2022年08月30日
ちょっとだけMリーグ#37
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/9Cppu6zp2Yw
2021年3月10日 第1試合
南1局
東家 魚谷 侑未 31500
南家 丸山 奏子 11700
西家 二階堂 瑠美 33700
北家 多井 隆晴 23100
(敬称略)
トップ目と二着目の点差は微差、三着目と二着目の差は満貫くらい、ラス目の丸山さんは三着目と跳満1つ分くらい離れています。
※動画の都合上、親4巡目〜になります。
最初に親・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
この手は3対子ありますがマンズが西ヨーロッパ形と悪形です。
形だけで言えば全部奇数のと似ていると言う方もいらっしゃるかもしれませんが、全部奇数ではそこから先にまだ変化があります。(2がくっついて23579)
2468という形は2468が対子になるかダイレクトにカンチャン受け入れを引くしか変化はありません。
他にもこれが1枚減った、246と357の比較でも同様です。
からのリャンメン変化はがくっつくだけですが、にはリャンメン変化はとがくっつく2通りあります。
つまり偶数のリャンカン形の伸びは奇数のリャンカン形に劣るわけです。
魚谷さんの手は3シャンテンですが愚形受け入れが多く、テンパイスピードはあまり早いとは言えません。
対子が増えれば七対子、役牌ポンもできますが赤もドラもなく安手ではリーチと戦うかどうか迷ってしまいそうです。
ツモツモ切り
次に南家・丸山さんの手は
ドラ丸山手牌
この手はほぼタンヤオで1暗刻+3対子で七対子や対々和もあります。
ブロック数を数えてみると、、、と4ブロック揃っているのでブロックはあと1つになります。
ドラにくっついても使えるように一応、ドラも残しました。
ツモ打
ここは234三色の伸びも見ながら打する手はあります。
続いて西家・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
この手はチャンタ・ドラ、チャンタ・789三色同順・ドラ、純チャン・三色同順・ドラなど5200~12000の手になりそうですが、ペン、ペン、カン、カンなど愚形受け入れが4つもあり、三色同順狙いなら更に愚形が増えることになります。
後、789三色狙いの場合、ドラ表示牌が1枚少ないのでここが待ちになった時はアガれない可能性が高いです。
ツモツモ切り
最後に北家・多井さんの手は
ドラ多井手牌
ソーズは引きでのリャンメン、引きリャンカン、一盃口もある形になります。
また、ドラ引きでもリャンメンで使えます。
ソーズは引きで使えます。
またピンズが待ちになると強い形で暗刻の外側待ちになります。(5が真ん中で467はすべて外側待ち)
他家はを使いづらくなっていて、ある程度出アガリも期待できます。
ツモ打
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
4対子になり、七対子2シャンテン。
同巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
ドラにくっつき、安全牌気味の切りで目いっぱいの形。
また同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
切りでペン待ちでリーチした時の布石を打ったのとソーズは受け入れとドラくっつきでも使える形でどこも切りたくなかったのでしょう。
特にペンは場を見てみると
魚谷捨牌
丸山捨牌
瑠美捨牌
多井捨牌
丸山さんの捨牌の、瑠美さんの捨牌のを見ると、この2人はを持っている可能性が低いと見ます。
特に丸山さんはと持っていてもタンヤオ確定でない限りはとは切らないものです。
またとあっても1メンツ+雀頭でこれもタンヤオ確定以外での切りはあまりありません。(例外として対々和、三暗刻は切る)
瑠美さんはチャンタ、789三色同順狙いなのでと持っていたわけですが、この時点で山には3枚残っています。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
これで789三色の種6枚になりましたが三色にはあと3枚、チャンタ・三色の4シャンテンとスピードで明らかに遅れています。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
引き5対子で七対子1シャンテン、次にツモならテンパイ。
日吉さんは「四暗刻を捨てました」と実況されていますが、四暗刻を見るには早過ぎます。
同巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
対子ができ、やっと3シャンテン。
そして次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
一盃口完成で1シャンテン、ドラ表示牌で後々当たり牌になりそうなから処理しています。
多井さんはペンによほど自信がお有りのようです。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
最初に伝えた、強い形の待ち即リーチ。
この待ちなら山にもある可能性は高いでしょう。
は魚谷さんに2枚、丸山さんに2枚の純カラ、は丸山さんに2枚の山に2枚、は魚谷さんが1枚切り、丸山さんに1枚で山に2枚の2+2=4枚です。
リーチの次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
多井さんの現物がありますが南場でラス目の丸山さんはここを反撃のチャンスと見たようで、1シャンテンを維持。
次巡、丸山さんは
ドラ丸山手牌
多井さんの当たり牌を重ねてテンパイ即リーチドラタンキ待ち。
は丸山さんに1枚と瑠美さんに1枚で山には残り2枚。
丸山さん追いかけリーチの次巡、多井さんがツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ多井手牌
このアガリはリーチ・ツモ・一盃口・赤・裏の2000-4000です。(+1000)
多井さんのペンが山にいる読みが見事にハマった一局でした。
丸山さんの粘りも良かったですがドラタンキ待ちでは枚数的にも厳しく(最大3枚まで)出やすい待ちでもありません。
このアガリで
魚谷 27500
丸山 8700
瑠美 31700
多井 32100
多井さんは一躍トップに立ちました。
この試合は結局、
多井 +52.7
瑠美 +4.0
丸山 −16.3
魚谷 −40.4
この日のトップで多井さんは4年連続+200ポイントを達成します。
更に4着回避率1位も決定しました。
今回のまとめ
・奇数のリャンカン形と偶数のリャンカン形、とでは変化の少なさから偶数のリャンカン形が劣る、はだけ、はだけしか横に伸びない
それに対しはでリャンメンに変化、そこから西ヨーロッパ形も悪形でに劣る
・序盤の捨牌から山にある牌が見えることもある(丸山さん、瑠美さんからは山にある)
・暗刻+1牌形、などの形は暗刻の外側の牌は特に他家にも使いづらく(メンツにしづらいから暗刻や対子の縦でしか使えない)、自分にはアガりやすい良形
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2022年08月28日
ちょっとだけMリーグ#36
今回もMリーグの一局だけ掘り下げていきます。
今日の主役は近藤 誠一プロです。
https://youtu.be/xWRZAzYQCy0
2022年3月3日 第2試合
東1局は近藤さんドラタンキ待ち一発ツモ2000−4000アガリ。
東2局は近藤さんと松本さん2人テンパイ。
続く東2局1本場は近藤さんが6100オールツモ。
リーチツモドラ裏ドラ近藤手牌
このアガリもラス牌をツモって裏ドラ2枚が乗り、近藤さんはやたらとドラづいています。
この3局で8000+1500+18300=27800点を稼いだ近藤さんは絶好調、おじおじタイム、誠誠タイム、いや尻尻タイムに入りそうなくらいの勢いです。(もう温泉入っちゃえ!)
