2015年05月01日
演劇興行「A Translation of Shadows」02
演劇興行「A Translation of Shadows」02
初日のことでした
衣装 メイクも付け終わり 楽屋の鏡の前で 台詞さらいをやっておりましたら
鏡を通し 別の役 が現れてきました
衣装は地味な色合い 年配女性が身に付ける着物 化粧も皺 影を強調し 老けめ にしてあります
現われましたのは 上品で人の良さそうな小母様 です
演出の求める役は 大声で勢い良く日本語を捲くし立てる
廻りをあまり気にせず 自身の良いと思ったことをドンドン推し進める 元気いっぱい
大層太っ腹のお上さん です
しかし この新たに現れた人柄が 本来の役に違いないと思えまして
その 小母様の雰囲気を漂わせ 初日に望みました
しかし 演出も 相手役の活動弁士も 気に入らなかったようでありまして
二日目からは 稽古で作ってきた 太っ腹のお上さんで 演じております
マスクを付けるのと同様
衣装 メイクで 役が現わになり 話し方 身のこなし 人間関係が まるで堰を切ったように 判明しますから
不思議なものです
太っ腹のお上さんを演じながら その影に隠れた人の良い 上品な小母様を 思っております
と たのしい演劇の日々
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image