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2021年05月07日

届いた(五月四日)



 先月の七日に国会図書館オンラインで発注した雑誌記事のコピーがようやく到着した。申し込みから到着まで一ヶ月弱という期間には特に文句もない。ただ、四月十三日には、発送準備完了で、遅くとも翌日に発送するというメールが来ていたのに、それから三週間以上も時間がかかったのには納得のいかないものがある。日本の郵便局のページだと航空便なら一週間ぐらいで届くことになっているのだが、現在の世界中で厳しい感染症対策がとられ、飛行機の便数自体が減っている現状では、このぐらい時間がかかるのもしかたがないのだろうか。
 正直な話、こちらが名前、住所などの登録を間違えたのかもしれないとまで考えたのだが、登録者情報を見ても、漢字の表記だけで、アルファベットを登録したかわからなかったしさ。それで、そろそろ問い合わせのメールを送ろうかと思っていたら、無事に到着した。実際の発送はいつだったのか確認したかったのだが、封筒の全面の消印は、「YAMASHIROKIZU」とあるだけで日付は入っていなかった。

 封筒が予想よりも大きかったのは、複写依頼をした雑誌のうちの一つ「教育報知」がB4版だったからで、半分に折って小さめの封筒で送ってくれてもよかったのにと思わなくもない。複写された資料以外にもインボイスの書類とか、料金支払いのための説明書とかあれこれ入っていて、全部で念のためにキッチンの秤で計ってみたら、102グラムになった。日本の郵便局の料金表によれば、100グラムまでは送料400円で、100グラムを越えたら、670円となっているから、恐らく紙一枚、もしくは封筒のサイズのせいで上のカテゴリーになったと言えそうだ。
 複写物とインボイスという必要な書類以外にも、何枚も、支払いの方法を説明する紙、クレジットカード払い用の、使っている人がそれほどいるとも思えないファックス用の申請書などが入っていたのだ。こんなのネット上に挙げておいてダウンロードする形にすればいいと思うのだけど。紙の無駄も防げるし。今にして思えば、表紙が目次になっているのともかく、全ての雑誌の表紙の複写を求めたのも失敗だったかもしれない。インターネット公開していないものでも、表紙と奥付だけは公開してくれないものだろうか。著作権上もそんなに問題にはならないと思うのだけど。

 インボイスの請求金額だけを見たときに、ちょっと驚いた。一番上に1260円、その下に5260円とあって、たかだか10枚ほどのコピーに、合計7500円も支払うのかと思ってしまったのである。よく見たら、5260円というのは銀行振り込みで支払う場合の金額で、振り込み手数料として4000円が追加されるということのようだった。1260円はクレジットカードで払う場合である。
 その内容を見ると、半分以上が郵送料の670円、残りのさらに半分以上が梱包手数料で350円。複写自体への支払いは、1枚24円で10枚の計240円ということになっている。これは少量ずつ注文するよりも、一度に何枚もまとめて複写を依頼したほうがいいようだ。最初から想定していたことではあるけれども、ここまでだとは思っていなかった。次は100枚ぐらいまとめて注文してみようか。何枚までまとめて郵送してくれるのかはわからないけど。

 支払いのほうは、銀行の手数料なんか払いたくないので、クレジットカード一択である。ただその手続きがよくわからない。ファックスできない場合には郵送でもいいし、最悪の場合にはファックス用の書類に記入したものをメールで送ってもいいようである。それで記入したら、別の紙にメールで自分の名前とインボイスの番号を送ることでもカードで払えるようになるというようなことが書いてあった。
 不親切極まりない説明に、国会図書館もお役所仕事という点では他と変わらないのかと思いそうになったが、国会図書館では複写、発送と集金の業務を外部団体に委託しているようなのである。銀行振り込みの際の振込口座が、日本キリスト教奉仕団という組織の名義になっている。この組織は障害者の自立支援をしている団体のようだけど、旧態依然の書類をわかりやすく作り変えるぐらいのことはしてもいいだろうに。
 届いた複写の内容は、期待はずれだったものもあるけれども、これからひとつずつ纏めていくことにする。
2021年4月5日11時。









2021年05月06日

ハンドボール男子ヨーロッパ選手権予選(五月三日)