東2局2本場を迎えて点棒状況は
東家 近藤 誠一 52800
南家 松本 吉弘 18400
西家 小林 剛 15400
北家 本田 朋広 13400
(敬称略)
トップ目の近藤さん以外は5000点差に3人が詰まっています。
親との点差が開きすぎているのとこれ以上親にアガらせないように子3人は動く必要があります。
例えば子同士でアシストしたり、親には鳴かせないように絞ったりするなどの工夫が必要です。
ここはまず目の前の親連荘を止めてから着順争いを意識します。
最初に親・近藤さんの手は
ドラ近藤手牌
赤2枚あり役なしリーチ・ツモでも4000オール、役牌を重ねてポンでも5800~が見えるチャンス手ですが、カンチャン受け入れが多く、テンパイスピードは微妙な手です。
愚形受け入れが多く、平和もちょっと厳しそうですが、ピンズは一盃口なら付けられそうです。
ツモ打
次に南家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
赤もドラも無い手ででタンヤオにもなりきらず、中途半端な手です。
暗刻が増えた時だけ三暗刻はありそうですが、偶然性の高い役を狙うのはちょっとリスクが大きいでしょう。
ここは他家へのアシストか放銃回避で良さそうです。
ツモ打
続いて西家・小林さんの手は
ドラ小林手牌
ペンチャン1つ+カンチャン2つの3シャンテンで形的には遅い手に見えます。
ここも赤もドラも無く安手なのがわかっているので攻めよりも守る方が良さそうです。
タンヤオに変化した時は鳴きで動けるのでその時だけアガリを考えます。
ツモツモ切り
最後に北家・本田さんの手は
ドラ本田手牌
この手はターツ1つ+1雀頭しかない6シャンテンと非常に遅い手です。
その上赤もドラも無く高い手は難しそうです。
4人の中で一番遅いと思われるのが本田さんで、アガリは見ずに守備意識でいつでもオリられるようにしたい状況です。
下家が親なので他家にアシストも難しく、役牌を切る程度にしておきましょう。
ツモ打
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ドラ引きならの三面受け入れになるのでピンズ変化を見たい所。
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
1暗刻+3対子で七対子や対々和の可能性も出てきました。
更に同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
これで引きで近藤さんのカンは純カラになりました。
近藤さんはここからカンを切ってしまうかマンズ変化引きを待つかどちらかを選ぶ必要があります。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ソーズリャンメンターツができたものの、雀頭がなく、どこが重なるのか考えながら進めます。
同巡、松本さんは
ドラ松本手牌
対子落としで対子手→マンズ混一色へ決めました。
また同巡、小林さんが打、これを松本さんがポンして打。
ポンドラ松本手牌
これでチーかポンでテンパイになります。
他にもカンチー、カンチーでリャンメン待ちテンパイになりますがこれでは混一色のみ2000点ではアガリの価値が低くなります。
もし待ちになると枚数の多い待ちと思う人がいるかもしれませんが、先程も伝えた通り、は小林さんに暗刻、本田さんに1枚の純カラ、は松本さんに暗刻で1枚、4枚の山に計5枚です。
これでは通常のリャンメン待ちと変わりません。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
引きソーズは受け入れになります。
同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
ツモでますます松本さんの受け入れが減ります。
次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ソーズメンツ完成で一番不要な打。
近藤さんが下家のマンズ混一色模様の仕掛けにどう対応するのか興味があります。
この同巡、小林さんは
ドラ小林手牌
雀頭候補ができ、マンズ2メンツなどタンヤオ変化もあります。
次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
ドラ引きでツモならテンパイになる1シャンテン。
この同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
松本さんの欲しいが対子になりモチモチ(字牌など対子2人ずつ持ち合って鳴けない状態)。
これで松本さんの手が進む牌が1枚と2枚とだけしかありません。
この次巡、小林さんは
ドラ小林手牌
で、引きテンパイになる1シャンテン。
同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
役なし3シャンテンですがはモチモチで松本さんが切らない限り出てきません。
この次巡、近藤さんは
ドラ近藤手牌
ここから切りならカン役なしテンパイ、タンヤオ意識なら切り1シャンテン戻しもあります。
この手は雀頭が無い形なので123、234三色にはなりません。
役なしリーチ・赤2も悪いとは言いませんが、下家の松本さんがマンズ混一色模様でマンズ待ちにはあまりしたくありません。
それなら平和かタンヤオを付けて少しでも高い手にしたい場面です。
同巡、松本さんは
ポンドラ松本手牌
ラス牌引きで本来なら待ちと言いたい所ですがは純カラで無い待ちなので待ちです。
実際のアガリ牌は2枚だけです。
2巡後、近藤さんはテンパイ。
ドラ近藤手牌
もし次に引きならリャンメン待ち以上になります。
ドラ例3
例4
例5
例6
例7
例8
例9
例10
例11
例12
例13
例14
例3〜9がピンズ引きテンパイ、例10〜14はソーズ引きテンパイです。
おそらく近藤さんはこの中のどれか狙いでしょう。
次巡、近藤さんは引き即リーチ!
ドラ近藤手牌
場を見てみると
近藤捨牌
松本捨牌
小林捨牌
本田捨牌
場を見ると松本さんがを、小林さんがを切っていて、少なくともこの2人には不要牌です。
リーチの一発目、松本さんがをツモ切り、近藤さんロン。
リーチ一発ロンドラ裏ドラ近藤手牌
このアガリはリーチ・一発・赤2、12000の2本場12600点。
これで点棒状況は
近藤 65400
松本 5800
小林 15400
本田 13400
と更に堅固なトップ目になりました。
この試合は
近藤 +84.4
松本 +0.4
小林 −20.0
本田 −64.8
のデカトップで決着。
今回のまとめ
・テンパイ崩しする時は自分の待ちを広くしたい時や手役(平和、タンヤオ、三色など)・ドラ(赤)引きで高くしたい時にする
ドラ近藤手牌
カン役なしリーチ・赤2もあるがここから平和変化、タンヤオ変化も見て打
・リーチする時は自分の待ちを他家が切っているかを確認(松本さん、小林さん切り)
・自分の待ち色で染めている(混一色、清一色)人がいる時は待ちが抑えられていることもあるので注意(近藤さんマンズ待ち、松本さんマンズ混一色)
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2022年08月26日
ちょっとだけMリーグ#35
今回もMリーグの一局だけを取り上げます。
今日の主役は佐々木寿人プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/Y8egWL5O17g
2020年2月3日 第1試合
南3局
東家 石橋 伸洋 33800
南家 沢崎 誠 20700
西家 魚谷 侑未 22600
北家 佐々木 寿人 22900
(敬称略)
トップ目が石橋さんで二着目寿人さんや三着目魚谷さんは満貫ツモでもトップ目になり、有利にオーラスを迎えます。
ラス目の沢崎さんも跳満ツモ以上ならトップ目です。
最初に親・石橋さんの手は
ドラ石橋手牌
この手は役なしリーチになりそうな4シャンテンでが対子になればポンもありますが鳴いた後の形的に微妙で、鳴くにもスピードは微妙な手です。
石橋さんはトップ目というのもあり、放銃だけは避けたい場面です。
他家リーチにはいつでもオリられる格好にしておきたい所。
ツモツモ切り
次に南家・沢崎さんの手は
ドラ沢崎手牌
第1ツモで4対子なら七対子2シャンテンでと三元牌が揃っている事から小三元ならアガれそうです。(大三元は3種類とも対子以上になってから)
小三元だけでは満貫止まりにつき対々和・小三元や混一色・小三元にして最低跳満〜にしたい所です。
沢崎さんはラス目で3000ー6000ツモでもトップ目になれるので点棒状況的にも跳満以上にしたい場面。
ツモ打
第一打字牌で対子手や字牌対子の存在を薄める意味合いもあります。
土田さんは「大三元の匂いを消す」と表現されています。
例えば
ドラ例1
こんな手なら混一色、七対子、対々和など一色手や対子手を考えるものです。
たとえ孤立牌のでも切らず、対子になればポンを考えたり混一色・七対子などでも使える牌です。
1枚だけ先に切っておくと、そういう可能性を薄くする一打ですががカブると痛い一打にもなるデメリットもあります。
このを寿人さんがポン。
ポンドラ寿人手牌
は寿人さんの自風でドラ対子、3900〜が見えています。
ここで寿人さんが3900をアガると三着目を4000点差ほど離した二着目かつトップ目と7000点差で満貫ロン、1600−3200ツモ圏内に詰め寄ります。
これはオーラス逆転トップまで見た鳴きの意味です。
この後、沢崎さんは
ドラ沢崎手牌
三元牌すべてが対子になり、これを3つポンすれば大三元テンパイになります。
麻雀プロの方で大三元パオ(包:役満を確定させる鳴き、大三元の3つ目ポン、大四喜の4つ目ポンなど)させる人は滅多に居ないと思いますが、大三元、大四喜など鳴いてもアガれる役満はキー牌さえ鳴かせなければアガれない役なのでガンガン絞って(鳴かせない)かまいません。(まれに1つポン、2つポンでアガる猛者もいますが)
この手は5対子で七対子1シャンテンで1600点、リーチで3200点では点数的に物足りず、三元牌をポンする方が満貫〜になってトップ率も上がります。
ポンで順番が飛びましたが西家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
赤一枚あるメンツ手がメインで自風とがあり対子になればポンしていく手もあります。
ドラなのでは簡単には切れない牌で、遠くに678三色もありますが、赤やの方を大事にする手に見えます。
ドラを引けばリーチ・平和・赤・ドラの満貫もあり、トップが見えてきます。
仮に今局で満貫ロンでも、オーラスで3200点以上をアガればトップです。
魚谷さんも300点差で二着目の寿人さんと似た状況だと言えます。
ツモツモ切り
このを沢崎さんがポン。
ポンドラ沢崎手牌
この直後、魚谷さんが切ったを寿人さんがチーして打。
チーポンドラ寿人手牌
まだ3900点の2シャンテンですが、マンズかピンズにくっついてソーズリャンカンをチーできればテンパイできます。
切られたを沢崎さんがポンして打。
ポンポンドラ沢崎手牌
これでどれかポンすればテンパイになる1シャンテン。
ですが寿人さんにがあり、カンが埋まれば沢崎さんにポンされてテンパイが入ってしまいます。
魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
は切ったのには切らず打。
魚谷さんから3枚見えでは強い待ちになります。
そういう理由から寿人さんの鳴きは無視して切ったと思われます。
ですがこれを寿人さんがチーして1シャンテン。
チーチーポンドラ寿人手牌
沢崎さんの手が進むが出ない形になったのは寿人さんにとってラッキーの1つです。
その2巡後、寿人さんテンパイ。
チーチーポンドラ寿人手牌
