たのしい演劇

観劇　「夏と煙」Duke of York's Theatre ヨーク公爵劇場01


劇作：テネシー・ウィリアムズ ( 1911– 1983)
制作：ソニア.フリードマン
演出：レベッカ.フレッケネル

出演：アルマ；パッツィ・フェラン（RADA）
　　　ジョン；マシュー・ニーダム

ウィリアムズ が創造した『プラスティック演劇』　パンフレットより


ウィリアムズによると　彼の執筆の過程は　常に言語を越えていたと云う

彼独特の演劇的視覚世界を　評論家は　抒情的　詩的リアリズム　と呼ぶ　

彼も　彼の戯作は現実的ではないと認める　

しかし　それは
　　劇作における「視覚界の言葉化」を探ることに根ざすから
　 『プラスチック劇場』　創造を目指し　劇作に励んでいるからだ　と

ウィリアムズのプラスチック劇場とは　
- 彫刻と視覚芸術から借りたコンセプト –

彼は演劇的写実の「写真的」側面を拒絶する

代わって　柔軟な可鍛性のある演劇的プロセスを試みる
　
照明　音響　色彩　身体運動　を活かし　
象徴性と言語のリズムとにより　
観客の感性を喚起する視覚的舞台を創造する　ことを求める

彼の戯作は　イメージが沸き立ち
　作家としてだけでなく　画家として始まったと云う

ウィリアムズは言葉とイメージの間を行き来し　
　彼の言葉を補完する　視覚化された詩　の世界を作り上る　
　
ウィリアムズの劇作へのインスピレーションは
　多次元世界の劇場で命の得るイメージとして始まった

彼のイメージは　既に在る　彼の劇作.小説.短編　より刺激を得ることもある　

言葉がイメージを創造した後に　その概念を視覚的に認識できる

結局のところ　この共生関係を通じることで
　言葉だけでは表現不可能な
　言葉で解き明かすには不可能な事象を掴み得
　不確かさと　隠された欲求　を表現することができたのだ　と




次回へ続く

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と　たのしい演劇の日々