 運動不足がたたったのか、一日中椅子に座っているのがよくないのか、腰痛が出た。体を前に倒したり、起したりする際に腰にひどい痛みが走り、PCの前に座っているのにも支障が出るようになった。それで、カイロを腰に当てて温めていたのだけど、すぐには快復せず、三日ほどPCの使用を制限することにした。以前のように何日も余裕を持って書き進めていれば、更新も継続できたのだろうけど、自転車操業中ではそれも叶わず、お休みということになってしまった。

 さて、ハンドボールの男子代表は、先週の水曜日からウクライナ、フェロー諸島、ブルノと移動して、中一日で三試合行ったのだが、最初のウクライナでの試合に、28−26で勝利した。この結果と木曜日の他のグループの結果から、チェコ代表の勝ちぬけが決定したらしい。残り二試合で連敗してグループ3位になったとしても、他のグループの3位チームとの比較で、上位にくることが決まったからだと言うのだけど、よくわからなかった。この時点では、チェコだけでなくウクライナも勝ち点5で並んでいたのに、ウクライナの勝ち抜けは決まっていなかったのである。
 金曜日に行われたフェロー諸島での試合は、相手がここまで全敗だったこともあって、チェコが勝つのは間違いないと油断していたら、26−27で負けてしまった。前半開始直後を除いてずっとリードする展開だったのに、最後の最後で逆転されてしまったようだ。出場した選手を見ると、そこまでメンバーを落としたようには見えないので、ウクライナからの移動の疲れとか、勝ち抜け決定で気が緩んだとか言うことかもしれない。試合は見られなかったのでなんともいえないのだけど。

 昨日の日曜日に行われた最終戦を前に、チェコは予選勝ちぬけが決定し、ウクライナはチェコに勝たないと勝ちぬけが決まらないという状況だった。どういうことかと確認したところ、各グループの3位チームの全獲得勝ち点ではなく、勝ち抜けた上位2チームとの対戦で獲得した勝ち点が問題になるようである。つまり、チェコはウクライナとの試合に負けて3位になっても、1位のロシア、2位のウクライナから獲得した勝ち点が3で、3位チームの中では最上になることが決まっているのに対して、ウクライナは、チェコに負けた場合には1、引き分けた場合には2となり、他のグループの結果如何では予選敗退の可能性もあったようだ。
 試合開始直後は、チェコのディフェンスが機能せず、長身選手の多いウクライナにロングシュートを軽々と決められてリードを許したのだが、その後、ほぼ守備専門で出場したソラークを中心にブロックが決まるようになると、コーチ兼任のキーパーのガリアのセーブも増え、チェコが逆転して、前半は14−11と3点リードで終了した。後半も常に3点以上のリードを保っており、最終的には27−22と5点差で勝つことができた。

 全体的には、安心してみていられる試合で、ドゥクラのクリーマとか、怪我明けでちょっとしか出なかったカルビナーのパツルとか、若手選手の活躍が目立ち、今後のチェコ代表に期待を持たせる結果となった。ちょっと残念というか、もったいないと思ったのは、これも若手でありながらすでに国外でプレーするピロフで、明らかにシュートを打つべきところで、パスをして、パスミスになったり、カットされたりする場面が多かった。
 ピロフは、大砲カシュパーレクが欠場していた今回の予選では、唯一の左利きのセンタープレーヤーということで、出場時間も長かったのだけど、せっかくいいシュートを持っていながら、もったいないことである。相手に、最初からシュートはないと見切られているようにも見えた。パツルやクリーマよりも若いようなので、経験不足なのかな。今後の成長に期待しよう。

 せっかくチェコ代表が出場を決めたのだけど、ヨーロッパ選手権はチェコテレビでは放送できないのが残念である。かといって有料放送に手を出すほど見なければならないと強迫観念に囚われているわけでもないしなあ。とりあえずはグループステージを勝ち抜けることを期待しておこう。その前に、12月に女子代表の世界選手権があるのか。こちらはチェコテレビで見られるはず。

 ところで、負けてしまったウクライナだが、他のグループの3位チームも成績が振るわなかったおかげで、勝ちぬけが決まった。全部で8つのグループの3位チームのうち、上位2チームとの対戦で、勝ち点を取れなかったチームが4つ、勝ち点2を得たチームが3つあり、ウクライナは勝ち点1で4位となり、ぎりぎりで勝ち抜けることができたようだ。
2021年5月4日21時。