この次巡、沢崎さんがドラをツモ切り。
これをテンパイしていた寿人さんがポンして打。
ポンチーチーポンドラ寿人手牌
ドラポンしてタンキ待ちになりましたが沢崎さんが
ポンポンドラ沢崎手牌
ポンしていて対々和・でも満貫、ここに1枚でもあれば小三元、大三元も考えるはずで、それなら跳満〜役満まであります。
もし沢崎さんが大三元ならシャンポン待ち高目で当たり牌の可能性が高いを自分の待ちにもしたい。
そこから寿人さんはタンキ待ちにして沢崎さんの大三元を防ぐ目的も最初から想定していたと思われます。
そういう意味のドラポン、裸タンキです。
その次巡、寿人さんはそのタンキ待ちにチェンジ。
ポンチーチーポンドラ寿人手牌
このツモ直前、沢崎さんのをポンしたので元々はは沢崎さんのツモでした。
ドラポンしなければ沢崎さんは大三元出来合いテンパイが入っていました。
ポンポンドラテンパイ例1
どこまで寿人さんが意識していたのかは謎ですが、この嗅覚は伊達じゃない(格闘倶楽部だけに)。
おそらくここにドラ引きなら加カンして跳満以上にするプランも算段済みでしょう。
次巡、石橋さんは
ドラ石橋手牌
七対子で粘っていますが、切れない牌が多く苦しい形。
この同巡、魚谷さんも
ドラ魚谷手牌
カンとカンが残っていて寿人さんはドラポン、は場に2枚切れとソーズ変化やドラ引きにも期待できません。
3巡後、沢崎さんはツモ切りでこれは3枚目のです。
魚谷さんはこれをチーして・赤3、満貫テンパイカン待ち。
チードラ魚谷手牌
残りツモ3回になった時、魚谷さんがツモ。
沢崎捨牌
沢崎さんの捨牌を見るとマンズは、ピンズは、ソーズはが切られています。
当たり前の話ですが、捨牌は手牌の中で不要なものが切られます。
つまり捨牌の反対が手牌の中にある可能性が高いわけです。
ということはマンズは、ピンズは、ソーズはのどれかがある可能性が高いわけです。
そう考えるとピンズはのどれかを持っているだろうと考えられます。
となるとはロンかチーかポンされる可能性が高い牌と言えるでしょう。
魚谷さんは沢崎さんの下家なのでポンかロンしかありませんが。
実際、沢崎さんは
ポンポンドラ沢崎手牌
カンチーできる1シャンテン。
魚谷さんはツモ切り。
ここで困ったのが次巡の石橋さん。
ドラ石橋手牌
ここで前巡、魚谷さんの通した切りすると、沢崎さんがチーしてテンパイ。
チーポンポンドラ沢崎手牌
個人的にここは寿人さんが前巡通した切りで良かったと感じます。
寿人さんが1枚切り+ドラ表示に1枚+石橋さん1枚の3枚見え、寿人さんドラポン3枚見えでシャンポン待ちもなく、リャンメン待ち、カンチャン待ち以外はタンキ待ちしかないのと寿人さんが通したばかりで少なくともこの1巡は通ります。
周囲の牌が見えないピンズよりは鳴かれにくく、私なら切りします。
この同巡、寿人さんがツモ切り、魚谷さんのアガリです。
ロンチードラ魚谷手牌
このアガリは・赤3、8000点でした。
大三元をめぐり沢崎さんと寿人さんが争う中、漁夫の利を得た形の魚谷さん。
これで
石橋 33800
沢崎 20700
魚谷 30600
寿人 14900
寿人さんをラス目に落とす大きなアガリとなりました。
この試合は最終的に
魚谷 +59.9
沢崎 +4.4
石橋 −19.2
寿人 −45.1
で終了します。
今回のまとめ
・仮に役満相手でも鳴くタイプの役満(大三元、大四喜、清老頭)はキー牌を鳴かせなければかなりの確率でアガリを防げる(大三元は、大四喜、清老頭)
・それを利用してパオ(包)になる牌を待ちにする手はある(ポンが入り寿人さんタンキ待ち)
ポンチーチーポンドラ寿人手牌
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2022年08月23日
ちょっとだけMリーグ#34
今回も過去のMリーグから一局だけを掘り下げます。
今日の主役は鈴木たろうプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/n4ouXSLBGsg
2021年11月19日 第1試合
南1局
東家 日向 藍子 26100
南家 鈴木 たろう 27600
西家 内川 幸太郎 21100
北家 瑞原 明奈 25200
(敬称略)
トップ目からラス目までの点差が6500点で1300−2600ツモでも入れ替わる点差なので点差はあまり意識しなくていいでしょう。
最初に親・日向さんの手は
ドラ日向手牌
この手は自風があり対子になればポンして5800~や平和・ドラ2、リーチ・ドラ2などが見えます。
日向さんは親なので、できればドラ2枚を使いきれるように一盃口や平和にしたい所です。
愚形受け入れ含めたメンツ手3シャンテンで、特別早くも遅くもない手です。
ツモ打
次に南家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
ダブ対子がありポンしてダブ・赤3900~なら鳴ける分、テンパイスピードもそれなりに早くなりそうです。
勿論鳴けなくともリーチ・ダブ・赤8000もあります。
現在2シャンテンでここが一番早そうです。
続いて西家・内川さんの手ですが
ドラ内川手牌
平和かタンヤオか役牌のどれかになりそうな手で、赤+ドラがあり3900〜にはなりそうです。
メンツ手3シャンテンでくっつきを見ながら好形待ちにしてツモるのが理想です。
ツモ打
最後に北家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
これは役なしリーチかタンヤオのどちらかになりそうな3シャンテンです。
雀頭候補が2つあり平和にはなりづらい形で形的に愚形受け入れが2つあり微妙です。
ツモツモ切り
次巡、たろうさんは
ツモツモ切りドラたろう手牌
この手からたろうさんはツモ切りしますが、これはソーズの下が待ちになった時の伏線かもしれません。
例えば引きの場合は先切りする効果が高くなります。
例1
例2
例3
例4
例1はカン、例2は、例3は、例4はと他家が現物切りしてくれる程、その外側待ちになれば強い待ちになります。
もしかすると安全牌の無くなった他家が切ってくれる可能性も0ではありません。
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
3対子で変わりませんが対子が増えれば対子手、が孤立牌でメンツ手のくっつきを見るには悪くない牌です。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
を雀頭にしたタンヤオ・平和・マンズ・ソーズの伸びによっては456三色、567三色変化もあります。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、内川さんは2シャンテン。
ドラ内川手牌
また同巡、瑞原さんも愚形受け入れが3つ残った2シャンテン。
ドラ瑞原手牌
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
愚形受け入れが2つ残る2シャンテン。
できればドラを使いたいものの、ペン待ちが残りそうです。
この同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
どちらかを切ればダブ・赤、5200点テンパイカン待ちですが、切り1シャンテン戻し。
これは例えば次に引きでリャンメン待ち以上にしてリーチ・ツモ狙いの満貫〜にしたい意思の現れでしょう。(例6〜9)
ラス目でも1300−2600ツモでトップ目に立てる団子状態から満貫でもアガれば少しでもトップの可能性が上がります。
例5
例6
例7
例8
例9
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
やっと受け入れの1シャンテン。
また同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
シャンポン待ちですが、引きで上で挙げた変化もあります。
更に同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
役なしリーチでも満貫になる1シャンテン。
次巡、日向さんは
ドラ日向手牌
役なしリーチ・ドラ3900でテンパイ即リーチ待ち。
この時点ではがたろうさんが1枚切り、1枚が手に1枚の残り2枚、はたろうさんに2枚、瑞原さんに1枚で残り1枚の合わせて2+1=3枚。
このリーチにたろうさんはダマテンのまま押しています。
また同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
シャンポン待ち、リーチ・赤2・ドラ満貫で追いかけリーチ。
次巡、日向さんはアンカン、新ドラ。
アンカンドラ槓ドラ日向手牌
カンドラはたろうさんに2枚あり、ツモならツモ・ダブ、赤・ドラ2で跳満にもなります。
この同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
ここから切りならフリテン待ち、切りなら待ち、切りならカン待ち一盃口テンパイに取れます。
ここで場を見てみると
日向捨牌
たろう捨牌
内川捨牌
瑞原捨牌
捨てられたソーズは2枚、1枚、1枚、1枚、1枚、2枚で、そこから考えると待ちでも待ちでも枚数はそれほど多くなさそうです。
は見た目上残り4枚以下(実際は1枚+1枚の計2枚)、は2枚+1枚+2枚の計5枚です。
ここでたろうさんは
ドラたろう手牌
切りカン、一盃口に受けました。
こうしておくと引きでも変化してなら満貫ツモアガリです。
また、他のソーズ引きでも落としでタンヤオ変化があります。
そして次巡、たろうさんツモアガリ。
ツモドラ槓ドラたろう手牌
このアガリはツモ・一盃口・赤・ドラ2、2000-4000です。(+リーチ棒2本)
ここでたろうさんがトップ目に立ちますが南2局1本場、内川さんのリーチ・タンヤオ・平和・ツモ・三色・赤・ドラ4の三倍満6100-12100ツモが炸裂。(+2000)
これにより
内川 +62.9
たろう + 4.0
日向 −20.1
瑞原 −46.8
で終了します。
たろうさんのカンはたまたまツモ筋にアガリ牌があっただけとも言えますが、の薄さやフリテンに決めず、保留の一打によって生まれたアガリでした。
テンパイ形にソーズを引けば切りタンヤオへの移行も考えてらしたのだと思われます。
今回のまとめ
・リーチに対してド危険牌を勝負する手もあるが、待ち枚数やフリテンと天秤にかけて保留する手もある
ドラ槓ドラ
ここからドラ切りの枚数の薄さ、フリテンの頼りなさ、後の変化なども見て保留の打、決めきれない時はあえての保留も。
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2022年08月20日
ちょっとだけMリーグ#33
今回もMリーガーの良い部分に目を向けて一局だけ掘り下げます。
これで2021−2022シーズンのMリーガー32人の紹介ができたと思っていましたが堀さんの回を忘れておりました。
新Mリーガーの3名(渋川 難波、鈴木 優、仲林 圭)は次シーズンが始まってから触れたいと思っております。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/k1_s7XHXsGM
2022年3月31日 第2試合
南3局
東家 堀 慎吾 30400
南家 多井 隆晴 32300
西家 茅森 早香 11600
北家 佐々木 寿人 25700
(敬称略)
堀さんは親でトップ目と1900点差、三着目と4700点差で北家に800-1600ツモられても逆転されてしまう点差です。
堀さんにここで大きめのアガリが出ればトップの可能性は上がりますが、三着目との点差も近く、油断できない場面だと言えるでしょう。
最初に親・堀さんの手は
ドラ堀手牌
