新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2023年03月06日
ちょっとだけMリーグ#120
今回もMリーグの一局だけを掘り下げます。
今日の主役は二階堂 瑠美プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/9emFtqAU1bE
2023年2月2日 第2試合
東1局 1本場
東家 近藤 誠一 29900
南家 萩原 聖人 24000
西家 二階堂 瑠美 21100
北家 仲林 圭 25000
(敬称略)
東発(東一局のこと)から近藤さんが2900(+1000)をアガった次局。
最初に親・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
ここからを切ればタンヤオ、3トイツでチートイツ3シャンテン、イーぺーコーがありそうなメンツ手4シャンテンです。
ツモ打
次に南家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
役なしリーチになりそうなメンツ手3シャンテン。
カンチャン受け入れ3つで変化しない限りここのどれかが残りそう、イーぺーコー、役牌が重なってポンとこのどれか狙いになりそうです。
ドラ1ながらリーチ・ドラ2600では物足りない愚形待ちになりそうなので変化を見つつ進めたい手。
例えばタンヤオを付けてリーチ・タンヤオ・ドラ5200、リーチ・イーぺーコー・ドラ5200くらいの手にはしたい。
ツモ打
続いて西家・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
赤+ドラのメンツ手2シャンテン。
マンズ8枚でツモによってはマンズホンイツやチンイツも考えたい所ですが雀頭候補+ドラターツがありこれを切るとテンパイスピードで遅れそうです。
ここからを切ればタンヤオ、イーぺーコーもあります。
ツモ打
最後に北家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
第一ツモで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
場風がある4トイツでトイトイを考える方がいらっしゃるかもしれませんがの3つはポンしやすいですがが少し鳴きづらいのでの残るシャンポン待ちになりやすい手です。
シャンポン待ちの片割れが鳴きづらい=待ちになっても出にくい待ち(アガリづらい待ち)だと言えます。
つまりこの手は少しチートイツ寄りの手だと私は判断します。
これがが先にポンできるかアンコになった時はトイトイになります。
ツモ打
次巡、萩原さんが打、これを仲林さんがポンして打。
ポンドラ仲林手牌
をすべてポンして・トイトイになれば5200~になりそうです。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
+++と4ブロックは見えているので残り雀頭をどうするか?の状態です。
同巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
ドラトイツでイーぺーコーとリャンペーコーも見えてきました。
この時点で瑠美さんのカンとカンが他家にたくさん持たれています。
次巡、仲林さんは
ポンドラ仲林手牌
ドラ受け入れを残した・ドラ、2000点の1シャンテン。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
アンコになり、これを知っているのは近藤さんだけでこの周囲は山にいそうに見えます。()
近藤さんがここで切ったを仲林さんがポンしてテンパイ、カン待ち。
ポンポンドラ仲林手牌
仲林さんの待ちドラは山に1枚。
仲林さんテンパイの直後、瑠美さんは
打ドラ瑠美手牌
仲林さんがポンで瑠美さんから3枚見えでカンは良さそうですが残り1枚で泣く泣く打。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ツモでダマテンでもタンヤオ・イーぺーコー・赤2で満貫以上の1シャンテン。
タンヤオなら役有りで高くなりやすいのでペンチャン落とし。
テンパイしている仲林さんに対して近藤さんが打、瑠美さんは打で引いてないのを見てか、仲林さんは「ヤッバ!」と言いそうな渋い顔をしています。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
テンパイ。
ここから打か打ならイーぺーコー・赤・ドラ2、満貫カン待ち。
どうしても跳満以上にしたいなら打でタンヤオ確定にしてリャンペーコー狙いもあります。
瑠美さんは打ダマテンカン待ち。
待ちは山に0枚。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
三暗刻変化もある引きでテンパイする1シャンテンに。
同巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ドラくっつき1シャンテン。
次巡、仲林さんは
ポンポンドラ仲林手牌
打カン待ちスジひっかけの形に。
カンは山に1枚。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
一手変わりでツモり四暗刻ですが近藤さんはテンパイ即リーチ!
