2015年02月13日
演技訓練 映像演技
写真はWEBより拝借いたしました
演技訓練 映像演技
舞台演技と映像演技を俳優は演じ別ける必要があります
舞台では 観客席最後尾のお客様へ向かって 演技が届くよう そして 劇場全体をエナジーで満たすよう
大きな演技となります
それに反しカメラの前では カメラが演技の詳細を写し取りますから 控えめ最小に心がけます
Acters Center London で Noella Smith(テレビ映画監督 脚本家)による
映像演技について学んでまいりました
コース案内によりますと
台詞なし 小道具無し 黒い壁を後ろに モニターに映し出された俳優の顔
そこに 俳優演じる役の思考の流れの全てが読み取れる それらは例えば
そこは何処で? 何故そこに居り? どんな心理状態であり? 何が起こり そしてどう決意したか?
役の思考と感情の全てを伝えるために ほんの僅かな表現で あるいは何もしなくても
カメラは十分にそれを伝える という事実を俳優は学ぶ
台詞を一切つかわず 胸から上にポイントを合わせたカメラに向かい演技をします なので
わたくしにように英語に苦手感のある俳優が 西欧 東欧 中東アジア 南米 そして 3名の英国の俳優
併せて12名の参加となり 講師のNoella は流石ロンドンだわね
と嬉しそうに しかし 名前を覚えられないわ御免なさいねと 挨拶で始まりました
舞台ばかりに係わっておりますと 映像演技の感覚を忘れがちで ついつい沢山演じてしまいます
しかし カメラは恐ろしい程 演じております役の全てを読み取りますので 実は何もしなくて良いのです
ところで この何もしないでいられる為に 俳優は 確かな想像力 の土台がなくてはなりません
カメラは嘘も見事に見破りますので
例えば 新聞の或る記事を読む としましょう 実際の新聞も小道具も一切なしです
俳優は新聞紙を手に取り 広げ 記事タイトルに眼をやる
気になるタイトルを見つけ 記事を読む気になり 記事を読み始める
読みながら 内容より印象を受け 感情が沸き 更に読み進む事で 内容を理解し
その結果ある思いに至る
以上のプロセスを 事実成されなければ モニターに写し出されるますのは
新聞を読んでいる振りをしている俳優で そこには何もドラマはありません
俳優に必要なのは 確かな想像力 この一言に尽きます
確かと言いますのは 俳優は想像上の世界に居るのですが その世界は確かに存在し
俳優の演じるております役は五感を通しその世界で生き生きと生存する
無いのだけれど確かに在る 俳優はただその想像された世界を生み出せばよいだけなのです
それを創造だと わたくしは呼びましょう
この創造力を 生まれながらに持った俳優もおりますが
沢山仕事をし そして訓練を重ねますことで 養われもします
と たのしい演劇の日々
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