第一ツモでドラ対子になりこれが雀頭になった平和ならダマテンでも平和・赤・ドラ2、12000以上になります。
ソーズ4連形変化を見たり、マンズ・ピンズくっつきを見ます。
特にソーズは引きならリャンメン受け入れ以上の形に変化します。
ツモ打
次に南家・多井さんの手は
ドラ多井手牌
現時点で3対子で4対子になれば七対子をはじめとした対子手、またピンズ中ぶくれ形があり引きなら2メンツ計算とまだメンツ手か対子手か決めづらい状態にあります。
この手は赤もドラもなく七対子でもリーチで3200、平和になっても1000〜と安手になりそうなので攻めるというよりも受け(守備)を考える手になりそうです。
ツモツモ切り
続いて西家・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
この手は平和2シャンテンですが赤、ドラ重なりしない限りは安手で終わりそうな手です。
ラス目の茅森さんには2局合計14100点差を詰めるには三着目から5200直撃〜が必要なので最低5200~の手が必要。
つまりリーチ・タンヤオ・赤5200やリーチ・平和・タンヤオ・赤8000のような手にしたい所。
ツモ打
最後に北家・寿人さんの手は
ドラ寿人手牌
この手からはチャンタ、純チャン、789三色、一盃口、などが考えられます。
愚形受け入れの多い3シャンテンでテンパイスピードはあまり早くない部類でアガれそうにない為、放銃に注意する手でしょう。
ツモ打
2巡後、寿人さんは
ドラ寿人手牌
3対子で対子が増えれば七対子、引きで一盃口もできます。
ただがドラ表示牌含め3枚目で暗刻にはなりにくいので同じ対子手でも対々和にはなりづらくなっています。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
これでピンズとソーズが4連形で引きや引きで2メンツ計算できます。
同巡、多井さんも
ドラ多井手牌
まだメンツか対子か判断ができません。
更に同巡、寿人さんも
ドラ寿人手牌
チャンタ・一盃口の1シャンテンですがペン+ペンの大きなネックが2つも残っています。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
4対子になったばかりですが対子の切り。
受け入れが2つ、後はマンズかソーズのくっつき待ちと見ることも可能です。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
2シャンテンになりました。
そして同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
また対子が増えて4対子、前巡切りしなければ5対子で七対子1シャンテンにも取れていました。(例1)
ドラ例1
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
がくっつき、1シャンテン。
そのまた次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れの1シャンテンからのリャンメン+リャンメンにパワーアップ。
この同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
引き戻し、5対子で七対子1シャンテンに取りました。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ここから打、平和・赤・ドラ2、12000点待ちテンパイ。
ここで打としないのは他家リーチ後、ツモで打の、の2スジに重なっている切りしなくて済むからです。
また同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
場にが切られているものの、
茅森捨牌
多井さんは茅森さん捨牌のを見てが山にあると判断したようです。
七対子タンキ待ち1600点テンパイ。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
受け入れの1シャンテンですが、ドラを残しているのは対子になった際にと雀頭を入れ替えて満貫〜にする為です。
次巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
で即リーチ。
リーチ・平和待ちの2000点です。
この巡目で場全体を見てみると
堀捨牌
多井捨牌
茅森捨牌
寿人捨牌
場から得られる情報を全部出して考えてみましょう。
1:堀さんから赤が全部見えている
2:茅森さんはドラを使えない手
3:役牌が使えない
4:茅森さんの手はマンズメンツがほぼ決まっている
最初に上2つから、茅森さんは赤もドラもないリーチだと分かります。
次に3からほぼ字牌と何かのシャンポン形が否定できます。
場に出ている字牌は4枚、3枚、1枚、2枚、2枚、2枚です。(+ドラ表示牌に1枚)
2枚以上出ている字牌が多く、以外のシャンポン待ちはありません。
最後の4から、と全部ツモ切りでリーチがリャンメン待ちだと仮定するとマンズの形が決まっていて、、、以外のマンズ待ちはありません。
後はからソーズ待ちなら真ん中から上()、ピンズはより下()に待ちがある可能性が高いでしょう。
これらの情報から茅森さんの手は字牌がほぼ使えない事からメンツ手の可能性が高く、一発や裏ドラを除くと満貫の可能性はあまり高くない手だと言えるでしょう。
私ならこのリーチはリーチ・平和やリーチ・平和・タンヤオなど2000〜3900点と見ます。
これを見ている方は「三色はないの?」と言われるかもしれませんが、ツモ切りで123、234、345、456三色の可能性が薄くなり、堀さんから3枚見えで567三色も薄くなっています。
後は678と789ですが3巡目ツモ切りでやになってもツモ切ったことになります。(実際はからツモ切った)
↑678と789を否定する理由が弱いですが、他の三色の可能性がかなり低くなっています。
あと一盃口は序盤のマンズツモ切りで同じマンズ2メンツは厳しい、3枚切れで234、345、456、567の2メンツは不可能、ピンズはが3枚切れで345、456、567、678、789の一盃口は不可能で、ピンズの下、なら可能です。
ここでもう一つ考える事があります。
もう一つというのは点棒状況です。
堀 30400
多井 32300
茅森 11600
寿人 25700
もしここで堀さんが茅森さんに満貫放銃すると
堀 22400
多井 32300
茅森 19600
寿人 25700
堀さんは三着目に落ちてオーラスを迎えます。
これではトップ条件が満貫ツモクラスと難易度が上がります。
その上ラス目が復活して堀さんまくられラスの可能性が上がっています。
上と下両方を気にするオーラスにはしたくありません。
堀さんはダマテンのままプッシュ。
多井さんは待ち替えフリテンタンキ。
ドラ多井手牌
次巡、多井さんはションパイを引き打。
そして17巡目、堀さんのツモはですがこれもツモ切り。
ならタンヤオはつかないから当たっても1ハン安い(最大3900まで)と見たのかもしれません。
次巡、堀さん最後のツモはで前巡通った打でテンパイ維持。
ハイテイの多井さんでもアガリは出ず、流局しました。
ドラ堀手牌
茅森手牌
堀さんと茅森さんの二人テンパイ。
茅森さんの当たり牌を使い切った上に点棒を積み重ねて多井さんと1100点差のトップ目に立ちます。
続く南3局1本場は茅森さんからリーチ・平和・三色・裏12000の一本場をアガり、
更に二本場は寿人さんから平和・一盃口2900の二本場ロン、
そして三本場は流局、オーラス四本場は
1000の4本場をアガり、堀さんがトップを決めました。
試合結果
堀 +72.2
多井 + 7.3
寿人 −14.8
茅森 −64.7
茅森さんのリーチに対しの無スジは切るのに当たり牌だけは切らない辺りが堀さんらしいですね。
今回のまとめ
・場に切られた赤やドラの枚数を数えてリーチの最大点数を考える
・点棒状況からここから何点放銃すると次局のトップ条件がどうなるか?など考えてみる(一時的着順ダウンは上と下を同時に見る必要があり不利)
・2枚以上切られた字牌は待ちにできない=その字牌シャンポン待ちを否定できる
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2022年08月18日
ちょっとだけMリーグ#32
今回もMリーガーの良い部分に目を向けて一局だけ掘り下げていきます。
今日の主役は萩原 聖人プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/yAm3YHfpubk
2019年10月17日 第2試合
東3局1本場
東家 園田 賢 28500
南家 瑞原 明奈 16200
西家 高宮 まり 36700
北家 萩原 聖人 18600
(敬称略)
点棒状況では高宮さんが一歩リードしている形です。
また、二着目の園田さんと三着目・ラス目の二人も満貫ツモ差くらい離れています。
最初に親・園田さんの手は
ドラ園田手牌
ネックの1つ、ドラのカンが埋まったばかりですがメンツ手3シャンテンでペン、カン、カンとネックばかりが3つも残っています。
仮にテンパイしても役なしリーチ・ドラ3900では他家にテンパイスピードでも手の高さでも遅れを取りそうです。
ツモ打
次に南家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
この手からはマンズ混一色、一気通貫、チャンタ、純チャン、を引けば789三色同順、後は役牌があり重なればポンもあります。
第一打からこのうちのどれかを見切る必要が出てきました。
どれかの役を見るにしても愚形受け入れの多い4シャンテンと遅い手なのでのんびり手役狙いでいいかもしれません。
瑞原さんは打。
ツモ打
続いて西家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
この手は赤2枚あり役なしリーチでも5200〜、がありポンしても3900〜あります。
現時点で4シャンテンと遅い手ですがポンすればチーもできてそれなりにテンパイも近くなります。
ツモ打
最後に北家・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
4対子になり七対子2シャンテン、暗刻が増えれば対々和・三暗刻、メンゼンならツモり四暗刻もある手です。
この手は基本的に対子手を見ながらソーズか字牌が増えれば混一色・七対子か混一色・対々和に移行したりを考えます。
ツモ打
次巡、瑞原さんはマンズ混一色に決めたようです。
ドラ瑞原手牌
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
3対子でちょっと対子手も見えます。
その前に親からが切られますが、ポンせずスルーしています。
2巡後、萩原さんは
ドラ萩原手牌
受け入れ枚数は多くないものの、七対子1シャンテンと4人の中で早いのが萩原さん。
ドラ入り七対子ならリーチ・ツモ・七対子・ドラ2で跳満にもなります。
切ったは場に2枚切れでの外側ですが山には1枚以下しかないので切りました。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
2メンツ完成した所でまだペンチャンとカンチャン受け入れが残っている2シャンテン。
ちょっと形が悪すぎます。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
1メンツ完成ですが1ブロック足りない+2ターツ残っている3シャンテンとまだ時間がかかりそう。
また同巡、萩原さんテンパイ。
ドラ萩原手牌
ここからどちらかを切るか?となりますが、ともに場に1枚切れでほぼ同条件。
まだ東場では場風でもありません。
後は南家がを持っているかどうかくらいです。
萩原さんはタンキ待ちでリーチ!