リーチ・タンヤオ・赤五面張。
待ちは山に3枚、1枚、0枚、1枚、0枚の合わせて3+1+0+1+0=5枚。
五面張にしては待ちは多くありません。
()
近藤捨牌
宣言牌がで、はなさそう、早いでもなさそうならピンズ待ちはほぼなさそうです。
マンズはが切られてマンズの下待ちはなさそうです。
もし待ちがマンズなら、、。
一番怪しいのは1枚しか切られていないソウズです。
リーチの次巡、瑠美さんは
ツモ打ドラ瑠美手牌
瑠美さんからはが共に3枚見えのワンチャンス打とします。
次巡、瑠美さんは
ツモ打ドラ瑠美手牌
タンヤオが付き、待ちに変化。
同巡、仲林さんはツモツモ切り
切りリーチで好形待ち、多面張もありそうなリーチにも怯みません。
次巡、瑠美さんはツモ切りリーチ!
ドラ瑠美手牌
跳満以上確定リーチ!
待ちは山に1枚、は1枚、は0枚の合わせて1+1+0=2枚。
瑠美さんリーチの4巡後、近藤さんはツモ切り、瑠美さんロン。
リーチロンドラ裏ドラ瑠美手牌
リーチ・タンヤオ・イーぺーコー・赤・ドラ2・裏2の倍満の一本場、16300点。
このアガリで
近藤 12600
萩原 24000
瑠美 38400
仲林 25000
このままの勢いでアガリ6回の瑠美さんがデカトップを獲得。
瑠美 +93.8
萩原 + 8.5
仲林 −24.6
近藤 −77.7
試合後のインタビューで瑠美さんは
「(トップ、おめでとうございます!)ありがとうございます!
(ご自身の中で印象的だったアガリ?)東1局、裏裏だったけど仲林さんが暗刻に凄く見えたので
役ありだけどリーチはちょっとなと思ってたんですけど
入る前にチームメイトに『全部リーチしてくるから!』っていう話をしてて
さすがにこれでも全然いなそうだけどリーチかなでもやっぱりリーチかなと思って
若干(待ち)枚数も増えたのでツイてました。
結果論だけではないですが、近藤さんにも勝つチャンスはありました。
近藤さんリーチの手は
ドラ近藤手牌
勿論この五面張リーチもありなんですが、ダマテンにとると、
ドラ例1
次巡この待ち三面張になります。
タンヤオが消える場合もありますがピンフが付き、自分で使うその外側は狙い目になります。
これなら瑠美さんにも仲林さんにも不要牌になります。(実際は山に1枚)
あともう一つ、近藤さんの多面待ちがわかりづらいと言う人はいませんか?
