく帳尻が合うように世の中は回っているんだってなことの、これは表意なんだろうか。
↑これで2さく分。しょぼい小畑なのに。全部で6〜7さくあるということで、この3〜3.5倍のじゃがいもを収穫することになりそう。どこにおくんだよ。
じゃがいもの収穫、そして草抜き(草むしりなんていう生易しいレベルではない)をして汗だくになり、休憩のために梅の木の陰に入った。風はほぼない。わずかに吹く風は生ぬるく湿っぽい。運んでくるのは不快感ばかり。爽快のかけらもない。
未練たらたら落ちた梅を見ていると、きのこが生えているのが目に入った。サイズはずいぶんちいさいけれど、梅の木の下のきのこといえば、美味なハルシメジが真っ先に思い当たる。冷静に考えれば、時期が少し遅いしサイズ感も異なることからハルシメジではないと容易に判断できたのだが、とにかく思考回路を停止させる不快感とシメジ系のきのこであるという理由で、期待はやけに大きかった。
↑例によって、もっと群生しているやつをスルーしてちっけーのを撮影
↓裏側はこんな感じ
ご覧の通り、これは完全にフウセンタケの何かですね。やはりハルシメジではない。フウセンタケというと、クリフウセンタケに代表されるように、晩秋のきのこというイメージが強いと思うが、しかしとにかく種類が多い系譜だけに、帰宅して改めて調べてみることにした。
「6月 フウセンタケ」で調べたところ、なんと!ムラサキフウセンタケがこの時期に旬を迎えるきのこであることが判明したのだ。
あれれーーーー、じゃあ毎年のように晩秋、俺が見ているあの紫色のフウセンタケはいったいなんなのか・・・あれがてっきりムラサキフウセンタケだとばかり考えていたのだが、どうもかんちがいしていたようだ。
フウセンタケの収穫時期はなかなか難しく、いつもちょっと遅く、きったねえムラサキ(色の)フウセンタケしか見つからなかった。それゆえ幸か不幸か食うには至っていなかった。ムラサキフウセンタケが食えるきのこであることは知っていた。実際クリフウセンタケはけっこう食うし、うまい。
とすると・・・もしあれ(ムラサキ色の晩秋フウセンタケ)を食っていたら、とにかく毒、強毒、猛毒が多いフウセンタケの一族だけに、無事では済まなかったかもしれない。
では、今回私が収穫したフウセンタケはいったいなんなのか・・・結局晩秋のムラサキ色フウセンタケとハルシメジと思わせぶりのフウセンタケという「2つの謎」が残ってしまった。今回のはどう見てもムラサキではない。同定が困難なことが多いフウセンタケだけに、こりゃー迷宮入りしそうだなぁ・・・
まだがっつり調べたわけではないんだけどねー。
胞子紋でもとってみようかなー・・・めんどくせえよなぁ・・・
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