は萩原さんの自風なので他家も混一色や対々和、チャンタ、国士無双くらいでしか使いづらい牌です。
七対子では他家が持っていない可能性が高く、山にある可能性が高い牌を待ちに選ぶのが基本です。
なので数牌(マンズ・ピンズ・ソーズ)の中でも端(1と9)に近い牌ほど待ちに良く、数牌よりも字牌が待ちに適しています。
何もなければタンピンで使いやすい5に近い牌ほど他家にとっても使われやすいので5<4と6<3と7<2と8<1と9<字牌の順番で待ちにします。(ドラや赤、場況などによってこれは変わる)
萩原捨牌
最初からと変則手なのが見えているのと宣言牌がなのが高宮さんの現物でしかなく、安全牌でもありません。
ということは手役に関係していて待ちのヒントだと言えそうです。
他家は3人ともと現物切りで戦いそうな人は0。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
ピンズリャンカンが埋まらない限り平和にならず押し返すのも厳しそうです。
瑞原さんは、高宮さんは切りでオリ。
次巡、園田さんはリーチの当たり牌引きで打と現物を抜きました。
その4巡後、萩原さんツモアガリ。
リーチツモドラ裏ドラ萩原手牌
このアガリはリーチ・ツモ・七対子・ドラ2・裏2、倍満の1本場、4100-8100です。
このアガリで
園田 20400
瑞原 12100
高宮 32600
萩原 34900
一気にトップ目に躍り出ました。
この試合は結局
萩原 +54.1
園田 +12.0
高宮 − 8.4
瑞原 −57.7
萩原さんトップで終了します。
萩原聖人は1971年8月21日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。
3歳で両親が離婚し父親に引き取られるが小学4年で父親が他界、15歳まで父方の祖父母に育てられる。
これにより母親とはほとんど一緒に暮らした事がないという。
俳優デビューは1987年。
20??年、第5回モンド21杯優勝。
2014年、日刊スポーツ杯スリアロトーナメント後期優勝。
同年、麻雀最強戦「著名人代表決定戦・風神編」優勝。
2015年、『芸能界麻雀最強位決定戦「THEわれめDEポン」』で国士無双をアガる。
2018年、Mリーグ参加資格が競技麻雀5団体所属という理由から日本プロ麻雀連盟に所属し、プロデビュー。
同年8月、Mリーグドラフト会議でTEAM雷電から指名される。
萩原さんはアマチュア時代から「萩原リーグ」という自らが主催するリーグで数々のプロと鎬を削っています。
また、麻雀をテーマにしたアニメ『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』の赤木しげる役の声をあてていたりと俳優という仕事に限らず、声優、ナレーション等、幅広い活躍を見せています。
そして草野球チームを持っていたり、プロレス団体WWEのファンであったり、フィギュアなどの収集癖があったりとその趣味の豊富さも彼の特徴です。
俳優の風間杜夫さんとは麻雀のライバルであり、フジテレビの番組「THEわれめDEポン」では2人とも何度も優勝経験があります。(萩原さんは13回優勝)
キャッチフレーズは「雪原の求道者」「リアルアカギ」。
TEAM雷電のチームメイト等に差し入れしたり、細やかな気遣いを見せる事もある。
Mリーグ2018−2019スコアは−61.0ポイント(21人中13位)、2019−2020は−251.5ポイント(29人中27
位)、2020−2021は−460.8ポイント(30人中30位)、2021−2022は−394.0ポイント(32人中31位)。
萩原さんに限っては麻雀歴の長さにもかかわらず、私から見ても手順ミスが多く見受けられます。
メンツ手で平和になる手で1つしかない雀頭を崩してシャンテン数を落として一気通貫狙いしたり、アガリから遠のくような打牌が多い印象があります。
https://youtu.be/3yVZa_X3cj8
例えばこの七対子にしても
リーチツモドラ裏ドラ萩原手牌
小林さんが切っている1枚切れタンキ待ちにはしないものです。
このは最後ので解説の多井さんも「こーれは真似できないですね」と仰っていますが、わざわざ枚数が少なく、他家にも使われやすいでは待たないよ、の意味に聞こえました。(個人の感想です)
他にも
https://youtu.be/8JwL6g9Eg_8
この動画内(2:11)先制リーチが二軒入っていて親・16巡目テンパイの場面。
ドラ萩原手牌
場を見ると
萩原捨牌
朝倉捨牌
園田捨牌
多井捨牌
南3局の親番、ラス目と600点差、二着目と8000点差、トップ目と17400点差で4000オールツモ(+リーチ棒2本)でもトップ目、リーチ・赤・ドラ9600点ロンでも二着目です。
カンならドラ表示牌に1枚見えていて山に3枚以下。(多井さんに1枚の残り2枚)
カンは場に3枚切れの山に1枚以下。
単純に枚数だけ比較してもカンでリーチしたい場面です。
カンリーチならリーチ・一発・ツモ・赤・ドラの4000オール以上のアガリが拾えていました。
もしかすると萩原さんは派手な手役で魅せる麻雀を目指してらっしゃるのかもしれませんが、人目をはばから
ずに言いますと、リアル麻雀でのアガリは映画や漫画のような派手なアガリはそうたくさんは出ないですし、
場をよく観察したり、山の残り枚数や受け入れ枚数、他家の動向などを総合してなんとかアガリに繋がるか
程度のものです。
雷電のセミファイナル出場、ファイナル出場には萩原さんの復活が鍵になります。
今回のまとめ
・俳優、声優、ナレーション等、幅広い活躍
・Mリーグ出場の為に日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士になる(5団体所属プロだけが出られる)
・TEAM雷電には欠かせない存在
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2022年08月16日
ちょっとだけMリーグ#31
今回もMリーガーの良い部分に目を向けて一局だけ掘り下げていきます。
今日の主役は本田 朋広プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/6l9d6yrhMSI
2021年10月28日 第2試合
東1局
東家 本田 朋広 25000
南家 鈴木 たろう 25000
西家 堀 慎吾 25000
北家 松ヶP 隆弥 25000
(敬称略)
まだ開局したてで全員が前に出てくる展開になりそうです。
動画の都合上、2巡目南家から。
最初に南家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
役なしリーチで満貫、リーチ・ツモで跳満になるので攻める手に見えます。
できればリャンメン待ち以上にしてツモりにいきたい手です。
ツモ打
次に西家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
この手は赤もドラもないメンツ手になりそうですががありタンヤオになりづらく、カンチャン受け入れが2つあり変化しない限りは平和にもなりづらく、高い手にはならなそうです。
ここはアガリを見るよりも放銃回避する意味合いの強い局になりそうです。
ツモツモ切り
続いて北家・松ヶPさんの手は
ドラ松ヶP手牌
こちらの手も赤1枚あるだけで役なしリーチか平和か程度の4シャンテンです。
リーチ・赤で2600、リーチ・平和・赤3900と高い手になりそうにないので無理に攻めず、高い手への放銃に注意しながら進めたい手です。
ツモ打
最後に親・本田さんの手は
ドラ本田手牌
この手はタンヤオなのは当然としてマンズや引きでもテンパイになる1シャンテンです。
特にマンズ引きは好形になりやすいのがメリットです。
例えば
ドラ例1
例2
例3
例4
例5
例1は待ちタンヤオ・平和(は平和なし)、例2は待ちでの外側待ちが3種類あるのがメリット、例3シャンポン待ちですが更に引きタンピン変化あり、例4は待ちで高目で678三色もあります。
例5はカンと愚形待ちながらリーチ・ツモ・タンヤオ・三色・赤で跳満もある三色確定形です。
他にも引きならリャンメン待ち以上になります。
例6
例7
親なら例7のような三面張も大歓迎。
例1〜5を見てもお分かりの通り、暗刻+対子+1牌形だと多面張やアガりやすい形にも変化しやすいと言えるでしょう。
仮に例3のシャンポン形になっても次にツモる牌によっては好形変化もあります。
ツモツモ切り
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
が重なり3対子。
対子手も少し見えてきました。
次巡、本田さんテンパイ。
ドラ本田手牌
先程、私が例4で挙げたのと同じ形です。
待ち高目678三色同順です。
リーチ・ツモ・タンヤオ・赤でも4000オール、高目ツモで6000オールなら先制パンチには十分です。
本田さんは即リーチ。
リーチを受けてたろうさんは
ドラたろう手牌
カンチャンが残る2シャンテン。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
カンチャン受け入れを引き、1シャンテンですがまだカンチャン残り。
次巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
リャンメン受け入れ3つの2シャンテン。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
一盃口も見られる1シャンテン。
この2巡後、たろうさんは1シャンテンのこの手からドラをアンカン。
ドラたろう手牌
アンカンドラ槓ドラたろう手牌
カンドラはでリンシャン牌をツモ切り。
次巡、たろうさんは
アンカンドラ槓ドラたろう手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
その3巡後、たろうさんは
アンカンドラ槓ドラたろう手牌
場を見ると1枚切れ、3枚切れでは見えるだけであと4枚以下。
なのでたろうさんはここから現物切り。
ですがたろうさんの欲しいも3枚切れ、2枚切れでは山に残り3枚以下です。(実際は堀さんに、松ヶPさんにがあり山には1枚だけ)
この次巡、本田さんツモアガリ。
リーチツモドラ槓ドラ裏ドラ槓裏ドラ本田手牌
このアガリはリーチ・ツモ・タンヤオ・赤・ドラ・裏の跳満6000オールです。
たろうさんのカンでカンドラとカン裏ドラの合わせて2枚が乗り、4000オールだった手が6000オールに化けました。
東パツから24000点リードした本田さんでしたが、松ヶPさんへの放銃や堀さんの親連荘、オーラス堀さんの2000-4000ツモで追いつきMリーグ史上2回目の同点トップとなりました。
本田朋広は1983年10月3日、富山県出身。
2012年、日本プロ麻雀連盟・北陸支部所属でプロデビュー。
2019年度、第10期麻雀グランプリMAX優勝。
同年、第3期北陸プロリーグ優勝。第20期北陸プロアマリーグ優勝。
2020年、十段戦、最強戦決勝進出で注目の的になる。
2020年度、第11期麻雀グランプリMAX優勝。
2021年、EX風林火山ドラフト会議指名選手オーディションに参加し予選通過は果たせなかったが敗者復活で決勝進出、優勝した松ヶ瀬隆弥と55.9ポイント差の2位につける。
同年、TEAM RAIDENからMリーグドラフト会議で指名される。
本田さんは大学卒業後、雀荘で働き25歳で自らがオーナーの麻雀店を開きます。
そしてテレビで見ていた佐々木寿人プロや滝沢和典プロと戦ってみたいという理由で28歳でプロテストを受験。
また、対局時には赤ネクタイを着用しています。
キャッチフレーズは「役満プリンス」。
雀風はクセの少ない打牌のオーソドックス型。
前回の高宮さんが女性版ビジュアル先行型だとすると、本田さんはその男性版と言っても過言ではないでしょう。
端正な顔立ちのプリンスが今よりもう少し成長した姿を見てみたいものです。
Mリーグ2021−2022スコアは−307.8ポイント(32人中28位)。
TEAM RAIDENの優勝条件には瀬戸熊さんや本田さん、萩原さんの3人がプラス域に到達する必要があります。
本田さんは連盟の中で今後に期待されている打ち手の一人だと思われます。
「おふっ」となる本田さん↓
https://youtu.be/-U5js4p5wLY
今回のまとめ
・富山が生んだ「役満プリンス」
・最近の大会で決勝進出が増えて注目の的になる
・TEAM 雷電の優勝には本田さんの活躍が必要不可欠
↓雷電ファンは本田さんの活躍を待ってるよ!と思う人はクリック
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2022年08月14日
ちょっとだけMリーグ#30
今回もMリーガーの良い部分に注目して一局だけ掘り下げていきます。
今日の主役は高宮 まりプロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/1k8dOgKfbO4
2022年2月8日 第2試合
東1局1本場
東家 高宮 まり 26500
南家 松本 吉弘 24500
西家 鈴木 たろう 24500
北家 茅森 早香 24500
(敬称略)
点棒はほぼ横並びで全員がアガリを見て進めそうです。
最初に親・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
この手は暗刻の赤2枚で・赤2、鳴いても5800点〜になります。
メンゼンでリーチするか急所を鳴いて5800〜にするかの二択になりそうです。
ツモ打
次に南家・松本さんの手は
ドラ松本手牌
この手はほぼメンツ手で伸び方によっては234三色同順、引きを見たりのうち複数を引けば234三色、他でターツができ、を払う展開になればタンヤオにもなります。
タンヤオや234三色にならない限りは鳴く手にならなそうです。
ツモ打
続いて西家・たろうさんの手は
ドラたろう手牌
役牌がありますがカンチャン受け入れ2つの3シャンテンでテンパイには時間がかかりそうです。
その上赤もドラも無くテンパイしても1300〜、リーチでリーチ・2600程度と安手なのが見えています。
テンパイが早い時はアガリを見ますがそれ以外は受け気味に進める手に見えます。
ツモ打
最後に北家・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
第1ツモで1シャンテンと早い手ですが赤もドラも無く、手役はを引いて平和が付く程度のほぼ安手です。
ツモ打
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
雀頭ができ、3シャンテン。
同巡、たろうさんは
ドラたろう手牌
ペン受け入れができましたが、このは茅森さんに暗刻で、この手がペンテンパイしたとしてもアガリ目が無かったり、テンパイスピードが遅くなると想像されます。
また同巡、茅森さんはテンパイ即リーチ。
ドラ茅森手牌
これは1300点ですが他家から見ると2巡目のリーチで待ちは絞りづらいのはメリットですが、赤やドラを2枚以上持っている他家から見ると、茅森さんリーチに追いかけリーチしたくなるかもしれません。
茅森捨牌
次巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
赤3になり、満貫以上の2シャンテンになりました。
そして松本さん、たろうさん共に打。
同巡、茅森さんがツモ切ったを高宮さんがチーして打
チードラ高宮手牌
次にチーならテンパイ。
次巡、高宮さんは
チードラ高宮手牌
茅森さんの当たり牌引きで・赤3を維持しようとするとここで切らなくても切りで放銃してしまう形です。
高宮さんは少考の後、打。
これなら食いタンで粘れます。
後で引きでも使える形です。
例えば
チー例1
チー例2
チー例3
チー例4
チー例5
チー例6
例1〜6が引きに対応しています。
そして次巡、高宮さんはまた当たり牌でスジの引きで
チードラ高宮手牌
次巡、高宮さんは
チードラ高宮捨牌
これで三連打。
更に次巡、高宮さんは
チードラ高宮手牌
ツモ打として高宮さんから3枚見えがありはワンチャンスです。
次巡、高宮さんは
チードラ高宮手牌
茅森捨牌
茅森さんの捨牌にがあるのでスジはリャンメン待ちには当たりません。
ここは高宮さん打。
は対子落としで雀頭はのどちらかになりそうです。
次にツモなら食いタンのままでを切らずにテンパイが取れそうです。
例えば
例7
例8
例9
例10
例11
例12
例7〜12はツモでを切らずにテンパイに取れます。
これには解説の土田浩翔プロも絶賛されています。
次巡、高宮さんは2枚目切り。
チードラ高宮手牌
その2巡後茅森さんが切ったを高宮さんがチーして打。
チーチードラ高宮手牌
これで次にチーならタンヤオ・赤3テンパイ。
この3巡後、茅森さんからが切られ、高宮さんチー。
チーチーチードラ高宮手牌
高宮さんの待ちのはたろうさんと茅森さんに1枚ずつの残り2枚、は松本さんに2枚、たろうさん1枚切りの残り1枚で合わせて山に3枚。
茅森さんのはが高宮さんに2枚、松本さんに1枚の残り1枚、は高宮さんに2枚、松本さんに1枚、たろうさんに1枚の純カラ(0)で合わせて1枚。
高宮さんのハイテイでもアガリは出ず、高宮さん、茅森さん2人テンパイで流局しました。
チーチーチードラ高宮手牌
茅森手牌
いつもの高宮さんならリーチの無スジを何枚も押してアガリに向かうと思われた所が暗刻落としで回りました。
これはMリーグ初年度に魚谷さんが見せた、リーチに鳴きながら回る仕掛けにも似ています。
高宮まりは1988年11月8日生まれ、茨城県出身。
2010年、日本プロ麻雀連盟からプロデビュー。
2013年、女流モンド杯に初出場初優勝。
2015年、第1回女流プロ麻雀日本シリーズ優勝。
2016年、第8期夕刊フジ杯争奪麻雀女王決定戦(個人戦)優勝。
同年、女流雀士 プロアマNo.1決定戦 てんパイクイーン 初代クイーンに輝く。
2018年、MリーグドラフトでKONAMI格闘倶楽部から指名される。
2019年、地方リーグチャンピオンシップ2019優勝。
高宮さんのキャッチフレーズは「猛撃プリンセス」「美しすぎる女流雀士」「淑女なベルセルク」。
趣味は散歩、登山、カメラとなっているが仕方なしに答えたものが趣味とされていた。
カメラも買っただけで使っていないのが発覚。
よって趣味は「何もしていない」。