2021年05月03日

仮文(四月卅日)



所労有るに依り、今日より三箇日の仮文を出す。五月三日より再び記さんと欲す。
タグ:お休み
posted by olomoučan at 05:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ

2021年05月02日

規制緩和の動き(四月廿九日)



 チェコでは感染者数が増え、ワクチン接種も進んでいるおかげで、感染状況は一時期に比べると大幅に改善され、規制緩和の動きか進んでいる。平日の新規感染者数は2500人ぐらい、一週間だと1万5千人ぐらいとなっている。これを人口10万人当たりにすると、一週間で150人ぐらいという数字になるが、現時点ではこの一週間の新規感染者の数値が、人口10万人当たり100人以下というのを規制を解除して小売店などの営業を再開させるための条件になるようだ。そして全国一律ではなく、地方単位での規制の緩和解除も計画されている。

 とまれ、来週の月曜日5月3日から許可されるのは、なぜか去年も規制緩和の最初の部分に含まれていた理髪店と美容院などの美容関係のサービスである。ただし、利用客に対しては検査を受けて陰性の証明を提示することが求められるという。この手の店は顧客管理をしているはずだから、感染者が出たときの追跡がしやすいと考えているのかもしれないし、個人経営の店が多いから、優先的に営業再開を許可したのかもしれない。
 学校も授業が再開される見込みなのだが、さすがチェコで子供たち用の簡易調査キットが足りないと言う声が各地から上がっている。現在は月曜と木曜の週二回の検査が行われているが、それを一回にしてもたいした違いはあるまいという意見もある。また、先日授業が再開された際に、親が検査を拒否した子供の登校を認めたことをとがめられて校長が解任されたなんてニュースもあった。特殊な教育法を取っていることで知られる「シュタイナー学校」でのできごとだったようだ。

 子供たちのスポーツも規制が緩和されて、20人以下のグループであれば集団で練習してもかまわなくなるのだったか。ただし、これは感染状況が改善されて一週間の新規感染者数が、人口10万人当たり100人以下になった地方だけかもしれない。室内でのスポーツは依然として対象外となっているが、本来は屋内のスポーツでも、子供たちは屋外で練習することもあるから、どうしようもないというわけではないようだ。

 その一方で、5月1日から厚生省とサッカー協会の共同プロジェクトとして、観客を入れての試合開催が再開されることになった。これは、スタジアムのキャパシティの10分の1を上限にして、入場に際しては、陰性の検査結果か、ワクチン接種済みであること、もしくは最近90日以内に感染したことを証明する書類の提示を義務付けるというものである。財政基盤が最もしっかりしているサッカーを使って、観客を入れて試合を開催するための実験という意味があるようだ。
 当然、入場者は身分証明書の提示も求められることになろう。これが定着すれば、フーリガン対策の切り札といわれながら、悪質ファン集団の反発が大きく導入が進まないチケットの記名販売につなげられそうである。サッカー協会としても得るところはあるのである。現在でもスタジアムによっては、近くの建物のバルコニーとか、駐車場とか、中に入らなくても試合が見られる場所があって、そこにかなりの数の人が集まって観戦しているから、ちゃんと入場させて、十分に間隔を取って座らせたほうが感染症対策としてはましだという判断もあるのかもしれない。

 スポーツ界では、サッカーも含めて、子供たちからスポーツする機会を奪うなだったか、子供たちにスポーツを返せだったか、とにかく子供たちのスポーツを再開を求めたキャンペーンをやっているのだから、観客を入れることよりも子供たちのスポーツの全面再開に力を入れてほしかったと思う。

 とまれ、感染状況がいいのは、一時は最悪の状況にあって、オクレス閉鎖も実施されたカルロビ・バリ地方やフラデツ・クラーロベー地方、プラハなどボヘミアの地方が多く、これらの地方では博物館や美術館も屋外展示に関しては、営業の再開が許可されることになっている。さて、モラビアのオロモウツ地方の数字が改善されて、規制緩和が大きく進むのはいつになるのだろうか。最近の問題は、ワクチン接種の予約が可能になった場合に、申し込むべきかどうかである。
2021年4月30日24時。










posted by olomoučan at 07:05| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ

2021年05月01日

買い物日記(四月廿八日)



 電器屋のダタルトで洗濯用のネットが販売されているのを見つけたので、かねてから必要だと思っていたUSBの延長コードともども購入することにした。洗濯ネットは二層式を使っていた日本にいたころは特に必要だとは思わなかったのだが、こちらのドラム式の洗濯機で洗濯をすると、靴下やTシャツなんかに穴が開きやすいことに気づいて使い始めた。洗濯ネット自体も傷むので、しばしば新しい物を買う必要があるのだが、現在の規制でも営業を続けている店の中でどこで販売しているかわからなかった。それが、ダタルトのネットショップで発見できたので買うことにしたのである。
 USBの延長ケーブルは、うちのの実家用で、テレビの裏側にあるUSBポートに、USBのメモリーやらハードディスクやらを抜き差しする際の面倒を解消するためのものである。本棚とかテレビ台とかが一体化して、一繋がりに壁の一面を占めている棚のテレビの置き場に設置されているため、裏側に抜き差しするには、いちいちテレビを動かさないとならないのである。この手の棚セットは、以前はどこの家庭でも居間に置かれていたらしい。

 ネット上で買い物する際に、うまくまとめて処理できなかったので、別々に注文して別々に支払い、別々に受け取り可能の連絡が来た。今思えば一つ目の連絡のSMSをちゃんと見なかったのがいけないのだが、いつものようにシャントフカの店舗に注文を入れたつもりで、取りに行ったら、担当のお兄ちゃんが困ったような顔をして、洗濯ネットはこの店への注文になっているけど、USBの延長ケーブルは、ガレリエ・モリツの店舗への注文だよと教えてくれた。自分ではどちらもシャントフカの店に注文したつもりだったのだが、届いたSMSを見たら、モリツと書かれていた。何故だ?
 どの道、コービーも買いに行く予定だったので、コドーに行くついでに寄れるからたいした手間ではない。久しぶりにシャントフカの二階に上がって歩道橋を使って旧市街に入ることにする。子供物の服や靴は販売してもいいことになっているはずなのだが、シャントフカでは靴屋も服屋も、子供物がありそうなところも含めて営業している店は非常に少なかった。ピエトロ・フィリッピの店舗はすでに撤収作業がほぼ終わっていた。

 ガレリエ・モリツに行く途中で、遠めに郵便局の隣のバチャのビルを見たら、店がなくなっているように見えた。シャントフカの店は営業はしていなかったけど、存続してたから、オロモウツの店を一店に集約するのかななどと考えながら、モリツに入って二階に上がったら再びびっくり。CCCの店舗があったところにバチャが入っていたのである。こちらは子供物の靴を集めているのか、営業を開始していた。
 ケーブルの受け取りは問題なく済んだのだが、モリツに入っていたお店の中にも一つ二つ閉店してしまったところがあるのが気になる。感染症対策による営業禁止と補助の遅れ、不足が原因となった店舗の閉鎖は着実に増えている印象である。大規模チェーン店の店舗が一つ減るぐらいなら、よくあることでもあるので、仕方がないと思えなくもないけど、個人営業の店が消えていくのは、入ったことのない店であっても、気のめいる話である。

 コドーでは、借り店舗では、レギュラーの商品以外の、特別な豆の販売はしないといっていたのだが、いつの間にか始めていて、インドネシアのスマトラの豆が、期間限定で販売されていた。残りが少ないと買えないのだけど、今回は十分に残っていたので手に入れることができた。インドネシアのコーヒーと言うと、ロブスター種のジャワとか、日本のキーコーヒーが販売しているトラジャとかを思い出すけど、スマトラ産のコーヒーってあったかなあ。マンデリンとかいうコーヒーもインドネシアだったかなあ。

 シャントフカから、モリツを経て、コドーへというルートで久しぶりに比較的長い距離歩いたせいか、左足のふくらはぎに攣りそうな痛みを感じる。毎日職場に出ていた頃には、このぐらい歩いても何の問題もなかったのに、運動不足が続いているせいで体力もかなり低下してしまっている。スポーツ界が強く主張する、アマチュアの、特に子供たちのスポーツ再開の必要性を身を以て実感してしまった。
2021年4月29日23時30分。







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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



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