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2015年02月27日

演劇興行「The Translation of Shadows」


translation-of-shadows-wide.jpg




写真はSTAN'S CAFE Theatre Companyより拝借しました


STAN'S CAFE Theatre Company
                  Film into Theatre 「The Translation of Shadows」

James Yarker 製作/監督
Oliver Clark 映画監督
Warwick Arts Centre 委嘱
世田谷パブリックシアター提携

次の舞台のための会合に参加いたしました

シュタイナー演劇を研究しております が 英国アントロポゾフィ演劇部門は不在のため また 

今回のシュタイナー第3神秘劇は 演出/製作者共 演劇芸術への理解不十分により 

残念ながらお粗末であります なので 歴史在る英国演劇界の中に シュタイナーのオカルト演劇を探ること

を試みております


「The Translation of Shadows」 かつて無声映画の時代 日本には活動弁士と呼ばれる 

プロの語り手がおりました 西欧では無声映画の一コマに俳優の台詞 筋書きを 文字にし差し込む手法を

取っておりましたが 日本には 既に 人形浄瑠璃 歌舞伎 能 といった 語り手 謡い手 話芸による

独自の文化がありましたので 西欧から輸入された映画作品に 日本語のシナリオを付け 解説し 語る 

活動弁士 なるものを生んだのでした この活動弁士は全く日本独自 語り文化の一つなのです

浄瑠璃や歌舞伎をご覧になられる方はご存知のことと思いますが 語り手 も舞台上に据えられております

 無声映画上映中 活動弁士もスクリーンの脇に位置し スクリーンを追いながら 観客に面して 

弁を振るうのでありました 人気の活動弁士も多く輩出し その最盛期は日本の一大娯楽であり

大いに国民に愛されました
 
しかし映画技術の発達で 無声映画はトーキー映画に取って代わり 活動弁士も姿を消します

 そうですが その練り上げられた巧みな弁舌は 漫談 講談と言った語り文化に引き継がれてゆきます

 其れにいたしましても 大変惜しいことと思われます 現在も無声映画を好んで上映する映画館で僅か

数名活動弁士を名乗る方々が活動されておられるそうですが 是非訪ねたみたいものです


  ところで そこに英人プロデューサーJames Yarkerは興味を覚えたのでした 

彼はまず東京で1週間のワークショップを持ち 日本人演劇関係者と交友を深め 日本文化をリサーチしました

帰国後更に 作品作りに向けリサーチを重ね 今舞台のベースとなる映画を撮影するべく 

再度日本を訪ねております 現在は台本を試作中です

James は言います 

活動弁士の華やかだった時代 日本には映画と演劇 二つの芸術の相乗効果を活かした独特の文化がり

 観客を映画館へ劇場へと大いに誘い楽しませた 客は贔屓の弁士の語りを楽しみに

 何度も同じ映画を観るため劇場へと出向いたのだ 活動弁士はその卓越した物語る技術 話芸術 だけでなく

 西欧作の映画にシナリオを付け 独自の映画演劇文化を発生させたのだ と


ところで演劇興行には大層お金が掛かります

英国民は先の国政選挙で労働党から保守党へと政府を変えました しかし 保守党は

階級社会英国上層部に多く属し 先の政府がとっていた 老若男女 貴賎上下無く スポンサーとなり

 盛り上げた英国演劇文化政策は改悪にあい 多くの中小劇団が資金繰りに躓き

活動を辞めざるを得ない状況にあります

今回の舞台作品は日本文化再発見なのでありますから 是非とも公演にまで漕ぎ着け 

東京世田谷に向け日本文化逆輸入へと持って行ければよろしいのですが 果たして

英政府芸術部門はこの企画へ経済援助をしますでしょうか もし英政府がだめならば 日本文化庁側へ

 英在商工会へ持ちかけることもあり得ます どちらにしろ舞台興行には有力なスポンサーは欠かせません



と たのしい演劇の日々 
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