2014年12月25日
観劇「Sirens」 SOHO theatre
観劇「Sirens」SOHO theatre
タイトル「Sirens/セイレ−ン」とは 魅惑的な歌声で人 男性 をたぶらかし命を奪う 妖女
ギリシャ神話に描かれる海の怪物 のことです
出演いたしましたのは パフォーマンス集団 ONTROEREND GOED/ 身代の手答え とでも訳しましょうか?
ベルギーに拠点を置き 世界を股に賭け 実験的に舞台表現を模索する集団なのだそうです
フェミニズムをテーマとしたこの作品は 6人の女性パフォーマーで構成され
其々EU内の各国より集まっておりますようで 皆違ったアクセントのある英語でした
この作品は Speech chorus を用い Speech chorsの舞台は始めてのことでしたので
Steiner&Marie Steiner のThespis' Cartを思い起こしながら 楽しみにして出かけたのでありましたが
残念なことに タイトル 言いますところの 聞く者の魂を奪い取ってしまうほどの 妖艶な声
声質が表現に至るまでには磨かれておりませんで
ここへ至るまでに「声」を育てるどんな訓練をして参ったのでしょうか 大変興味のあるところなのですが
睡眠不足も手伝い 腰は落ち着かず また後半はウトウトしてしましました
また 前半性行為を扱った表現がありましたが 年齢指定はなっておりませんから
思春期のお嬢さん連れの家族が複数おりました かまわなかったのでしょうか?
少年たちには多少刺激が強いかもしれないと思いました
今回はSpeech chorus でしたから
Novalis(1772 – 1801 )について書かれものを少し読み返してみております その中より 言葉について
音と線による命名(しるしづけ)行為は、驚くべき抽象化である。
四つの文字が私にとって神 Gottのしるしとなり[神を表わし]−−二、三個が百万の物を表わす。
森羅万象を意のままに操ることがなんと簡単になることか!
霊界の凝縮がなんとあざ やかに見えるようになることか!
言語学は霊の王国の動力学である。指揮官の一言は軍隊を動かす−−自由という言葉は−−諸民族を。
言葉と書字に対する驚き、つまり話し言葉や書かれた文字の「ことだま」に対する感嘆は、
古代人や「野生民族」など、神話の時代に生きる人々のみなら ず、のちの時代の詩人にもある。
ノヴァーリスはこの断章にみられるような言語観をすでに抱いていた立場で、カバラの言語観に出会った。
そのため、知識源と なったシュプレンゲルの無理解を超えて、
二十世紀のカバラ学者であるショーレムの知見に通ずる、より深く適切なカバラ理解に至っている。
(中井章子「ノヴァーリスと自然神秘思想」1998.2.28発行/P226)
Novalis よりのメッセージをSteinerは受け取り 言語造形 を成したのでしょう
と たのしい演劇の日々
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