連盟のカレンダー7月担当を依頼され、そこからグラビア活動を始める。
グラビアDVDのセールスも好調なのか毎年リリースされている。
他にもパチンコ番組出演や雑誌グラビアなど活躍の幅が広い女流プロの一人です。
最近ではYouTubeチャンネル「高宮まりのまりさんぽ」も開設されたばかり。
https://www.youtube.com/channel/UCTIuusUTTckjXlP24KdrX3A
雀風は超攻撃型。
同じ連盟で攻撃型Mリーガーの東城りおさんがいますが、その東城さんに輪をかけたような攻撃型が高宮さんです。
人によっては「気が狂った」「ブレーキが壊れた」と表現されるくらい押しが強い。
Mリーグ2018−2019スコアは−273.9ポイント(21人中19位)、2019−2020は+99.5(29人中9位)、
2020−2021は−246.0ポイント(30人中25位)、2021−2022は−237.4(32人中25位)。
今回のまとめ
・公式に載せられている趣味は誤りで何もしていない
・グラビア活動もしているビジュアル先行型プロ
・押しの強さが身上の超攻撃型ベルセルク
・YouTubeチャンネル「高宮まりのまりさんぽ」もあるよ
https://www.youtube.com/channel/UCTIuusUTTckjXlP24KdrX3A
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2022年08月12日
ちょっとだけMリーグ#29
今回もMリーガーの良い部分に目を向けて一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は二階堂 瑠美プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/2yypqFF6L70
2022年3月24日 セミファイナル第2試合
東3局1本場
東家 二階堂 瑠美 13800
南家 高宮 まり 26600
西家 堀 慎吾 44800
北家 多井 隆晴 14800
(敬称略)
瑠美さんは三着目と1000点差、二着目と12800点差、トップ目と31000点差で1500ロンで三着目、4000オールツモか18000ロンで二着目、8000オールツモか三倍満ロンでトップ目になります。(直撃を除いたもの)
最初に親・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
これはメンツ手一直線のような手で雀頭も、後はどれにくっつくかを考える程度です。
できれば赤かドラを引いて5800~12000くらいの手にして連荘狙い。
ツモ打
次に南家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
最初に見えるのはマンズ混一色でポンなら満貫、後は1暗刻+4対子で七対子1シャンテンで暗刻が増えれば対々和・三暗刻、メンゼンならツモり四暗刻です。
ツモ打
次に西家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
この手をメンツ手と見れば3シャンテン、平和にしたりなど一盃口も少々、赤やドラを使えば満貫くらいにはなりそうです。
また、この手は3対子で4対子になれば七対子を意識、対子手の可能性も考える手です。
ツモ打
最後に北家・多井さんの手ですが
ドラ多井手牌
この手は3対子で対子が増えれば対子手、自風がありポンもありますがターツが2つだけで鳴くにも遅い手です。
点棒状況から二着目と12000点差あり、ある程度高い手を目指したい場面ですが現状は赤もドラもなく高い手にはならなそうでここは点差を広げないよう、放銃に注意しながら進めましょう。
ツモツモ切り
次巡、高宮さんテンパイ。
ドラ高宮手牌
切りなら七対子・ドラ2テンパイですが待ちがでドラ表示牌につき残り2枚。
真ん中で山に2枚以下なのが見えている以上、違う待ちでリーチ・ツモの跳満狙いしたい状況です。
ここで跳満ツモなら高宮さん38900、堀さん41700と2800点差に迫れてトップも見えてきます。
ここはダマテンの打。
もしここからマンズ混一色を見て暗刻落としすると3シャンテンまで遅くなり、3つポンして満貫〜跳満と点数が下がるおそれもあります。
七対子リーチすれば裏ドラが乗る可能性は低くなりますが乗った時は倍満以上確定です。
ここは山にありそうな待ちにしてリーチ・ツモといきたいものです。
ドラ高宮手牌
次巡、高宮さんはツモで暗刻2つ目ができていました。
ただその暗刻を温存するにはテンパイ崩ししなければならず、せっかくのアドバンテージが保てなくなります。
前巡、テンパイ取らずなら対々和・三暗刻1シャンテンに取ることもできます。
ドラ例1
あるいはテンパイ取らずから前巡、堀さんが切ったドラをポンして
ポンドラ例2
これならポンしたドラ3枚見えと2枚見えからが山にある可能性も高いと考えられるでしょう。
後は役牌両方がションパイなので1つはポンできるチャンスはあるでしょう。
高宮さんはタンキ待ちで続行。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
引きでテンパイになる1シャンテン。
ここから一盃口や平和の役ありにも変化します。
また同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
まだ4シャンテンと4人の中で最も遅いのが多井さん。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
メンツ手2シャンテンのままです。
は2メンツ計算できるので切らないようです。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
やっとドラ表示牌からタンキに待ち替え。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
リャンメン+リャンメンの平和になりやすい形に。
引きでテンパイになる1シャンテン。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
1シャンテンになりました。
次に引きなら平和になります。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
少しでも外側待ちにします。
これは高宮さんから3枚見えなのもあります。
ただし場に2枚切れで残り1枚と厳しい状況。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ここでを引いた堀さんはリーチ・平和・赤2の満貫リーチ待ち。
リーチを受けて同巡、多井さんはオリ。
そして次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
堀捨牌
リーチ現物は瑠美さんの手にがあり、1シャンテンを維持ならのどちらか切りになります。
残しは一気通貫変化が残るのがメリットで、残しは引きでも使えるのがメリットです。
瑠美さんは切り。
同巡、高宮さんはツモ切りでテンパイを維持。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
現物切りでまだ1シャンテン。
テンパイするとマンズかソーズを切らなくてはいけません。
また同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
タンキ待ちダマテン。
端牌(1と9)タンキ待ちですが、場を見てもピンズの良い情報がありません。(周りのの情報なし)
この時点では堀さんに1枚、瑠美さんに1枚で高宮さんの1枚で残り1枚。
次巡、高宮さんはツモったを空切りリーチ!
ドラ高宮手牌
リーチの次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
ここから打。
そこから瑠美さんは3巡ツモ切りの次巡、
ドラ瑠美手牌
どちらかを切ればテンパイ。
捨牌を見てみると
堀捨牌
高宮捨牌
まず堀さんの捨牌を見るとリーチ前は真ん中から上(5〜9)の数牌に集中していて堀さんが持っている可能性の高いメンツは真ん中から下(5〜1)に見えます。
ただしマンズはが現物でリャンメン待ちと仮定すると、待ちはありません。
この理由から堀さんの待ちは、、、、、のどれかと考えます。
このうち高宮さんがを通しているのでも否定できます。
次に高宮さんはとメンツ手ではネックになりやすい部分が多く切られています。
ということは高宮さんは変則手、特に対子手の疑いが強くなります。
もし高宮さんの手が七対子の場合、19字牌タンキ待ちの可能性が高いでしょう。
勿論、これ以外にも現物のスジ待ちにも注意です。
ここで瑠美さんは切り追いかけリーチ!
ドラ瑠美手牌
先行リーチ現物があるのでは待ちには当たりません。
・・・待ちには当たりますが。
先行リーチ者が2人いるのにそれを追いかけてリーチ・平和2900点、供託リーチ棒2本と一本場で合わせて5200点の収入ですがリーチをかけました。
親番だからここは勝負!となったのかもしれません。
するとリーチ同巡、堀さんから一発でロン!
