2014年12月29日
観劇「VISITORS」作 Barney Norris 於Bush theatre
観劇「VISITORS」作 Barney Norris 於Bush theatre
演劇集団 UP IN ARMS 公演によります 新作劇を観て参りました
クリスマス前にピッタリな作品の一つかもしれません
神さまを称はしませんが むしろ日曜の礼拝など行かない世代 あるいはニューエージ世代 ホメオパシィ
なる台詞もあります 英国国教会 キリスト教ですが 教会離れは進んでおりますし また
他宗教との共存が問われる昨今です それでも クリスマスは一年に一度家族が実家に集い
プレゼント交換に興じ 祝福する日 という習慣は今だに継承されております
お話は 農家に残された年寄り夫婦 その母親の痴呆が進み 農作業の合間 世話をする父親
そんな老夫婦 子供は3〜4人 一人は農家を継がせ 一人は教師でその生徒たちが家に集い と
希望は適わず 子供は息子一人 その息子の嫁と両親は上手くゆかない なので実家には戻れない息子
ならばと父親の希望で 年寄り夫婦の介護もするという若い女性が同居を始めます が
経済的理由と 年寄り共倒れになる前に と息子一人の判断で 農家を売却し 母を特別の介護施設へ
父親はまだ自力で何でも出来ますから 別の施設へ と事は進められる そんな中
ほぼ別居中の息子と嫁は離婚することに 息子も二人の娘 嫁から家を追われる
こうして家族一同が集う家を失いチリチリバラバラとなります なんとも哀しいお話なのですが
それにより 家族のある者にとっては 空気の様な存在の家族 家族愛 をも一度深く思ってみます
パンフレットの隅 後書きに 観劇後 家族へ「愛しているよ」と電話入れてください とありました
俳優たちは 映画やTVで見知った方々 演技も達者です 事に 一人息子 Simo Muller
母親に甘やかされて育った 家族の期待を一身に受け 故に父親とはよりが合わない 自己中心で
どこにでもいる 余り人に好かれるタイプでない役を 綿密にしかしとても自然に演じます すばらしかった
おそらくWest Endの中心街の劇場へ そして ロングランが期待できる作品です
と たのしい演劇の日々
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