2014年10月30日
観劇 -イプセンに次いで-「The Wild Duck」Birbican
観劇 -イプセンに次いで-「The Wild Duck」Birbican
Birbicanで2ヶ月にかけ催されておりました international Ibsen Season 最終回となります
シドニーより Belvoir Theatre 演出脚本 Simon Stone 共同脚本Chris Ryan を観てまいりました
演出家のノートにあります
どこにでも居そうな 2組の家族 が個々は家族の単位の外で微妙に 枠を超えた関係にある
しかしそれは それ程特別でもない人間の仕業 それがある日発覚し 家族は壊れていく
それを観客は覗き見るだろう とあり 覗き見をしてまいりました
劇場内に足を踏み入れましたら 緞帳は中心部が舞台前面にはみだした2枚の大きな鏡
観客を映し出しております 開幕で知るのですが それは 大きな2枚のガラス 舞台中央で90度に重なり
舞台をスッポリ囲んでおります そのガラスに囲まれた舞台に生きた野鴨がまず現れ 続いて俳優が
しかし声はマイクロフォンを通し聞かれます
その野鴨 水の張った水槽の中で水浴びをすれば 水しぶきは遠慮なく飛び跳ねます
この水槽と舞台のガラス張りが 水槽のなかで足掻く捕らわれの身の野鴨と
俳優演じます2組家族の其々の有様が重なるように成っており
観客は水槽の中で展開する人間の足掻きを覗き見るのです
Belvoir Theatre オーストラリアの傑出した劇団であると紹介がありますが
俳優が達者で 何気ない日常も また後半エスカレートする情動表現をも存分に観客を納得させる演技力
1時間半の公演 目が離せませんでした 特に女優陣 Anita Hegh、 Sara West 素晴らしかったです
男優のBrendan Cowell 達者ですが シュタイナー言いますところのルシファーにすっかり捕らわれた俳優
ご本人が自身の演技力に酔いしれ それが客には見てとれますので 多少興ざめはありました が
全般に 英国の俳優よりもえ質がよろしいように思えます 俳優訓練には何をなさるのでしょうか?
興味のあるところです
もちろん質の良い台本演出は欠かせませんが
観客と直接係わる俳優が上質なほど 芝居は面白くなるのです
と たのしい演劇の日々
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