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2019年12月04日

緊急事態発生



 夕方というよりも夜といいたくなる暗さと寒さの中、仕事を終えて自宅に戻ってきたら、テレビがついていてチェコテレビのニュースが流れていた。チェコスロバキアに捨てられた作家ミラン・クンデラにチェコの国籍が与えられ、クンデラもそれを受け入れたというのだ。駐フランスのチェコ大使が登場して、国籍の再付与は淡々と手続きとして行なわれただけで、特にイベントにはならなかったと語るだけで、クンデラ本人は出てこなかった。
 チェコだけでなく居住しているフランスのマスコミにも、すべては作品が語っていると言って、登場しない作家の矜持は、国籍が回復されたぐらいでほいほいとマスコミに見顔を出すほど軽くはないのだろう。日本ほどではないとはいえ、チェコもフランスもマスコミが腐敗しつつあるのは同様だから、クンデラの態度も納得ではある。
 ちょっと納得できないのは、国籍を与えるというのを素直に受け入れたことである。確かこれバビシュ首相の発案で、人気取りというかイメージ向上のためだと批判する向きもあったから、ひねくれ物のように思われるクンデラなら拒否してくれるんじゃないかと期待していたのに、ちょっと残念である。わざわざ自分から申請してまで国籍の回復をする気はないけど、勝手にくれるというなら害があるわけでもないからもらっておこうというところなのかなあ。奥さんと連名で感謝の言葉を発表していたけど、社交辞令のように聞こえなくもなかった。

 ただし、緊急事態というのは、このクンデラの話ではなくて、クンデラのニュースが終わったところで、PCに向かって、すでに書き上げた昨日の分の記事の最終チェック(こんなことするの久しぶりなのだけど)をしようと思ったら、どこを探してもマイクロSDカードを入れてUSBにさせるようにしたものがなかったことのである。どうも職場に忘れてきたらしい。今更取りに戻る気にもなれないので、昨日の文の記事は明日投稿することにした。明日休みとってるんだけど、職場に出るしかない。
 今までも職場を出ようとして忘れたことに気づいて取りに戻ったことは何度かある。そのたびに二度とするまいと思うのだけど、なかなかこの注意力不足というのはよくならない、というより悪化する一方である。それでも完全に持って帰るのを忘れたというのはこれが最初のはずである。疲れがたまっていてぼんやりしているのかなあ。明日休みにしたのは正しかったようだ。

 さて、今日投稿する分をどうするか考えて、先日偶然サルベージに成功した昨年末に消えてしまった記事を、書き直したものとリンクさせてあげることを思いついた。そのまま上げて、間違い探しにしてもいいし、変わっているところを指摘しながら新しい記事にしてもいい。しかし、これも不可能なことがすぐに判明する。
 これにコピーしたと思い込んでいたUSBメモリーの中に入っていなかったのだ。念のためにもう一つのも確認したけどこちらにも入っていない。どうやらコピーしたのは職場においてきたマイクロSDカードだったようだ。念のためにバックアップ用の外付けHDにもコピーしておけばよかった。一次復活してコピーできたことに舞い上がって次を考えなかったのが問題である。

 他に手がなくなって慌てて、こうやって一文をでっち上げようとしているのが現状なのだけど、日曜日の早起きのせいで眠くてたまらない。年をとると体力の回復に時間がかかるのだよ。明日朝一で職場に出てメモリーを持って帰ってきて昨日の分を投稿しようかとも思ったのだが、明日は朝寝をすると決めたのだ。それをやめるくらいなら、頑張って新しい文章を書いた方がましだ。
 頑張った結果がこれなのだけど、いつも以上にぐだぐだになってしまった。それではまた明日。
2019年12月3日24時。





posted by olomoučan at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ
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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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