ドラ近藤手牌
この手のソウズに注目すると
例2
マンズで1ブロック完成しているので残りソウズで4ブロック作ります。
まず例2からメンツを抜くと
待ち。
次にアンコを抜いてみると、
待ち。
この2つを合わせると待ちが答え。
もしこれで不安なら試しに待ちのスジで当たれるかどうか確かめてみるといいでしょう。
例えばのスジ、のスジ、のスジ。
これらが当たりにならないので上の待ちで良さそうです。
今回のまとめ
・多面張(三面待ち以上)の待ちは1ブロック抜いて考える
ドラ近藤手牌
この手のソウズは
例2
残り4ブロックをソウズで作る。
を抜くと
待ち。
を抜くと
待ち。
2つを合わせて待ち。
これでも不安なら、答えのスジも確認。
も当たるかチェック。
↓瑠美さんのトップデカ過ぎ!と思ったらクリック
麻雀ランキング
誰でもすぐ上達! 二階堂亜樹のひと目の何切る (日本プロ麻雀連盟BOOKS) [ 二階堂亜樹 ] 価格:1,694円 |
令和版 現代麻雀 押し引きの教科書【電子書籍】[ 福地誠 ] 価格:935円 |
2023年03月03日
ちょっとだけMリーグ#119
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は本田 朋広プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/m-CczJHbF1U
2023年1月31日 第1試合
南4局
東家 松ヶP 隆弥 29000
南家 本田 朋広 28800
西家 堀 慎吾 31100
北家 日向 藍子 11100
(敬称略)
トップ目〜三着目が2300点差に集合していてラス目・日向さんだけが取り残されています。
トップ目・堀さんは日向さんがアガるか自分で何でもアガればトップ。
二着目・松ヶPさんは700オールツモ以上か2900ロン以上でトップ目。(連荘)
三着目・本田さんは500-1000ツモ以上か2600ロン以上、堀さんから1300以上直撃でトップ。
ラス目・日向さんは跳満ツモで三着、倍満ツモ以上か三倍満ロン以上でトップ。(倍満ツモは堀さんと同点トップ)
最初に親・松ヶPさんの手は
ドラ松ヶP手牌
123三色同順、チャンタ、純チャン、イーペーコーもあります。
これはメンツ手3シャンテンでほどほどの手です。
また、ドラを引いても使えるのはメリットと言えるでしょう。
ツモツモ切り
次に南家・本田さんの手は
ドラ本田手牌
ダブトイツでポンすれば2000点以上、トップ目から直撃か500-1000ツモでトップ。
ドラか赤引きで3900~になりロンでトップもあります。
ツモ打
続いて西家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
ドラ1のメンツ手3シャンテンでペンチャン残りになりそうです。
自風重なりを見ながらリーチ目標で進めるのが良さそうです。
ツモ打
最後に北家・日向さんの手は
ドラ日向手牌
と自風と三元牌がトイツなので枚数が多いマンズかピンズホンイツ・役・役で満貫、トイツが増えればホンイツ・チートイツやホンイツ・トイトイも出てきます。
また、19字牌をたくさん引いた場合だけ国士無双狙いする手もあります。
ツモ打
少し迷いが見えますが、時間を使っての第一打。
断ラス目の日向さんは着順アップ(跳満ツモ以上)は難しいとしても、素点回復に努めたい状況です。(ホンイツなら満貫〜)
2巡後、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
3トイツ、次の有効牌でこの手の行き先が変わりそうです。
同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
ダブアンコで役有りになり、メンゼンでも鳴きでもアガれます。
鳴いてもツモなら500-1000でトップ条件を満たします。(現状、ロンはトップ目直撃だけトップ、他は二着)
ドラか赤を引くか鳴くかすれば3900~で出アガリトップ。
どちらかアンコになっても2600で、これも出アガリトップ。
次巡、松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
ツモでメンツ手に決めました。
マンズ変化とへのくっつきを見ています。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ペンチャン残りの2シャンテン。
また同巡、日向さんは
ドラ日向手牌
3トイツでリーチ・ツモ・チートイツ・ドラ2なら跳満になる3シャンテン。
次巡、本田さんは
ドラ本田手牌
とを入れ替える形でポンなら
20+アンコ8+ポン4=32→切り上げ40符、40符二翻2600点でこれなら出アガリトップ。(本田さん31400)
ロンポンドラ例1
また同巡、日向さんは
ドラ日向手牌
これで4トイツ、チートイツ・ドラ2の2シャンテン。
次巡、松ヶPさんはツモ切り、これを本田さんがチーして1シャンテン。
チードラ本田手牌
本田さんは出アガリ2600にするか500-1000ツモで良いのでチー、ポンのどこからでも鳴けます。
次巡、本田さんは
チードラ本田手牌
アンコにしてテンパイ、待ち。
先ほど説明した通り出て2600、ツモって700-1300の手で、ロンでもツモでもトップ。
待ちは山に0枚、は2枚の合わせて0+2=2枚。
同巡、堀さんは
ツモ打ドラ堀手牌
ションパイをツモり小考の上、打。
本田さんにダブバック(後付け)もありそうと見たのか打。
本田さんのトイツ落としでが2枚以下になったのとこのまたぎ待ちは無さそうです。(からトイツ落としは無さそう)
3巡後、日向さんは
ドラ日向手牌
5トイツのチートイツ1シャンテン。
跳満ツモ三着ならウマで+20000点と攻めたい所です。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
赤+ドラですがずっと2シャンテンと足踏みしています。
が通らない限り前に出られなそう。
次巡、本田さんは
ツモチードラ本田手牌
ツモアガリ、ダブ700-1300。
このアガリで
松ヶP 27700
本田 31500
堀 30400
日向 10400
本田さんが堀さんに1100点差つけての逆転トップを掴みました。
今回は鳴いてツモアガった本田さんですが、もしメンゼンテンパイならどうするでしょうか?
