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2018年07月21日

オロモウツのサマースクールに来る人へ3(七月廿日)



 サマースクールで大学の寮を宿舎にする人は、自炊というわけにも行かないだろうから、大半は外食ということになるだろう。以前とは違ってサマースクール事務局の食券があって指定されたレストランでしか使えないということはないようだし、すでに紹介したレストランに加えていくつか会場のコンビクトから近く昼食をとりに行きやすそうなレストランを紹介しておこう。

 以前、「オロモウツレストランめぐり」「同2」とか題して紹介したのは、すでに二年以上前の話になるが、あのときから変わったといえば、ビラ・プリマベシのレストランが再開したのにまた閉店したことと、聖バーツラフ・ビール醸造所の高級路線のレストランが閉店してベトナム料理店になったことぐらいだろうか。メニューには大量の料理が載っていて出てくるのがかなり早いから、注文をとってから料理しているのではなく、冷凍食品を使っているのではないかとは、実際に食べに行った人の話。美味しかったかどうかは聞いていない。
 それからミニビール醸造所だったリーグロフカが、ビールはそのままにステーキハウスとか言い出して、熟成肉とか和牛とかアンガス牛とかを売り物にし始めたというのもあった。ここでステーキを食べたことはないけれども、知り合いの話では、そこまで美味しいものではないらしい。むしろ、宿舎からマサリク通りに出て駅に向かってモラバ川をわたったところにあるM3とか、旧市街を越えてテレジア門の脇にあるプランBのほうが値段相応でいいと言っていた。

 さて最初に追加するのは、コンビクトを出て、神学部の建物を左に見ながら左前方の通りに入ってすぐのところにあるホテル・アリゴネのレストランである。ホテルの入っている建物の中庭に屋根をつけてレストラン用のスペースにしている。以前はここでサマースクール開始の夕食会が行われていたのだけど、今年はどうなるのかな。面倒くさいから出ないと思うけど。
 レストラン再開なんて文字も躍っているから、改修かなんかで一時閉鎖中だったのかもしれない。そういえばこのホテルの建物の一つで改修工事をしているのを見た記憶もある。メニューはステーキを中心に良くも悪くも普通という感じで、スマジェニー・シールがあるのが特徴といえば特徴かなあ。最近この料理が食べられるレストランはそれほど多くないような気がする。もう一つの特徴は月曜日が定休日になっていること。これはチェコでは異常に珍しい。

 アリゴネの前を過ぎてすぐのところを左に曲がると聖ミハル教会の前のジェロティン広場に出る。その細長くいびつな形の広場の一番奥にはウ・バカラージェという飲み屋があって、たまにジェザネーがきれいに二つに分かれて出てくることがあったのだけど、この前久しぶりに通ったらすでに閉店していて、喫茶店らしきお店になっていた。そこで左に曲がって二つ目の角を右に曲がると、ペンションもやっているウ・アンデラがある。こちらに来たばかりの十数年前は、オロモウツでも評判のいいレストランの一つだった。奥まったところにあるせいでなかなかいく機会もなかったけれどもさ。

 ウ・アンデラの前の通りを突き当りまで行って右に曲がる。カプチーン通りに出て右手前方にあるのが、サイド・ストリートというグリルとハンバーガーを中心にしたお店。ここはオロモウツ郊外ホモウトフ地区のビール、ホモウトが、運がよければ飲めるはず。それ以外にこの店に行く理由はない。以前行ったときは、コンサートが始まってあまりのうるささに食事が終わって早々に帰ってきたのだった。ホモウトのビールは二種類メニューに載っていたけど、一種類しか飲めなかったのかな。ホモウトも最近一時期ほど目に付かなくなっているなあ。コンビクトの中のレストランでも飲めたのだけど閉鎖されたし、オロモウツ市内では飲めないなんてことはないと思いたい。

 坂を下ってドルニー広場に出ると、すぐ左手にお寿司のチェーン店もあるけど、わざわざ行かなければならないほどの店ではないらしい。この広場のレストランで紹介していないところの中では、名前をチェコ語の説明のところで使ったポッド・リンポウを挙げておこう。ここ禁煙になる前は、地下室にもうもうと煙が立ち込めていて、食事をするにはどうかというところだったので、広場に出されていたザフラートカ、いわゆるナッド・リンポウに席をとることの方が多かった。オロモウツでベルナルトが飲める数少ないみせの一つだったのだが、いつの間にかピルスナー・ウルクエルに鞍替えしていた。ベルナルトを飲むならプランBだったかな。

 ドルニー広場からホルニーに出て右に曲がった広場の角の部分には、昔はウ・ケイクリージェというチェコ料理のお店があって、それが中華料理屋に変わっていたのだけど、それも閉店して現在改装工事中。改装が終わったらチェコ第二のビール会社スタロプラメン直営チェーンのポトレフェナー・フサというお店が開店するらしい。どんなお店か知りたければプラハの中央駅の駅舎に入っているからオロモウツに来る前に試してもいいかもしれない。このチェーン店で飲めたスタロプラメンの工場で西欧向けに生産しているアサヒ・スーパードライは、アサヒビールがピルスナー・ウルクエル買収という挙に出た後でも飲めるのだろうか。自分では絶対に飲む気はないけれども、話の種にという人も居るかもしれないしさ。
 以前そのポトレフェナー・フサがあった場所、ホルニー広場から聖モジツ教会に向かう途中にあるのがウ・モジツェである。スタロプラメンではなく、ピルスナー・ウルクエルのお店になっている。ドラーパルと経営が同じなのかな。ドラーパルにいた店員がこちらで働いていたなんてことがあったし、メニューのデザインにも共通性が高かった。この前、行ったときにはスビーチコバーを食べたんだったかな。ベプショ・ゼロ・クネドロだったかな。
 また長くなってきたので分割。
2018年7月20日23時43分。







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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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