リーチロンドラ裏ドラ瑠美手牌
このアガリはリーチ・平和・一発・裏、12000の一本場、トップ目堀さんからのデバサイ(出場所最高)。
このアガリで
瑠美 28100
高宮 25600
堀 31500
多井 14800
かなり平らな点棒状況になりました。
その後南1局、堀さんがリーチ・一発・ツモ・平和・ドラ4000オール。
南3局、多井さんの南・混一色・赤8000に瑠美さんが放銃しラス目に転落。
オーラスは堀さんリーチ・赤・ドラ5200を鳴き清一色の多井さんからロン。
これで結果は
堀 +67.2
高宮 +0.7
多井 −22.9
瑠美 −45.0
堀さんトップで終了しました。
二階堂瑠美は1980年9月27日生まれ神奈川県鎌倉市出身。
2000年、日本プロ麻雀連盟からプロデビュー。
2001年、結婚するが同年離婚。
2003年、第一子出産。
2016年、再婚。
2018年、離婚。
2021年、Mリーグドラフト会議でEX風林火山から指名される。
二階堂瑠美さんの趣味はゲーム、オカルト、散財、読書。
キャッチフレーズは「天衣無縫」。
雀風は私の判断では対応型。
Mリーグ初の姉妹Mリーガーで妹の亜樹さんと共にYouTubeチャンネル「るみあきchanねる」を開設。
https://www.youtube.com/channel/UCik1vxTWDQb3ML2LTgFgG5Q
獲得タイトルは
第17期プロ最強位
第12期麻雀グランプリMAX
第11期・第19期プロクイーン決定戦
第1回夕刊フジ杯
第3回麻雀さんクイーンカップ
第1回・第33回チャレンジカップ
第4回・第7回・第8回・第18回天空麻雀・女性大会
第12回ロン2リアル麻雀大会
Mリーグ2021−2022スコアは−275.8ポイント(32人中29位)
瑠美さんは手役好きとしても知られており、特に三色同順が大好きと公言されています。
今回取り上げた局もそうですが、アガリ牌の枚数や場況などはあまり気にされていない様子で、独特な押し引きを見せることもあります。
瑠美さんの特徴の一つとして対局中にコロコロ変わるその表情があります。https://youtu.be/BRJdE-0Vi04
おそらくですがじっとしているのが苦手だったり、対局中の自分の気持ちを落ち着かせる為にしている仕草なのかもしれません。
私のお気に入りの顔はぴよぴよ顔(くちばしのような形にするやつ)です。
今回のまとめ
・Mリーグ初の姉妹Mリーガー
・三色大好き瑠美さん
・姉妹で「るみあきchanねる」開設https://www.youtube.com/channel/UCik1vxTWDQb3ML2LTgFgG5Q
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2022年08月09日
ちょっとだけMリーグ#28
今回もMリーガーの良い部分に注目して、一局だけ掘り下げます。
今日の主役は日向 藍子プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/tPcM9FSmu9o
2021年10月4日 第2試合
南4局
東家 日向 藍子 25900
南家 鈴木 たろう 39300
西家 堀 慎吾 20000
北家 松ヶP 隆弥 14800
(敬称略)
親の日向さんはトップ目たろうさんと13400点差で4000オールツモか18000ロンならトップ目になり連荘します。
三着目の堀さんはトップには倍満ツモが必要です。
今局は都合により日向さんの手牌だけを追います。
ここで親・日向さんの手は
ドラ日向手牌
オタ風対子でここが雀頭予定で平和にはなりそう、もしマンズが伸びればマンズ一気通貫も見られそうです。
リーチ・平和・赤・ドラで12000、一気通貫が付けば18000にも届きそうです。(リーチ・ツモ・一気通貫・赤・ドラ)
ツモ打
4巡目、日向さんは
ドラ日向手牌
テンパイに取るなら役なしカン、リーチ・赤・ドラ7700点テンパイに取れますが、打1シャンテン戻し。
ドラ日向手牌
ここに引きで一気通貫、引き一盃口で4000オールツモ以上が狙えます。
もし上の役にならなくても引きなら三面張も含めたリャンメン待ち以上の平和にはなります。
例1
例2
例3
例4
例1は待ち、例2は待ち、例3は待ち、例4は高目一気通貫待ちと引き一気通貫確定形含め、マンズ引きで嬉しいパターンはこれだけあり、三面張なら4000オールツモもちょっと可能性は高めです。
この辺りの手組は渋谷ABEMASで3年間一緒でチームメイトの多井さんの影響が強いと感じました。
その理由として多井さんの打ち筋が好形リーチを打ち、アガリやすい形を目指しているからです。
次巡、引き三面張になった日向さんは即リーチ。
ドラ日向手牌
狙い通りのリーチ・平和・赤・ドラ、12000テンパイ待ち。
この絶好に見える待ちですが、他家の手を見ると
はたろうさんが1枚切り、堀さんの手に1枚、切っているのも1枚、後は日向さんの手に1枚の純カラ(0枚)。
はたろうさんに2枚、松ヶPさんに1枚、日向さんの手に1枚で純カラ(0枚)。
は松ヶPさんに1枚の残り3枚。
合わせて0+0+3=3枚しか山にはありません。
もし役なしカン待ちならツモアガっていた形で、これによって後の選択がブレる事が怖いです。
結局、この南4局は日向さん一人テンパイで流局。
南4局1本場(供託リーチ棒1)を迎えて点棒状況は
東家 日向 藍子 27900
南家 鈴木 たろう 38300
西家 堀 慎吾 19000
北家 松ヶP 隆弥 13800
(敬称略)
※動画の都合上、4巡目〜になります。
最初に親・日向さんの手は
ドラ日向手牌
前局と同じく4巡目テンパイが入りますが、これもまたテンパイに取ると役なしリーチ・赤3900点になってしまいます。
ここはトップ目になりたい日向さんは打の1シャンテン戻し。
ドラ日向手牌
もしここにどちらかを引けば一盃口、引きなら456三色同順変化含み、引き平和、引きならそこから更にどちらか引きならソーズ一気通貫にもなります。
このをたろうさんがチーして打。
チーチードラたろう手牌
この鳴きはマンズ一気通貫、混一色もありますがブラフ気味の鳴きでまだ3シャンテン。
たろうさんの遠め混一色で「いつもの遠い仕掛けか」と思わせて他家の警戒心を緩める狙いがあります。
また同巡、西家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
今局は供託リーチ棒があるので堀さんは満貫ロンか1300-2600ツモ以上でも二着になれます。
更に同巡、北家・松ヶPさんは
ドラ松ヶP手牌
ドラ1枚ありますがリーチ・ツモ・ドラ1000-2000でも三着なので好形待ちでツモるかリーチ・平和・ドラ3900ロンで同点三着のプランもあります。
たろうさんチーの次巡、たろうさんのツモで、日向さんが前巡シャンポン待ちダマテンに取っていれば
ドラ仮想テンパイ形
こんな12000以上確定リーチ待ちをかける未来もありました。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ここから打。
この打牌の意図を探ってみると
ドラにどちらかをくっつけて234三色同順、引き待ちにする、どれかが対子になった上でどちらかを引けば678三色と私から見ても何通りものイーシャンテン形やテンパイ形が描けます。
ドラ例5
例6
例7
例8
例9
例10
例5〜10が私が思いつく堀さんの手から考えられる1シャンテン形の一部です。
点棒状況から堀さんは234三色や678三色、ドラを使ったタンヤオ、平和狙いになりそうです。
そして次巡、を引き入れた日向さんはテンパイ即リーチ。
ドラ日向手牌
これは待ちですがはたろうさんに1枚、堀さんに1枚の残り2枚、はたろうさんの1枚の残り3枚で合わせて2+3=5枚あります。
リーチの2巡後、日向さんツモ。
リーチツモドラ裏ドラ日向手牌
このアガリはリーチ・平和・ツモ・赤・裏、4000オールの一本場、4100オール。(+1000)
このアガリで
日向 41200
たろう 34200
堀 14900
松ヶP 9700
これで日向さんは一時的トップ目に。
続くオーラス2本場はたろうさんが日向さんからタンヤオ・赤・ドラ5200の2本場5800を直撃しバースデー再逆転トップを決めました。
たろう +60.0
日向 +15.4
堀 −25.1
松ヶP −50.3
日向藍子は1988年9月24日生まれ、長野県茅野市出身。
短大に進学で上京し雀荘アルバイトの時給1200円に釣られて麻雀の道へ。
短大を卒業してもフリーターだった所を最高位戦所属・新津潔プロから勧誘される。
2011年、最高位戦日本プロ麻雀協会からプロデビュー。
2016年、第1回女流モンド新人戦優勝。
2018年、YouTubeチャンネル麻雀ウォッチ内で「ひなたんの麻雀するしない」スタート。
同年、RTDガールズファイト3優勝。第16期プロクイーン決定戦優勝。
同年、結婚と妊娠を発表。
同年、Mリーグドラフトで渋谷ABEMASから指名される。
2019年、出産。
同年、第17期プロクイーン決定戦連覇。
日向さんは運動が嫌いで頭を使うゲームを探していた所、麻雀と出会ったと仰っています。
麻雀について日向さんは「将棋と違って、覚えたてでもプロに勝てることがあるんですよ。偶然取った牌を残すか切るかを判断する、独特のゲーム性が理由なんですけど、初心者でも勝てるという長所にひかれていきました」と語ってらっしゃいます。
日向さんは天然と言われていてその言動は日向劇場と呼ばれることもある。
放送対局で日向さんがツモるとコメント欄にはその独特の声から「ちゅも」のコメントで溢れる。
愛称は「ラブフェニックス」。
雀風は守備型との声もありますが、親1500点仕掛けで全ツッパしたりとおおよそ守備型のものとは思えない押し引きで私には測定不能です。
よくわからないのでオールマイティーと表記します。何でも屋さん。
最近はチームメイトの多井プロから学んだのか、以前とは違う所が見える時もあります。
放送対局の実況や番組MCなど、プレイヤー以外での活躍も光る、縁の下の力持ち的存在です。
今回のまとめ
・運動が嫌いなお母さん
・天然の日向劇場
・対局実況や番組MCなど、盛り上げ役に長けている
・「ちゅも」(独特の声)
↓ラブフェニックスってセガサミーフェニックスとかぶってへん?と思う人はクリック!
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