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2016年10月17日

彼らはどこに行ったのか1(十月十四日)



 水曜日にPCを使用していたら、突然ウィンドウズが強制終了して、再起動と強制終了を繰り返すようになってしまった。過去の状態に戻すという緊急時の手当てをして、つまりは直近のアップデートをアンインストールしたら、とりあえず安定したので、放置していたのがまずかったのか、金曜日にモニターがブラックアウトしてしまった。ウィンドウズ10狂想曲が終了した後、ウィンドウズアップデートの設定を元に戻した記憶はないのだけど、アップデートが勝手に始まるようになっていたのに気づかなかったのが痛かった。
 電源を入れてみると、キーボードのテンキーをオンにするボタンだとかは機能しているし、ハードディスクのランプも付いているから、モニターとの接続がおかしくなっただけなのだろうかと考えて、かつて日本から持ってきたPCが同じ症状になったときに購入したモニターを、引っ張り出してみたら、放置している間に寿命が来たらしく、電源を入れることもできなかった。
 それで、モニターさえあればまだ使えるかどうかの実験は月曜日に職場で試すことにして、昔使っていたウィンドウズビスタのPCを引っ張り出した。このPCも普通の方法では電源が切れなくなったり、加熱しすぎて勝手に電源が切れたりと問題続出だったのだけど、モニターは生きているし冷却用のファンの上で使っていれば、電源がオフになることはない。修理するなり新しいのを手にするなりするまでの緊急避難的に使うには問題なかろう。

 久しぶりに使うと、意外なほどキーボードが硬く、キーの配置が違ったり、ショートカットが使えなかったりして、慣れるまでにしばらくかかってしまった。その間に、最近覗いていないかつてお気に入りに入れてあったブログなんかを覗いてみることにした。真っ先に向ったのは、チェコサッカー専門のブログで今でも復活を願っている「プラハの巨塔」。トップページの右上に、2011年のU21ヨーロッパ選手権のメンバーが書かれているのも懐かしい。このメンバーが代表の主力に育っていれば、チェコ代表もここまで弱体化しなかっただろうに……。
 それで、思いついた。こいつら今どうしているのだろうか。このチーム、チェコの代表の中でも最も思い入れのあるチームなので、わかる範囲で書いてみようと思う。代表に定着した選手もいるけど、よくわからないことになっている選手もいる。そんな選手についてはちょっとだけ調べてみることにする。以下、選手名の表記は当時の「プラハの巨塔」のままである。
 では、まずキーパーから。

1:Tomáš Vaclík トマーシュ・ヴァツリーク
 言わずと知れたチェフの代表引退後の正ゴールキーパー。当時は、キーパーにしては体格があまりよくないことから、過小評価された感じで、二部のビートコビツェ(オストラバのチーム)から、これも二部のジシコフに移籍したところだったのかな。デンマークでのU21の大会の後、国外に移籍するはずだったのに、直前に御破算になって、その後スパルタを経て、現在はスイスのバーゼルで活躍中。
 この選手が、チェフの陰に隠れていたとは言え、チェフの引退までは、代表でそれほど多くの出場機会を得られていなかったところに、ブリュックネル以後のチェコ代表の問題点の一つがあるといってもいい。必要以上にメンバーを固定化した結果、新しい選手の台頭が限られてしまったのである。

16:Marek Štěch マレク・シュテフ
 2011年当時、すでに国外で活動していた選手の一人だが、所属のイングランドのウェストハムでは、出場機会を得られず、他の若くしてイングランドに移籍した選手たちと同様にレンタル移籍で二部を中心にあちこちたらいまわしにされていた。バツリークのスイス移籍に際して、スパルタが獲得したキーパーの一人。しかし、同時に獲得されたビチークとの争いに負けて、控えをつとめることが多く、今シーズンはコウベクの台頭で第三キーパー扱いになっているようである。現在故障で欠場中だったかも。
 スパルタ復帰後、一度はA代表にも呼ばれ出場したこともあったとはずだが、正直イングランド帰りというのは、当てにならんなあというのが感想だった。あれならバツリークのほうがはるかに安定して見ていられる。この選手も、若くして国外に出たせいで、期待されたほどの成長ができなかった選手に入るのかなあ。個人的には思い入れの少ない選手だけど。

23:Jan Hanušヤン・ハヌシュ
 あまり記憶のない名前なのだけど、バニアクがスラビアをチャンピオンズリーグに出場させた頃、控えをつとめていた選手かな。もう少し後だったかもしれないけど、チェコリーグの出場経験もないまま、他のキーパーの怪我と出場停止のあおりを受けて、ヨーロッパのカップ戦でゴールを守ることになった選手がこんな名前だったような記憶がある。
 スラビアからどんな経緯で、どういう経路でたどり着いたのかもわからないが、現在はチェコの一部リーグのイフラバで活躍しているようだ。今年のイフラバは調子が上がらず、あまり話題に上がることもなく、監督が元代表のビーレクに代わったぐらいしか覚えていない。

10月15日23時。



 今後しばらくはバツリークがA代表の守護神として君臨することになるのだろう。今日はスパルタ−イフラバの試合があったのだけど、3−0でスパルタの圧勝。ハヌシュは出場。10月16日追記。

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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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