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2024年01月27日
ちょっとだけMリーグ#277
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は園田 賢プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/j1IFwEiiUBc?si=X387Ch2Zoh4VXKBd
2023年10月9日 第1試合
東4局 2本場
東家 園田 賢 47700
南家 瑞原 明奈 14900
西家 鈴木 大介 300
北家 岡田 紗佳 37100
(敬称略)
トップ目・園田さんと二着目・岡田さんは10600点差で岡田さんの5200直撃や満貫ツモで逆転。
三着目瑞原さんは二着目と22200点差と大差で、瑞原さんの倍満ツモでも着順は変わらず岡田さんへ跳満直撃か三倍満ツモが必要。
ラス目・大介さんは瑞原さんへ満貫直撃か跳満ツモで三着目になれます。
最初に親・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
くっつきによってはピンフもあり、ドラも使える形なのでドラスジ待ちかドラ引きしたリーチ・ピンフ・ドラ5800以上にしたい。
ツモ打
次に南家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
赤もドラもない2シャンテン。
このままではリーチのみ1300の愚形待ちになりそう。
例えば赤を引く、役牌を重ねる、678三色を付けるなどでもう少し高い手にしてツモって二着目との点差を縮めたい。
ツモ打
続いて西家・大介さんの手は
ドラ大介手牌
マンズ7枚+字牌2種でマンズや字牌が増えればマンズホンイツ、後はタンヤオ、ピンフやピンズとソウズの伸び方によっては234三色の可能性も少しあります。
ツモツモ切り
一時期、大介さんの打ち方が「雀鬼流じゃないのか?」という意見が出て話題になりましたが、この時の大介さんの手牌と雀鬼流の並べ方が違います。
今回の大介さんの手牌が
大介手牌
雀鬼流では不要牌は切りやすい様に手に近い側(大介さんは左利きなので左手側に置く、右利きは右手側)に置きます。
ドラなど大事な牌は間違えて切らない位置に置きます。(利き手から遠い位置、手牌の端など)
↓配牌を取る所〜第一打まで
https://youtu.be/RwdDI27nfDU?si=G5vq7nehZ9VNN9TV
これを見ても手牌の並べ方から雀鬼流とは少し違うのが分かります。(第一打字牌切りしなかっただけ)
動画に出てくる金村さんは当時の雀鬼会ではトップクラスの打ち手の一人です。
最後に北家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
ドラ+赤2の5シャンテン。
5シャンテンでは明らかに他家にテンパイスピードで遅れそう。
まだ3ブロックしかないので雀頭と1メンツが必要な形。
ツモ打
次巡、大介さんは
ドラ大介手牌
マンズ8枚+字牌2種とホンイツには今一歩足りない状態。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
1メンツ完成の4シャンテン。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
ピンフ含みの2シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
まだカンチャン2+ペンチャン1の2シャンテン。
また同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
タンヤオ・イーぺーコーとマンズホンイツが狙える3シャンテン。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
ドラを引き、受け入れの1シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
打してタンヤオを目指している様子。
また同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
が重なり雀頭2つになった3シャンテン。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
マンズ7種になりどちらかを引けば一気通貫も狙えます。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
受け入れのタンヤオ1シャンテン。
また同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
時間を使って打してペンチャン落とし。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
タンヤオ1シャンテンと変わらずですがを引けば567三色変化も。
同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
マンズ10枚+字牌2種でホンイツかチンイツまでありそう。
次巡、園田さんはツモ打空切り。
同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
イーぺーコー完成の2シャンテン。
次巡、大介さんは
ドラ大介手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、大介さんは2枚目ツモ切り、これを岡田さんがポンして打。
ポンドラ岡田手牌
受け入れの1シャンテン。
ポンの後(動画4:01)、大介さんは打リーチ!
ドラ大介手牌
リーチ・メンホン(メンゼンホンイツ)・イーぺーコー、ツモや一発、裏ドラ、高目なら跳満。
待ちはが山に0、も0、が1枚の計1枚。
同巡、岡田さんは
打ポンドラ岡田手牌
現物打。
次巡、園田さんは打。
同巡、瑞原さんは打。
また同巡、岡田さんは4枚見えで国士以外に当たらない打。
次巡、岡田さんは打。
次巡、園田さんは打。
同巡、瑞原さんは増えた現物打。
また同巡、岡田さんは
打ポン岡田手牌
4枚見えでペン、カンの可能性は0、リャンメン待ちは2枚見えツーチャンス。
次巡、園田さんは打。
次巡、園田さんは
打ドラ園田手牌
現物のスジ打。
同巡、瑞原さんは打。
また同巡、岡田さんは打。
次巡、園田さんは
園田捨牌
瑞原捨牌
大介捨牌
岡田捨牌
打ドラ園田手牌
残りツモが2枚でこのままではハイテイツモが大介さんなのでこの手から園田さんは打。
するとこのを瑞原さんがチーして打。
打チードラ瑞原手牌
ハイテイツモがツモ打で流局。
なんと大介さんのアガリ牌がひっそり眠っていました。
もしハイテイずらしをしていなければ、リーチ・ハイテイ・ツモ・メンホン・イーぺーコー・の倍満をツモられ、瑞原さんはラス目に落ちていた所でした。(あくまで一つの仮定の話です)
実際は大介さん一人テンパイの+3000点。(他家−1000点)
今回のまとめ
・時にはラス目に厳しく対応する
今回のケースでラス目はラス目のままにしておいた方が他家(残り3人)にとっては都合が良いのでラス目にはアガらせたくない。
@三着目の瑞原さんはラス目に高い手をアガらせたくない。(ラス目の逆転の可能性を上げたくない、満貫ツモられると14600−8600−2200=3800点差)
Aトップ目と二着目は下位の高い手(リーチする以上満貫〜)に放銃したくない。(放銃した方が二着へ近づく、場合によっては三着まで)
こんな時は3人の利害が一致しているから他家同士が協力してラス目のアガリの可能性を下げる、打点を高くしないようにする。
ハイテイずらしや他家同士で差し込み(安手1000や2000ならわざと放銃)まで行う。
園田さんは瑞原さんが鳴ける牌を選び、瑞原さんはチーしてハイテイずらし。(ツモがあと2枚で鳴かない場合はハイテイツモが大介さん)
打ドラ園田手牌
打チー瑞原手牌
・場に多く切られているスジが相手の必要牌になりがち
ドラ園田手牌
ここから1枚切る場面。
瑞原さんが終盤、手出ししているのが。
リーチの本命の現物以外のマンズやは切れないものとして、
が場に7枚切れ。
が6枚。
とが5枚。
それ以外は4枚以下で省略。
との2スジにかぶるととの2スジにかぶるが切る候補。
が通ってないから切りになりそう。
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