2014年04月27日
演技訓練「cold reading」
Secrets From THE CASTING COUCH by Nancy Bishop(1966〜)
本はまだ読めておりません 英語の本を読みますのには時間がとても掛かかってしまいます
Steiner関連本も合わせ 本の山はその高さを季節ごと増し まだまだ成長が期待されるでしょう
それに先駆け Acters Center Londonにおいて ワークショプを受けることができました
Nancy Bishop はEU USで映画 TV の配役を手がけるキャスティングダイレクターです
また その経験を生かし 本タイトルにもあります オーディションに向けたワークショップも実施しております
US生まれ とても気さくで しかも率直 的確にアドバイスを返してくださいます
さて 今回のワークショプ テーマは 「cold reading 」 英語版Wikiによりますと
事前練習準備なしに 与えられた本 台本 テキストを読み上げる 俳優術 なのでして
「sight reading」 とも呼ばれます 日本語Wikiには 他人を操るテクニック とのみありますが
初見でありながら 聴衆の心を捕ら得る表現力 と言う意味ですから cold reading を使いますと
sight reading より より俳優の技量に含みがあるように思われます
今回わずか3時間のクラスでしたが まずNancy は 自身の簡単な紹介の後 参加俳優の名前
仕事のジャンル を聞き取り ウォームアップ にはいりました
それは 真実 本当 と彼女は呼びしたが 課題達成の為のインプロバイゼーションです
まず 「椅子に座る相手役を椅子から立ち上がらせる」
相手役は 本気で腰を持ち上げたいと思ったら そう反応しますので 開かれた身体と心で
真摯に演者に向かい合います 演者は即座にその場でシナリオを作り出し 相手役に働き掛けます
上手くいかないとわかるや 直ぐに次の手を試します 3度程試み次の相手役に移ります
次は 『I will kill you お前を殺す』 演者は与えられたこの短い台詞を一度だけ使い
相手役に働き掛けます 相手役は心撃たれたら 椅子から腰を持ち上げるのです
その後 『I love you 愛している』 を同様に試みました
ほんの短い ウォームアップでしたが 心も身体もすっかり準備できまして テキストに入ります
A4の紙に 10ッ程の台詞 を カメラので前で読むのです
テキストにさっと眼を通した後 シーンについて思いを巡らします
これは スタニフラスキーの疑問テクニック を使います
1.わたしは誰?
2. わたしは何処にいる?
3. わたしは誰に話しかけている?
4. わたしは何が欲しい?
5. どの言葉で変化が起こる?
『テキストに書かれてある 事実 筋 それさえ伝えれば 真意は無意識に伝わっている』
Nancy 本に 紹介されております が
俳優は シーン 台本を 地図を読みむ様 目的向かって 事実を追ってゆく作業から創造は生まれます
リハーサルと本番の2度 カメラの前でテキストを読み 全員読み終えましたら モニターを見ながら
Nancyのアドバイスを受けます
『自身の台詞を間違いなく読む事に神経を使うのではなく シーンを掴む そして 相手役とのコミュニケーション
良く聴く観る(アイコンタクト) が大事』なのでした
そして 『オーディションをまず楽しむ 楽しめないんじゃ この仕事はやってられません
キャスティングダイレクターは 俳優が演じていることを心から楽しんでいる かを見抜きます』 なのだそうです
と たのしい演劇の日々
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