例えば
ドラ例2
これならダブ50符二翻3200点で出アガリ(ロン)でもツモでもトップ、リーチの必要もありません。
こんな時は既にトップ条件を満たしているので点数<アガリ率となり、ダマテン(ヤミテン)が良さそうです。
わざわざリーチで切られづらくする必要もありません。
試合後のインタビューで本田さんは
「(20戦戦って11勝目!いかがでしょうか?)いや、嬉しいっすけど前回のラスよりちっちゃいトップでした。(前回ー69.9、今回+51.5)
(大接戦でした)大接戦でした。
(オーラスはトップと2300点差どういうプランで行こうと?)
最初は1000点でも二着でもいいかなっていう考えがあったんですけど
ダブになった時点からは
見逃してトップ行こうかなと、はい。
(が先に入ってしまった場合、符ハネを考えシャンポンにするのか?ドラのにするのかとか・・・ツモなら大丈夫だと思いますけど選択があったと思いますここってどうするつもりだったんでしょうか?)
枚数が多い方を選ぶつもりだったんでテンパイしたらリャンメンを選ぶつもりだったんで、はい。
(ツモれば問題ないと?)そうですねその前にポンできたらいいなと思ってたんですけど、はい。
これからも応援よろしくお願いします!(ぺこり)
(それでは参りましょう、本日も雷電の麻雀は)面白いんです!!(ありがとうございました!)」
この試合で日向さんの連続ラス回避記録が14でストップしてしまいました。
本田さんの本が見つからないのでチームメイトの黒沢さんの本の宣伝を。
黒沢咲の鳴かずに勝つ!セレブ麻雀/黒沢咲【1000円以上送料無料】 価格:1,650円 |
今回のまとめ
・点棒状況に合わせた手組を
南4局
東家 松ヶP 隆弥 29000
南家 本田 朋広 28800
西家 堀 慎吾 31100
北家 日向 藍子 11100
三着目・本田さんは500-1000ツモ以上か2600ロン以上、堀さんから1300以上直撃でトップ。
ドラ本田手牌
ダブトイツでポンすれば2000点以上、トップ目から直撃か500-1000ツモでトップ。
ドラか赤引きで3900~になりロンでトップもある。
ここから↓
ドラ本田手牌
ダブアンコになりメンゼンと鳴きの両方が選べる状態に。
そこから↓
チードラ本田手牌
松ヶPさんのチーしてアンコやポンで40符二翻2600点にもなる。
トップなら二着順アップのウマの差40000点得するので本田さんは出アガリ2600も見て進める。
・ダマテン(ヤミテン)を選択するのは点数<アガリの時
もし本田さんの手がメンゼンテンパイの場合
ドラ例2
これならダブ50符二翻3200点で出アガリ(ロン)でもツモでもトップ、リーチの必要も無い。
こんな時は既にトップ条件を満たしているので点数<アガリ率となり、ダマテン(ヤミテン)が良さそう。
わざわざリーチで切られづらくする必要も無い。
↓ともくんは雷電の救世主!と思う人はクリック!
麻雀ランキング
にほんブログ村
価格:935円 |
価格:631円 |