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posted by fanblog

2017年07月25日

二重国籍の問題3(七月廿二日)



承前(あんまりつながってないけど)
 今回の件で、理解不能なのが、件の野党の党首を筆頭に、一部のマスコミ、国会議員の中に、この二重国籍の問題を差別とつなげようとする向きがあることである。過去に外国籍を売り物にしていたことがあり、自らの存在を党の多様性の象徴だと主張する人物の出自を云々することが、どうして差別につながるのだろうか。
 仮に、帰化したことを隠して議員になった人の出自をあれこれ憶測して、あることないこと記事にしたりするのであれば差別と言ってもよさそうだし、対立候補の出自を攻撃の材料にするなんてもの差別的だといっていい。ただ、その場合でも、選挙に立候補する以上は、自らの経歴を出自も含めて明かすべきではないかとも思う。

 去年だっただろうか、どこぞのテレビのコメンテーターが、発表していた経歴が嘘ばかりだったということで袋叩きにあっていた。テレビのコメンテーターなんて、そこに嘘があったとしても、経歴も含めて、エンターテイメントであるはずである。それを、鬼の首を取ったように、マスコミがぼろくそに批判していたことを思い出すと、今回の野党の党首が二重国籍を隠していたことを批判する声が小さいのは理解できない。
 情報公開、情報公開というお題目の元に、何でそんなことまでという情報を垂れ流すことを求められるの現代の社会なのだ。政治家になろうというのなら、そのぐらいの情報を表に出すことは覚悟の上であるべきだし、他人に知られたくないのであれば、政治家なんぞにならなければいいだけである。

 それに、今回の野党党首の問題は、疑惑が浮かび上がったときに真摯に対応していれば、ここまでこじれることもなく戸籍謄本を公開する羽目にはならなかったはずである。今回の会見にしても、記事を読む限り、仕方なく謝罪をしているようにしか、もしくは悪いと思っているわけではないのに、ただ単に党の支持率がこれ以上下がるのを防ぐために謝罪のふりをしているようにしか見えない。
 この辺、執拗に批判している首相を含めた与党の政治家たちと大差ないと言うか、これが日本の政治家という人種なのだろう。与党も野党も、こんな体たらくなのだから、チェコみたいに政治と関係のないところから、政治の現状にうんざりしている人たちの受け皿になるような政党が出てくることを期待したいところだけど、日本の場合に中途半端に既存の政治家を巻き込んでしまうから、すぐに既存の政党と大差なくなってしまうんだよなあ。日本の有権者も大変である。何でも反対する野党であることにしか存在意義のない共産党に政権を取らせるわけにもいかないし。

 ところで、日本の左翼、左翼系のマスコミってのはいつの間にここまで落ちぶれたのだろう。昔はもう少しまともなことを主張していた気がするのだけど。
 かつてこんな話を聞いたことがある。学生運動華やかなりしころの話である。金田だったか、金子だったか、とにかく金のつく名字の学生が、バリケードの中で仲間の活動家に、ここでは在日であることを隠す必要はないんだと言われた。自分は在日ではないと答えると、お前は仲間が信じられないのか、ここには在日だからといって差別するような人間はいないと言う。
 そんな説得というか、脅迫というかが、本人が在日であることを認めるまで延々と続けられたらしい。ただ、問題はその金田さんだか、金子さんが、本人が最初に主張したように在日の人ではなかったという点である。
 どこかで、在日の人で本名の名字が金の人は、日本名として金子とか金田という名字を使っているという話を聞いてきた学生活動家が、そういう名字の人はみな在日の人だと短絡した結果だったという。当時の左翼の活動家の視野の狭さ、愚かさを笑うのにしばしば使われる挿話なのだが、今回の二重国籍問題を差別と結びつける人たちに比べればはるかにましである。

 同和問題、在日問題のないところに生まれ育ったので、差別の実態は知らない。しかし、差別が存在する以上、差別されることを恐れて、自らの出自を隠してしまうのは仕方がないことだろう。問題は、そんな社会をよしとするかどうかである。一般人として生活をしていくのであれば、現状を受け入れてそれに対処していくだけでいいのだろうが、政治家や、普段から偉そうなことをこいているマスコミがそれでいいなんてことはあるまい。
 言い換えれば、今回の件を差別につながると主張する連中は、現状の出自によっての差別はあるけれども、隠せば差別されない今の日本社会を肯定しているのだ。その点、かつての左翼の活動家達は、出自を明かしても差別されない社会を目指していたわけだから、どちらが真面目に差別問題について考えているかは、明白である。

 今回の二重国籍問題を軽視していた野党党首本人の対応や、それを肯定するマスコミの報道は、二重国籍について真面目に考えている人たちや、二重国籍を解消するためにどちらかの国籍を選んだ人たち、そして、何らかの事情で二重国籍状態を解消しないで、もしくは解消できないで密かに生活している人たちをバカにしているように見える。
 それに、ささいなことを差別だ差別だとヒステリックに叫ぶのは、差別を助長することはあっても、差別の解消につながることはあるまい。何でもかんでも差別だと言ったほうが勝ちという面のある現状は差別解消にとってもいいものだとは思えない。この場合、差別だと言うのであれば、二重国籍者に対する差別の実態が語るべきなのだ。それなら、支持のしようもあったのだけど、自らを被害者の立場にしようとする足掻きにしか読めなかった。

 与党第一党の党首があれで、野党第一党の党首がこれって、日本もチェコを笑えんよなあ。どっちがマシか。チェコ政治家の方がマシに思えてしまうのだけど、チェコ語だと政治家の発言の細かいニュアンスまで理解できないからだという可能性もある。マスコミも何だか腰の引けた報道ばかりで、読むに値する記事を発信していたのはほとんど「アゴラ」だけだったというのもお粗末である。チェコの新聞は、バビシュ傘下の新聞でも、バビシュ批判を書くこともあるぞ。
7月24日10時。






posted by olomoučan at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言
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