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2018年12月08日

チェコ鉄道の不思議な料金体系(十二月三日)



 オロモウツとプラハを結ぶ私鉄のレギオジェットと、レオエキスプレスの料金は流動的で、電車の走る時間帯によって値段が変わるし、同じ電車でも季節や曜日によって上下する。レギオに関しては、何回も使っているうちに、どの程度の幅で値段が上下に変化していくのかわかってきたし、変化のある程度の傾向も見えてきた。とはいえ、ここhttps://www.regiojet.cz/で検索してみないと、実際の値段はわからないというのは、予定をたてる際にはちょっと厄介である。検索してみたら予想よりも200コルナ以上高いなんてことあったし。

 それに対して、チェコ鉄道の料金は距離を基に決まっていて変動しないから、オロモウツ―プラハなら、220コルナ、ペンドリーノを使うと250だったか、290だったかで安定している。そして、ブルノに行くなら100コルナだと思い込んでいた。今回所要があって早朝から(といっても7時発だけど)ブルノに出向かなければならない事情があって、前日にネット上のチェコ鉄道のE-shop https://www.cd.cz/eshop/でチケットを買おうと、検索をかけたら、違う金額のチケットが表示された。
 そういえば、以前、プラハからオロモウツに来た人に、特定の電車にしか乗れないチケットで廉価に販売されているものがあるという話を聞いたことがあった。あのときには、プラハ−オロモウツは、私鉄が3社も乗り入れていて競争が激しいし、私鉄のチケットはすべて全席予約だから、チェコ鉄道もそれに合わせて、乗る便を指定することで安くするチケットを導入したのだろうと考えていた。普通のチェコ鉄道のチケットは路線だけが指定されていて、どの電車に乗ってもかまわないものである。

 ブルノ―オロモウツは私鉄も走っていないし、バスとは競合するけれども、かかる時間では完全にバスに負けているから、特に値下げをして対抗したりはしないだろうと考えていた。その考えは間違えていて、この路線についても、乗車便指定で価格を下げるチケットを導入したようである。その理由を考えると、今年の夏前に、政府が人気取り政策のひとつとして、政府負担で、26歳以下の学生と、年金生活者に対する鉄道運賃の値引きの幅を大きく拡大したことが考えられる。
 これによって、鉄道の乗車率が大きく高まったらしいのだが、同じ時間帯に乗客が集中することもあって、便によっては立ちっぱなしということも増えていた。それを緩和するために、乗車率の低い便の運賃を値下げすることで、乗客を誘導し乗車率の均衡化を図っているのではなかろうか。そう考えると、こんかいちょっと調べた結果、便によって割引運賃があったりなかったり、その値段も何段階かに分かれている理由が理解できる気がする。以前からこの手の割引チケットがあった可能性もないわけではないけどね。
 ちなみに、国費で鉄道運賃の値下げ分を負担する政策は、またまたスロバキアの制度の真似で、スロバキアでは学生と高齢者に関しては運賃が無料になっている。スロバキアでも野党から批判を浴びている政策を、ちょっと形を変えてチェコでも導入したわけだ。ただ、一概にただの人気取りで、批判されるべき政策というわけでもなく、公共交通機関の利用を促進することで、個人個人の自動車の利用を抑制するという効果はある程度あるはずである。

 とまあ、ここまでは割引運賃の話、オロモウツ―ブルノは、便によっては89コルナと1割引になっていた。帰りは、ちょうどいい直行便がなかったので、プシェロフ経由で戻ってくることにした。以前このルートを使ったときに、ブルノ―プシェロフ、プシェロフ―オロモウツと分けて買った方が安かったような記憶があるので、別々に購入してみた。ちなみにまとめて買うと、161コルナである。ただし窓口で買ったときと同じかどうかは不明。
 ブルノ―プシェロフは、定価で131コルナ、便指定の割引で99コルナというのが出てきた。後で調べたら89コルナというのもあるから、この路線も、いくつかの割引があるようである。プシェロフ―オロモウツのほうは、定価が41コルナで割引のチケットは出てこなかった。距離が短いからだろうか。さらにオロモウツ―ブルノをプシェロフ乗り換えでまとめて買う場合にも、便は少ないが割引運賃が存在していて、なんと半額に近い89コルナになっていた。うーん。今回使った接続は全く割引がなかったので、プシェロフまで割引で買った方が、20コルナほど安かったのだが、なんとも釈然としない。プシェロフからブルノに行くより、オロモウツからプシェロフを通ってブルノに行く方が安いのである。

 さらによくわからないのが、正規運賃の体系で、オロモウツ―プラハは250キロで220コルナ、オロモウツ―プシェロフは22キロで41コルナ、オロモウツ―ブルノ(直通)は、100キロで100コルナだから、利用する距離が長くなればなるほど、1キロあたりの運賃は下がるものだと思っていた。しかし、今回購入したブルノ―プシェロフ間の営業距離は88キロなのである。つまり、ブルノからプシェロフに行く方が、オロモウツに行くより距離は短いのに、運賃は高いのである。さらにブルノからブジェツラフ周りでオロモウツまで来ると、距離は181キロで、運賃はたしか250コルナを越えたはずである。プラハへ行くよりも距離が短いのに、運賃は高いのだ。
 理由として思いつくのは、やはり各地方が地方内の路線に対して出している補助金の額が違うのではないかということだ。地方とチェコ鉄道の間で補助金の額を巡って交渉が行われているというニュースは毎年のように聞かされている。それに、幹線に対しては国が出している補助金もあるのかもしれない。特にプラハ−オロモウツ−オストラバとつながる部分は、高速道路の利用を抑制するためにも鉄道にお金を投入していそうだし。

 ということで、乗る電車が完全に確定している場合には、チェコ鉄道のEショップで割引チケットを購入するのも悪くない。プラハ−オロモウツだとレギオの一番安いのに匹敵する値段のものもあるかもしれない。ただ、窓口で勝ったものとは違い、ネットで買ったチケットは人に譲ることはできず、検札の際に身分証明書の提示を求められることがある。
 さて、次に電車で出かけるのは、恐らくプラハになるのだが、チェコ鉄道の安いチケットを試してみるべきか、否か、悩むところである。
2018年12月4日10時15分。









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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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